アイカツフレンズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
国も救った! 明日も見えた!!
一旦幕を閉じるフレンズ世界、最後のイベントはマネージャーの結婚ッ!?
遂に人生の一大事に首を突っ込めるようになった少女たちの、面白おかしい狂想曲。明日に向かって大笑い、にぎやか楽しく行きましょう。
フレンズはヘテロも救うッ!!
という感じの、湿っぽくない最終回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
トーンを落として日常を楽しむという塩梅でもなく、程よくクレイジーで、メンバー勢揃いで、まだまだ続いていくフレンズ世界を祝福する終わり方だった。
この最終回で良かったなー、と思う。最後の最後で、世界設計のヤダ味を回収した感じ。
フレンズってどうやっても女と女しか為れない(作中でそうとしか描写されていない)ので、”フレンズ”という繋がり方だけを特権化してしまうバイアスがかかるんだけども、ここでヘテロの結婚を扱ったことで、『もう一つの繋がり方だって力強く祝福されるべき!』というメッセージが(結果として)出た。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
ソルベット王国のファン層もそうだけど、主役が持ちうる属性(女性・若年・アイドル)以外も当たり前に特別で、素敵な生き方をして良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
そういう世界を作るためには、メインから外れた存在をちゃんと祝福する必要があって、今回たまきさんと針生さんを結婚させたのはそこをカバーしたと思う。
まぁヘテロの結婚を壁にして、ピュアパレットの未来をエンゲエージ方面から補強する話でもあったのだが…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
あらゆるモチーフがあいみおに投射されていて、(安易に”ゴール”の代名詞としてこの言葉使いたくないが)『ピュアパレは結婚します! 今ではないけど絶対ッッ!!』という”気”を感じた。
さてお話は、湊みお卒倒寸前のアイドルパジャマパーティーから開始。やっぱ君面白いな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
ここの座り方(とパジャマの選択)がマジキャラ良く出てて、ミライさん堂々の胡座とか、アリシアのお姫様座りとか、情報量多い。
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そこからあれよあれよと話は転がり、たまきさんキャリアメイクと結婚生活天秤のお話に。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
こういう複雑な大人領域にも、首を突っ込めるようになった少女たち。でもフレンズ観覧車は、ヘテロを祝福はしませんッ!!!
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散々ロマンス文法で使い倒した”例の場所””例のシチュエーション”を最後に出すことで、作品の奥行きに視線を誘導する構成は良いなぁ、と思う。あんな事、色んな事、あったでしょ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
この後のドタバタ珍道中も、ボーイズ含め色んな連中が出てきて、とても懐かしかった。色々あったなぁ…。
色んな人を巻き込んでのドタバタは、アイカツらしい賑やかさと善意に満ちて楽しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
このヌケた楽しさ、日常を積んでいく面白さがやっぱ好きだったな、と思わされる展開だった。
ハニキャのトンチキヒーローモノとかね…あったわー…。久々にエマちゃんがたくさん喋って嬉しい。
『ネコチャン VS ウサチャンIN茶番』のクレイジー絵面でも、とろけた瞳になっちゃうたまきさんはチョロすぎだと思うが、惚れちゃったんだからしょうがない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
この辺りから鍛え上げたロマンス文法がヘテロカップルにも投射され、愛が止まらなくなってく。
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『舞華はボクシングやってるから、殺陣にキレあるんだな…』とか、まったく気づかなくていい細かい設定拾いに関心などしつつ、お話はゴロゴロ転がって再びロマンス観覧車へ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
最終回だ…鳩くんも鐘くんもこっち来い! フレンズの仲間だろッ!
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第11話、第28話と、一期最高潮のロマンスを受け止めた海辺の観覧車を最後に持ってくるのは、作品を述懐する上でいいセッティングだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
『私達もここで結ばれたな~☆♡☆』みたいな顔で見上げるピュアパレの”圧”がすげぇ。やっぱこの世界の性別は”男・女・フレンズ”である。
というわけで運命の鐘が鳴り響き、晴れの結婚式である。ハリネズミくんがトレーンベアラーやってるのが、可愛らしくていい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
ブーケトスは当然、我らがピュアパレットに。『♪思い出は未来の中に 探しに行くよ約束』って感じだな…(名曲出せば何でもOKマン)
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身近な人の幸福を、賑やかに後押しする。一つの結末に辿り着いた後も、日常と仕事は続いていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
たまきさんと針生さんの結婚を描くことで、”ゴール”の先にまだまだ進んでいくフレンズを描けたのは、最終回として良かったと思う。
それぞれの歩みは、まだ道の途中。
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各フレンズ、ラストエピでの決意を拾う形でそれぞれの”先”がカット・インして、終わりが近づく。ハニキャがギャグ担当なの納得いかねー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
あとカレンさんの水着が脇エグすぎて、『やはりラブミーティアのナイトライフは…”白”主導…』という意識を固めるなどした。
出会えた奇跡に感謝。重ねた思いをしっかり抱きしめて、輝く場所に走っていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
そういうお話として始まったんだから、そういう話として終わっていく。ピュアパレットのアイカツは続く。幕が下りた先で、人生という物語は続く。
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というわけで、非常にフレンズらしい最終回でした。散々使い倒したロマンス文法を、最後に『大人で男女』というフレンズになりえない二人に使ったのは、風通しが良くて好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
フレンズは幸せを連れてくる、特別な関係。でもそれだけが、幸福になる道筋じゃない。
そうやって主役の特別性を開放できるのも、話が終わるからかなぁ、という感じはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
オンパレードの舞台はフレンズ世界だけども、濃厚に相手だけを見たフレンズの文法とはまた違う、オンパレードの世界律がそこでは走るだろう。
こんなに濃厚にロマンスすることも、多分ない。フレンズ回ではあるか?
一部の方はご承知のとおり、僕はスターズに上手く接続できなかったアイカツファンだ。あの世界を動かしていた狭く特別なルールが、どうしても肌になじまなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
だからこの最終回で、特別なフレンズも、そうでない様々な人達もみんな笑顔になって、ちゃんと生きていると感じて終わるのはありがたい
特別な誰かと手を繋げばこそ、もっと広い場所と指切りできる。旅立つことも、帰ってくることも出来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
フレンズはその構造上陥りがちな狭さを強く意識して、頑張って世界の風通しを良くしていたと思う。その換気の良さが、『アイカツは全人類の物語であって欲しい』と願う僕にはある種の救いだった。
無論話の都合というやつは(こと商業活動に直結した女児アニでは)強く存在し、そこに引っ張られる歪みもまた随所にあったわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
だから100点満点ではない。あらゆる物語が完璧たり得るときなど、いつでも存在はしない。
僕にとって大事なのは、その作品がチャーミングかどうか、だ。
そしてフレンズはチャーミングだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
うまく人と繋がれないみおちゃんが、あいねちゃんという特別を見つけて突っ走る様子も。そのみおちゃんから”アイドル”を受け取って、フレンズとなり真っ直ぐ走るあいねちゃんも。
その歩みが一つのピークを迎えた後の二期も、とても愛おしかった。
自分が積み上げ、辿り着いた高み。その価値を崩すことなく、そこからだけ見える景色に飛び込んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
二期のピュアパレは主役ではなかったけど、自分だけの物語をしっかり抱きしめた、魅力的なキャラクターとして走れた気がする。
では、誰が二期の主役だったのか?
見てれば判るが、アイビリーブであろう。回された尺も、物語の濃度も彼女たちを中心に組み立てられている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
そこにシンクロできないと、勝負論を外した二期は”ノレ”ない話しだったかもしれない。しかし自分はアイビリーブを好きになってしまえたし、そこで描かれる悲喜交交をたっぷり楽しんだ。
一度は繋がっていたが、今は離れた。仕事と責任が増え”大人”担ってしまった後でも、ロマンスは女達を繋ぎうるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
一期で描かれたフレンズとは別角度から、その可能性を広げていくチョイスは正着であったし、正しさ以上の熱量がしっかりあった。湿度もなッ!
そこに注力しすぎた結果、物語のピークが第70話に集約しすぎて、後半戦が”余生”になっちゃった感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
しかし第75話、第76話でしっかりまとめた(あるいは作画と撮影のエモ力で強引に押し切った)感じもあり、気持ちよく見終えることは出来たと思う。
(あんま外野が作品間批評してもしょうがないのだが、二期で勝負論を外したこと、蓄積をリセットしないこと、新キャラに過剰な強さを乗せなかったことは、スターズ二期の反省からかなぁ、と思ったりもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
”強さ”を軸にすると、色々歪む。そこを軸にしないと、テンションが保てない。とても難しい)
そんなわけで、フレンズは幕である。楽しかったし、好きになれた。良いアニメだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
10月からのオンパレードが、どういう物語になるかは蓋を開けてみるまでわからない。
燃料切れ寸前のアイカツコンテンツに、ノスタルジーを注ぎ込んで飛ばすのか。また新しい景色を描いていくのか。
そんな先のことは分からない。分からないからこそ、面白いかも知れないということをフレンズも、アイカツもずっと描いてきた気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月27日
だから未知に怯えるよりも、ここまで走りきってくれたフレンズにお疲れ様と、ありがとうを言う。
楽しかった。
僕は”アイカツフレンズ”が好きです。ずっと好きです