Dr.STONEを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月22日
進む季節とロードマップ。
千空の発想力を舳先に乗せ、石神村は未来へと突き進むッ!
バッテリー、真空ポンプ、電球。様々な副産物を生みつつ、一気に突き進む科学の船。しかしその歩みが、材料の物理限界に阻まれる。
諦めの壁を超えて、その先へ。大丈夫、独りじゃないさ。
そんな感じのゴリゴリクラフト物語、Dr.STONE第21話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月22日
人力から動力へ、パワーソースが変化したことで経済動態も変化して、社会構造が変わっていく。
そんな状況を反映しつつ、色んな科学アイテムがゴリゴリ発明され、季節は秋から冬へと移り変わるお話である。
額に汗してトライ&エラー、相変わらず汗臭い異世界チートであるが、千空ちゃんがまっさきに働くからこそ、異世界無双を安心してみてられる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月22日
今回は千空の知恵と同じくらい、彼一人では届かない場所へ、石神村一丸となって進んでいくエピソードである。
大天才と言えど、出来ないことは沢山あるのだ。
クロムとカセキが水車を作ったことで、労働は機械化され、マンパワーを別の方向に向けることが出来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月22日
防衛力と生産力。2つの方向に労力を裂きつつ、サイエンティストとエンジニアは一致団結進んでいく。
相変わらず、顔面が強いアニメで非常に良い
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千空が村に連れてきたワクワクと、時代を超えた技術。瓶詰めによって食料の保存効率は上がり、ライトで照らせば探検もディープにやれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月22日
最終目標に進む途中経過が、非常に有益な副産物を生み出すってのは、ロードマップに必要な素材が既に(ほぼ)確保されていることからも判る。
独りよがりに突っ走るのではなく、ストーンワールドの生活に益をもたらす形で、科学力のスピンオフを活かす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月22日
『発想を具体化させ、社会でどう活かすか』ってソーシャルエンジニアリングまで視野が伸びている彼が、村長の地位を手に入れたのは僥倖だったのかも知れない。
まぁその足場は、超絶チートエンジニア・クロムが支えてんだけどな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月22日
千空の時間超越より、ただの現地人のクロムがミクロン単位の精密作業をやってのける方が、チート力は強い気もする。
しかし発想は具体化出来ないと、世界を変え得ないからな…チートも二人三脚だ。
※訂正
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月22日
×クロム→○カセキ
多分他のところでも取り違えています。申し訳なーい!
冬備えに忙しく進む中で、季節は夏から秋、秋から冬へと移っていく。紅葉に初霜、相変わらず美術がいい仕事をしてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月22日
ちょっとしたサービスシーンに『裸足でぶどうを踏む仕事』を入れるの、クラシックで好きよ。”ルーシー・ショー”だ。
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科学の力が蘇らせた、3700年目のクリスマス・ツリー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月22日
希望の光に、眩しそうに目を細める千空は、いつものようにツンデレに『そうだっけ?』と恍ける。
クリスマスの意味を知ってるのは、現代人たるゲンちゃんだけなんだから、これはある意味…
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そんな考えも頭を過るほど、今回ゲンちゃんが一生千空の側にいた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月22日
この人体はよええ知識はねぇで、科学チートにはほぼ寄与しない人なんだが、人の心はよく知ってて。
今までは主に、詐術の方向に発揮されてたけども、千空が獅子奮迅に働きまくる状況で、メンタルケアに勤しんでる感じがある。
千空ちゃんが無敵の科学王ではなく、失敗にショックも受ければ絶望もする唯人だってことは、今回もよく描写される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月22日
知識があればこそ判ってしまう、竹製フィラメントの限界。思ってたより早く訪れた”詰み”。
そこにひょっこり、顔を出すメンタリスト
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千空は年齢性別、知識の有無や身体の強弱を一切差別せず、フラットに付き合う王様だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月22日
しかし自分だけが持っている知識、人類復活の重責は、どれだけ平等でも誰かに預けるわけにはいかない。結構プレッシャーがかかっているのだ。
それをゲンちゃんは読んで、戯けて、息抜きをさせる。
誰よりもクレバーに状況を見ているからこそ、必要なタイミングで楽しいことを思いつく。ある意味、科学王国の宮廷道化師なのだな、ゲンちゃんは。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月22日
唯一身近な現代人として、石神村の仲間じゃ背負えない部分を共有できる特別さもあるだろう。そら”キテる…”ってなるわな。千ゲンキテるなー…。
絶望に飲まれず、次の手を考えるための息抜き。レジャー感覚で訪れた初日の出が、思わぬ発見を生む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月22日
ブラックライトに照らされ、蒼き輝きを放つタングステン。融点3422℃、”詰み”を突破する超金属を、スイカの献身が見つけ出す。
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少年のように(いや、少年なんだけどさ紛れもなく)瞳を輝かせ、『クロムとスイカの超お手柄じゃねぇか!』と、まず他人を褒める千空ちゃんが善良で好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月22日
自分一人でチートしてるわけじゃない。尊大に見えて、すーぐ他人のありがたさを褒め称える所が、この王様が人に好かれる理由であろう。
その威光から、はじき出されて汗まみれ。タングステン発掘ツアー最後の一人は、厄介者のマグマである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月22日
冬備えの描写に、ひっそり汗ダラダラ不満たらたらな様子を入れて、『ヤバいんじゃないの?』と思わせてるのは巧い。
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マグマは初手でゲンちゃん殺そうとした、暴力主義の超マッチョ。千空に野望をくじかれ、”下”に付いて苛立ってる最中だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月22日
そういう不満分子も、科学王国は受け止められるのか。シンプルな剛力と悪は、一体居場所を見つけられるのか。
楽しい探検は、政治と社会が絡む人間ドラマになりそうだ。
つう感じの、一話まるまるクラフト話でした。やっぱ額に汗してなんか作ってる話は、”Dr.STONE”って感じがして面白いなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月22日
絵面的には地味なんだが、科学的発見、技術的変化をハッタリ効かせ、凄いものとして見せる演出がよく効いてる。
いや、実際凄いんだけどさ。
ただただ発見や発明があるだけでなく、その過程に色んな人情と浪漫がしっかりあるのが、良いところなのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月22日
人間の営みとして、科学チートを描く。そういう作品の背骨は、呉越同舟洞窟探検でどう浮き彫りになるか。
来週も楽しみです。