推しが武道館いってくれたら死ぬ を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
夢の国岡山は、オタクもドルもウェルカム!
それぞれ仲間と支え合い、楽しく笑って明日にゴー!
ガールズフェスに現場のライブ、切ないこともあるけども、元気に明るく生きていこう!!
本気でバカになったやつが勝つッッ!!!
そんな感じの、岡山オタクワンダーランド物語、戦慄の第二話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
前回ドカンと、笑いと日常とエモで殴りつけて自作を”理解らせた”ので、今回はアイドルとオタク、両サイドを丁寧に彫り込むお話。
魅せる側と応援する側、お互い河岸は別れつつ、それぞれに支え合う仲間がいる。
そして岸を越えて届くもの、すれ違うものもまたあって、愛しく切なくありつつ、根源的にバカ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
そういう作品世界を、色んな色彩で点描していくエピソードでした。
いい話からダイナシへ、バカ笑いからエモへ。ぐんぐん視聴者をブン回し、振り幅の広い視聴体験をねじ込む。
このアニメの”背筋”の強さがよく判る仕上がりで、非常に面白かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
バカだからこそ届く必死さがあるし、ただのバカじゃないと判るからこそ見えるものもある。バラエティの豊かさを、面白さの陰影をしっかり付けるために使いこなしている感じが、非常に良い。
さてお話は、勝負の岡山ガールズフェスから開始。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
えりぴよとくまささん、二大トップオタがドッカと居座る席は、妙に風通しが良くて楽しそうだ。
この二人の友情というか同志愛というか、フッド感は本当に良いよなぁ…生っぽいネタ扱いつつ、『こうなりてぇ…』と思えるキラキラな幻想も扱う。
かと思えば、推ししか見てねぇゲンナリ感で一笑い取ったりもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
語られる春の出会いは、いい話かと思ったら『ま、ウチの推しには勝てないんですけどねwww』という最悪のオチでまとまる。
れおを見る時だけ、くまささんの瞳と人格は表に出る。
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それまでは瞳の隠れたモブ、典型的なキモオタなんだけども、受難の渦中にいる推しを真摯に見つめるときだけ、くまささん個人の顔が見えてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
こういう細かい感情表現を、バカ笑いの合間にこれでもかと詰め込む所が、楽しい混沌体験の土台を支えていると思う。色々仕掛けてくるのだ。
百合アニメみてぇに絡み合う、舞菜とえりぴよの視線も同じで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
切ねえ出会いから切ねぇすれ違いへ、今回のお話はしっかり始まりと終わりが繋がってんだけども、間には限界オタクの愉快なコメディがみっしり詰まっていて。
そのどれもが嘘ではなく、お互い関連し支え合っている。
色んな面白さがあるので、自分にあう楽しみ方をしてもいいし、そういう芳醇なものが乗っかってる作品の豊かさ自体を祝いでも良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
凄く贅沢な話なんだなー、と再確認させられました。いいアニメや…。
話のアングルが多いので、キャラたくさん書いてもそれぞれ見せ場があるしね。
仲良くギャーギャー言い合って、たどり着いたアウェーの現場。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
アガったりサガったり忙しいオタクはしかし、二人だからこそ戦える。くまささんとえりぴよの”戦友”な感じを、OGFの乾いた空気で強調するのはとても良い。
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至近距離で肩を支え合って、世間の冷たい銃弾を受けて、それでも立ち上がってエールを送る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
はたから見ればバカみたいだが、バカはバカなりに本気で戦場に向き合って、支え合っている。
オタクの”横”の距離感がグッと迫ってくるのは、やっぱ凄く良い。仲良しだよなーホント。
冷たい嵐の中に舞い降りた、桃色の天使。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
くまささんは推しの降臨に顔を綻ばせるが、あまりに冷たい風に心が折れる。
しかしそこにくまささんがいてくれることが、れおの震えを止め、お互いの心をつなぐメッセージを届ける。
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オタクtoオタクの”横”に対し、オタクtoアイドル、アイドルtoオタクの”縦”の絆を鮮烈に魅せるシーンだが、やっぱ最高に良いな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
くまささんは完全にブルっちまってるんだけども、アウェイの現場に行って、そこに座った。それだけで、アイドルは勇気をもらって、固定レスを投げる”アイドル”に戻れる。
そういう関係性はChamJam結成以来…それ以前のアイドルデビュー以来、五十嵐れおとくまささんが積み上げてきた”歴史”あってこそのもので。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
ファンが一方的に元気を貰うんじゃなくて、ドルもファンがいてくれることで震えを止めて、アウェイで”アイドル”に戻れる関係性が、やっぱ良いんですよね。
くまささんにとってれおが、えりぴよにとって舞菜が『誰も好きになってくれない』自分の救いであるように。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
あらゆる人に好きになってくれることを職分としつつ、誰か個人を好きになってしまっては破綻する”アイドル”が、それでも”誰か”がいてくれることで戦える、複雑なねじれ。そこに宿る救い。
そういうもんが、オタク号泣の固定レスにはキッチリ宿っていると思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
えりぴよさんが、推しと心を繋げた戦友をしっかりセレブレーションしているのが、いい関係だとホッコリ。
ここで話はちょっと軸を変えて、推されと干されの距離感に移る。
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れおはセンターでリーダーでエースという、まさにChamJamの要。彼女を推さないと始まらない、チームのど真ん中だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
しかし舞菜は後列最後尾、えりぴよ以外にファンが見えない干されメンである。
まぁえりぴよが、過剰に騒ぎ立てるから客が引いてんだけども…。
来ないのが当たり前、いないのが当然。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
そういう心構えで、それでも一瞬一瞬を共有したくて、足繁く通った現場。
そこに飛び出してきた、サーモンピンクのサプライズ。
来るとは思ってなかった舞菜の晴れ姿に、限界オタクは限界だっ!!!
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ここで涙の意味を誤読する所が、えりぴよである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
くまさ-れおラインのぶっとい感情共有を描いたからこそ、すれ違う運命にある二人の切なさとトンチキは際立つ。
『私が嫌いすぎて泣くほど…?』
そう思ってしまうくらい、シャイな舞菜の塩対応を二年間浴び続けたのだろう。
それも舞菜が”アイドル”でいるための努力ではあって、誰か一人を特別にしてしまえば、想いに素直になってしまえばこの形は壊れてしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
『オタクとアイドル』だからこその繋がりとすれ違いを、岡山ガールズフェスはしっかり焼き込んでいる。関係性にも色々あるのだ。
そしてもう一つ。最年長の先輩として、頼れる皆のリーダーとして、しっかりメンバーを抱きしめる五十嵐れおの”人間”である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
オタクが共に戦場に立つように、アイドルもまた、お互い支え合えばこそ戦っていける。アイドルにだって友情はあるんだー!
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オタクtoオタクの”横”、オタクtoアイドルの”縦”ときて、アイドルtoアイドルの”横”を見せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
お互いを取り巻く世界は違くて、だからこそお互いの輝きを見つめている人たちが、それぞれの戦場で戦える理由。離れているからこその繋がり。
それを重くなりすぎず、笑いたっぷりに描く筆が素晴らしい。
ChamJamちゃんはホントいい子たちで、皆仲良しで、時折バカやりつつも、れおを中心にしっかり繋がっている。だからこそ、地下から夢へ進み続けることもできる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
オタクの気持ちのいい距離感と同じように、アイドルもまた理想のファンタジーとして、綺麗に描かれ続けるところも、この作品の強さだ。
事前にくまささんの回想を混ぜたことで、れおが干される痛み、自分を見てくれるファンのありがたさを知ってるエースだってのもちゃんと分かる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
どん底を知ってるからこそ、舞菜への抱擁は上から目線の憐れみではなく、辛い立場で頑張る戦友への友情なんだとしっかり飲み込める。
原作からしてここら辺の見せ方、構成は巧いんだけども、アニメは『どうアニメとして判ってもらうか』をしっかり考えて、動画の間合い、音響の使い所、エピソードの再構築を凄く頑張っていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
おかげで、原作が持ってたポテンシャルが120%で発揮されてる感じ。巧いよなー。
岡山ガールズフェスの悲喜こもごもに付き合うことで、『アイドルには格差がある』『人には歴史がある』『オタクとアイドルには距離と絆がある』と、作品の大事なところ、笑ってくるうちに入ってくるからな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
硬く説教してたら全然染みないところを、笑いと感動でジワッと入り込むの、やっぱ強いわ。
戦場から帰還した自宅は、淡い光に照らされた夢の城。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
舞菜への愛で埋め尽くされた私室で、えりぴよは幸福な出会いを噛みしめる。
ああ、好きで良かった。
心からそう思える瞬間がある幸福に、俺らもホッコリである。良かったね!!
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そしてBパート、七夕にすれ違う思いのお話となる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
しっかりメッセージをやり取りしつつも、”アイドル”という形を壊さないれお-くまさの完成形。
下手に繋がれば、信頼を裏切ることになる。恋とは違うが、愛よりも熱い感情で、ドルとヲタはどう繋がるべきか
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なかなか難しい問題を前に、舞菜の指先も止まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
リストバンドをピックアップする作業に、『誰かを選ぶ』という心理が投影されているのは、なかなかうまい演出。
ギャーギャー文句言いつつ、ゆうかの”白”をちゃんと抜いてあげるあーやのツンデレ。
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その優しさを見落とさない、リーダー五十嵐れおの”人間”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
今回はアイドルサイドの個別の顔も、ちょっとずつ掘っていく回だ。
れおはくまささんという、最高のパートナーの手を適切にとって、理想的な『ファンとアイドル』で踊れる。
しかし舞菜に、そういう器用なことは出来ない。
手紙に込めた素直な気持ちを、届けるチャンスが欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
そんな舞菜のシャイな願いを、積極的に拾い上げる空音の優しさ。
楽屋で展開されるホッコリ人間劇場を、置き去りにギャーギャーうるせぇゆうか。
そして岡山の百合弾頭、”まきゆめ”…
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マージでまきゆめ周辺だけ空気が新海誠で、『原作よりも湿度高いぞコラァ!!』ってなった。素晴らしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
れおがくまささんを、舞菜がえりぴよを見つけたように、眞妃も観客席のゆめりを見落とさなかった。
そこに居てくれることが、私を支える。
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れおのタフなリーダーシップとも、空音の明るい外向性ともまた違う、アイドルtoアイドルのしっとりした情感。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
まきゆめは二人だけで閉じているわけじゃなくて、ちゃんと”アイドル”としてファンの方向を向きつつ、超クロスレンジで触れ合うお互いがどうしようもなく”支え”な所が、凄く良い。
色んな関係性が、色んな場所で渦を巻き、お互い共存している。すれ違ったりもするけど、根っこは笑顔で楽しくて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
そういう作品の”味”を伝える意味でも、群像それぞれの関係性がこの話数でしっかり見えるのは良いことだな、と思います。やっぱ一巻エピの完成度、図抜けて高いな…。
空音のアシストを受けて、えりぴよにメッセージを届けようとした舞菜だが、ふと考え直して迷う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
まぁあの女は、そういう類の暴走をするよ。短冊は良いチョイス…と思ってたらこのアマ、想像の斜め上をロケットでかっ飛んでいきやがる…。
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溢れる愛が大暴走、汚い願いもコミコミで投げつけられた愛情二百枚。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
『いや…そうはならんやろ…』というドタバタの果てに、空中に舞い上げられる思いの束。
散々笑いものにしたサーモンピンクの短冊に、刻まれたあまりにも凶暴な純愛。
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岡山の夜景が呪いのように綺麗で、ドタバタ笑いまくったエピソードをしっとり〆るのに、凄く良い仕事をしていると思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
面白うて、やがて悲しきオタク道。愛すればこそ暴走し、思えばこそすれ違う。”七夕”の哀しい神話を再現するように、ぶつかり合う女と女、アイドルとオタク。
一体二人の難儀な純情は、何処に行くのか!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
そういう未来への期待感も高めて、色々あったお話は終わる。ドタバタをドタバタで終わらせず、しっかり切なくまとめ上げるのも気持ちよくて良い。
根源的に両片思いラブコメなんで、舞菜-えりぴよラインは切ねーんだよなぁ…特級のバカだけども。
そこにしんどさを感じても、れお-くまさラインは盤石の信頼感、安心感で見守れるってことを、エピソードで証明する話数でもありました。五十嵐れおは裏切らないッ!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
二つのオタク-アイドル関係をメインで彫りつつ、オタク同士アイドル同士の繋がり、横の広がりも刻んできて、良い作りでしたね。
つーか”まきゆめ”がつえーんだけどマジ!! 想像の5割増しで甘やかだったわー…。ありがたいっ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月16日
あーやのツンデレ、ゆうかのバカ、空音のクールな優しさ。他メンの魅力もしっかり切り取ってくれたし、リッチな第二話でした。面白かったなー。
夢の国岡山で、ドルとヲタのお伽噺は続く。次回も楽しみ