トロピカル〜ジュ! プリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月30日
保育士の体験学習に参加したまなつ達は、自分たちらしいやり方で子供たちと向き合う。
日向で泥だらけで遊んでも良いし、一人で本を読んでも良い。
子供の歩調に合わせても良いし、全力で突っ走るのを喜ぶ子もいる。
そんな、トロピカる部のとある放課後。
つう感じの、トピ部がメインターゲットのど真ん中に降り立つエピソード。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月30日
児童の目線が作中に入ると、『プリキュアは自己投影というよりは憧れの対象、ロールモデル的側面の強いキャラクターなんだなー』と判るねやっぱ。
憧れのお姉さん力が、今回のみんなは高かった。
お話としてはかなりシンプルに保育園に赴いて一日頑張る話で、ホスピタリティといえばこの人、涼村さんごが大暴れ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月30日
児童相手だけでなく、フルスロットルで暴れ倒すまなつ相手にも、『そういうの、良いと思うよ』と言葉かけてるの、心配りの権化かこの子は…。
スタンダードであることの暴力性ってのは、トロプリ結構気にかけてるところだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月30日
一人でいるのが好きなワタルくんは、幾度も『どうしてお友達と遊ばないの?』と言われ続けたのだと思う。
だから、隅っこで図鑑読んでる自分を許容してくれたさんごに『なぜ?』と問いかける。
内にこもり周りに合わせる傾向があるさんごにとって、ワタルくんはかつての自分である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月30日
周りとは違う花を選びたくて、でも選べなかった寂しさを知ればこそ、虫愛ずる若君の個性を踏みつけにはしたくない。
そういう所に、思いが届く少女である。
さんごに肯定されたことで、ワタルくんは自分の”好き”を誰かに差し出せるようになって、ルリちゃんと共鳴することが出来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月30日
『一人もいいけど、みんなもいい』と心から思える変化を引き寄せられたのは、さんごが己の経験から変化を引き出し、差し出したからこそだ。
トロプリは出会ってからの体験が地道に積み上がって、キャラが自然に変化していく描写が結構好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月30日
第3話でまなつと出会い、変化の兆しを貰って以来、さんごは自分の”好き”をどうすれば守れるか、他人と共有できるか、積極的に考え行動するようになってると思う。
ここら辺ローラとも通じる所で、最初は人間下に見てたクソアマが、子供を侮ることなく本気で教えを受けてる所とか、最高に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月30日
何しろ海底で育ったので、子供に視線合わせるとか一切なしに、ガチで知らないんだよな…それが”蛹”なのが、なんかワンダーあってよかった。
みのりん先輩も読み聞かせにダメ出し貰ってたし、児童を教え導くだけの存在ではなく、本気の示唆を貰える相手として書こうとしていたのは、僕は凄く良いことだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月30日
まなつ達がそうであるように、小さな存在にも個性があり、それぞれに影響し合う。それはとても大事なことだ。
あんだけ園庭に暴力の嵐が吹き荒れて、蛹を気にするワタルくんは結構、へんてこな子なんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月30日
それを『悪い子、困った子』という倫理価値判断にハメず、見守りつつ変化の兆しを手渡していたさんごと、背筋を伸ばして向き合っていたローラは、共に凄く良かった。
ワチャワチャな保育士体験を通じて、トピ部も相当にバラバラだと再確認できたのも面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月30日
まなつのように、一切考えずに子供と波長を合わせられる奴もいるし、分厚い配慮を構えず引き出せるローラやさんごもいる。
あすか先輩やみのりん先輩みたいに、なかなか上手く向き合えない人もいる。
でもそれぞれ、自分なり子供をナメず必死にやってて、なんか楽しい時間を過ごせていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月30日
それが、凄く良かったなと思う。
蛹を守ろうとする子供らを、守ろうとするローラを実際守るキュアコーラルつう、多重の守護構造も良かった。ローラお前…。
一日だけだけど、自分が好きな(でも”みんな”は好きだと言ってくれない)虫の話を本気で受け止めてくれたローラのことは、ワタルくんの心にずっと残るのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月30日
もうピンク髪の魚臭い高慢女にしか恋できない体になっちゃったねワタルくん…オマケに声帯が日高里菜…。
ルリちゃんも大変だなッ!
普段あんま前に出ないさんごちゃんが、こと誰かを見守りケアする局面では大活躍すると描かれたのも良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月30日
ぶっちゃけあざと可愛いだけな場面も多いが、こうして凄く静かに、他のメンバーには出来ない事を成し遂げてる描写があると、ただ可愛いだけじゃ終わらないタフさを感じられ、大変グッド。
色んな子がいて、色んな楽しさがあっていい保育園を舞台に、色んな連中が肩寄せあってるトピ部が描かれるエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月30日
なにしろ主役のまなつからしてレインボーカラーだから、多様性ってのはトロプリ、かなり大事に書こうとしてると思います。
デカすぎて実感のない綺麗事になってしまいがちな”ダイバーシティ”ってやつを扱う手付きは、どんなモノがいいか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月30日
そこにトロプリなりの考えを、笑いと優しさにしっかり包んで届ける話だったかな、と思います。
実はかなり教導的なプリキュアなのだが、明るく楽しいので説教臭さが薄めなトロプリ。
あ、最後に”強い”ロラさんごをぶっ込んできたのは大変良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月30日
さんごちゃんはやっぱ、誰かが人知れず頑張ってる様子を見落とさず、しっかり応えてあげられる子なんだと思う。
そんな資質が開花したのも、まなつとの出会い、トピ部とプリキュア活動あってこそ…なんだろうなぁ。
そして次回はみのりん先輩入れ替わり回ッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月30日
こっからはプリキュアとローラを、担当を入れ替えながら彫り込んでいくフェイズかなー。
みんなご存じないと思うんだけど、俺ローラがマジで好きなので、ガンッガンに感情と関係を彫塑していただきたいですね。次回も楽しみ!