死神坊ちゃんと黒メイドを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月12日
死の呪いに取り憑かれ、世間から石を投げられつつも、坊っちゃんの暮らしは穏やかに進む。
年寄り執事、生意気な妹、挑発的なメイド…。
鍵盤を爪弾きつつ、平和に流れていく日々に現れた、不思議な来客。
黒猫は屋敷に、何をもたらすのか。
そんな感じの、ニアデスラブコメ第二話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月12日
前回が坊っちゃんを包む世知辛い世間重点だったのに対し、今回は比較的まったり気配で身近な人を描いてくエピソードとなった。
穏やかな暮らしの中で、心の縁は音曲一つ。
お若いのに暮らしぶりが完全に隠者で、ある種の枯淡すら感じる。
一族のタブーであろう兄の屋敷に、特に気にせず突っ込んでくる妹の器量…つうか底の抜けたアホさが救いである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月12日
老け専一本槍なのか、彼女なりに兄を案じているのか、読みきれないのは面白い。屋敷の住人が落ち着いているので、かき回し担当を頑張ってほしい。
まだ二話の段階なのでなんとも言えないが、坊っちゃん-アリスの関係が一方通行に落ち着ききってしまっていて、もうちょい感情の揺れが見たいところはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月12日
ずーっとアリスが押して、坊っちゃんが押される状況が続いてるわけだが、坊っちゃんが押し返してラリーが発生すると、話がうねって好みかな。
完成されたシチュエーションで魅せきるには、ちとヴィジュアルと雰囲気での圧力が弱い感じもあり、もうひと味工夫が欲しくはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月12日
死の呪いも二話にして結構カジュアルに扱われているので、そこに付随する重さと穏やかな日常の対比がかすれてしまっているという印象だ。
物語の初期設定、キャラクターの初期配置は優れたポテンシャルを感じるので、物語が動いてそれが変動していく面白さ、あるいは変わらないことで見えてくる価値が、もうちょい強く出てくると個人的にはありがたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月12日
正直、第2話にして停滞している感じがある。
隠者めいた暮らしを強要される中で、それでも坊っちゃんが生きる”甲斐”みたいなものを、色んな角度から描いてくれると嬉しいかな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月12日
そういう意味では、捨てられた身の上を黒猫に寄せて、しかし寄せられた側はタフに新しい生き方を掴んでいたほろ苦さは、結構良かった。
個別のシチュエーションの切れ味で飲み込むか、穏やかながら確かな変化でダイナミズムを作るか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月12日
どちらにしても、初見で感じたポテンシャルを伸ばす話が欲しくなる。
もう一化け、二化けしてくれるとありがたいが、さてどうなるか。次回を待つ。