※訂正
”亥清悠”の表記が誤って”玄”となっております。訂正させていただきます。ご指摘、ありがとうございました。ます。ご指摘、ありがとうございました。
アイドリッシュセブン Third BEAT! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
大和を巡る騒動を乗り越え、平穏を取り戻したIDOLiSH7。
しかし了の牙は鋭さを喪わず、不穏な星の光が静かに伸びる。
散りゆく桜、遠い未来、過ぎ去った昨日。
運命は未だ行く先を知らぬまま、静かに胎動を続けていた。
そんな感じの、しずけき新章開幕、アニナナ3rd第7話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
ヤマちゃん軸の嵐が落ち着いて、オールオッケー問題なし! と、当然なるはずもなく。
色んな場所で不穏が蠢き、隣り合う人を見るアイドルの視線が随所で抜かれて、なかなかに意味深な仕上がりとなった。
ここで描いたもつれとほつれを、今後どう活かすか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
ろくでもなく面白いことを既に知っている視聴者としては、思わず先を読みたくもなるエピソードとなった。
こういうカウントを整える回、畑を耕し種を蒔く回の仕上がりがいいアニメが、僕は好きなの。
不穏に輝くゼロアリーナを見つめ、価値転倒をうそぶくŹOOĻくん(未結成)から、今回の物語は始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
三期の目玉と押し出された彼ら、始動まで結構タメるねぇ…。
意味深にふんぞり返ってるが、芸の方はどうなんだい! ステージ見せなッ!
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第7話より引用) pic.twitter.com/4YRc6UYjaV
そうも言いたくなるが、今は食材の仕込み段階、画面の端に彼らを写して、細かく印象づけるタイミングなのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
そういう意味では、御堂くんは最ッ悪である。
紡ちゃんも思わず『ハァ!?』な、強引なアプローチ。しゅがさん、”素”出てますよッ堪えて!!
同じドンファンキャラでも、ナギは異性へのサービスとして、相手の価値を高める意識で声をかけていると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
しかし御堂くんはまず自分がいて、それを飾るに相応しいオンナを手にとって身につけてやるという、濃厚で強引なエゴが香っている。
ヤだねぇ…自信しかないヤツは。
エゴ・セントリズムな生き方を許される、恵まれた生まれ。そこで育まれた、強い自分。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
これをぶん回して今後、どういう波風立てるのか。
他人を押しのけ、価値を選別する生き方が逆茂木に、自分に突き刺さることはないのか。
オッサン、見てて不安になっちゃうよ…。
そういう意味では、喘息りっくんへのケアに引き続いて、トウマくんは好印象である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
空気は読めるし、他人も大事にできてる。マトモだ。
ここら辺、机叩く刑事とカツ丼出す刑事というか、ŹOOĻ全体、作品全体での好感度コントロールの一環でもあるんだろうな。キャラクター性と好悪の濃淡を、鮮明に出す
同じく銀の匙を加えて生きてきても、それが針のむしろとなって出ていったのが壮五で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
施設生まれのクズと、名も名乗らず押しのけ下に見る視線に、笑顔に来るんだ怒りを返す。
廊下の衝突は、未来への導火線か。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第7話より引用) pic.twitter.com/9BHJGt2NUm
昔の環だったら無視されてる自分に足場を置いて暴れかねない場面だと思うが、今の彼はそれより、自分のために怒る壮五の顔を見ている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
親に捨てられ、欠けてしまった愛着の記憶…そこで育まれるべきだった自我を、着実に取り戻しつつある描写だと思う。
自分より大事にできるものが増えたのね…。
どんな存在でも、環にとって”親”は聖域で、守れるものなら守って欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
だから体調悪いと聴いた逢坂父の事を気にもかけるが、年下の相棒のそんな思いは、壮五はまだ受け止めきれない。
彼自身、裏切られ傷ついた子供として、未だ嵐の中にある。
家の高い位置を自分のアイデンティティとして取り込み、傲慢にふんぞり返ってる御堂くんは果たして、なんでわざわざ”アイドル”をやるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
そこら辺も今後、彫り込まれていくポイントになる…かなぁ?
アイナナって、間違えるからこそ成長できる人間の業を、結構大事にしてると思うのね。
壮五が囚われ下りたもの。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
龍之介がプライドを込めて演じ、顧客に届けるもの。
そしておそらく、ナギが隠し逃げ出した場所。
社会的上層に位置すればこそ輝く、リッチな傲慢と特権に、御堂くんはあぐらをかいている。
女という他者、施設育ちの賤民を足蹴にして、大事にできていない。
それはつまり、誰かを大事にできる謙虚な自分という可能性を、自分の足で踏んでる、ということだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
でもそんな見通しの悪さ、思い上がった硬さは、MEZZOの二人だって経験してきた。一期環の大暴れ、溢れるクソガキ力はスンゴイからな!
そういう自分を周囲と摩擦させ、削り取って、今の彼らがある。
人生の激流に激しく揉まれて、丸く強くなりかけている道に、露骨ヤナヤツとして描かれている御堂くんが…あるいは了や九条も踏み込めるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
そこはロングスパンで物語を見据える視点として、個人的に気になってるポイントでもある。
主役にしか伸びない救済って、それ救済じゃないじゃん、みたいな。
無論救われようにも救われ難い存在ってのはいて、憎悪や妄想で扉を閉ざしがちな大人は特にそうであろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
経済マチズモと分断思考に彩られた青年は、どれだけ自分を壊し、作り直せるのか。
物語は彼に、どれだけそれを許すのか。
御堂くんの今後は、そこに注目して見ていきたい。
”今後”っていう意味では天兄を過剰に意識する玄清くんも気になってて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
電話先の”クソ女”も伏線だろうし、廊下に引かれた境界線…を越えて差し出された、一織と環の歩み寄りが実るかも気になる。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第7話より引用) pic.twitter.com/XofyC31FFY
『つーか学生服のアイナナちゃん新鮮だなッ! そういやセイガクだったね君等!!』などと思いつつ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
頼ってもらえない自分に凹んで、グニャ~ってなってる環にジジイは、少し涙してしまった。
優しくしてもらって嬉しかったから、優しくすることを許して欲しい。
そう考えられる視野、他人の重荷を引き受けたいと思える強さってそれ…タマちゃん”大人”じゃんよ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
初期のクソガキっぷり、そうなるのも納得の愛情欠乏とズタズタ幼児期を思えば、環がここまで自分をより善く作り直し、他人と世界に差し出そうと頑張る歩みには、力強い頼もしさがある。
『私は人付き合い苦手ですが』と、初対面の転校生に率直に言っちゃう一織も、人の心がわからないロボ人間ながら、アイドル活動で揉まれて変化もしてきてて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
この子頭いいのにバカで、でも良すぎるくらい気の良いやつでさ…最初は兄貴を勝たせようと、他人を数字でしか見なかったのに。
ステージで間近に、他人の熱量を感じる内に世界が広がって、縁もゆかりもねぇ転校生にだって、手を差し出す余裕が出てきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
玄清くんに積極的に声掛けしたのは、凄く今の一織…そこに至るまでの変化を照らす行為だと思うのね。
ここら辺、御堂くんのエゴ・セントリズムと対照的だなぁ…。
ツンツン反発する玄清くんが、そんな風に境界線を越えて差し出されるものの価値に気付ける人なのか…あるいは、そうなれるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
出来ないとしたら、視界を塞ぐ壁は何に生み出されているのか。
三人のファーストコンタクトは、『そこに注目してね!』というサインだと思った。
ただなぁ…どう考えてもŹOOĻの子らは悪辣な了と繋がる配置になってて、ヤツは他者への共感能力が欠けた獣として描かれ続けてる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
今子供たちが全面に出してる悪し様が、どんだけ了の影響下であり、どんだけ彼らの地金か…その配合がどう変化していくか。
ŹOOĻの話が動いてない現状当然、読み切れない。
環境こそが人を変え、出会いこそが環境を連れてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
これもまた、アイナナで繰り返されてる部分だと思う。
善くも悪くも人を変え、人を縛る出逢いと愛着の強さは、例えば天と九条のに活写されている
前回までの大和の話も、復讐の道具と考えてたアイナナとの出会いが、自分を変えた結果だしね。
朱に交われば赤くなる。泥に染めれば悪くなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
ゼロ以外にソロアイドルがいないアイナナ世界で、今まで悪しき環境からの脱出、良き環境による変化を描いてきた物語は、了の引力圏に囚われたŹOOĻを描いて、その影を強く見せてくる…んかな? ちと先を読み過ぎか。
それは今後描かれるものとして、視点は一織へ…彼が見据える七瀬陸へと移っていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
言葉して上手く届けれないからこそ、一織は陸をよく見つめて、凄くたくさんのことを考えている。
誰かが誰かを見つめる強い視線が、よく描かれる回だ
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第7話より引用) pic.twitter.com/BGy7S8vGL3
熱狂の中の影、栄光の足元にある破滅。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
クレバーな頭脳で冷静に、世界全体を俯瞰で見ようとするのは一織の美質だ。
とにかく、頭がいい。頭がいい自分になれてて、アイナナに入って以降はそんな資質を、他人と自分の幸福のためにどう活かせばいいか、ずっと考る。
そんな視線の先に、陸個人がいる。
ファンの前では明るく笑顔なのに、ふとした瞬間生真面目に冷える。自分を追い込む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
ファン目線では見えない、光と闇が混じり合う至近距離に立てばこそ、一織は陸個人をしっかり見据えて、その二面性を気にかける。
顧客のリアクションを気にかけ、訴求点を掘り下げるプロデューサー視線からはみ出す
それはつまり、和泉一織が七瀬陸のことを好きだ、という事なんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
センター交代劇の中で、共に進む仲間として、色んなものを受け取り、差し出してきた。
その経験が、兄以外のたった一人をここまで、強く見据える視線を、ロボット人間に与えている。
桜は咲く花ではなく、散る花として愛でられてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
潔く風に舞い、時が来ればまた芽吹く循環。
それを和泉”一”織から”七”瀬陸に…五線譜に置けばドからシ、そしてドへと繋がるオクターブに配置しているのは、綺麗で怖い。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第7話より引用) pic.twitter.com/NKePXovnWx
七瀬陸が咲き誇らせる無垢な輝きの裏には、兄に捨てられ居場所を探す陰りが、喉に刻まれた呪いが宿っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
華やかなアイドル稼業の輝きは、奈落の闇と背中合わせ。
ステージの狂熱にあぶられながら、冷えた思考を止めない一織は、凄く冷静に自分たちが立つ場所、隣りにいる人を見据えている。
陸個人へと向く視線が、知らずアイドル全体へ敷衍し、あるいは彼から目を離せない一織の変化、その無自覚を照らしているのが、なかなか印象的なシーケンスだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
陸って考えないからこそ答えを掴める、愚者型のキャラクターだと思うんだけども。
そんな彼が、考え抜いて答えを掴む魔術師型の一織と強く思いで結ばれ、運命を対比され描かれ続けているのは、結構大事な気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
真逆に思えるからこそ惹かれ、お互いを照らし合う。ここら辺、MEZZOの書き方とも繋がる筆致だよなー…どうなんのかね、桜花の行方は。
それもまた、未来に蒔かれた種として。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
後半はRe:valeにフォーカスしながら、物語が進んでいく。
寒色で統一された、冷えた印象の控室。
獣に媚びて仕事を貰うか、玉座に登るための処世術か。空気が最悪ですッ!
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第7話より引用) pic.twitter.com/QEwbTING0V
ここのやり取り、千のアーティスト気質と百のファン気質が衝突してんなー、って感じで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
自分の魂を焼き付けた曲で伝わらないなら、それで結構と強がる潔癖症と、どんな手段でもいいから憧れには高い場所にいて欲しい願いが、滅茶苦茶擦れて発火してる印象。
御堂くんでは最悪の発露をしたエゴ中心主義だが、自分を譲らないのは作家としては強み…であり、人間としては弱点にもなり得る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
折れず曲がらずの千が好きだからこそ、柔軟な自分を活かし、あるいは作り上げて道を作ってきた百ちゃんとしては、いらんお節介扱いはそらー、ムッとも来るだろう。
つうか『自分を理解ってもらえない!』ていう苛立ち、『好きだから、理解ってほしい!』っていう甘えと期待が、すれ違い一番の原因だとは思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
それが喉に溜まって、二期で爆弾炸裂させたんじゃないスカねぇ、Re:valeさん…?
ヤマちゃんとの地獄カウンセリングを見ても、千さんの一本気な不器用さはもはや個性、器用に曲げれるもんではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
おかげでまーた言い争い、ぶつかり合うハメにもなる。抱いたんじゃなかったんですかッ!!(抱いてません。抱けないからこそ辛い間柄でもあるな、Re:vale)
千さんも強がっていて臆病だから、いちばん大事なものの前に己を素裸投げ出して、それだけを掴み取る勇気がない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
なので言葉にいらない棘を混ぜて、自分を守ろうとコスいレトリックに溺れたりもする。
愛する人を前に、強い自分でいたい。
後輩もそれで痛い目見の、知ってるでしょッ!
解っていても生き様は変えられないもので、卑屈であろうと穢れようと、己を犠牲に星を輝かせる百の献身も、今更道を変えられない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
千葉サロンの一件が落着したように見えて、Re:valeの抱える爆弾は、チクタク破裂の時を待ってる感じだ。愛ゆえに、これは根深いねぇ…。
華やかなステージにも振り切れない過去は伸びてて、『未完成な僕ら』を一番好きな歌としていいかけて飲み込み『俺らのだよね?』と確認するモモちゃん…をしっかり見てる千さん、ホンマ危うい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
聖域なんだろうなぁ…バン時代のRe:vale。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第7話より引用) pic.twitter.com/YUH7KBdzlc
『そこもひっくるめて”俺ら”じゃーい!』という割り切りは、Re:vale幻想に己の人生全てを投じた百には当然無くて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
万理がさらっと過去に出来てるモノが、現役で”Re:vale”である祈りと呪いのただ中にいる二人には、長く伸びている。
もっとはっきりさぁ…思春期を殺したげたほうが良いよ、万理さんッ!
でもそうやって残酷な線引すると、キッチぃ状況でも笑顔を作って走ってきた百ちゃん、本格的に潰れちゃいそうでもあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
相棒が仮面の隙間から見せるそういう危うさを、千さんはちゃんと見てるのよね。
でも、上手く態度で示せない。ああ、もどかしきBig Love…。
一方今まさに、自分だけのアイドル十年史を刻もうとしているMEZZOちゃんは、アツい志を持つオジサンと仲良く話してた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
仕事とアイドルに、本物の情熱とビジョンを持つ優しいおじさん、マジ二億兆点。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第7話より引用) pic.twitter.com/PS66a7L5fK
『よろしくお願いします!』『ありがとうございます!』と、ハキハキと元気よく…まるで人に挨拶をすることを初めて教えられた子供のように喋る環も。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
売れなくなったら見捨てられのかと、スルリと口から出てくる環も。
壮五はよく見ている。その視線が、僕には嬉しい。
それは変わっていく環を見ているだけじゃなくて、隣に立って彼を変えてきた自分の反射を、そういう風に人に影響を及ぼしうる、無力な子供ではない自分を確認する作業でもあると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
そうやって自分が大した人間だと確かめる中で、実際壮五は大した人間になっていく。とても大事なことだ。
『売れなくなったら捨てられる』という価値観が、まだ環の中で健在であるのは悲しいことだが、それを笑顔で飲み込み、近くて遠い十年後を笑うオジサンが、もっと明るい世界観と自己像を、環に手渡してもくれると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
今を駆け抜ける子供たちには、想像もつかない十年後。
それがあっという間だと告げるのは、オジサンも真摯に仕事に向き合い、長寿番組を幸せに終わらせた経験者だからだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
そういう風に、自分の財布の中から幸福な未来を、子供たちに差し出せる大人ってのは、偉いよ。
歴史の教科書に乗るくらい偉い。有り難いことよ本当に…。
10年後も残り続ける確かな存在として、オジサンはMEZZOを見込んでいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
その期待が実際に、10年後も地面に足をつけて堂々立つMEZZOを、IDOLiSH7を、逢坂壮五と四葉環を、現実に変えていくんだと思う。
”期待”というものが持つ最良の可能性が、強く輝くシーンだ。優しいおじさん…。
今後了の悪巧みに巻き込まれて、アイナナ周辺も荒れるんだろうけど、このラジオ番組だけは無事に船出し、ここに約束した10年後にたどり着いて欲しいと、強く思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
そう思わせたからこそ、ハードコアに座礁させてくる作品でもあんだけどよー…安心できねぇなオイッ!
消化器相手には、燃え盛る愛と情熱を語れるのに、本人相手にはつれない態度。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
すれ違うRe:valeの落とした波紋が、携帯電話越しに周囲に飛び散る。ホンマ千はアホやな…。
二期に比べて、メッセージ送れるようになっただけ進化…なのか?
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第7話より引用) pic.twitter.com/OEL5bFxl7l
頼ってる、甘えてるのはアンタの方。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
エゴと知りつつ、穢れた献身を捧げ続けた百との距離を、千はまた図りそこねている。
Re:valeの間がギクシャクするの、朗らかにハンパにはやれねぇ思いの強さ故で、お互い好きだからこそ噛み合わない難しさが、色濃く照っている。
頼られ支え引っ張る千の”夫”的属性と、すがり支えて差し出す百の”妻”的側面が実は、通り一遍の力関係に収まっていないこと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
先端を走るアーティストではなく、縁の下で泥を掻き出している存在こそが、パワーバランスの要であること。
百はそこに、しっかり目を向けてる感じもある。
この下からの視線を、かつて大和が憧れた夏の汗、相方にうまいもん食わせようと奮戦してた千の後に置いてくるの、うめー作りだな、と感心する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
そのきらびやかな思い出に、オメー安心してんじゃねぇのか?
献身の時代はもう終わったと、勝手に決着させてねぇか? みたいなね…終わってねーのよ、多分
そこら辺を薄々感じつつ、本気のLOVEを投げつけて決着させたいとも思いつつ、前に進まぬ人生小舟。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
ネイルを塗ってない一般人の指で、キツい返答を投げるかつての相棒が、ようやく引っ張り出してきた思い出。
未完成な僕らは、果たして過去系か、現在進行系か。Re:valeだけの歌か、みんなの詩か。
百の赤、千の蒼が鮮烈だからこそ、ネイルを塗らなくて良い、その装いに沢山意味を込めてファンにアピールしなくても良い、万理の指はよく目立つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
引き裂かれて、立ち直って、もう終わったのだと清潔に別れを告げた。
だが、終わってねーだろどう考えても…ケジメ付けてこいケジメッ!
そこら辺に突っ込んでいく起爆剤として、ジャケットもない”未完成な僕ら”が今、顔を出したんだろうけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
それは果たして、了がのたくる闇も貫くのか。まーた赤信号だよッ!!!
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第7話より引用) pic.twitter.com/G5iHmRsWgH
了が”約束”と捉え、百が”脅迫”とする過去の因縁がどんなもんか、大変気になりますが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
多分なんかがあって、それに引っかかって悪縁が切れない状況だと思うんだが、了にとってはその棘だけがただ一つの縁、すがりつき牙を立てるほどにデカい感情があってくれると、俺に嬉しい。
おままごとセットに発掘遊び、百はあくまで”遊び”の範疇で、了との縁を遠ざけたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月15日
しかし了はピンクの盃を酒で満たして、共犯者の契を結び直そうとする。
盃事は厳粛に、相手との縁を確かめ合う儀式だ。
了は百と、そういう間柄でいたい。だから盃を干せと促してくる。
どうもこの乾杯への固執に、俺好みの巨大感情が匂って、今後が楽しみになってくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月16日
いやまぁ、思いの現れ方は最悪 of 最悪だけども、誰かが好きすぎて頭がおかしい人が俺は好きなのッ!
利益だけしか見てねーつまんねー男より、惚れ込んだからこそ傷つける厄介人間のほうが好みなのッ!!
月光の差し込まぬ闇の中、すがる指先を振りほどってあの男の元へ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月16日
千さんも大概重いが、百ちゃんを巡るこの綱引き、一体何処に転がるか。
やっぱRe:valeは1-1(+喪われた1)だから、恋愛のレトリックを知らず、覆い焼きしちゃうな。
近松文法、当代浄瑠璃気質…ね。
さてはてそんな感じで、嵐の後の一段落、次なる風は何処に吹く…というエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月16日
こっからどう転がるかも楽しみだけど、一織から陸、壮五から環、千から百…あるいは了から百に伸びる視線の強さ、熱さがいい具合に描写され、たっぷり満足なお話となりました。
やっぱ誰かが誰かを思い、見つめる視線こそが導火線であって、思いあればこそ厄介も起こる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月16日
そんな世界のままならなさに、漕いで囚われ翻弄されて、アイドル稼業は何処へ行く。
ŹOOĻくんも影が見えてきて、次回以降のお話が大変楽しみです。かかってこい人生ーッ!!
追記 繰り返されるゼロへの道。それは終わりへの歩みであり、始まるための原点でもある。
今ふと思ったんだが、今回挿話された一織から陸への強い感情、HAWKがゼロに抱いていた思いが今後再話されて、それを二人が乗り越えてゼロを越えていく前奏だったりすんのかな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月16日
1と7はオクターブでは大事な数字(始まりと終わりが繋がってる)なので、アイナナにはない偉大過ぎる0を置くならココかな…
あとオモチャ持ち出して芸能界から了を遠ざけようとする百は、どうにか了が獣にならずにすむ領域で話を収めたいんだが、了は全てを滅茶苦茶に、遊びですまない領域にぶち込みたくて仕方ない感じはする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月16日
このすれ違いは、百にこそ地獄に道連れして欲しい独占欲を見れない故か。
百ちゃんは誰にでも優しく、誰もが幸福になる道を模索できてしまう人なので、誰も幸せにしない了の暴走から了自身も遠ざけたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月16日
了は全てをぶち壊しにする道に、百が自分を選んで一緒に突っ走って欲しい。
でも、百ちゃんの唯一は千であり、万なのだ。
100から桁が増えて1000,あるいは10000。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月16日
百ちゃんの視線は幸福の増進と、未来の方角にいつも向いている。それが人として正しく、優しい道だ。
だが、了の視線はそこにはない。終わりを意味する名前の通り、周り全部巻き込んで0にしたい…一緒にして欲しい殲滅願望を感じる。
その減算は、どうやっても前向きに輝くしかない百という人間とは真逆の道で、絶対に重なり得ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月16日
それを知りつつ、指を絡め手を伸ばしてるのだとしたら、なかなか俺好みの味だとは思う。
愛の発露が破滅にしかなりえない獣を、偶像は…人はどう救えば良いんだろうね?