イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 21/08/22 天下繚乱『鬼童丸死すべし』&『昇龍の瀧』

今日はよねちょくんと新米くんを相手に、天下繚乱をGM交代しながら遊びました。まずは俺のシナリオから。

シナリオタイトル:鬼童丸死すべし システム:天下繚乱 GM:コバヤシ

新米くん:”折れ刀”刀悟:21才男性:青龍1白虎2剣客1 とある武家を護る立場にいたが、強大な怪異に全てを奪われ、心と刃を折られた経験を持つ青年。己の星を見定められぬままさまよっていたが、とある赤子との出会いから運命が動き出す。
よねちょくん:”本阿弥”鬼丸国綱:外見20代男性:青龍1神職1神霊2 天下五剣、鬼丸国綱sのもの。御用研ぎたる本阿弥家の当主を主としていたが、大外道・鬼童丸に命と刃、誇りを奪われ復習に燃える。善き神として人の営みを見守る、優しい超越者。

こんな感じのメンバーで、許されざる邪悪を討ち果たし新たな夜明けを告げる物語を遊びました。大変面白かったです。
スゲーベタ足の英雄譚がやりたくて、自分が感じる面白いところをギュッと詰めた感じの短いシナリオをまとめたのですが、結果としてやりてぇポイントだけを味わういい感じの圧縮が効いて、なかなかいいセッションになったんではないかと自画自賛
超悪いやつに踏みにじられた人の尊厳を、どう諦めずに掴み直すか。その不屈の意志と結ばれる絆が、どんな風に逆転の切り札となっていくか。そういうところを化政時代の風に乗せて、いい具合の和風ファンタジーとして味付けできたかなー、という感じ。
近代理性で順序立てて、ロジックでモチベを積めていく展開も良いのだが、そういうのを全部ぶっ飛ばして予感と運命と情念でグイッと持っていく、ちいと古い時代の物語を駆動させるのが結構好きで。そういう時代の風が残ってる天下繚乱は、結構自分のやりたいことが出来る世界観7日もなー、と思ったりもした。

神仏の導き、外道の悪意。色んなものが入り交じる曼荼羅の中を、心を折られてなお諦めぬ人の立場から、超越しながらも人の世に交じる神の立ち位置から、それぞれロールを交えつつしっかりと物語に踏み込んでくれて、PLの二人には大感謝です。
よねちょくんには沢山GMをしてもらっているので、そういう意味での恩返しもできてよかったかな。使い手を失った付喪神と、刃を失った戦士として最初から、しっかり噛み合う造形でシナリオに挑むべく、準備をしっかりしてくれたのも助かりました。
わりと夢っぽいシーンを多めに投げたんですが、鬼丸の神霊力がそこにガッチリ噛み合い、雰囲気のある膨らませ方で受け取ってくれたのは大変助かりました。あくまで人の視線で物語に向き合う刀悟との対比、二人の思いが未来を切り開いていく手応えが、短いセッションに確かな満足を生んでくれました。面白かったです。

 

というわけで、よねちょくんGMで二本目行くぞ!

シナリオタイトル:昇龍の瀧 システム:天下繚乱 GM:よねちょくん

新米くん:”怨髪怪焔”白蓮:外見14才女性:鬼2青龍2 閻羅王・玉藻の前が戯れに、人の女に呪いを孕ませて生まれた生粋の鬼。母を呪殺しながら生まれ、それでも己に名を与えた祈りを背負い、鬼神の力で悪を断ち切る宿命の子供。生まれて日が浅いので、根っこは結構純情。
コバヤシ:”氷雨の”慧悟:18才男性:白虎1異邦人2神職1 江戸で火消しをやっている、氷の美貌に熱い魂を秘めた男。梯子乗りの技芸に魅せられており、新たな美技の研究に余念がない。大層な色男であるが、当人は人助けと芸に夢中でつれないため、”冷えるほどに温まりたくなる”氷雨の二つ名で呼ばれている。異国の英雄・アーサー王との邂逅に導かれ、怪異との闘いに身を投じる。

そんな感じの純情鬼乙女と、大江戸跡部景吾衛宮士郎の合体生物の珍道中でした。大変楽しかったです。

おんなじように軽量化した天下繚乱をハンドリングした僕らですが、僕はミドルがやや太めで判定あり、二時間半想定のミドルウェイト形式。よねちょくんはミドル一回のライトウェイト形式で一時間終了と、ゲームの組み方や生み出したい物語体験、コスト意識に結構な差が出てくるのは、面白い体験でした。
よねちょくんのUL天下繚乱は『このシステム、世界観のどこを一緒に楽しみたいか』が明瞭で、見通しの良いゲームをさせてくれるのがとても良いところだな、と思っているのですが。今回も『説話のような、不思議で骨の太いお話がやりたい』という熱量がズンと伝わってきて、それに押し出される形でとても楽しく遊べました。

まぁ遊んでるキャラはやりたい放題、毒ガスもくもくの混ぜるな危険キャラだったわけですが! 実働させると結構いいキャラになったよ!!(卓に入ってない人には、毎度信じてもらえないご報告)
白蓮は哀しい生い立ちと異形の力、心に宿る暖かな人間味が上手くキャラを引き立てていて、一緒に遊んでとても楽しかったです。つれない色男キャラなので、慕情を寄せてもらって慧悟も輝けた。
お互いがお互いを引き立て、セッションを高みに持っていける気持ちよさはやっぱり、TRPGの醍醐味ですね。非常に面白かったです。

というわけで、大変楽しいセッションとなりました。なんだかんだと回数を重ねていて、天下繚乱に楽しませてもらってんなー、という感謝が日々強くなっている……。まぁシステム面の取り回し、データの作りは基本設計の古さを感じないでもないが、それを楽しく遊べるよう、自分たちの好みに合うよう調整も出来てるし、良い付き合い方が出来てんじゃないかな。
大変良いセッションでした。同卓していただいた方、ありがとうございました。