アイドリッシュセブン Third BEAT! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
アイドルとして動き直したRe:valeに、届く一通のファンレター。
春原百瀬からのエールを背に受けて、羽ばたく直前、それは起きた。
スポットライトに押し潰されて、それでもなお輝く銀紙の星。
あの時突き刺したエゴが、未だに僕らの時計を止めているなら…
そんな感じのRe:vale秘話後編、アニナナ3rd第9話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
千斗と万理の黄金期が終わり、それでもRe:valeを終わりにしないためにすがりついた百の憧れ、千の夢。
自分の一番柔らかな部分をさらけ出して、了に届くか届かぬか、血の滲む言葉で挑んだ勝負は、獣には刺さらなかった。
銀髪バット一号の特攻武装が不発に終わり、”千。逮捕!”の見出しが朝刊を飾らずにすんで一安心であるが、”未完成な僕ら”は全然現在進行系だなぁ、と思わされるエピソードとなった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
憧憬、絶望、懇願、融和。
エゴとアガペの人間曼荼羅が、偶像稼業にキラキラと瞬き、なんとも眩しい。
輝きを浴びて生きる意味を与えられる立場から、すがりついて”アイドル”になったからこそ、百ちゃんはその矛盾と痛み、歯を食いしばって空を飛ぶ尊さをよく知っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
彼の博愛は『俺がそれを大事にしたい』というエゴと、密接に繋がってる。だから嘘も無理もなくて、靭やかで強い。
そういう人間決死の情感が、了にはサッパリわからない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
明暗共存し、矛盾にこそ面白さがある人間像を、自分に引き寄せられない人なのだと思う。
光は光、闇は闇。
シンプルに切り分けて、止揚の高みを目指さない。
黒い欲望と白い憧れが混ざり合わないなら、全部投げ捨てて踏みにじりたい。
それは自分自身の黒と白を見つめ、千の苦しさに痛いほど感じいり、それでもRe:valeでいたいと無様に懇願した百ちゃんの決断とは、真逆の立場だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
自分もひっくるめ、痛みを隠して微笑むアイドルが、醜さと美しさが同居する人間が、百ちゃんは好きなんだと思う。だから、守りたいと縋る。
千と喧嘩してまで了に話をしにいったのは、その救済願望が彼にまで伸びているからで、しかし了は『そんなものは分からない』と跳ね除けてしまった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
凶猛、傲岸、人非人。
そんな非難は全く最もであるが、僕には彼の浅ましいシンプル思考が、いかさま哀しかった。
憧れを地面に投げ落とし、踏みにじって壊す生き様は沼に似ていて、そこから這い出す蜘蛛の糸は確かに差し出されているのに、それを掴めない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
愚かであるし、月雲了はそういう人間であり、人間とは時にそういうものなのであろうという、諦観に似た納得もある。
彼は変われない。感動しない。
あるいは感動が(百ちゃんがそうであったように)誰かの手を取り、心を繋ぐ形にならない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
百ちゃんが秘しておきたい過去をあえて突きつけ、赤心で”アイドル”を語った言葉を、自分が見つけられない真実と受け止める率直が、了の中にあるのなら物語は終わりである。
すまなかった、俺が間違っていた。
それが言い出せないから、月雲了はこういう顔をするし、百であり春原百瀬でもある男はこういう顔をする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
獣に法説く虚しさを、知りつつ諦めきれない自分の情けに、結局オモチャの盃を取り直してしまった男に、向けられる瞳の透通。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第9話より引用) pic.twitter.com/r777hEQqXm
それでも最後まで伝えきるのは、一度縋り付いて憧れを取り戻した経験故か、獣も救われて欲しいと願う無辺の慈悲故か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
救われぬものは救われぬと切り捨てれる千の”理”と、救われぬものをこそ救わんとする百の”情”で、Re:valeは成り立ってんだろうなぁ…陰陽やね。
回想の中のRe:vale周辺は、木の葉やお菓子の袋で雑然としている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
それはスッキリしない千の視界、なんで”アイドル”やってるか納得できてない心理が、溢れ出た景色だ。
魂を込めた曲が、一山いくらで売り飛ばされるゴミゴミした世間。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第9話より引用) pic.twitter.com/c0SWTJPA2S
アーティストとして突き詰めて進めば、自分も他人も傷つける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
生み出した曲から距離を取って”アイドル”やれば、なんで歌っているか分からなくなる。
”お売りください”の看板に、アイデンティティとプライドを揺るがされながら、流れ着いてしまった五年目の今。
そこに届いた、一つの手紙。
たった一人、届いてくれた。たった一つ、解ってくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
千が欲しかったものは今まさに目の前にあって、彼はゴミだらけの世間に塞いでた瞳を開けて、雫を溢す。
それでようやく、自分が何を探していたか、作り出していたかを思い出せる。め、めんどくせぇ…。
これで”本気”になったRe:valeは順調に成功の道を進んでいくが、その先には黒い魔術師と不吉な未来が待っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
ゼロの再来を求めて、千を意のままに操ろうと手を伸ばす九条。
未だファンの距離感を越えられない、春原百瀬。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第9話より引用) pic.twitter.com/wa97Cmgqr8
不安定に揺れる千の肩を抱き、引き寄せるのはいつも万理である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
アーティストとして不安定に立つ…からこそ、その揺らぎが作品への情熱に繋がっている千と、”未完成な僕ら”を完成させて、作家的渇望が満足してしまった万理の道は、それでも万理が手を引いて、千斗が体重を預ける形を崩さない。
これが百ちゃん相手だと、千から手を差し伸べ受け入れる構図が前にでてくるのが、人と人との繋がりの不思議、移り変わる運命の面白さといえる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
ずっと後ろで、誰かが何かをしてくれるのを待っている時代は、否応なく終わってしまう。
崩壊していく世界でもがきながら、それでも差し出された思いを掴み取って、変わっていく”未完成な僕ら”
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
真夏に汗を流し、不格好な姿を晒してでも、自分が受け止めてあげたい、報いたいと思える相棒の出現。
百の存在を触媒に、変化していく千の顔。
Re:vale過去編はそういうモノを浮き彫りにして、無敵の偶像も当然人間で、色々変わり果てて高い場所に震えながら立っていることを…その尊さを良く教えてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
あの事故は大変に不幸だが、千が人間としてアイドルとしてムケるためには、重要な契機にもなったわけよね…。
無論喪失を糧に変える強さ、そうさせてくれる出逢いを掴めない人もいて、ゼロの消滅に呪われ続け、呪いを拡大してる九条はその筆頭であろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
誰もが再生と変化の奇跡を、掴めるわけではない。
だからこそ奇跡は奇跡なのだと、既に過ぎ去ったものを描く筆は語ってくる。
そして栄光が空から降り落ちて、”Re:vale”を殺す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
落下してくるパーライトに、万理が気づいて千は見えないの、二人がどういう在り方でステージに立っていたか、凄く強く語ってて痛いわな…。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第9話より引用) pic.twitter.com/8CXujcc8kP
千は歌に酔い、自分を忘れ世界を置き去りに出来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
そんなアーティストの魂が世間との軋轢を生みもするけど、”良いもの”をひたむきに求め続ける一心不乱こそが、傑作を生みRe:valeを前に進めてきた。
万理にとってそれは、(この段階で、待ち受ける未来で)もう喪われたものだ。
千のように今目の前の歌に全てを注ぎ込めないから、万理は落ちてくるものに気付けた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
大事なものを守って、誰かの大事なものである自分を差し出した。
それは極めて残酷な、ステージに残るべきものの選別である。
優しくて、勇気があるからこうなるんだがな…ままならねぇ。
自分が救われ、目の前で奪われた輝きを語る百の表情は重い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
それを聞く了の顔には、一時見られた分厚さがない。
軽薄で凶暴な、人間の体温を遠ざけて玩弄する側の仮面。
それが素顔か作り物か、どちらにしても碌でなしである。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第9話より引用) pic.twitter.com/KsYcNWYPMw
遺跡発掘セットとオモチャの盃を、小物として配置しておいた演出プランが唸り始める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
アイドルも他人の破滅もあくまで遊び、玩弄の道具。
了がそういう存在として自分を立てていることが、触れ合うものからよく見えてくる。
心底それを求めているのか、なにかの代理で遊んでいるのか。
そこは現状、あえてどうでもいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
そういう風に振る舞って、もしかしたら真実欲しいものに素直に手を伸ばさないまま、誰かの尊厳を踏んで噛みちぎっていることが、彼の現状なのだ。
”狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり” 徒然草、八十五段。
了の露悪に僕が感じ取ってるギズモっぽさは、期限付きで憧れの隣で憧れの代理を演じようとした百ちゃんと、どっか通じる気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
しかし彼は、オモチャのマイクは握らなかった。
狂おしいほどに必死に、持ち前の知性とタフネスの全てを尽くして”アイドル”をやりきって、天を掴んだ。
嘘としりつつ本気で準じ、世界を変えるひたむきさ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
了(や九条)に感じる汗のかかなさを、春原百瀬は総身で否定する。
ただただ、自分のため。
エゴの苦味を噛み締めながら、偶像を励みに活きる誰かのために、輝かせたい相棒のために、己を捧げることが出来る。
それは一度夢を砕かれた後、自分が何を欲しているか、Re:valeに言葉にしてもらって刻んでいるからこそだろうなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
人生を揺るがすほどの感動は、胸の扉を開けておかねば届かない。
了が自分の柔らかいもの(があるとして)を閉まってる金庫は、厳重に施錠されとるのだろう。弱虫め。
一方万理は出来た大人として、顔の傷も砕かれた過去も、思い出として宝石箱に入れて優しく見守っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
彼の時計は、もしかしたらアイドル街道まっしぐらのRe:valeよりも早く動き出して、独特のリズムで進んでいた。
重たい過去を仲間に告げる表情も、そこまで重くはない。だが、気楽でもない。
暗い沼に引きずり込まれる前に、姿を消して千を守った。ミューズに愛された男は、自分抜きでも歌い続けてくれると信じて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
でもさぁ大神さん…博打過ぎねぇそれ?
百ちゃんがマジLOVEに全てを捧げられる侠気人間じゃなきゃ、地獄よHELLよ…
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第9話より引用) pic.twitter.com/aXd5Sr73Gi
閉ざされた扉を前に、すっくと冷える視線が良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
本当に欲しいもののために、他のすべてを置き去りに出来る覚悟が、百の瞳孔にしっかり宿っている。
止まった時計を動かす。
まだ終わりにしてはいけないものを、終わらせないために。
幾度も扉の前に立つ。
『Re:valeはこうじゃなかった! 哀しくても辛くても、その続きを唱っていた!』と、ファンだからこそ気づく詩の意義を受け取った時、千が一瞬部屋に閉ざされた暗闇から這い出して、光を浴びているのが印象的だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
詩を紡いだ側が、けして気づかぬ意味がある。
それを掴んで送り返せるのも、ファンレターを送る側の尊さであり、身勝手でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
ここの百ちゃんは”アイドル”Re:vale一番のファンとして、Re:valeが体現していたものを終わらせないために前のめりに過ぎて、少し怖い。
勝手で、痛みに目を向けず、ガムシャラに過ぎるように見える。
多分、そう書いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
誰かを求める気持ちはいつでも身勝手手、『貴方のため』なんてきれいな飾りでしかない。
自分が欲しいから。
終わってしまった痛みを知るからこそ、終わらない可能性があるならしがみつきたいから。
そういう剥き出しを、春原百瀬は畏れない。
そしてそんなエゴの泥の中からだけ、咲く花もある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
暗闇に身を置けばこそ輝くものを受け取って、現実が空から落ちてきて押し潰されても、まだ輝いて欲しいと願う。
春原百瀬の重たい愛は、今Re:valeや”アイドル”に向けられる百億の剣と同じだ。
それを凶器と受けるか、武器と変えるか。
自分が愛の刃で未来を切り開いた経験あらばこそ、百ちゃんはファンの願いが凶器にならないよう、そうさせないように無敵のアイドルを演じ続けている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
そこに分厚い矜持があることは、了に向けた銀星のタンカで見て取れる。
こういう侠気が、百ちゃんの(沢山ある)好きな所ネ。
一瞬ファンの待つ眩しすぎる光に身を置いた千は、相棒を失った一人間としての顔を闇に隠して、『終わらせてくれ…』と呻く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
ここのヘロヘロ銀色野郎はレアカットで、大変良かったが(最悪のサディスト)、そらそーだよな、とも思う。
オシメ換えてもらってたもんなバブ人間ッ!
しかし百ちゃんは数多のアイドルファンの祈りを背負い、あるいは世界で一番Re:valeを求めるものとして、折笠千斗が闇に沈むのを許さない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
扉をこじ開け、必死に指をかけて、千の歌を、万の証を、Re:valeの輝きを求める自分を、千斗に刻む
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第9話より引用) pic.twitter.com/e9isrbYwPy
保身なきガムシャラな突貫が遂に時計の針を動かし、千斗は百瀬を自分の領域に入れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
光はもはや部屋に満ちていて、目の前の男は”ファンレターの彼”でも”狂犬”でもない。
しかしそういう人情味が、内にこもって届きにくいのはずっと同じ。
だから相棒が窒息し、自分が絞め殺されるのだ。めんどくさ…
ここで”期限付き”を差し出して懇願する百ちゃんに、千から片手を差し伸べている様子、それを両手で握りしめる必死さが、新生Re:valeの距離感を示して面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
それはあくまで、千から片方を差し出し、百が両手で握りしめるものとして始まった。
お願いして、条件付きで”やってもらう”もの。
そういう意識があるから、百ちゃんの声も出なくなったわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
しかし時が流れ、共に歩む中で…あるいは百の嘆願を部屋に入れて、時計が動いて光が満ちた時から、千が見ていたものは別だった気がする。
それは自分が差し出すのではなく、受け取ってもらうもの。対等で、必死で、大事な…
もう一つの、未完成だからこそ永遠に走り続けなければいけない”僕たち”なのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
そして千という男、こういうデカい思いを言葉にして、リボンをかけてお届けするのが極端に下手くそである。
よく作詞とかやってられるな…詩でしか伝えられないからこそ、上手いのか。
こうして動き直したRe:valeは、万理の見ている通りの過去なのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
赤青二つにまとまって、緑を置き去りに止まったオモチャのトロッコ。
それは未だ、未完成な僕らの肖像画ではないのか。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第9話より引用) pic.twitter.com/8epvjZKcXC
『百ちゃん人魚姫の奪われた声が終わって、Re:valeも落ち着いたな!』と二期段階では思っていたが、まだまだすべてを吹き飛ばす核地雷が全然残ってて、『きっちり処理しておけよマジでよー!』って感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
でも未練と後悔が燃え尽きないからこそ、てっぺんまで走れた部分あるんだろうなぁ間違いなく…。
元々の人格も成熟してたし、五年舞台裏に身を置いて落ち着いた部分もあって、万理の中ではあの時の傷は終わってる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
千も百くんもそれぞれ、痛みを越えて立派になって、俺たちそれぞれの道をしっかり進んでる…てのは間違いじゃないが、お前が見てるほど体幹強くねーゾ他人…。
ここの認識差が今後、また炸裂してボーボー燃えるのか、不穏な気配を握り込むのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
相変わらず読みきれず、そこが楽しく恐ろしい。
『”万”は終わったんだ』と思いきらなければ、痛みに引きずられて闇に沈むしかないほど、千もRe:valeも大事だったんだろうなぁ、とは思う。
己の身体をカンバスに、血の色刻んだアイドル人生。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
消してしまいたい願いも、蘇らせたい祈りも、共に引き受ける覚悟を晒して、それじゃお前はどうなんだいと、素裸で問いかける百の覚悟を、了は冷たく跳ね除ける。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第9話より引用) pic.twitter.com/Z08yLHa1eR
百ちゃんは他人が本気で頑張ることに、自分を重ねて一緒に闘える、心の豊かな人だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
だからこそチームで戦ったサッカーが潰れた時、凄く辛かったんだと思う。
だからこそ自分がRe:valeになって、夢の続きを、壊れてもなお続いていく輝きを嘘にしない道を、ガムシャラに引き寄せに行ったのだと思う。
みんなが本気で、熱く幸福を目指してる世界が百ちゃんの理想で、そこに了もいて欲しいと願ったからこそ、この場に出てきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
頭も下げたし、過去も晒したし、自分の気持ちを熱く伝えた。
それが、百ちゃんに出来る全部。大概の人間は、これで動かないわけがない。
でも、相手は”人間”ではない。
こんだけのものを目の前に晒されても、感動できない了は哀れだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
そういう獣が存在できてしまう世も、また哀しい。
だが、”それ”は確かにそこにいる。
二度と来ない。
遂に叩きつけられた愛想尽かしの言葉に、弄んでいた偶像を踏みにじることしか出来ない男。
”アンタも、可哀想だね…”
先週の言葉と瞳が、蘇る離別である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
偽物の銀の星を空に光らせる、舞台裏の仕掛け。
それをわざわざ暴いて地に叩き落とすあたり、清濁併せ呑めない…上に、心のどこかで清に憧れつつ、濁になるしかない業を持ってる男なんだと思う。
弱虫で潔癖症で露悪趣味という、こじらせ三倍満だな…。
二話に及んだRe:vale回想編は、語る百ちゃんを鏡に月雲了という、未だ本格始動せざる黒幕の怖さと脆さを、僕が勝手に推測する物語ともなった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
何しろŹOOĻくんまだデビューしてない(!?)し、牙を本気で剥くのはこっからなんだろうけども。
”アイドル”に向ける悪辣な憧れ、百ちゃんの本気を投げつけられても動かない心、それで守っているだろうモノの輪郭を思うと、戦う前から憎むより憐れむ生き物に分類されかかってて、正直当惑している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
誰にも解ってもらえないし、誰も解ろうとしない愚かなる獣でしょこの人…(期待込みの妄想)。
(了の救いようがない業、己で救いの扉を閉じてしまう迷妄を見ていると、趙州狗子の考案を思い出してしょうがない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
"趙州和尚、因みに僧問う。
「狗子に還って仏性有りや也た無しや」。
州云く「無」"
ここでの重点は"狗子"でも"仏性"でもなく"無"だとは思うけども)
(それでも、己の仏性に気づかぬがゆえに…自分から目を塞いで小さな小さな我を守ろうと畜生に甘んじている狗の生き方が、この傍迷惑なクズから立ち上がって、業識性のままならなさを強く感じさせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
報われず救われないのだろうが、こういう人ほど"アイドル"が、最終的には向き合うべきなんだろう)
かくして救われざるをも救わんと願う己の甘さにも背を向け、決別の夜へと進みだした百の前に、銀色の暴力装置(ダーリン)がご到着。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
話がケリ付いててよかったねぇ…揉めてたら梅澤春人作画でうるァァァ!でしょ?("無礼男"世代の感想)
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第9話より引用) pic.twitter.com/2MaCUd3vSz
露骨にやべーバット男とも、微笑んで語り合える百ちゃんの前には、無限の未来が広がっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
自分が望む未来を掴み取るために、黒いエゴと白い祈りを両方、堂々と引き受ける。
その覚悟があるから、アイドル"百"の髪は白黒メッシュなんだろうなー、とか思う。
弱いから強く、醜いから輝きを守る。
それこそが自分で、人間で、アイドルなんだっていう覚悟を、百ちゃんは閉ざされた扉の前で固めたのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
ファンでしかない自分、それを越えようとしてる自分を深く見つめた経験が、他人の難しい状況に口出しする足場にもなってて、本当に人生いろいろだと思わされる。
こんだけ強くて賢いのに、期限付きの約束にグラグラ揺れて声でなくなっちゃうのだから、"百"は天使でも神様でもない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
自分で言っていたように、嘘っぱちで身を飾って銀星を演じる、脆い人間なのだろう。
そんな自分を、彼は許し愛している。それが溢れて、色んな人に愛を届けるのだ。Loveな生き方よ…
で、だな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
その裏側で、終わりに震える純情少年と、彼に永遠の欠片を見出してる優しい機械が、触れ合って火花を散らしとるワケよ。
この世の果てみてぇなライティングするな、キッチンで…。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第9話より引用) pic.twitter.com/G80owjckJD
万理が語った終わりに、九条繋がりもあってショックを受けた陸が『終わる時は簡単に終わっちゃうから…』と呟くのが、高校生なり地獄を見てきた独白で重たかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
エンジェルめいた笑顔を浮かべてはいても、他のメンバーと同じく人生クラいからなぁ、りっくん…。
始まったものは、必ず終わる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
世の無常をなんとか飲み込んで、それでも前を向こうとする陸の人間味が強いからこそ、誰がどうなろうと終わりを認めないと叫ぶ(元)ロボット人間の慟哭が際立つ。
お前…そこまでアイナナ好きだったか…そっか…。
一織のロボっぷりに苛立ってた立場からすると、こんだけ体温上げれるネタを見つけたのは喜ばしいんだが、愛着通り越して妄執の色すら滲む永遠への希求は、他ならぬ九条と重なってなかなか怖い。カラーリングも似てるし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
あいつも終わりを…その先に続く永遠を認められない男だからなぁ…。
ゼロの幻影を永遠に追い求める九条に、Re:valeもガッタガタにされたし、他の連中も踏みつけにされてきたわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
救いを求めて呪いを振りまく業の道のりに、オメーも突っ込んじゃーダメだろ、一織クンよー…。
人生のバランス取りって、マジで難しいねッ!(まとめ)
そんな感じで回想終わり、過去の因縁を語ればこそ、未来の嵐が照らされるエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
いやー…重いッ!
自分は"Re:member"先に読んでたから、ある程度無敵のRe:valeにどんな過去が渦巻いてて、どんだけの感情と業がハラワタ詰まってるか、知ってるつもりでいたけども。
冴える作画と演出、("鳴らさない”選択も含めた)音響でアニメされると、やっぱ刺さり方もチゲーな! って感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
千さんがどんだけ音楽100点人間0点のバブちゃんとして万理にお世話されてたか、そっから人間育てて今立ってるか。
半身を砕かれた傷を、エゴまみれの愛で埋めた男にどんだけBig Loveか。
博愛天使に見えるモモちゃんが、どんな矜持と覚悟で銀星稼業をやり遂げ守っているか、良く見えるエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
あと万理の『全部終わったよ…いい思い出さッ!』面のヤバさな。
オメーが手に取ってるCDのタイトル、もう百回音読しろ!(答えは”未完成な僕ら”)
そんなRe:vale人生模様を反射板に、了のハラワタも嗅いだ感じがあんだが…さてどうなるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
凄まじい碌でなしであり、人の世の哀しさを煮込んだような愚者でもあり…『んで、オメーは結局どうしてぇんだよ!』と、なんも動いてねぇ段階で締め上げ問い詰めたくなるな、アイツは…。
コレは今後地獄の爆心地として、厄介ごとの震源として暴れ倒すキャラに興味を集めれてるってことで、なかなかいい話運びでもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
あとまー、キャラとして俺と波長が良いってのはあると思う多分。
ぜってー認めたくないが、だからこそ響いて伝わるという…極めて厄介なタイプの…。
了と百が無事(無事!?)絶縁したことが、今後どう響いてくるか気にかけつつ、次回合宿回らしいよッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
可愛いアイドルちゃん達のニコニコ笑顔が、たっぷり見られるんだろうな!
過去話が胃にモタれてるので、爽やかなお話を頼みます。ぜってぇコネー!!
追記 了が行くべきはパラ宿だったね。
しかし人間の複雑さに共鳴できず、全てをぶっ壊して拭い去ろうとしてる了が、ほつれと業のエンタメである”アイドル(もしくは芸事全般)”にわざわざ触ろうとしてるの、向いてねぇとしか言いようがない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
揺るがぬ答え、疑問への明瞭が欲しいなら学問やれ学問! 数学とか良いぞ多分!
まぁ人が人である以上、真理の探求に身を投げても当然迷いはあるわけだが、”カンペキじゃないけどねカンペキ目指す”と神アイドルも歌っておる世界にわざわざ首を突っ込むのは、月を掬って溺れるしかない道である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日
でもまぁ、だからこそ欲しくなったんだろうなぁ…救えねーマジ!
自分で書いた文章に推されて”HAPPYぱLUCKY”聞き直したけど、不完全だからこその決意、フアンを抱きしめて進んでいく勇気、それを支えてくれる友情と、百ちゃんが”アイドル”好きな理由がモロに歌われてて、”誠”を捉えた作品はタゲ層の違いはあれど、同じ真理にたどり着くのだなー、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月30日