NIGHT HEAD 2041を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月22日
翔子の力によって、ロシアから渋谷まで転移した二つの兄弟。
避け得ない消滅か、新たな可能性か。
兄達が異能をぶつけ合う中で、弟たちは融和の未来を探る。
その試みを阻止せんと、スクランブル交差点を戦車が埋めた。
決断と決戦、その行方は…。
そんな感じの2041クライマックス、第11話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月22日
最終回一個前にして、ようやく主役が腰を落ち着けて話し合った…と思ったら、またニーサン達がキレて超絶サイキックバトルを繰り広げ、弟たちの決断を受けて共同戦線と相成った。
やっぱこー、ハラ割って語り合えば終わるお話だったんかな…。
お話はまーたワープで場面転換して始まり、渋谷大決戦の舞台が整う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月22日
色々お話の都合を整えてきた翔子も役目を終えて、キラキラの粒子になって退場である。
謎めいた美少女として、物語を牽引する仕事を担っていた翔子だが、いまいちどんなキャラか解んないままサヨナラであった。
心に刺さる印象的なイベントもなく、ふわっとしたヴィジョンと不確かな導きで触れ合うだけで、翔子はぶっちゃけあんま萌えない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月22日
そういうキャラを話のエンジンに据えた結果、作品全体が不鮮明になった…というより、僕の感性とズレた作品の、ズレたメインヒロインだったと言ったほうが正確か。
あらゆるキャラ、あらゆるイベントに言えるのだが、オカルトが持つ不鮮明で直感的な部分に支配されていて、キャラが何をしたいのかという欲望、何を許せないのかという価値観軸が、力強く見てる側に突き刺さってこない感じがあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月22日
画面の中では大きな声が出て、なんか感情が高ぶってる感じだが。
それが納得と実感を伴って、僕に届いてこない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月22日
そのフワッとした食感も作品の味わいかと思うが、今回兄弟が果たしたように、決断こそが物語をドライブさせていく。
そこに至るまでに、何に衝撃を受けて何が変化したか、いまいち不鮮明なのは、物語として弱い気がする。
預言とヴィジョンで物語が動くので、世界の破滅も自身の消滅も『かもしれない』と不確かな所を、けして出ていかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月22日
二つの世界の矛盾が破滅を呼ぶなら、その兆しとして例えば都市が消滅してたり、人が死んでたり、異様で危険なサインがあってくれたほうが、切迫感は出たと思う。
あんま具体的なピンチもないまま、また考えを変えるに十分な衝撃的交流もないまま、弟たちは命がけの決断に飛び込んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月22日
多分作品側としては”ない”わけではなく、十分書いている認識なんだろうけども、自分としては足りない。
多分、あんまり波長が合わないのだ。
ともあれ、弟を守るために兄達はブチ切れサイキックバトルに突入し、待ちに待ったサイキック VS サイキックの限界バトルに大興奮である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月22日
やっぱサイキックアクションの迫力は大変良くて、サスペンスよりアクション軸で話作ってくれたほうが嬉しかったかなー、という感じ。
でもそれじゃ”NIGHT HEAD”じゃないか…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月22日
兄弟が突如投げ込まれた巨大な運命、謎めいた陰謀、その裏にうごめく宿命。
そういうモンをもうちょい、身近に引き寄せるイベントがあってくれると、個人的にはありがたかったかな。
フツーに話して、相手を理解して、自分を変える。
その過程を、オカルティックなヴィジョンや感応ですっ飛ばしてしまうので、作中展開されてるテンションと見てる僕の体温が、上手く重ならない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月22日
直也たちの決断にすり寄っていかない自分の落ち度もあるが、まぁ客観的に見て急だと思う。
あとまぁ、オカルト破滅論に今更乗れねぇ、てのもあるか…。
サイキックアクションを描く筆のように、超常的な宿命が世界を滅ぼし、救う大きな物語も、しっかりブラッシュアップして令和に挑んだほうが、自分的にはシンクロ率が上がったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月22日
ロンゴロンゴ文字に代表されるオカルト。
その裏打ちをする現実の変化が、超常的なものの描写に反映されていない感覚
それが最終局面にまで、強く響いている感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月22日
そういう批評性を担当するには、物理JAPANは戯画化されすぎオモシロすぎたからな…。
無敵のアンチサイとして、戦車もぶっ飛ばす最強兄弟に立ちふさがる本部長とか、なかなかいい感じなんだけどね。
ともあれ、弟たちは彼らなりの決断を果たし、兄たちは弟のために体を張る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月22日
唐突なワープに分断され、じっくり話し合う時間が取れないまま運命に流された時間は長かったが、ともあれ決断は果たされた。
あとは、それがどんな結末を連れてくるか、である。どーなるかなぁ…。
岬と御厨が代表する楽土世界も、相当上から目線のロクでもねぇ場所なんで、そっちが一方的に勝利して終わり…てオチは、真っ平御免であるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月22日
いい具合にバランスを取った結末が見れると、個人的には嬉しい。
あと君枝にはなんらか、キャラとしての決着を用意して上げて欲しいね。功労者だから。
泣いても笑っても残り一話、二つの地球を巻き込んだ運命は一体、何処に転がっていくのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月22日
なんだかんだ言いつつどう終わらせるか気になっているので、次回も楽しみです。
収まる所に収まりそうな感じもあるし、最後まで場外ホームランかっ飛ばしそうな気配もあるし。
怪作だなぁ…。