ルパン三世 PART6を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
謎の秘密結社”レイヴン”を巡る因縁に引き寄せられ、大泥棒と名探偵が邂逅する。
その傍らに寄り添う、一人の少女。
語られぬ過去は、一体どんな謎を秘めているのか。
かくして新たな幕開けは、爆炎の赤と秘密の黒を混ぜ合わせて始まる!
そんな感じのPART6第1話、ハードに謎めいて堂々の開幕である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
PART4がイタリア、PART5がフランス。
国際色豊かに続いてきたシリーズ、次の舞台はイギリスロンドン。
メインキャストに躍り出るのは、すっかり煤けた名探偵とその娘…あるいは助手見習い、である。
お話はかなりどっしり、腰を落として滑り出す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
ルパン一味はあくまで、複雑怪奇で暴力的な状況の1アクターとして描かれ、華麗にキャスティングボードを握る主役らしさは、やや薄い。
スコットランド・ヤード、MI6、謎の組織”レイヴン”…複数の組織が、銃弾で奏でるロンドン・カデンツァ。
その全容は見えきらないが、1枚の絵画を巡ってロンドンが炎に包まれる、巨大な陰謀と秘密が眠っているのは、どうやら間違いない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
そこにおなじみルパン一味と、その敵対者たる名探偵がどう絡んでくるのか。
健気な新ヒロインは、怪盗紳士とどんな因縁があるのか。
色々気になるポイントが多い、豪快な滑り出しであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
正直初回からこんなにバンバン鉄砲撃って、ガンガンカーチェイスして、ボーボー街燃やすと思ってなかった。
なのでハードアクション&サスペンス路線で来たのは、嬉しい不意打ちである。
新たな物語の箱庭となるロンドンの書き方は、写実と絵画調のちょうど中間といった感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
怪盗紳士がド派手なアクションをキメても、スルッと入ってくる不思議な異国感と、人々の生活が宿る実在感が同居して、なかなか面白いバランスだ。
(画像は"ルパン三世 PART6"第1話より引用) pic.twitter.com/AelZD5STnc
国際色豊かな活躍をするルパンの物語が、旅情をどう背景に宿すかは毎シリーズとても楽しみで、PART6が選び取ったロンドンの描線、生み出す独自のリアリティは、第1話にしてなかなかいい塩梅だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
もうちょいフォトリアルに寄せてくるかとも思っていたが、謎の多いテイストにこの絵画調、しっくり来る。
現代版ホームズの拡張された脳髄である、資料だらけの私室。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
リリィとの生活ですっかり鈍ったらしい名探偵の頭脳が、未だ健在であることをパッと見で解らせる、とても良い演出だと思う。
ジェットコースターのように状況が転がり、謎が謎を呼ぶ、スピーディな第一話。
強い絵をグッと差し込んで、キャラと物語の印象を手際よく演出してくる手腕は、なかなかに冴えていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
ロンドン市街を駆け回るカーチェイスを通じて、町のキャラクターが何となく、見てる側に伝わってくるのも良かったな。
ホームズとタクシーの描き方とか、すごく好き。
さて物語は強敵アルベールが工作を見破られ、肩を撃ち抜かれる所から始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
今回のライバルたるホームズと、彼に協力するMI6の一筋縄でいかない実力を、視聴者に教えるために必要な血…と言ったところか。
彼がわざわざ現場に出るほど、”レイヴン”を巡る謀略はスケールがデカい…のか。
そこに興味を引っ張る意味でも、なかなか熱いホットスタートかと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
チラッと顔見世した八咫くんと合わせて、PART5以来のメンバーが顔を出してくれると、作品の連続性、新たな息吹が元気に呼吸してる楽しさを感じれて、なかなかに嬉しい。
アルベールのリベンジも、今後期待したい所ね。
かくして物語はカーチェイスあり銃撃戦あり、爆殺ありのド派手な展開を見せていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
MI6が繰り出してきた、あからさまに人口密集地で使っちゃいけないバカヴィークル、ハッタリ効いてて大変良い。
超強そうなやり過ぎ車両が、ゴエちゃんに寸断されるの最高
(画像は"ルパン三世 PART6"第1話より引用) pic.twitter.com/NBjYTzizYd
バラバラに切り裂かれた鋼鉄の中を、上半分がぶっ飛んだフィアットがくぐり抜けていくスペクタクル。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
”ミステリ”を前面に押し出した事前のイメージが、濃厚なアクション&サスペンスで上書きされていく心地よさ。
もうちょい静的なスタートかと思ってたのを、ここで気持ちよくぶん殴られた。
事件の鍵を握る絵画が両断され、一旦水入り…した後、さらなるハードアクション。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
この二段ロケットのスピード感が、PART6のご挨拶としてなかなか鮮烈だった。
正直一息入れて、『こっからBPM落としてヒキかなー…』と油断してたから、ガンガンに煮やしてきてビックリ…その後嬉しくなっちゃったね。
同時に活劇に休符を入れたことで、物語を牽引する謎を落ち着いてみせる場面も作れていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
ホームズの現状と、そこに寄り添う健気なリリィ。
再び、状況が発火する。
危険な現場から彼女を遠ざけんと名探偵が仕組んだ、優しい嘘
(画像は"ルパン三世 PART6"第1話より引用) pic.twitter.com/7oboDsKvls
一連のシーケンスで、リリィとホームズの関係性、現状の問題、ヒロインの聡明と健気はよく描かれていたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
白紙の手紙を突きつけられて、青ざめた後真っ赤になって走り出す演出は、セリフがないからこそ雄弁な、とても良いシーンだった。リリィちゃん可愛いねぇ…。
名探偵は三年前に”なにか”があって、リリィを庇護する立場になった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
彼女との生活を続けるために興味のない仕事もこなし、それを少女は気に病んでいる。
そこに何らかの形で怪盗紳士も絡んでいることが、爆炎の邂逅によってジワリ、あぶり出しにされていく
(画像は"ルパン三世 PART6"第1話より引用) pic.twitter.com/L4Z7EMCQq0
ルパンとホームズに、そしてリリィにどんな因縁があるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
炎が封印を解いた少女の記憶には、何が刻まれているのか。
ド派手な爆炎すら軽やかに乗りこなす、空飛ぶ大泥棒と、誰かを守るために地面に足を付けた名探偵の対比。
過去が描かれる時が、今から楽しみである。
いやだって、ワトソンの名前を持つホームズの娘を挟んで、煤けた名探偵とご存知怪盗紳士が対峙してる構図、問答無用で面白いでしょ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
キャラ配置の骨格段階から匂い立つ面白さを、しっかり引き出してシリーズの口火を切ったのは、凄く良いな、と思う。何が始まるんだろうなー。
複数組織が各々の思惑を抱き、周辺被害を気にせず暴れまくる、BPMの早いスタート。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
あえてルパン一味を、高速回転する状況を見据える視点の一つに遠ざけたことで、話の真ん中にある謎のスケール感、そこから生まれる期待感が、上手く浮き彫りになったとも思う。
現状見えてる伏せ札は、ホームズの過去と謎の組織”レイヴン”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
こことルパンをどう繋いで、どんな物語を編んでいくか。
ここから紡がれていくPART6が、硝煙と炎、追憶と謀略に彩られた活劇となる予感が、しっかり届く第1話でした。
いやー、ロンドンよく燃えるなぁ…景気が良くて良いわい。
シリーズヒロインとなるだろうリリィちゃんが、大変好感の持てるキャラだとちゃんと解ったのも、非常にグッド。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
聡明で健気なんだけども、感情表現豊か。
チラ見せされる謎でキャラの奥行きもあって、凄くいい感じだ。
ホームズの助手つう立場は、ルパン一味の愛弟子だったアミちゃんと面白い対比ね。
比較的引いたカメラでロンドンのルパンを描くことで、ニヒルにお宝を追い銃弾を掻い潜る犯罪ビジネスマンとしての顔も際立って、そこも良かったですね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月16日
やや苦味が強調された描画が最後、リリィを視界に捉えて追憶に甘く滲んで、さてその理由は…?
うーむ、続きがとても気になる。次回も楽しみッ!