白い砂のアクアトープを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
重なった重圧に心がへし折れたくくるは、潮に流されるまま離島にいた。
そこで出逢った岬と友に、穏やかな時間に羽根を休めるくくる。
彼女を思う風花にも、思わぬトラブルが訪れ…。
青春人生迷い道、果たしてどこに続くのか!?
そんな感じの凸凹三部作中編、寄り道から見える道もあるよねという、アクアトープ第21話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
諏訪さんという人物、企画という仕事との向き合い方をちょっと角度ズラして、今まで強い札だった風花の頼りがいも使わず、迂回路から突破口を探していくようなエピソードとなった。
もうちょい速いテンポで解決していくかと思い込んでいたので、この寄り道は意識の外であったが、描かれてみると第1クールの懐かしい匂いもあり、ティンガーラにいては見えない海との向き合い方あり、未だ発展途上だった風花の顔も見えて、良いワンクッションであったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
もともと解決を焦り過ぎない、途中経過にこそ意義と意味を見出していく話運びが強みの作品なので、ここで一話使ったのはむしろ”らしい”というか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
重たいストレスをとっとと解決して欲しい、ある意味安直な視聴者心理が自分の中にもあったなーと、気づくような寄り道にもなった。ありがたい。
ここでまた風花が解決の切り札になっちゃうと、くくるが不在の母の代理を風花に求め、風花がそれに応える関係性に、年の近い二人の関係が固定されちゃう危うさも、外されて初めて気づけて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
色々人間が分厚くなったけど、当然至らない部分もあって、だからこそずっと成長できる。
そんな道の途中に風花も風花もいて、未熟さもそれを超えていくタフさも、両方あって人間なんだなと…そんな在り方を描いていく作品なんだと、認識を新たに出来るお話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
こういう大事な迂回路に時間使えるの、やっぱ2クールという形態を最大限活かしてる感じがするね。
というわけで風花が、彷徨うイルカにいなくなった親友の姿を重ねる中、くくるはぼんやり離島にいた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
幼くて脆くて危うい部分を、特別にしる立場だからこそ、風花はレールから外れたくくるの事がとびきり心配である。まぁ”姉”やからな…。
(画像は"白い砂のアクアトープ"第21話より引用) pic.twitter.com/KrrjKFmMMv
自分一人で抱え込み、ストレスを腐敗させてった前回に比べると、テキストであっても『ちょっと休みたい』と本音を告げて、自分の居場所を伝えられるようになった分、状況は少しだけ良い…のかな?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
一応の連絡が付き、無事を確かめた後の形態の抱きしめ方、”情”が滲んで良い。
前回はガラス越し遠い場所だった青い海も、今回はだだっ広くくくるの前に広げられていて、しかし現在位置はよく見えない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
疲れ果てて流れ着き、一体自分は何がしたいのか。
解らないことが解っている現状は、解るための第一歩ではある。
やっぱこのお話、孤独がとにかく人間にとって良くない状況だと、描き続けている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
繋がりがないと人間はアッという間に弱るが、では適切な繋がり方とはどんなものなのか。
世の中には色んな人がいて、求める距離感も叶えたい願いも違い、離れているのに繋がりたい人間の厄介里の、向き合い方も異なる。
ここら辺諏訪さんは、『自分は自分、他人は他人』っていう理性的、都会的、現代的な認識を徹底してる人…なんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
ガマの緊密な温もりから出きれてないくくるにとって、その分別は冷たく辛く、怖いものとして認識されてんだろうな。
そして諏訪さんは、そういう弱さがわからない、と。
そこに助け船を出すのが、全然ベタベタしてない適正距離で、それでも繋がってるうみやん夫婦なのは面白いなー、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
お互いの仕事と願いを尊重し、密着した間合いだけが答えではないと、自然な振る舞いの中で体現する大人の姿。
(画像は"白い砂のアクアトープ"第21話より引用) pic.twitter.com/3qlbw2Oxj9
自分と他人と世界のバランスポイントが見えなくなったくくるに、答えを教える説得力を出すために、二期のうみやんは”大人”としての描写が多かったのかな、と思ったりもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
『がまがまに帰りたい』と呟いた、くくるの弱音に答えるように。
画面はちょっと懐かしい、等身大の沖縄を切り取る。
ビカビカに最先端で傷一つ無い、夢のティンガーラ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
そこにはなかった錆と緑が、相変わらず狂った美術力で精密に描かれる。
それは当然、ずっとくくるの傍にあって、しかし新しい環境に馴染もうとしすぎて群れからはぐれたくくるには、見えなくなっていた景色だ。
がまがまは瓦礫になったけど、それが体現していたものは沖縄の景色に、当たり前に生きている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
くくるが離島を彷徨い、岬さんに甘えて色々教えてもらう今回は、そういう事を思い出していく回でもある。
なので、第2クールで意図的に描かなかったものがリバイバルしてくる。
やっぱこういう、何をカメラに捕らえてどういう意味合いを醸し出していくかっていうヴィジョンと制御が、凄く精妙な作品だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
高い美術力をどう活かすか、考えて情景を編み上げている…というか。
風景の意味を染み込ませ、読ませ、解らせる演出哲学は、やっぱ好きだな。
『どうせ怒られるんだから、悩んでるだけ損』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
岬さんのあっけらかんとした答えに、くくるはようやく前を向く。
下向けばこそゴミが拾えて、それは海亀が未来に進む道を切り開く、大事な”仕事”でもある。
作務に勤しむことで鬱屈を跳ね飛ばすくくるのスタイルが、離島で点火されていく。
一方ティンガーラに取り残された風花は、”妹”が苦しんでるのに何も出来ねぇ自分に苛立ち、必殺パンチを虚空に繰り出す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
サボり/休息の背景を知りつつ、責め立てはしない諏訪さんの不器用が、なんだか染みる描写でもある。
(画像は"白い砂のアクアトープ"第21話より引用) pic.twitter.com/SoCQpINfX6
くくるの狭く若い描写とシンクロ率を上げることで、あからさまなストレッサーとして描かれてる諏訪さんの評価って現状割れてると思うんだけども、俺はどうにも憎みきれなくて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
色んなモノが見えすぎて、キレるだけでは超えられない問題への対処が、難しい性格の人なんだと思う。
賢さが壁になってくくるが追い込まれちゃったのも事実で、風花パンチも同時に納得なんだけどさ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
結局溜め込んだストレスを受け止めるのは櫂くんの仕事であり、やっぱグッドボーイ過ぎるな…って感じ。
無意識に”妹”と同じ仕草で、モヤモヤに向き合ってるの、”縁”って感じよね…。
んで、くくるの荷物は櫂くんに預けられない所まで膨らんでいて、あいも変わらず狭い携帯に自分のしかめっ面を写し、しかし目の前に無限の星海が広がってもいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
ここで”てぃんがーら”を写してるの、帰るべき場所がどこか静かに語ってて、好きな演出だな。
あのとびきり綺麗で素敵な水族館で、くくるが出来ること、やってきたことは沢山あって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
でも現在位置を見失ったくくるは、その眩しさも忘れちゃっている。
この寄り道を経て、広く自由な未来を思い出した時、そこにはやっぱり”ティンガーラ”があるべきなんよね。
そしてそんな答えを掴むためには、人生を逍遥するのも大事で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
猫のように自堕落に起き、おばあの特大スパムにぎりで腹を満たし、目的もなく彷徨う。
離島で見えてくる景色は、僕らにとってもちょっと懐かしい。
(画像は"白い砂のアクアトープ"第21話より引用) pic.twitter.com/liBrTPXAdb
第2クールで強調されていた都会的な景色を外して、伸びる草に車が朽ちていく景色とか、道端に祈りを捧げる習俗とか、がまがま時代はよく画面に切り取られていたものが戻ってくるのは、この離島旅行が一種のタイムマシンである証拠だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
戻ることで、先に進む。そういう時間旅行。
その死骸だけを見てしまったがまがまは、形を変え場所を変えくくるの周囲にまだ生きているわけで、それが蘇ってくるのは良く死ねればこそ…なのだろうし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
線香の煙、鉄に浮かぶ錆。
ティンガーラでは慎重に排除されていた”死”の気配が、風景にも美しく広がっている。
都会が排除してしまう生死のサイクルは、両親の死から自我を成立させているくくるにとっては、結構親しみやすいもののはずで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
一歩間違えば死んでたかも知れない、でも水族館では当たり前の風景でもある、ペンギンの喧嘩と重なるのは、面白い表現ね
(画像は"白い砂のアクアトープ"第21話より引用) pic.twitter.com/Sd1JPQmxOt
いやまぁ、血みどろのボーボーはほんっっっっっとキツかったけどね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
くくるとしらたまに意識を咲き過ぎた結果、縄張りを侵して傷を追う危機を見過ごし、”仕事”を果たせない。
竹下先生の言葉も含めて、離島にいけない風花と動物の現状は、不思議とくくると重なり合う。
領分を踏み越えて、自分の”仕事”をしないことの危うさ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
ボーボーの傷は、部署を超えて走り回る珍獣が侵しかねなかったアクシデントとも繋がっている。
こういう状況を避けるべく、自分と他人の境目、果たすべき仕事への注力を第一に掲げてるのが諏訪さん…なんだが、そのヴィジョンが伝わってないの!
生き物を扱う仕事に、悔やんでる隙なし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
先生の力強い握りこぶしは、動物/=他者に風花が出来ること、出来ないこと、するべきことを考えさせる。
至近距離で危なくないよう見守り続けて、立ち直る強さを信じることも出来ず、為すべきことが疎かになる。
ボーボーは、くくると風花の鏡でもある。
傷を生み出す厄介事は、(悲しく辛いけど)必ず起こる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
でもケアして元通り…あるいは元以上に強くなる賢さも、迷って傷ついて立ち上がる強さも、動物にはある。
今こうして悩んでいる自分も、守りたいあの子も、当然ながら動物だ。
水族館という人工的な自然は、そういう事を考えられる場所でもある
水族館で”仕事”をしてる人が、当の水族館に触れ合って色々学び、新しい自分に出会う描写が多いのも、このお話の好きなところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
仕事にしてるからって、職場の全てを知っているわけでは当然なくて、面倒見てる対象から学び続けるものは、沢山ある。
死ぬほど凹んで、力強く立ち上がって。
そうして変わっていった先に広がってるのは、結構いい景色かも知れない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
そう思えるように、くくるも存分離島を楽しむ。
がまがまよりもショボいかめはうすには、地域と密着した懐かしい手触りが、みっちりと満ちていた。
(画像は"白い砂のアクアトープ"第21話より引用) pic.twitter.com/qkJHOH0yHp
かつてのがまがまにとても良く似た(しかし確かに違う)場所に、お客さんの立場でくくるが入って、存分に楽しみ大事なものを見つける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
その描写が、自分を温め守ってくれる暗い子宮を失うまいと、異様に前乗りに突っ走ってた時代を確かに、くくるが超えてるのだと教えてもくれる。
可愛い可愛いカメちゃんに餌をやり、オニダルマオコゼを見つける中で、くくるはリラグゼーションと学習を果たし、自分を見つけ直す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
それは水族館が果たすべき…くくるが”仕事”として実現するべき多彩なミッションを、顧客の立場から実感する経験でもあんのよね。
離れてこそ、見えるものも沢山ある。
ショッボいかめはうすの景色、走り回る子供たちと濃厚なウチナーグチは、第1クール僕らが親しんだもの、くくるが帰りたいと願ったものの手触りを、しっかり伝えてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
久しぶりに戻ってみると、やっぱこのサイズ感と感触、最高に良い。
ローカルで数字が出ないものも、良くって大事なのだ。
そんな実感に自分を定めていく旅は、月下のクライマックスを迎える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
子ガメ達が自力で海を目指す一大スペクタクルを、静かに見守る責務と尊厳。
ただ手を伸ばし守ることだけが、命と魂にふさわしい距離ではない。
(画像は"白い砂のアクアトープ"第21話より引用) pic.twitter.com/sC7ZAuT7yU
月明かりを頼りに、必死に己の生きる場所へと突き進んでいく子ガメのがむしゃら、沸き立つ命がよく作画され、大変良いシーンだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
俺が動物見る時は『生きてんなぁ…』ってしみじみ思える、授乳とか食事とかどーでもいい仕草とかが好きなんだが、孵化も沸騰しとるわけよ、そういう”善さ”が。
くくるが父母から託され、その不在から護られ、一生の天職と選んだものの根っこは、やっぱここにあるわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
命がそこにある。
その意味を知る入り口として、幾度も出会い直すための場所として、水族館がある。
それはやっぱり、とても大事で偉いことだ。
これを冷たい言葉で伝えられても、自分に引地寄せて抱きしめられる魂を、海咲野くくるはしとらんわけ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
強制的に母なる温もりから切り離されて生きてきたから、なんか暖かく柔らかく、不定形に確かに抱きしめ伝えてもらえる形じゃないと、全然染み込まないんだよね…打ち捨てられた子供の魂ッ!
なので、今回メンターになる岬さんが妙齢の女性なのも、一生海咲野抱き潰せるのが風花なのも、がまがまが彼女の子宮であり続けるのも、ひと繋がりの描写だなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
不在の”母”を求め続けてる女に、父権と理性の権化はつくづく、相性最悪なんだよな…。
間近に手を触れて導くのではなく、月の明かりを求めて進む強さを信じ、後ろで見守る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
くくるが学び取ったものを、風花も離島に追いついて実感する。
私達はまだまだ、バタバタ必死に走るカメだ。
それは小さく、必死で、逞しく生きている。
(画像は"白い砂のアクアトープ"第21話より引用) pic.twitter.com/fZ4u716doO
そういう事を社会人一年生が、迷って間違えて掴み取るまでのお話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
大変良かった。
”間違える役”のくくるだけでなく、”答える役”の風花にもミスを犯させて、それ故にしっかり悩んで答えを探す道に送りだせてたのが、平等で良かったです。
そーだよなー、みんなヒヨッコだもんな。
かなり過酷な幼少期を超えてきた海咲野くくるが
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
、必然的にマザコンなのもよく判る回でしたが。
”コンプレックス”ってフィクションの中だと、消費しやすい記号的描写に落ち着きがちだけど、本来こんぐらい捻じくれ、一見無関係な場所に深く癒着した現象だよなぁ…。
人生全部、支配するくらいの。
くくるが求める”母”を代用することで、巣立っていく力強さ、自身が雛でしかない事実を抱き潰してしまう危うさが、風花にもあったわけだけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
今回離れた所でお互い悩み、タフに答えを探すことで、そこを上手く軌道修正できたかな、と思う。
…ズブズブ共依存に沈んでほしかった気持ち、少しだけある…
しかしここで少し離れた所から自分たちを見つめたからって、二人の縁が”正しく”解けるわけでもなく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
くくるの人格を決めるほど強烈な温もりの不在を心地よく満たしながら、二人は一生モンの繋がりを常に是正し、より善く依存し、自立し、生きていくのだろう。
人と人が向き合うのは、そういう距離だ。
簡単には切り分けられない、切り分けてはいけない人生の不思議を、生のまま見やすく、楽しく描いていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
そういう靭やかな面白さに挑み、成功してるアニメなんだなと、更に一段階評価が上がるエピソードでもありました。
人間が人間である以上、正しくないけど必然的に起きる、迷いや間違い。
その苦さも糧に変えて、全部飲み込んで先に進める強さはどこにあるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
島から戻ったくくるはまたそれを探して、自分の”仕事”にそれを宿すべく、次回も頑張るんだと思います。
俺はね、それを見せてもらうのがすごく好きだし、ありがたいと思うの。
このアニメ、やっぱ好きだわ。
追記 『サラーっとやる』のは、やっぱ高度な技術よ。
追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
カメの孵化って殻破った瞬間の爆発的なパワーで、砂をかき分け海辺までの道のりを一気に走って、その炸裂が今後海で生きてく土台になるっぽいのね。
なので、孵化を助けすぎると”生きていけない雛”を生み出しかねないんで、保護活動って難しいらしいんだけど。
仮に風花がくくるの辛いこと何でも守ってあげる、ベッタリな距離感のまま突っ走ってたら、無力で頼り切りなくくるを支援の形で支配する、母なる暗黒になってた可能性は結構高かったと思うんだよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
まぁそれはそれで幸せだから、ありっちゃあありなんだけども。
ただ波も光もある世界の中で、弱っちい人間がどう人として生きてくかっていう、存外デカい話やってるこのアニメにとって、共依存の臭気ってかなり慎重に解体するべき爆弾だし、それが二人の関係に埋まってるって自覚、ひっそり外す手腕ってのは大事だったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
今回、そこ凄く上手かった。
馴染み深いちょこ達が越してくる前に、『ペンギンの喧嘩』ってイベントを解体しておくのとか、ホント上手いと思うよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
いや耐えられねぇだろ、あの可愛い可愛い、馴染み深いちょこが血みどろとか…全然描写なかったボーボーですらキッツイのに。
でも『水族館ではよくあること』なので、書く必要はある
真正面から帰還不能なストレスには突っ込まず、細かい描写と処理を本筋に埋め込んで、やばくてリアルな気配を漂わせつつも、あくまで進路は前向き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月26日
かなりピーキーなバランスで、見事なシリーズ構成やり遂げてるなー、と思います。
大概触らないか、触りすぎて目立つかな所なんで。