ブルーピリオドを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
藝大二次試験に向け、八虎達は最後の追い込みをかける。
馳せる心に、ざらついた質感で突き刺さる心残り。
龍二はなぜ描き、なぜ描くのをやめたのか。
焼け付く言葉が、八虎の鼓膜を焼く。
俺とお前の、人生を決める土壇場で。
行くか、退くか。
さぁ、運命って列車に乗ろうぜ
そんな感じの真冬の銀河鉄道小田原行き、青春街道まっしぐらのブルーピリオド第9話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
原作から絞りに絞り、龍二一本に絞って青春を追い込んでいく仕上がりとなった。
魂と未来が生きるか、死ぬか。
目の前にそういう局面を突きつけられて、我らが愛しき優等生は一体どんな色を選ぶのか。
それをデッサンし、構図を決め、下地を作るようなエピソードとなった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
俺この話の前段階(であり、作品全体と密接に絡むモチーフ)として”色”が出てくるの、すごく好きなの。
偏見は”色眼鏡”、セックスアピールが効いた男性は”色男”。
色々な意味の言葉であり、イメージであり、イデアじゃないですか
龍二は女の装い、”わ・よ”っていう役割語で、『女を装う男』として性を匂わせるバイトをやって、わかりやすい色合いで自分を塗ろうとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
そうすることで、ぐじゃぐじゃに×印をつけるしかなかった家庭環境、自分の心と進路を、塗り固めてわかりやすくしようとする。
それは当たり前の重力から開放された特別なフェアリーとして、学校で浮いた腫れ物として自分を防御し、特別な地位を占める便利な戦略…であると同時に、名状しがたい色彩の本気でもあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
それは”性”として別けられる、わかりやすい指標であると同時に、そこからはみ出すものでもある。
赤という色はなく、赤と思う色を選ぶ意義を八虎は頭で理解して、自分の指に受験最後の武器と引き寄せようと藻掻いて、今まで通り、なかなか答えは見つからない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
その渦中に突き刺さったフェミニンでセクシーな…そういう形に自分を整形した龍二を、今まで色眼鏡で見てこなかったか。
自分を絵画の地獄に引きずり込んだのに、一抜けたはズリーだろ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
そんな名状しがたい感情を伸ばしている相手なのに、どこか固定された形でわかろうとする。
脈動する無限の赤として、男性であり女性でありそのどちらでもなく、そのどれでもあろうと藻掻いているたった一人の龍二を、見れてない。
八虎の頭でっかちな優等生っぷりは、絵画だけに及ぶわけじゃない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
というか、この作品いおいて『絵を描くこと』はつまり、人間の根っこに、人生が身じろぎするその有り様に深くぶっ刺さった全てなのだから、それを描くスタイルはつまり、生きていくための宿痾だ。
溺れるものと一緒に溺れる藁に、どうしても為れない賢さ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
それを譲れぬ自分らしさと認めつつも、本当に生きるか死ぬかの土壇場を真摯に嗅ぎ分け、近づき、一線を越える。
”らしく”ない場所に踏み出すことで、誘い出されることで、より揺るがぬ色を掴む。
己の魂に、色を付ける。
世界の果てまで突っ走る青春地獄旅の、スターと地点まで進む今回のエピソードは、そういう物語である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
軽やかな妖精の仮面を引っ剥がし、腐臭と粘ついた肉がみっしり詰まった人間の顔を見せてきた龍二は、理解されない痛み、理解されてしまう辛さを嘔吐する。
”好き”にしがみついて唯一、自分を護らなければいけなかった厳しい世界と、そこで震えていた弱く脆い己を晒す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
二月の寒空の下何も抱えず家を出た時、多分龍二は死ぬつもりだったんだろうな、と思う。
試験まで残り二日、バカなことやってる場合じゃないと冷静な脳髄が囁く中で…
八虎は死刑台に趾を欠けた親友に、ギリギリで間に合う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
間に合うように、賢さを殺す。
もう、そこに行くしか無い苦しさを肌で感じとって、一緒に溺れに行く。
深い場所に沈んで、もう一度返ってくるために、世界の果てまで銀河鉄道でひた走るのだ。
それは、勇気があり正しい行いだ。
色。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
武器を持ちすぎれば迷うと、かつて判断した大葉先生は相変わらずセクシーな視線で、教え子に道を示す。
一次試験を抜けた今の八虎は、それに悩み使いこなす道を、後五日で掴めると見込んだから教えるのだ。
生徒を心底から信じ続けて、マジ偉いと思う。
(画像は"ブルーピリオド"第9話より引用) pic.twitter.com/zEnKeHANi2
赤、朱、赫、緋。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
様々な名前と、それより遥かに無限の色合いを持つ色が、八虎の前に広がっていく。
龍二のリップとストールも赤。八虎が描いている絵も赤。
答えを押し付けていた自分を、殴り倒した後のほっぺたも赤だ。
赤心、あるいは赤裸々。
赤は素裸、危険な血の色だ。
”可愛く”なった龍二の辰砂の鎧に、何が籠められているかを僕はフライング気味に語ってしまったし、それが明示されるのは来週小田原でなんだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
猛毒の硫化水銀は錬金術で言えば自在なるマーキュリーであり、何者にでもなれる自由さと、越境する泥棒のずるさを併せ持つアイコンだ。
性差を越境する自在さを演じて、それで糊口をしのいでいる龍二には、聖俗のあわいも乗り越えていく自在さが見え…そんなものは弱者の偽造でしか無いことが、今回暴かれていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
訳の分からねぇ”おかま”は、変態なんだからシリアスで当たり前の人生の悩みなんて、当然持ってないだろう。
そういうどこか薄暗い期待と偏見が、彼というキャラクターに注がれていることにこの作品は自覚的であったし、それを作中世界で赤い血流して必死に生きてる存在が受け取ってることの意味には、なおのこと自覚的である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
だから、八虎は龍二を型にはめてた自分を、ドラマに先んじて殴り飛ばす。
ここで八虎がメシをガツガツ食ってるのは、自分の中で大きな描写だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
人間はメシを食う動物であり、摂食障害にリタイアした少女も、どん底まで落ちてなおかりん湯を美味しいと感じてしまう少年も、飢え傷つきながらなお、生きて生きて生き倒す。
道半ばに倒れたように見えても、それは生きた途中だ。
そんな自分の苦しさを、描いて苦しく飢えて寂しい感覚を、どこか遠いものとして共感しない自分を、桑名さんとの何気ない会話からしっかり掘り起こして、八虎は自分の腕で殴り飛ばす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
こういう事ができる青年だから、一年ちょっとで一次試験抜けるし、現在進行系で苦しみ、俺が応援するのだ。
百億ある色の中から、わざわざ”今、ここ、俺”の赤を選ぶ意味。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
それを指先に込めて掴んだヴァーミリオンは、どんな意味の赤か。
龍二がまとうドレスも、また赤い。
命の色、欲望の色、炎の色。
あるいは、それを装う色。
(画像は"ブルーピリオド"第9話より引用) pic.twitter.com/O4GDfhJrY1
一回目の電話は強力な平手打ちを食らわされ、モヤモヤと痛みを生み出して決裂していくわけだが、この時八虎と龍二は同じ平面にいない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
男の衣装、女の衣装。
闇の屋外、明るい屋内。
それぞれが身を置く場所は別々で、バラバラに手を繋げないことに八虎は無自覚で、それが赤い血を染み出させる。
明るく見える華やかな場所は、本当に明るいのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
リタイアした先が、地獄の渦中より気楽だなんて、誰が決めたのか。
赤をたった一言”赤”と決めつけてしまう狭さを、自覚すら出来ていない狭さ。
あるいは、頭でわかって終わってしまう賢さ。
それでも、電話をかけてしまう優しさ。
自分が知ってる、自分が引き込まれた龍二と何かが違うと、血の通った違和感に突き動かされて、そんなことしてる場合じゃないと頭じゃ判ってるのに、連絡を入れてしまうバカな八虎。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
その触れ合いが苛ついて、優しくて、すがりたくなるから跳ね除けて、龍二は自分の本当を赤く差し出す。
お前の賢さと正しさが、俺を傷つける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
そう叫んだ時、暗闇に光が走る。
八虎はマゾなので、真実を突きつけられ傷ついた瞬間にこそ、世界の窓が開ける傾向にある。
世田介相手にもそうだし、今龍二相手にも、そういうコミュニケーションになる。
(画像は"ブルーピリオド"第9話より引用) pic.twitter.com/XLJvsJtcW2
せいぜい安全圏で、賢く生きてろ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
決別の言葉を吐いているようで、龍二の一人称は内言と同じ”俺”に戻っているし、電話口の向こう涙を絞っている。
鎧を固めて、自分を守って、誰も一緒に溺れてくれない海の底でそれでも、誰かを待っている自分を、龍二は八虎の前に赤く晒している。
赤信号が危険に灯る暗闇の中で、八虎が踏み込んだ一歩は確かに、戦友を窒息させかけている地獄にヒビを入れているのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
コイツには、そういう真っ直ぐさと強さがある。
僕はずっとそれを見てきたし、だから彼が主人公をする物語が好きなのだ。
形を変える赤熱の金属が、海蛇のごとく動き出す。
腐敗した闇に閉じ込められ、唯一光に思えるものは、七歳の子供を押し付けてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
それは善意であり愛であり、かりん湯の暖かさは命をつなぐと同時に、龍二を窒息させていく。
耐えきれず付けた×印を、未だ伝えられないまま、誰かを待ってる。
(画像は"ブルーピリオド"第9話より引用) pic.twitter.com/AFSmCwEvt6
お婆ちゃんの期待に答えて日本画を志すことが、自分の”好き”を片っ端から殺す戦場の中、生き延びる唯一の道だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
でも、それは終わった。耐えきれず終えたのだ。
それを伝えて、全部を壊して、新しく始める強さも、軽やかに見えた性別不明の妖精にはない。
だって、妖精なんかじゃねぇもん。
赤い赫い朱い緋い血が、血管に奔流するただの人間だもの。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
龍二の人生にクローズアップしていくカメラは、彼が当たり前に世界にあふれている百億の悲劇の主役であり、それはただ唯一の物語として尊重されるべき重さがあると、どっしり告げてくる。
好きを並べた小さなお城は、暗くて重くて脆い。
そこに何が宿っているのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
自分が見ていたものは、本当に赤かったのか。
スケッチブック講評は、自分を普通としか思えない八虎が存外ヘンテコで、そこが愛されている事実を目の前に広げていく。
”らしさ”がどんな形をしているのかすら、少年は知らない。
(画像は"ブルーピリオド"第9話より引用) pic.twitter.com/yEqPrEtt8p
橋田が何気なく言葉にした”優等生”に、龍二がぶっ刺した棘をえぐり返されて、らしくなく本気で詰め寄り、答えを探る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
橋田が肌で解っているものに、遠すぎる賢い頭脳。
超えなきゃいけない壁の分厚さを、スケッチブックが収まった棚が暗示する構図が、絵画的で好きだ。
自己評価が極端に低い八虎でも、戦友とスケッチブックを覗き込む中で、そこに自分が反射していることは解った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
だから、龍二の言葉ではなく作品を、今更ながら追おうとする。
自分が見なかった…見ようとしなかった、溺れる魚の末期の言葉。
それはやっぱり血の色で、彼をずっと見てきたストーカーの携帯電話に、確かに宿っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
ホントは、服を描きたかった。
お婆ちゃんの代理品として日本画を描くんじゃなくて、”好き”を守って世界と闘いたかった。
そういう想いが、言葉よりも強く熱く、赤く焼き付いている。
それをえぐり出されて、生まれた伽藍堂。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
他人の”好き”が間近にあることが許せない者たちが、決定的に壊してしまった場所。
あくまで優しく、首を絞めてくる祖母の優しさを跳ね除けることも出来ず、差し出された凶器に涙を流す。
(画像は"ブルーピリオド"第9話より引用) pic.twitter.com/BXg8t9CCic
血の色のマフラー一つ、寒空に己を守るように身にまとって、龍二は夜闇に裸身を晒す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
八虎二度目の電話は、同じ暗闇に同じ衣装、同じ身体で並び立つ。
ぶっ刺された言葉に傷つき悩んで、持ち前の賢い頭脳をフル回転させて考えて、必死に近づこうとあがいた結果、ここに立つのだ。
あるいはあの時龍二が装っていた鎧を、引っ剥がして素肌にした…そういう脆さと柔らかさを、さらけ出すしか無い所までもつれ合って落ちてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
美大に行こうが、行かなかろうが。
親と分かり合えようが、地獄を背にしていようが。
俺とお前は、同じ場所にいる。
暗くて寒い、覆いのない場所だ。
八虎がそう思える自分を掴んだからこそ、二人は電話で繋がるだけでなく、息のかかる間合い、手を触れ合える距離にまで接近し、世界の果てに突っ込む列車に相乗りしていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
俺はお前と溺れない。
一緒に赤裸で潜って、生きて同じ岸に帰る。
(画像は"ブルーピリオド"第9話より引用) pic.twitter.com/hrp1g8pv7G
八虎の決意は風を起こし、それに乗って濃厚な死のイメージが、電車に重なっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
”好き”を奪われ、”好き”に塞がれ、死んでしまおうかと彷徨う暗い夜に、唯一明かりを灯すもの。
それが携帯端末という、言葉と思いをつなぐ端末なのは、偶然の演出ではなかろう。
僕らの瞳に突き刺さるように、高速で行き交う電車。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
そこに龍二が飛び込んでしまいそうな危うさは、かなり意図して演出されていると思う。
実際、クソ親に”好き”捨てられ殴られ、大好きだけど憎んでもいるお婆ちゃんにガキ扱いされ、こんな寒くて暗い場所に一人で立ってりゃ、死にたくもなる。
その匂いを携帯電話越しに嗅ぎつけたからこそ、八虎は人生の岸辺に立ち、一線を先に超えるのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
オメェ、俺がビビって踏み出せねぇと思ってんだろ。
優等生、やめてやるよと、ダチに付き合って不良やってた青年が征く。
(画像は"ブルーピリオド"第9話より引用) pic.twitter.com/unwrXN5Bib
地元発、世界の終わり行。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
らっこの上着すら脱ぎ捨てて何も持たぬまま、優等生様をナメた挑発をヒリツイた笑いを浮かべて飲み下し、八虎は進んでいく。
それは誰かのためではなく、自分の苛立ちのため。
電話越し人生を砕かれて泣いている、ダチのためだ。
八虎の踏み込みは『人生こんなモン』と諦め、死にかけてた龍二の思い込みも砕く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
『お前はどうせ出来ない』は、つまり『それでも、お前にそうして欲しい』なのだ。
そう思える縁が、ソリの合わねぇ美術部仲間に、お互いの道が縺れて絡む戦友達に、確かにあった。
手放し海底に堕ちる直前で、お互いが命の綱を掴んだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
青年たちは、間に合ったのだ。
やっぱ俺はね、それが嬉しい。
そういう物を掴みそこねて、魂とか命とかを殺してしまう存在は、本当にたくさんいるから。
その残骸で、青春の先は舗装されていると、上から目線で断言したって良いくらいだ。
だが彼らの血が滲む場所は、まだまだ続いていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
続いていけるように叫び、傷つけ、縺れ、絡み合い、赤いものを絞り出しながら、先に進んでいくのだ。
お互いの脳髄を固めた思い込みを、お互い全力でぶん殴りぶっ壊しながら。
(画像は"ブルーピリオド"第9話より引用) pic.twitter.com/fDHtVDEkV5
最終電車が小田原に進む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
残り二日、バカしかやらねぇ青春紀行。
それが土壇場の受験生に何を与えるのか。
誰もわかりゃしねぇけど、なら身を投げるしかねぇ。
溶鉱炉のように赤く熱く渦を巻く場所に、”らしく”なく…あるいはあまりに”らしく”、八虎は突っ込む道を選ぶのだ。
それは間違いなく、龍二を救う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
この世に一人きり、誰も自分だけの”好き”を解ってくれないと思っていたから、彼は闇に進みだした。
でも、携帯電話は持っていた。
助けてほしかったし、繋がっていたかったのだろう。
その覚悟の決まらなさ、柔らかな赤さが、俺は泣けるほど愛おしい。
そして”らしさ”を外れたことは、大葉先生が予言していたように、八虎の世界をぶっ壊して広げていくのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
赤く赤く、血と魂の色合いで青春が燃えている。
この”赤”の強調が、『ブルーピリオド』ってタイトルに有効なフェイク決めてるところ、天才的だなって思うんよね。
結局八虎は赤熱したパトスの人ではなく、あくまで冷静なロゴスの青を、魂の色合いとして持っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
処女作が青い渋谷だったことは、偶然でも伊達でもないのだ。
でも、青が青いと誰が決めたのだろうか。
青は赤熱する魂を、それに突き動かされる不合理な己を混ぜ合わせて、ようやく青いのではないか
世界が色づく瞬間を掴んで、終わりの先にある場所へ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月27日
物語とその主役が飛び出すための大事な山場が、次回待ってます。
大変楽しみです。
もうキミたちは腐りきったレプリカなんかじゃないから、EDも二番に進んだんだよ。
いいアニメだなぁ…。