イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 21/12/23 ラストレクイエム『邪竜死すべし -Dragon Must Die-』

年の瀬セッションまつりッ! 第一弾の昨日は、ラスレクのオリジナルシナリオをGMしました。

シナリオタイトル:邪竜死すべし -Dragon Must Die- GM:コバヤシ システム:ラストレクエイム

間高健さん:”不狼不死”加牙宗可:35才男性:ベルセルク=アームズ/デイリーライフ 平凡なサラリーマンの皮を被った、獣の血を宿す混ざりもの。力の暴走で周囲を傷つけた過去を呪い、死にたくても死ねない身体を恨みつつ、誰かを守るために傷を引き受け生き続ける傷追い人
紅河さん:エルダ:24才女性:トリガー=メディック/クレリック 矢のない弓を使いこなす、修道衣を着込んだ魔狩人。邪竜に故郷と家族を二度奪われた憎悪を力に変え、燃え盛る闘志でレムルスを追い立てる。だが、苛烈な炎の奥に優しき灯火も持ち合わせる。
千本松さん:エオニオン:外見10代男性:オルフェウス=オルフェウス/エキスパート 民俗学ととして世界を放浪しつつ、秩序と運命を維持する機構の一部として魔術を振るう永生者。達観と入り混じった高い見識を持つが、薄れゆく自己認識を引き寄せるかのように定命の存在にちょっかいも出すショタジジイ。

という感じの三匹が斬る! IN ワイオミング州なシナリオでした。とても楽しかった。

初オリジナルってことでスタンダードなシナリオやるぞ! と思ってたのですが、イマジネーションが横にスライドしていって、基本ルールブックで全くサポートしてない場所が舞台となりました。
ラスレクはビルの間に闇がうごめく現代伝奇をやるシステムなのですが、世界を覆い尽くすほど巨大な脅威に堂々超人が立ち向かう話もやりたくなって、ハリウッド産モンスターパニックとホームドラマを混ぜて中二病を原液で注入したようなシナリオとなりました。
自分的にはやりたいことが明確で、まぁまぁ良いシナリオなんじゃないかな~~とか自惚れながらシナリオ描いてたわけですが、そういうところが上手くPLに伝わった……受け止めてくれた感じで、大変楽しく遊べました。

シナリオ構造は要素を少なめに、中身を圧縮して濃い目に仕上げることを意識して、別ゲー(DLHとか)の経験値を流用したりしながら、無駄に長くなりすぎないようコンパクトに収められたと思います。
やっぱエピタフをどんな風に捲っていくかにシナリオメイキング、マスタリングの面白さがあるシステムかな、と思った。
今回思いついた『こうエピタフめくれるとワクワクするぞッ!』みたいなネタを全部ぶち込んでみたんですが、どれも良い手触りで回ってくれた感じはあり、ここに拘ってシナリオ編んでくのは間違いじゃないなー、と思った。
感覚としては、ブレカナの鎖を配る塩梅でバリバリ捲っちゃうのも全然ありだなー、と思った。良きにつれ悪しきにつれ、運命の輪が巡るような行動がPCに降り掛かった、あるいはPCが自発的に起こした時は、エピタフをめくる。そうなるように、シナリオ内部のギミックを仕込む、と。

PLの皆さんはこっちが差し出した邪竜定食にガップリ噛み付いてくれて、骨までしゃぶる貪欲プレイで最高にありがたかったです。
メンツがネオとゴシックの混血、純ネオ、純ゴシックとキレイに分かれて、魔と人が色々ありながら隣り合い共闘する世界観を、たっぷり楽しむことが出来ました。
これはシナリオレベルでは想定してない大きな物語のうねりで、こういうものを事前の相談とか現場のぶつかり合いとかでビシバシ生んでいくのが、TRPGの醍醐味だよなぁと再確認。大変美味しかったです。
今回はミドルに、濃いめのNPCとの交流シーンを配置する構成だったのですが、PLも三者三様にこちらの投げたタマをバックスクリーンまでぶっ飛ばしてくれて、最高に良かったです。
自分は前のめりに喋りすぎてPLの発言機会を奪いがちなGMなので、毎回出入りの塩梅は悩むのですが、今回は強いPLが『オメー体重かけすぎなんだよッ! 俺の最高の一撃を喰らえッ!!』とロールプレイ暴力でガスガス殴ってくれて、いいバランスで走れたと思います。ありがたい。

というわけで、大変楽しいセッションとなりました。同卓していただいた方、ありがとうございました。