プラオレ!〜PRIDE OF ORANGE〜を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
スノウホワイトとのBリーグ決勝は、一点を争う激戦となった。
ぶつかり合うフィジカルと意地、チームワークと絶対的エース。
魂込めて繋いだパックは、はたして勝利をもたらすのか。
今…決着の時ッ!
そんな感じのぎっしり濃厚試合描写、やっぱりあったよビクトリーダンス! な、プラオレ最終回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
『最後の花火だ派手に上げろッ!』とばかり、競技作画がバリバリに切れて充実感があった…のと同時に、描写の作り方、試合の展開に迫真の熱量があり、ホッケーアニメらしく終わったのが良かった。
体験教室から始めて、地道にフィジカルを鍛えメンタルを養って、辿り着いたハイレベルな試合。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
一つ一つのプレイにここまでの鍛錬がしっかり滲んでいて、プラオレくんの泥臭い所が良い光り方してて、大変良かった。
ハラハラしながら試合経過を見守り、残り時間で『あ、”ある”わこれ』…ともなったが。
”Victory Sunrise”は曲もパフォーマンスも大変良くて、それ単品で見ると凄く良いダンス表現なんだけども、やっぱキメラ的違和感が在るよな…生真面目なアニメだけに。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
光よりも影に重点して、明暗のメリハリで画面作るステージ表現、かなり独特でセンスあると思うんだけどさ…。
さておき試合は実力伯仲、両チーム全てを絞り出すような戦いになっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
知将・松永が選手に非常に細やかに、的確な指示を与えてゲームを組み立てている描写が随所に入り、やっぱこの人の描き方がプラオレくんの柱だったな、などと思い返す。
勝てる試合を組み立てるためにはどうすればいいか、自陣選手の実力を鑑みつつ、格上の隙を伺いこちらの穴を埋める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
やれることやりきった上でどっしり腕組みし、選手を信じてプレイを見守る姿には、競技に携わるものとしての善きプライドが滲んでいた。
思い返すと競技への導入からリタイア寸前の子供のケア、アスリートとしての実践指導まで、松永監督はホッケーの全領域、ほんとに真摯にやってて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
そんな彼女が磨き上げた選手が、分厚い説得力を持って見てるものの心を叩くのは、見ててとても良いものだった。
メディアのおじさんも非常にいいキャラしてて、観客席の応援と合わせて”競技”というものが、リンクの外側の理解で成り立っている事は、上手く描けてたんじゃないかと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
こういう視野の広い描画力は、プラオレくんの長所として褒められて良いと思うんだよな。
試合の運びとしてはエースの使い方の違いが見える展開で、優をよく知ればこそフェイクにハマる一点目と、彼女の”今”を認めた依里がただ一人、キラーパスを止めにかかるプレイに熱さがあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
バックス陣がしっかり気合を入れて、ハードな接触にもめげず粘り強いプレイを見せていたこと。
後をついて回るだけだった薫子がファインセーブを連発し、しっかり声を出してチームを鼓舞している様子。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
なんだかんだ、地道に選手が強くなっていく様子を描いてきた強みを活かす描写が多く、また鋭く強かった。
疾走感と圧力が伝わる作画が、長く長く続いていく試合の迫力、大変良かったです。
ドリームモンキーズは既に答えを見つけている立場であり、だからこそ格上のスノウホワイトに走った罅に、つけ入り喰らいついてる形である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
結果としてエモーショナルなドラマは依里が背負う形となったが、敗勢が決定的になるよりも早く素直な自分を取り戻し、チームに届ける流れは良かった。
ガタガタに崩れた相手そのまっま倒すよりも、本来の力を取り戻した強豪と競り合って勝ち切るほうが、当然熱い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
ただそれだけじゃなく、優が好きでホッケーが好きだからこそ思い悩んでいた依里を、ちゃんと尊重する話運びになってたかな、と思う。
思いが空回りし孤立する中で、頼みのスーパーエースはリンクを離れている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
この状況下で安易にパックを逃がすんじゃなく、ホールドして時間を使う決断が出来る選手って、まぁ強くて偉いじゃないですか。
そんな彼女の危害と、焦る気持ちの中でもプレイを通じて優をちゃんと見た視線。
マヤ不在のチャンスにあえて点を入れさせず、優に意識を集めさせてのゴールチャンスを潰させる展開は、主役だけがホッケーやってるわけじゃないとプレイが語っていて、僕は凄く好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
こういう部分が生真面目なのは、プラオレくんの本当に良いところだと思う。だからこそ”V”がなぁ…。
全員の思いを乗せたラストプレイは、釧路のゴーリーが一回ショットを体で止めてる描写がすごく好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
お互いの実力と思いが拮抗し、ギリギリの鬩ぎ合いだからこそ身体で止めるしかなく、溢れた結果愛佳が押し込む隙間が出来てしまった。
でもそれは、身体で止めれたからこそ生まれたプレイでもある。
スノウホワイトも依里の思いを受け取って、緩みのない熱気をプレイに取り戻せた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
それでも勝敗は付き、だからこそ競技には価値が産まれる。
そういう試合をやれるスポーツなんだと、言葉ではなく描写と演出で強く刻み込む最終回、とても良かったです。
何しろアプリの導入なので、愛佳達の物語はまだまだ続くわけですが、アニメの方はここで一つの幕。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
ゆったりとした話運び、随所に漂う噛み合わない感じ、泥臭く垢抜けない味わい。
人によっちゃあ点数下がるところなんでしょうが、俺はプラオレのこと好きだし、いいアニメだと思いました。
やっぱ競技に出会い、スティックの持ち方氷の滑り方から初めて、『なんでホッケー楽しいのか』つうのを段階踏んで染み込ませる語り口は、俺は凄く好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
それを原動力にあの子ら地道に練習重ねて、問題点と向き合って、結果をちゃんと出してきた。
そういう地道な部分をしっかり積んで、勝つ意味も負ける悔しさもだんだん判る”選手”に、少女たちが変わっていく過程。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
そこを独特な湿り気を交えつつちゃんと描けたのは、とても良いことだと思いました。
まーじでこのアニメの感情爆弾、予想しない角度とタイミングで炸裂するからな…。
彼女らの”本気”の証明となる競技の描写は常時気合が入っており、素晴らしい音響と合わせて、スピード感と迫力のある仕上がりでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
此処の強さが、やっぱ一番分厚く作品を支えてきたと思う。
防具つけて顔見えてない時でも、プレイが魅力的だから引き寄せられる。
そういう所まで表現を引っ張り上げるのは、並大抵のことじゃないと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
ビクトリーダンスもそういう腕力を活かして大変強い…んだが、もう根本の所で『踊らせんなッ!』とはなるからな。
ド地味なガチスポ根でどんだけやれたか、正直見てみたくはある。
キャラで言うと松永監督が非常に独特の存在感で、作品の奥行きと広がりを一手に担っていたと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
思春期に触れ合う大人として、競技を教える指導者として、ホッケー文化に携わる一人間として、説教臭くない絶妙な間合いで、キッチリ為すべきことをやりきってくれてました。
あの人がちゃんとした大人だから、子供らが強くなっていく説得力、彼女たちのホッケーが鋭く熱くなっていく加速度が、しっかり支えられていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
子供が夢中になれるものに出会い、良い指導者に導かれて輝いていく話としても、相当いい仕上がりだったと思う。
女と女の書き方としては、やっぱり霧降の核弾頭こと梨子の描き方が凄く好きでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
あのサバサバ完成度高い人格が、尚実相手にだけバランスを失って危険な角度で前のめりになるの、最高に良いんですよね…。
毒ガス発生装置から生来の優しさを日光で取り戻した、優の書き方も好き。
つうかチーム全員真っ直ぐないい子で、日光を描く美術も大変綺麗で、見てて濁りのない、気持ちのいい作品だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月23日
どっかズレてるペーソスも含めて、好きになれるアニメでした。
今後コンテンツがどう転がってるかを気にしつつ、お疲れ様とありがとうを。
楽しかったです!