メダリスト(つるまいかだ、アフターヌーンKC)一巻から四巻までを読む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月3日
マーーーーーーージで面白い。みんなもこのマンが読んだほうが良いよッ!
周回遅れ人間ごっこはさておき、評判通り…それ以上の素晴らしい漫画だった。
つるま先生、ほんとに”児童”好きだなってのが全瞬間から分かるの凄いね。
色々良いところがあるけど、まずスケート漫画として競技の凄み、美しさをしっかりインクに乗っけて書ききっているところが良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月3日
いのりちゃんが走り抜けていく氷上の各段階、目指す高みがどんだけそれぞれ難しくて、成し遂げるのが大変か。
スポーツ漫画のしての表現力が、それを丁寧に伝える。
同時に競技内外の人間模様、様々な表情がとても生き生きと描かれていて、歪みや狂気も引っくるめて魅力的な漫画である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月3日
デフォルメ顔も可愛らしく、とてもいいテンポですっと息を抜いてくれる。可愛さの使い所が巧いのね。
つーかキャラが個性的で可愛く、デザインの根っこでちゃんと勝ってるの偉い。
小学生たちを”子ども”にひとくくりにせず、それぞれいろいろ考えていること、嫌なこと、難しい悩みを抱えた一人間として尊重し、それに向き合う大人の本気を描く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月3日
ジュニア年代を主題に据えたお話で、けして子どもをナメない真摯な筆が、お話に熱と艶を載せていてよかった。
作者の敬意は司くん(を始めとした、子どもたちを見守り子どもたちに教えられる大人)にしっかりやどり、目の前の一人間に徹底的に真摯である彼らのことも、とても好きになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月3日
選手の必死さ、コーチの切実。
両方がしっかり伝わってくるので、リンクを見る視線が自然横幅広くなる。
キャリア、家庭状況、個性と人格。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月3日
様々に異なりながら、勝ちたい思いを練習にぶつけ、本番に挑む選手たちは皆熱く、尊い。
そんなふうに尊敬できる人物を照らす鏡として、スケートという競技を描けていることが、テーマ全体への敬意を自然、読者に呼び覚ますことにもなる。
しかし選手たちはみなスケートをする機械ではなく、血の通った人間であり、未だ発展途上の児童でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月3日
氷上に立つときはあんなに眩しい存在が、オフタイムでちびっ子ちびっ子してる時の愛おしさ…それで終わらぬ思わぬ成長を届けてくれる不意打ちの感動が、随所で牙を研いでいる。
ミケちゃんがいのりちゃんと仲直りした後、完全密着して意地悪しちゃった時間を取り戻す時の『小3と小5』っぷりがホント凄くて、『こいつ…かなりのKD(KodomoDaisuki)…』って、シカマルの顔になった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月3日
頭の中にある”子ども”のイデアを補強するべく、めっちゃ生児童観察しとるな~~~て思うよね。
つるま先生は児童もスケートもマジ大好きで敬意を持っているから、こういう漫画が描けるんだと思うけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月3日
何よりも人間が本気で人間に感動する熱量、それが人生を動かしていく力を愛し、敬しているから、『出てくるキャラみんなマジ偉い!』って漫画が描けるんだと思う。
司くんは挫折を知るからこそいのりちゃんの影と、そこから抜け出そうとする熱と光をまっすぐ見て感動し、自分を彼女に恥じない”コーチ”にしようと誓った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月3日
そんな彼に信じられ、彼を信じることでいのりちゃんは、自分を誇れる自分に…そうなりたいと涙を流して願った自分に近づいていける。
そこに年は関係ない…とはいわない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月3日
教える大人と教わる子ども。
年下と侮りナメることが多すぎる間柄だからこそ、自分に手渡せるものを誠実に差し出し、溢れ出る可能性を心の真ん中で受ける、アツすぎる感動屋たちの物語が、読んでるこちらの襟を正させてくる。
これが主役の司くんの特権ではなく、児童を教え児童に教えられる他のコーチ、親みんなの特徴で、出てくる連中みんな他人ナメてねぇのが、ほんとに気持ちよくていいな、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月3日
ナメてる子も出てくるが、しかしそれも本気のぶつけ合いの中でグニャッとまっすぐに戻り、更に高く跳ぶ。
心底尊敬できるライバルがいればこそ高みに上がり、その飛翔がまた、ライバルたちを鍛え上げる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月3日
ド正道なスポ根群像劇としてのパワーもしっかり宿っていて、『んぉぉおぉみんな負けんなー!』って気持ちになっちまうのは、マジで”強”ぇ。
ガールもボーイもお兄さんも、みんな可愛いんよホント…。
感動を描き感動を呼び覚ます熱量に特徴がある漫画だと思うが、実は作中何が人を感動させているのか、一体どんな凄いことをやってのけているかをクレバーに読者に伝える、説明能力の高さが図抜けていると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月3日
司くんがこっちの心に湧き上がった、不定形の感慨をしっかり言葉にし涙に滲ませ…
俺たちがやってほしい以上の熱量でいのりちゃんに届けてくれる信頼感、ありがたみ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月3日
凄く熱く強く形にならないものを描きながらも、それが明瞭に精密に表現となって読者に届くよう、ネームや漫画表現を考え抜いて、勝負できる絵で見せてくれる快楽。
そういう、漫画の根っこが太い作品でもある。
『頼むよ~この子ほんとスゲーから褒めてやってよ~』って気持ちを、秒も裏切らず即座に作中受け止めて、億倍にして表現してくれるの、最高に気持ちいいからな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月3日
『こういう気持ちになれッ!』って作品から投げかけられる波に、翻弄され乗っかって裏切られないのは、読んでてメチャクチャ気持ちいい。
そういうノイズの少ないエモーションの嵐と、出遅れた少女が経験者たちをマクる気持ちよさ、読者のスケートリテラシーを自然と上げて競技表現の幅を無理なく広げていく段取りと、武器の多い漫画だな、と強く感じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月3日
初商業連載とのことだが、そう感じさせない巧みさが随所にある。
人数多い群像劇なので、名前にに動物の要素を必ず入れて、そのトーテムに近いキャラ造形入れ込むところとかね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月3日
ほんとタイプが違う可愛い子が山のようにドンドコ出てきて、『これKAWAII乱獲罪で逮捕されない? 大丈夫??』って心配になっちまうよなー…このバリエーションは、確実に”本物”産。
僕はみーーーーんな好きですけど、羊ちゃん(モフモフだから)、ミケちゃん(気難し屋のナイーブちゃんだから)、理鳳くん(最悪の出会いから始まる最高のデレだから)が、特に好きですね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月3日
あーーーーでも主役コンビも最THE高だしなぁ…みんな良いよ可愛いよ!!
そんな感じで、スケートを通じて人が感動する強さ、変わっていく輝きを真摯に描き抜く、大変力強い作品でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月3日
そらー人気出るわ…メチャクチャフツーに、お話として力強くて可愛く綺麗。
ギャグもキレて、素直に笑わされちゃうしなー。『ジェラ…』はかなり好きだな。
いい漫画です。みんな読もう!