ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月21日
懲罰房から開放された徐倫は、エルメェスとともに湿地帯へと向かう。
囚人探索を隠れ蓑に、目指すは秘められた「DISC」。
鳴り響く爆殺腕輪の起動音、存在するはずのない六人目、水辺に潜む恐怖…。
女囚タッグの闘いは、初手からハードコア!!
そんな感じの、六部アニメ第7話である。なんで萩尾望都やねん…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月21日
徐倫とエルメェス、運命の糸が引き合わせたつえー女二人が、超ロクでもねぇ状況でタッグを組み、未来のために瞳を揺らさず真っすぐ進んでいく物語、そのスタートとなるエピソード。
にしては、ホラー味が濃くて大変いい。
姿を見せぬ怪物に、ブジュルブジュルと惨殺処刑される導入も最高に良いし、クソ以下の倫理観で人命弄ぶ看守のクソっぷりとかも、GDstの末世感を強調してて素晴らしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月21日
こういうクソの掃き溜め、激ヤバ領域だからこそ、嘘のない魂の輝きも試されるってモンよ。
…って言いたい所だが、刑務所は上から下まで腐りきってて洒落になんない。爆殺腕輪の火力、どう考えても過剰すぎるからな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月21日
囚人探索を呼びかける時、明らかイカレてる所長がなんか綺麗な文言並べてる所とか、作品の舞台の腐りっぷりを上手く示してて好きだなぁ…。
『自発的な協力』とか『無償の奉仕』とか、世間的に”善”とされていることがこの刑務所では、悪を覆い隠すデコレーションとして使われている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月21日
それはスタンド能力に目覚めていようがいなかろうが、世の中にありふれてる
単なる醜悪な事実だ。
悪は凡庸で、でも力を得れば他人を食う。
当たり前にありふれた、”善”にすら思える悪。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月21日
「DISC」を生み出し物語を牽引する”ホワイト・スネイク”には、JOJOのラスボスが必ず背負っていた”近さ”がやっぱりあって、徐倫を包囲する石の海に滲み出ている。
でもこの刑務所が善人ズラで腐ってるのは、「DISC」のせいではない。世の中、そういうものだ
『そういうもの』でしかない世界の中で、じゃあなにが真実善であり、正義であり、運命なのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月21日
そういう事を、六人目のジョジョの奇妙な冒険は今後追いかけていくことになる。
その道連れとなるエルメェスと、ぐぐっと距離が縮まるのが、今回の湿地帯の騒動である。
バディを描く時には勾配があって、間違える役と正す役に分かれるものだが、今回はエルメェスが”間違える役”である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月21日
状況を読み間違えたり、窮地に陥ったりする彼女を、親父のために”覚悟”を決めた主人公が、クールに救助していく。
…んだが、エルメェスも自分のことは自分でやる力がちゃんとある。
徐倫のクールな状況分析能力、”ストーン・フリー”の使いこなし方が目立つけども、エルメェスもおんぶに抱っこではなく、対等に並び立つ相棒としてお互いを補い合う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月21日
”キッス”を活用して、窮地を弾き飛ばす。
危険な水の中、確かに結ばれた”糸”の描写があったのが、大変良かった。
徐倫は自分の体を削って橋を作り、エルメェスへの道を迷わずに突っ走る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月21日
身を削っていたことが、致命の一撃を巧くスカして、相手の正体に近づくヒントを掴みもする。
ただ真っすぐ行ってぶっ飛ばすだけじゃない、誰かを助けるための、賢い力としての”ストーン・フリー”。
無論オラオラする時は滅茶苦茶オラるんだけども、”ストーン・フリー”が(名前通り)何にでもなれる自由さを持ち、徐倫がそれを活かす賢さを備えていることが、多彩なアクションの面白さにも繋がっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月21日
ジョンガリA戦から一皮むけた、狼狽えず勝ち筋を見据える冷静さ。
徐倫が”JOJO”の血を、より強く目覚めさせたことがよく分かる回でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月21日
それが自分の身を削り誰かを助け、未来への道を作る形で発露するのが、すげー徐倫っぽいな、と思う。
ヒーラーである”クレイジー・ダイヤモンド”とは、また違った形で優しいスタンドだよね、”ストーン・フリー”。
湿地に潜む怪物は確かに脅威だが、徐倫とエルメェスのタッグはけして怯まず、恐怖を正面から飲み込みつつ、謎を見据える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月21日
秘められた「DISC」を探り、スタンドの本体を当てる。
暴力合戦と知恵比べが、ピッタリ重なってる状況はやっぱりアツい。
徐倫とエルメェスが、ダラダラ身の上話とかせず、呼吸と目配せでビシバシ状況に飛び込んでいく所も、今回好きな部分だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月21日
”やる”と決めたのならば、何をするべきかは分かっているし、そこに迷わず飛び込む。
そういう意志を備えた二人の運命が、無言の信頼とともに重なっていく。
謎めいた沼地の怪物を撃退し、果たして女傑二人は未来を掴めるのか!?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月21日
ここまで変化球が多かった第6部だけど、シンプルでストレートな冒険譚がここで来るのも、面白い構成よね…。
危機がヤベーほど、つえー女(ひと)の強い部分がよく見えるので、大変ありがたい。
次回も楽しみです。