プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
大事なあの人のためにお弁当を作って、皆でお祭りに瞳を輝かせる。
ありきたりで、けれど愛おしい日々がずっと続いたら。
そう願う少女達の背後で行われる、超越者達の決戦。
終わりの始まりを告げる物語は、迷宮女王の赤き血で綴られていく…。
そんな感じのクライマックス開始! さらば愛おしき日々!!な、プリコネアニメ第9話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
”美食殿”の平穏な日常と、ラビリスタの悲壮な闘いが対照的にカットアップされつつ、キャルちゃん渾身のお弁当とか、お祭りでの語らいとか、残酷なる指輪の転移とかで混ざり合う、結構テクニカルな構成。
ここまで意味深な超越者ッ面でユウキくんの保護者してたラビリスタさんが、七冠の実力をフル開放して、皇帝とのガチバトルに挑む展開はまさにド迫力。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
急にZ戦士じみた異次元バトルにぶっ飛んでって驚いたけど、これがシステム領域にアクセス可能な連中の強さか…。
皇帝とラビリスタの闘いが激しく大きいほどに、”美食殿”が過ごす日々の小さな輝きが際立ち、ユウキくんが今度こそ守ると誓った宝物を護るために、決戦に挑んだラビリスタの決意も眩い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
繰り返されるリダイブとか、削れていく力とか、謎はまだまだ多いが、クライマックスの火蓋は切って落とされた。
前回”いい最終回”を描いて、日常と冒険で主役たちが積み上げたものを綺麗にまとめ上げた上で、迫りくる運命が真実を暴く物語が、ラビリスタの血を着火剤に、激しく燃え上がるのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
…誰もそれを望まなくとも、否応なく。
歪な世界の幸せな夢は、必ず醒めるものなのか。
愛しき日常は、繰り返す偽りの上に建てられた砂上の楼閣なのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
そこら辺を厳しく問いただす終盤戦になりそうである。
ずっと続いて欲しいと願った日常を、本当の意味で守り切るためには、世界の真実とか、過酷な運命とかと向き合う必要があるんだろうなぁ…。
キャルちゃんウキウキのモーニングルーティンから始まる今回、見守るこっちはもう心臓が持たない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
いつこの幸福をひっくり返し、気まぐれ猫ちゃんの笑顔がガン曇りするか…俺と制作陣のチキンレースだ!
…こういう風に予防線を張っておかないと、ヘヴィな展開が受け止めきれないお年頃なんです。
今回は”美食殿”で手に入れた幸せを、大事な陛下と分かち合いたいキャルちゃんの健気さと、仲間が大事だからこそなかなか真実をつねられないペコリーヌの戸惑いが、巧く並走しながら描写されていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
正直まーたキャルちゃんの手を冷たく跳ね除けると思っていたので、皇帝がプリ米食ったのは意外だった
結局最悪の形で裏切るわけだが、皇帝もキャルちゃんが見つけた当たり前の幸せを味わってみようという心持ちが、ペコリーヌとの問答もあって少しはあったようだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
そんな心の揺れが、いつもの青く冷たい玉座ではなく、暖かな東屋に舞台を移すことで演出されていたのは面白い。
あそこは皇帝がペコリーヌから簒奪した権力の座であり、欺瞞と我欲の繭だと思うのだが、そこから出てキャルちゃんと飯食う自由が、皇帝にもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
キャルちゃんは寂しがり屋の心を彼女の太陽にズブズブに溶かされて、手作りおにぎりの美味しさこそが裏切れない本当だと、自分に決めた。
だから大事な陛下にも同じ気持ちになって欲しくて、『これが好きなんだろうな~』と考えて、ウキウキしながら弁当作ったのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
あんだけの仕打ちを受けながら、褒めてもらえる喜んでもらえると信じて疑わないキャルちゃんの健気。
どんだけ愛に渇いているのか見えて、ちょい哀しい。
そんな彼女を満たすものを、抱擁とともに幾度も与えてきたペコリーヌだが、今回も大きく揺れ続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
涙とともに固めた決意は幾度も揺らぎ、コッコロちゃんのナイスアシストを受けても、真実を切り出す勇気が出ない。
(画像は”プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2”第9話より引用) pic.twitter.com/RY2uGXfAeu
そのちっぽけな臆病があまりに人間的で、キャルちゃんの健気さと同じくらい印象的だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
何も言わなければ、何も変わらなくて、ずっとこのままでいられるかもしれない。
何気ない日常の中で輝く喜びに、キャルちゃんが思わず言葉にした祈り。
それと全く同じ気持ちだから、ペコリーヌは真実を飲み込む。
もーこの言葉が出てきた時点で、『アカーンッ!』ってなったよ、擦り切れたオタクとしては。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
こんな綺麗な場所で、今まで幾度もその価値を裏打ちしてきた日常の輝きを見つめながら永遠を願ってしまったら、それは絶対に叶わないじゃない…。
でもキャルちゃんもペコ公も、同じことを望んだ。
同じおにぎりを食べて、それぞれの苦しみを満たされて涙して、大事な人とその時間を分かち合いたくて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
冒険と日常の中で、同じ屋根の下同じ釜の飯を食ってきた四人は、こんな時間がずっと続くことを望む。
俺だってそうさッ!!
だが、運命はそれを許してくれない。
『望んでいることが叶わない』というのは、物語の最も基本的かつ強力なエンジンであり、それを駆動させるためには期限が必要になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
システム領域からこれを観察できるラビリスタが、ユウキくんと偽りの愛おしき日常を交錯させて、決戦に進み出る流れも良かった。
ペコリーヌの秘密をコッコロちゃんだけが、キャルちゃんの秘密をクリスティーナだけが共有しているのと同じく、ユウキくんの失われた過去と繰り返す決意は、ラビリスタ(とアメス様)だけが共有している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
情報と情緒のアンバランスで、関係性の強弱つけてるの上手い構成だなー、と思ったりするが。
積み上げた全てを白紙にされても、新たな冒険の中で逞しく育ち、守護の誓いを形にする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
”一周目”でもユウキくんはそういう、不屈の主人公であり、ラビリスタはそれを見守る立場にいたのだろう。
果たして彼女の勇者くんは、このリダイブでも大事な仲間を手に入れ、健気な誓いをラビリスタに差し出す。
ユウキくんが過去の真実を完全に思い出してないのがミソで、真実を知ろうが知るまいが、彼という人間は決定的に”勇者”なのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
その魂の在り方は、名前も思い出も略奪されてなおペコリーヌが”姫”であるように、幾度も繰り返される。
そんな風に魂に強く焼き付いた輝きこそが、当たり前の日々に眩い
神に近しい存在であると隠して営んできたクレープ屋が、ラビリスタにとってどんな意味があったかは分からない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
しかしそれを営んでいたからこそ、彼女の勇者くんがどんな宝物を手に入れ、どんな風に強く育ったかを、同じ目線で確認出来た。
それはあの冷たい玉座から出ない皇帝には、見えない世界だ。
だからこそキャルちゃんと庭に出て、愛情おにぎりを頬張った時『理解れ…理解ってくれ!』と思ったし、それが裏切られて大変に悲しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
ユウキくんとラビリスタの間に通じ得た温もりを、結局キャルちゃんの健気な愛は彼女の陛下に届け得なかったのだなと思うと、なんともやりきれない。
そこで『理解るわけにはいかんのだ!』という理由が皇帝にもあんだろうけど、いや…理解れよマジ…人間のいちばん大事なトコだろそれッ! て感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
ラビリスタは日常に窓を開いて、ユウキくんが大事にしたいものを共有したからこそ、彼女の決戦に挑んだ。
皇帝はそうしなかった(出来なかった)。
ここがやっぱり、最終決戦で大事になるんだろうな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
そういうモンを知りたい気持ちがあればこそ、おにぎりも食ったしペコ公呼びつけて話も聞いた…と思いたいが、何しろ七冠絡みは話のスケールがデカいので、人間的感性を残してるラビリスタが例外なんかなー、という感じもある。
かくして七冠どうしの限界バトルが始まるわけだが…やっぱアドミン権限持ってる奴らのバトルはチゲーな! という感じの、超神話級激戦だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
今後ユウキくん達が立ち向かうことになるんだろうけど、どうやって”闘い”にしてくか、サッパリイメージ湧かねぇレベル。
明かされたラビリスタの能力は『任意のオブジェクト生成』で、火山作ったり水攻めしたり、現実を任意に書き換えて闘うスタイルは鮮烈だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
ネネカの『無限の複写・変化』という能力と合わせて、やっぱ作品世界は”ゲーム”なんだな、と描写で納得させられた感じもある。
…皇帝の能力はなんだ?
星を生み出しぶつけ合うバトルの中でも、真実の断片がチョイチョイ見えていたが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
ユウキくんが記憶を失いながら周回しているように、皇帝も本来の力を失いながら”現実”を繰り返してる感じで、シャドウ騒動は失われたパワーを補助するための魔力電池…という感じっぽい。
”一周目”とその外側にあったはずの”現実”がどうなってるのか、まだ決定的な情報は出てこないが、七冠はメタ構造の記憶を保持してるのかな?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
…ジュン団長が世界の成り立ちに疑問を抱くよう、クリスちゃんが誘導できたのも、彼女が七冠だから、か。
これまで撒かれたパーツが噛み合ってきた感じあるな。
とまれ皇帝は全盛期の力を持たぬらしく、ラビリスタと彼女のギルドの猛攻に押し込まれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
姉を名乗る不審者どもが、あんなインチキ超越者だなんて知らなかったよッ!
ここでねぇ…切り離されていた超常と日常が、残酷に混ざる。
(画像は”プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2”第9話より引用) pic.twitter.com/y7DrRSj6uy
ペコリーヌがどんな思いで真実を告げれず、それでも告げようと扉に手をかける仕草を、じっくり描いてからの急転直下。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
皇帝クンさぁ…ホントそう言うのはやめようよ!
『陛下からのプレゼントだ~』って、指輪大事にしてたキャルちゃんの気持ちも理解ってあげてッ!
この一瞬の切り札にするために、愛に飢えた子供に甘くしたり厳しくしたり、心を弄んで便利に使ってたとしたら…まぁ許せねぇよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
でもアニメでの描写は、皇帝が心の何処かにキャルちゃんを置いてる感じがあって、でも実際に行われたのはあまりに残酷な裏切りで…エグいねッ!
転移魔法使って、ペコリーヌとキャルちゃん離れ離れにしてクライマックスが始まるの、エグすぎるけど正解だなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
だって見てる皆(特大主語)、これまで描かれたように二人がずっと一緒で、お互いの寂しさも悲しさも分かち合う間柄が守られることを望んでいるわけじゃない。
でもそれは、皇帝の傍若無人な力、冷酷無比な行いで叶わない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
『望みが叶わない』ことが先へ進みたくなる強力なエンジンとして機能するのは、フィクションのキャラクターだけでなく、その物語を見ている僕らにも同じ。
こういう気持ちを作るために、今までさんざん”ペコキャル”してきました!
…というわけで運命の再会に向けて、キャルちゃんには大泣きしてもらいます。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
赤い迷宮は無残に砕け散り、絶望の叫びが木霊する中次回に続く。
ヒドいどころの話じゃねーので、皇帝には厳し目の制裁が叩き込まれて欲しい。
(画像は”プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2”第9話より引用) pic.twitter.com/ZH99lulGhe
ラビリスタが末期に目にしたキャルちゃんの涙を、彼女の勇者の大事なものとしてちゃんと認めて散っていくのが、極悪非道冷血無惨な皇帝の仕打ちと最後まで対照的で、哀しいなと思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
ラビリスタも、ユウキくんの大事なキャルちゃんには笑っていて欲しいから、今回戦ったわけで。
キャルちゃんも彼女の陛下に楽しい気持ちになってほしかったから、ウキウキとおにぎりを握ったわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
でもこの仕打、この泣き顔。
こんだけのことをするラスボスが、一体何を望んで、色んなものを踏みつけにしているか。
次回以降加速していくだろう闘いの中で、それも描かれていくのだろう。
今はただ、キャルちゃんに泣いて欲しくねーな…って気持ちでいっぱいである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
他人の血を目の当たりにして、あんだけ泣ける子はやっぱ、悪の幹部マジ向いてなかったよ…。
でも陛下が好きだから、スパイもやって汚れ仕事も引き受けて、その成れ果てがこれですよ。
許されざるよホント。
ラビリスタに誓ったとおり、ユウキくんには今の仲間の笑顔を護るために、この悪逆を討ち果たして欲しいもんですが、緒戦たる今回描かれたのは圧倒的に過ぎる実力。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
人間サイズの災害とも言える力を誇る皇帝に、弱き存在はどう立ち向かうのか。
ラスボスのインチキっぷりが、よく分かる回でもありました
やっぱラストバトルには壮大なスケール感と、絶対ラスボス許せねぇ…って憤慨が必要だと思うので、ラビリスタの”人間”を描きつつそれを作った今回、とても良い終わりの始まりでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月9日
キャルちゃんかわいそう力も限界を突破し、全てに決着を付ける下準備は十全。
次回も大変楽しみです。許されざるよ。