ワッチャプリマジ! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
心を揺らした変数Xを探るべく、陽比野家に居候を決め込んだあうる。
みゃむに噛みつかれつつ、効率重視の現代的な生き方を貫こうとする。
そんな機械少女に差し伸べられる、飴職人の大きな手。
精密コンピューターに、新たな変数Xが迫る!
そんな感じのあうる×英吉、奇跡のコラボなプリマジ第26話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
大変良かった。
主役からちょっとフォーカスを外し、世界観とキャラの奥行きを広げるサブキャラ回としても、新旧の価値観を衝突させることなく、実り多くまとめ上げるお話としても、印象的な仕上がりとなった。
あうるはもうちょい頑なに、自分のスタイルに固執するかな~…と思ってが、想像より素直(つうか幼い)で、あっという間に英吉オジジに優しく包まれていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
あの子自発的な効率厨っていうか、ネグられた結果狭い価値観で生きざるを得なかった、ただの赤ちゃんなんじゃ…。
思えば自分の仮説と反するまつりの存在と出会い、否定するより研究するために懐に飛び込んできた時点で、他人の声に耳を傾ける柔軟性はあるわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
これは歳離れた若人の生き方を、けして否定せず自分に取り込んでいく英吉と、太く通じ合うものがある。
歯に衣着せずズケズケ物言うクソガキ共にも、頭ごなしに否定するわけでなく、視点をズラして世界を広げられるヒントを、物腰柔らかに提出してくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
他人の言い分を聞く耳と、届く言葉を紡げる口。
これがあれば、自分を保ったままより善く変わっていける…という話か。
今回は陽比野家の日常にカメラが切り込んで、みゃむがどんな生活に包まれているかも確認できた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
飴作りや接客を通じた職場学習的な効果もありつつ、みゃむも物語開始時の頑なな自己防衛を、だんだん解いている感じはある。
いやまぁ、あうる乱入でまた治安悪くなってるけど…。
でもギャーギャー文句言いつつ、あうるが見せた新たなステージはちゃんと評価してるし、みゃむもこの家の中で変わってんだなー…って感慨を覚えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
逆に言うと、にゃん爺と二人生活してた時代、この感性が殺されてたって話でもあるんだけどな…難しいね、家族って。
オメガコーポレーションの子供であるあうるは、とにかく効率的な先進科学をゴリ推してくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
数字に出るものだけで全てを判断することは、数字に可視化出来ないパラメーターを取りこぼす事でもあるが、この価値判断自体を再考する柔軟性は、居候前にはなかった。
英吉の古き良き職人気質に間近で触れ、数字絶対主義の父からは与えられなかっただろう肉親の温もりを分け与えられて、あうるは今まで見えなかったものに目を開く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
自分の心情を絶対視する頑なさはありつつも、あうるの報告はいつも素直で、変数Xがどんなものなのか、それで自分がどう変わるかを見てる
何も知らない子供だからこそあまりに真っ直ぐで、同時に変わることを恐れない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
あんまりにアタリキツかった初手から、スピーディにあうるの良いところ、変わってほしい部分が見えてくる話運びになっていて、とても良かった。
完全に純粋無垢なバブちゃんなので、周りの大人が悪かったな…。
個人的には、プリマジスタでも同年代の女性でもない英吉に、あうるの心がときめく描写があったのが凄く良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
年も性別も関係なく刺激を受け入れ、より善い自分になっていこうとする英吉イズムが、今回のふれあいであうるに継承され、彼女の世界を広げた感じがあった。
それはプリマジスタが一番効率よく表現し、回収できる心の輝き…なのかもしれないが、その独占物であってはいけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
ここら辺、マジの力を科学的に専有とするオメガのやり口と対照的で、今後生きてきそうな平等主義といえる。
阿智彦、専有・怜悧・強堅と、見事に英吉と真逆だからな…。
小道具としてスマートホームが凄く生きてて、あうるが背負う科学の魔法が、陽比野家でも価値あるものと受け入れられる描写にしっかり繋がっていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
夢にも思わなかった新しい可能性が、自分に近づいてくるワクワク。
それは否定するべきではない、科学の一側面だ。
『新しいは悪い、古いは良い』って描き方にも出来たはずなんだが、あうるがもっているものも、英吉が分け与えたものも、全て価値があって混ざり合うのだと、双方の値段を下げない運びにしたのもまた、平等で良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
プリマジスタそれぞれの”マジ”といい、多様性をどう書くかはかなり考えてると思う
あとまつりがここまでの2クールを経て、プリマジスタとして認められてる描写がいい感じに挿入されて、環境の変化を感じられた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
こういうサクセスの手応えも、結構バチバチやりあうプリマジの作風には大事だと思うので、要所要所で描いてくれるのはありがたい。
というわけで、本格登場後2話でのまつり堕ちを回避しつつ、新たな導きと家庭の温もりにあうるちゃん、すっかりズブズブなエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
ちょっと少年っぽさもある外見が、幼さをより強調するあの子、話が進めば進むほどただの感受性豊かで賢いベイビーだと分かって、好感度が上がっていく…。
今後も色んなことを学び取り、より善い”御芽河あうる”になっていってくれると、大変ありがたいと思いました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
自分の居場所をかき乱されて不機嫌なみゃむと、めっちゃズケズケ踏み込むあうるのコンビは最高だと思うので、今後もまつりの腕の中、存分にバブバブして欲しい。
って所で、『アタイがメインヒロインなんだからなッ!』とばかりに投げ込まれる、みゃむとまつりの過去話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
髪飾りから聞こえる謎の声とか、陽比野家不在の親父とか、不穏な種は地道に蒔いてきたからな~。
これがどう発芽するか、次週も大変楽しみです。
追記 英明とは、自分の現状を絶対視して頑なになることとは程遠い、変化と驚異に開かれた態度のことなのだろう。
しっかし、オメガが体現する現代資本主義のヤダ味を強調しておいて、あうるが手近なところに来たタイミングで『未来主義にも当然、良いところ沢山あるよな!』と、スマートホームとECサイトで価値相対化してくるの、バランス取れた運びだなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
まつりの”好き”が取りこぼすものを抉った第1クールといい、自分たちが描いてるものの影になる部分をしっかり見据えて、作品としてフォーカス合わせる努力が元気なのは、作品全体の重心を取り風通しをよくする上で、とても大事だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
ここを怠けず、キャラとドラマと笑いを交え、体温宿して書き切る。
裏拍の取り方が巧いから、色んなマジがありうる世界…それでも唯一絶対の価値にしがみつきたい人間の業と、それを超えていける柔軟性を話しの真ん中に据えて、強く進めるのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
人間のどうしようもない暗さ含め、キッチリ腰を落として勝負できる姿勢の低さは、やっぱプリマジの強み。
しかしここであうるの世界が広がると、数字化できる世界に凝り固まった阿智彦との対立は必至で、どう御芽河家を書くかはとても楽しみである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
ここまで唯唯諾諾と阿智彦の価値観飲んできただろうあうるが、帰ってくるなり世迷い言いい出したら、あのクソ親父黙ってねぇだろ…。
あうるの素直さが人生経験の少なさと同じくらい、魔法科学の超新星として飛び級かました”科学者”としてのスタンスでもあるの、キャラの属性に率直な造形でかなり好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
彼女は優秀な科学者なので、データに乱れがあれば実地で確認しようとするし、仮説が切り替わる発見を恐れはしない。
梟をトーテムにする彼女の”賢さ”が、頑なな思い込みから自分を切り離し、変化と自由を掴む翼になってるのは、凄く良い書き方だな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月17日
テンプレなデータ効率重視キャラに見えて、こういう部分に科学者の本分を見出してるの、めっちゃプリマジっぽい画角。