ヒーラー・ガールを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月3日
夏休みを利用し、響の実家へと足を運んだ烏丸診療院の面々。
豊かな自然と心温まる触れ合いが、自然と笑顔を連れてくる。
それぞれの過去と、ヒーラーへの思いが星空へと溶け出して、楽しい日々はあっという間に過ぎていくのだった。
そんな感じの嗚呼夏休みッ! いい感じの田舎で死ぬほど骨休みしてェ~っていう、ヒラガ第5話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月3日
何だろう…凄い良かった。
あんまデケー事件が起こったわけでもなく、烏丸診療院の連中がフツーに田舎で大はしゃぎしてただけなんだが、『俺たちが見たかった田舎の夏休み』を映像化された気持ちよさ
相変わらずの一人原画、宮原拓也の筆が女の子たちを凄く可愛く描いてて、『そういや美少女いっぱいコンテンツだったな…トンチキ極まってて忘れてたが』みたいな、再発見もあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月3日
いやいつも可愛いんだけどさ、今回特に可愛いと感じたなぁ…水着越しの肉体も、独特の清廉な存在感があった。
後呼吸が凄く独特で、かなの憧れの人が秒で所長だって解ったり、異様に所長の過去の縁にしがみつく玲美ちゃんだったり、水の妖精マーメイド玲美だったり、ザクザク進むところは凄いテンポで進むんだけど、真夜中の二つ岩探検はどっしり、腰を落として息吹を感じさせる筆運び。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月3日
この緩急が不思議なビートを生んでいて、気合が入った田舎の一軒家描写、楽しい森嶋家の面々、渓谷と山野の美しい風景と噛み合って、とても涼やかに楽しいエピソードだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月3日
正直ここまでのエピソードで、一番”ヒーリング”を感じたかもしれない。
というわけでダルい前置きは全部すっ飛ばして、烏丸診療院は出だしから田舎にいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月3日
玲美ちゃんは何かズレたテンションで烏丸師匠の過去を気にかけ、凄い速度で森嶋一家の自己紹介が行われ、あっという間に田舎の夏を堪能するシフトが固まっていく。
このスピード感が、まず良かった。
玲美ちゃんが師匠関係で体温上げる度に、『でも笙子さん居るしなぁ…』と、哀れみの目を向けてしまうわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月3日
今回もいきなり結婚を切り出すテンパりっぷりの裏で、師匠照れ隠しの極飲酒、だらしのない二日酔いをあの女(ひと)だけには見せてて、やっぱ勝ち目ないよ玲美ちゃん…。
そこを穴埋めするためなのか、甘酸っぱいお年頃の祥典くんとの絶妙な距離感が活写され、大変眼福だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月3日
今回ワンサと出てきた響ちゃんの弟妹、ちゃんと年齢ごとの人格のかき分けが出来てて、初対面の相手との間合いの作り方が個別にあったのが、親戚の家に泊まってる時の”匂い”あって良かった。
最高の環境でワイワイ騒ぎ、楽しく遊んで距離が縮まっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月3日
その空気がすごく丁寧に、幸福に切り取られていたのが、今回の『なんか良い感』に繋がってるのかもしれない。
マーメイド玲美の吹き上がりっぷりとか、最高に楽しそうだったもんな…面白いなー玲美ちゃん。
そんな子供らと一緒にはしゃいでいるようで、やっぱ半歩後ろからちゃんと見守ってる大人の顔もしっかり描かれていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月3日
家を去る時、お父さんがしっとりと、烏丸師匠に響きちゃんのこと頼んでいたの、質感のある家族描写だった。
ここら辺、第3話ラストの描写から巧く繋いだ感じ。
かながヒーラー目指すキッカケとか、響の思いとか、色んな設定も出て来る回なんだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月3日
夏休みの特別感ととびっきりの楽しさが巧く描けているので、心理障壁が下がって踏み込んだ話もするよな、という納得がちゃんとあり、スムーズに色々開示できていたと思う。
そしてクライマックスとして用意された、二ッ岩の天文観測台。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月3日
バリバリアウトドア派かと思われた健史と康史が、”銀河鉄道の夜”の引用に『当ッ然!』て応えるの、野趣のある詩情で良かった。思いの外文学少年…。
こういうきょうだいの質感は、今回本当に良かったポイント。
人見知りの末っ子ちゃんがお姉ちゃんの足に隠れてた所から、遊んで仲良くなって、疲れてオンブされて、帰るときには涙ぐんで…って一連の描写、五歳児の”匂い”相当にあったからな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月3日
ぶっ飛んだヒーリング描写と音楽が目立つけど、こういうキャラの質感こそが、このアニメの強みだと思う。
無論音楽の活かし方も良くて、第3話の常時ミュージカルともまた違った、夏休みのクライマックスに躍る気持ちが自然歌を連れてくる感じの魅せ方、大変良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月3日
日常話と医療話のオンオフもそうだけど、毎回一本調子ではなく、多彩な見せ方を工夫してくれているのも嬉しいポイントだ。
どっしり時間をつかった真夜中の探検は、目を見開く美しさと夏のワクワク感がたっぷり詰まっていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月3日
あそこの作画と美術に説得力があるから、響の故郷で新しい顔に出会えたと喜ぶかなの思いに、視聴者も自然とシンクロできる。
日常を離れた場所で、思わず出会う見知らぬ驚き。
それは恐れ遠ざけるものではなく、飛び込み楽しむものなのだという発見が、田舎の夏休みを描いただけのエピソードに、しっかりと芯を入れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月3日
楽しいだけでは終わらない、骨の太い感動と納得の作り方が、このエピソードを見終えた時の満足を支えている…かな?
というわけで、最高のザ・夏休みでした。面白かったなー…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月3日
心が動き、触れ合って弾む様子が丁寧に描かれるので、キャラが生きて隣りにいる錯覚が巧く作られ、ドンドン好きになる。
そんな作品の強みが、良く出たエピソードでした。
この休暇を終えた後、どんな物語が紡がれるか。
次回も楽しみです。
ヒラガ追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月3日
かなのオリジン開示に合わせて、訓練を受けないままヴィジョンを受け取れたヒーラー適性の高さ、今後活躍する足場を抜け目なく整えてるの、上手い話運びだなぁと感心した。
ぽやぽや雰囲気系に見えて、こういう所本当にしっかりしてる。そこが強いんだと思う。