BIRDIE WING -Golf Girls' Story-を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月11日
スラム再開発により、一週間後に我が家を追われることとなったイヴ。
その背後には、かつての闇ゴルフ勝負が関わっていた。
己が持ちうる唯一の武器…虹色の弾丸で未来を撃ち抜くべく、毒蛇と手を組み挑む大勝負。
待ち構えるのは…薔薇の女傑ローズッ!
そんな感じのナフレス孔球黙示録、ボールは飛ばずロケランが舞うバディゴル第6話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月11日
次回の大勝負に向けて状況を整理する回であるが、ホビアニ力満載だった闇ゴルフが生っぽい裏街道味を滲ませてきて、なかなか迫力のある話運びとなった。
ナメてた所を硝煙で殴る。巧い手だな…。
さんざん葵とのキャッキャウフフがどんだけ運命か、感情濃いめに描いた上で、正々堂々の決戦を阻む闇家業の鎖は太い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月11日
義理と人情を秤にかけて、裏切りでひっくり返すアウトローの生き様が、銭勘定と爆炎、たった一度の勝負のために謀略を編む執念を飲み込み、どす黒く燃える。
イヴの壮絶な過去、かつての敵と手を組む展開の熱さと合わせて、ここまでどっか(笑)扱いだった闇ゴルフに、いい塩梅の凄みが出てきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月11日
こういう気持ちの良い裏切りを展開に仕込まれると、作品の起伏に気持ちよく乗っかりたくなるので、大変ありがたい。
開幕五秒でショベルカー、笑い事にならないスラム踏み潰しのリアリティを、問答無用のロケットランチャーが後押ししていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月11日
第4話では噛ませ犬でしかなかった美丈夫が、マフィアに相応しい知謀と暴力を備えていた意外性も含めて、かなりいい感じに雰囲気が乾いていく。
株があがるのはヴィペールさんも同じで、あくまで雇われの闇ゴルファー、裏の事情に興味を持てなかったからこそ情勢に翻弄されているイヴの無力を、蛇の強かさで上手く補う頼もしさ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月11日
あと舌技な!
食い気味の『やるやります』はズリーだろ、あのマフィア…面白すぎる。
イヴは立場的には、擦れっ枯らしの乾いた闇プロなんだが、情念と深情けの女であることは葵との絡みで照明済み。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月11日
前回丁寧に、全てを捨てて光の側に出ていくには、立場以外にも家族愛という重荷が邪魔をすると書いていたことで、譲れない勝負に挑む理由も陰影濃く描ける。
あくまでドライな”仕事”と引き受けた闇ゴルフが、自分たちの生活に直結する一大事に転がっていくところも、アウトローとしての生き方を考えてこなかったイヴの甘さ、ホビアニ味の奥にあった血腥いリアリティを際立たせて、なかなか味わい深い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月11日
運命を打ち抜き、己を貫いて決着を付ける。
葵との再戦でも大事なるだろう信念の強さを、上手く試す構図が組み上げられていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月11日
この心の強さはマインドゲームとしてのゴルフの描写、お互いを求め合う女と女の情念物語という柱にも関わってくるわけで、今回しっかり試練の足場を整えたのはいいなー、と思う。
この状況を整えたローズが立ちはだかり、次回決戦ッ! …となるわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月11日
ローズ姐さんには銭勘定を超えた太い想いを、絶対イヴに抱いていて欲しかったので、この展開は大歓喜である。
面倒くさい絵を書いて最高の舞台を整え、それでも本気のお前を強く求める。
ヴィペールさんがイヴに協力する理由と合わせて、主人公が持ってる人間的引力がよく見えて、大変いい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月11日
他人を否応なく巻き込むこの巨大な質量が、向かってる先は葵一人っていう凶暴な純愛が、やっぱ好きなんだよなー。
運命の嵐の真ん中で、二人はお互いだけを見てる。
しかしその思いにただ素直に競い合うためには、片足突っ込んだ闇はあまりに重たく、因縁は幾重にも絡みつく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月11日
それをスイング一つで振りちぎり、光り輝く場所で待つ想い人のもとへと、真っ直ぐ飛び出していくことが出来るか。
それを証明する試練として、この闘いはうってつけだ。
こうして情念一つの行き着く先を、光と闇それぞれの顔を彫り込みつつ描いていくことで、困難を超えたからこそ輝く決戦も重たくなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月11日
中盤の見せ場としても、作品全体の仕上がりを問う話としても、次回はかなり大事になりそうです。
大変楽しみですね。