虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
遂に幕を開ける、同好会初の単独ライブ。
プロ顔負けのスケールで届ける、それぞれの”大好き”と”ときめき”。
沢山の色が集まって生まれた虹は、海を越え次元を超えて、背中押す歌を待つ”あなた”に届く。
これは一つの終わりで、だから無限の始まりだ。
そんな感じのアニガサキ最・終・回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
大変良かった。
矢継ぎ早にパフォーマンスと観客席を繋げ、ここまでの物語の奥行きを物静かに、雄弁に語る前半部分。
高咲侑を主人公とし、上原歩夢の手を取って始まった物語が、それぞれにたどり着いた高みと、そこから続いていく道。
自分たちが何を紡ぎ、何が届いたかをよく信じた貫禄のフィナーレで、確かに一つの終わりなんだが、それが一つの始まりでもある奥行きに、情感がよく響くエピソードとなった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
明瞭にメッセージを出す部分と、視聴者が拡げて受け取る部分が両方あって、そういう語り口の部分でも、アニガサキの集大成か
こんだけ強く、”高咲侑の物語”に最高のエンドマークを押されると、僕が彼女に感じていることを最初に言っておいたほうが、色々収まりが良いと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
”スクールアイドル”がどう凄くて、心揺さぶられたものがどれだけ頑張れる存在なのか。
ファン代表であり、悩める少女の背中を押すサポーターであり…
”アイドル”の輝きに勇気を貰って、自分の夢へと進み出た、人生というたった1つの物語の主役でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
そんな侑ちゃんの書き方は、一期と二期でかなり変わったと思う。
廃部からの再結成を手動し、夢を前にためらう少女の手を引いて、ステージを形にしていく行動力の塊。
一期はそういう、物語の牽引役としての”主人公”としての側面が、かなり濃かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
歩夢の狭く強い感情を受け止め、色んな人の夢を受け取る”アイドル”になった彼女の片手を繋ぎ、片手を離して、自分の隣から巣立たせていく大役も、見事にこなした。
素敵な女の子達の悩みに寄り添い、その助けになってくれる侑ちゃんもまたとても素敵で、色々大変なことも多い同好会活動、圧倒的なバイタリティで切り抜けていく頼もしさもあって、とても好きになれる主人公であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
だからこそ、彼女は自身の夢に悩み、道に迷うことを許されなかった。
牽引役、ガイド役、縁の下の力持ち。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
一期で侑ちゃんが担当した立ち位置は、人間なら当然もっている(から、彼女の”アイドル”達が散々悩む)弱さを表に出来ない、透明で完璧な立ち回りを求められるポジションだった。
そこを完璧にこなしたからこそ、一期の安定感と深みが実現したと思っている。
一期第13話で自分自身の道へと進みだした侑ちゃんは作品の牽引役から、二期で降りたのだと感じた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
音楽家の中途編入生として、後発のハンディを重く背負い、色んなことに悩み、誰かに支え手を引いて貰える、自分の物語の主役へと、描き方が変わったと思った。
それは特定の、とても大事だがそこだけにキャラクターを縛り付けていては必ず死角が生まれてしまう立場から主人公を開放し、彼女が導いてきた彼女の”アイドル”と同じ存在へと、ゆっくり降ろす道だと思えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
今回侑ちゃんが、トキメキを生み出す”アイドル”になるのは、その終章として完璧だ。
素敵な衣装を着て、歌い踊ることが”スクールアイドル”の条件ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
愛し、支え、ファンとして受け取ったトキメキを自分の中に燃やして、夢を掴み取る存在。
それを世界に広げて、かつての自分に似た誰かに手を差し伸べられる存在。
今回”スクールアイドル”の定義は、そこまで拡がる。
この大風呂敷は最終回でしか拡げられないし、最終回だからこそ拡げられる、広範な理想だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
アイドルにはならない、なれない様々な人々が、それでもここまで見守り愛した”スクールアイドル”と同じ存在へとなりうるのだという、祈りにも似た理想。
それを届けられるタイミングは、確かに今、ここだ
名前に”あなた(You)”を背負い、数多の僕らのアバターとして作品世界で、僕らが”アイドル”にして欲しいこと、アイドルから受け取ってほしいものを形にしてくれた侑ちゃんは、仮想世界に生きる一人の人間として、彼女独自の夢を掴み、あの時惹かれた高い空へ、自分を押し上げた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
その透明な普遍性と、個別のアイデンティティを両方、とても力強く語りきって一つの物語に幕が引かれるのは、僕は凄く良いことだな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
僕は高咲侑がとても好きだったから、歩夢の手を離すことに怯え、さらなる高みを目指し震えていた彼女が、堂々蒼天に微笑む姿を見れて嬉しい。
というわけで虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会First solo Live”For You”が開演となる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
これまでのライブで印象的だった、イマジナリーなカットを極力廃し、大舞台に実在する彼女たちのソリッドな存在感を…
(画像は"虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期"第13話から引用) pic.twitter.com/jCY04QIilW
それぞれ別の色をした夢を叶え、観客席と呼応する勇姿をテンポ良く見せていく演出が、色んなものを思い起こさせて良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
見てる人それぞれ、推しやら注目ポイントによって見えるものが違ってくる、万華鏡のようなステージだと思う。
ここまでの物語で、何処が心臓にぶっ刺さったか。
それによってライブの印象が変わってくる莫大な情報量は、いかにもアニガサキらしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
先週彼方ちゃんが送った墨痕匂い立つエールに、ドガンと返礼を返す遥ちゃんの笑顔…を優しく見守る、母の視線が印象的だ。
家族それぞれの肖像も、たっぷり練り込まれた最終回だったなぁ…。
同好会に所属してなお、見るものを圧倒し引き付けるカリスマ性が鐘嵐珠に健在であったり、かわいい自分を徹底的に信じて、この眩い景色まで己を引っ張ってこれた中須かすみの到達点も、分厚く心に刺さる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
ホント良いところが山ほどあって、噛むほど味が出るライブラッシュであった。
あの冬の旅路を経て、弱く震える自分自身を果林さんが歌い上げていたり、数多のスクールアイドルの物語を点火させた炎のカリスマのステージが、相変わらずかっこよく熱かったり、変わらぬ演劇部部長謎の存在感だったり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
(画像は"虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期"第13話から引用) pic.twitter.com/5hTxNSHhuD
良いものたくさん見れて、大変ありがたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
ランジュが旗振り役となって結成された三人のユニットも、堂々のお目見えを果たした。
あんだけ焦がれて遠ざけていた、”みんな”になるという夢が、二人の助けを受けて形になってくれたのは、大変嬉しいことだ。
離別への震えを飲み下して、ロンドンに向かう花道をピンクで覆い尽くす歩夢も、大変に眩しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
やっぱこの花色の暴力を受けると、いい気分だ。
一期終盤を経て、”あなた”がいてくれたからこそ”みんな”に片手を伸ばせる自分というものを、”アイドル”上原歩夢はとても大事にしていると解るステージだった
ステージラッシュで最も印象的だったのは、天王寺璃奈の物語を完成させるアクシデントとその向き合い方であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
己の感情表現を補佐し、彼女を”アイドル”にしたりなちゃんボード。
(画像は"虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期"第13話から引用) pic.twitter.com/QKaeTM4YSQ
そこに璃奈ちゃんの一番大事な”あなた”が写ってる時点で、グッとこみ上げるものがあるわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
これが故障するピンチに、助け舟を出そうとしたミアの震える手を見つめて、天王寺璃奈は素面で舞台に立つ。
その表情は動かず、機械の助けもないが、彼女は堂々と己を歌い上げていく。
この勇姿に込められた意味を、友人でありつえーオタクでもある少女たちがしっかり理解し、観客席が天王寺璃奈の、顔そのものになってくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
動かない面に苦しみ、社会から切断されていたからこそツナガリ(connect)を求めてきた少女は、沢山の人がその思いを受け取ってくれるからこそ可能な…
自分だけの顔を今回、社会的に達成する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
身体に備わった無表情は変わらないし、そこにこそ天王寺璃奈が天王寺璃奈であるプライドと尊厳があるのなら。
そしてそれでも、思いを豊かに伝えてくれる義肢を求めるのであれば、それは技術によって、ステージに積み重ねた表現によって…
あるいは無感情に思える彼女が誰よりも強く追い求めてきた、沢山の人とのツナガリによって、形になって良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
いつか、彼女をサイボーグだと僕は書いたけど。
今回観客席に描いた新たな顔は、アイドル活動を通じて得た愛と絆で、己の欠落を補い、超えた証明だろう。https://t.co/PgzH9hivgt
そういう形で、異形で歪で正しくなくて、でも天王寺璃奈だけが成し遂げうる一つの物語として、彼女を象徴する”りなちゃんボード”を超えていくフィナーレを最後に描いてきたのは、凄く良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
自分が手を引いて”アイドル”にしたミアの、震える手を見落とさず前に出る侠気。
彼女が素面で舞台に上がる重大性を、誰よりもわかっている”あなた”の存在。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
色んなモノが眩く滲んで、同好会でもいっとう不器用で歪で、だからこそ自分だけの夢を強く追い求めてきた女の子の小さな体が、あまりに大きく見えた。
本当に立派だった。
アクシデントを客に悟らせず、震えながらも平然と乗り越えてステージをやりきる安定感は、一期最終回の汗まみれの奮戦と良い対照で、1クール分の成長を感じさせもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
こんだけのデカい舞台を、アドリブ交えて制御し切る実力を育んだのだと、教える意味でも良いハコだよな…。
かくして迎えたラストソング…の前に、高咲侑へと花が届く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
存在しない13色目、”黒”の花束をわざわざ仕立てるあたり、アイドル同好会最強の黒子のファンは、中須が言う通りよく分かっている。
(画像は"虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期"第13話から引用) pic.twitter.com/4tfXeDnxan
あ、結構バチバチぶつかったランジュちゃんが、素直な愛情表現で侑ちゃんに飛びついて他人を誉めてる姿がどんだけ良いか語ると長くなるんで、それはやんないでおきます。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
視聴者が物語に付き合って得た『ここが好き!』が、最後に爆裂しまくる最終回…やっぱ良いなぁ。
歩夢が届けるブーケは、ある意味侑ちゃんの卒業証書なのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
輝きを持ちえぬからこそ輝きに憧れ、それを間近で浴びる内、自分の中にある夢に気づけた。
踏み出した一歩は広い世界へと繋がってて、気づけばあの時見た輝きを与える側になっていた。
それが、”スクールアイドル”なのだ。
やっぱこの、超概念としてのスクールアイドル像を高咲侑に届け得たのが、二期26話の集大成として、滅茶苦茶良いと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
暴論っちゃあ暴論なんだが、そうなるだけの立派な主役であったし、それに報いるためなら定義切り崩しをためらわない姿勢は、自分たちが作った嘘っぱちに本気が過ぎて、とても好い
高鳴るトキメキを抑えきれず、思わず叫んだ”大好き”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
何処にでもいて、誰でもない”You”の黒は観客席に溶け込まず、主役としてスポットライトを浴びる。
ここで高咲侑の手を引くのが、上原歩夢なのはやっぱり、最高に良い。
(画像は"虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期"第13話から引用) pic.twitter.com/Hq6pxzRMJl
二人で一緒にステージを見て、ときめく心を支え合って、お互い手を繋ぐ所から始まった物語が、一つの幕を迎えるこの瞬間。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
過剰なほどに『夢がここからはじまるよ』と告げていても、それは確かに終わりだから、始まりと同じ形で終わっていくのは、円環を為す無限を強く意識させてくれる。
スポットライトの外側で、黒く沈む凡百の代表として。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
誰よりも特別な物語を走り切り、最も”スクールアイドル”を愛し愛された少女として。
侑ちゃんは自分が牽引し、走りきった物語を百億の”あなた”へと敷衍していく。
それは私が私だから始まったお話で、同時に誰もに届きうる物語。
あれだけ虹色の個性を大事に、一期最終回ではそれぞれの衣装で歌い上げたラストソングが、今回は白一色のユニフォームである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
わたしがわたしであることは、同じ形に繋がる”わたし達”であることを、けして否定しない。
(画像は"虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期"第13話から引用) pic.twitter.com/LHQC9mtQJ4
今回唯一のフルパフォーマンスは、今まで培った表現の集大成でもあり、ARを最大活用して思い出を爆裂させる、最高のキャンバスでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
各キャラクターのイコンたる風景を、技術の粋を集めてしっかり現実にオーバーレイしていくのは、常に未来志向だったアニガサキの真骨頂で、最高に良い。
同時に今までのステージだったら”こうなりたい”という未来のイメージだった部分が、過去の大事な思い出としてインサートされている所に、終わりの寂しさを少しと、ここまで連れてきてくれたたっぷりの感謝を感じ取る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
彼女たちは、確かにそれぞれの夢を成し遂げたのだ。だから、こんなに眩しいのだ。
二期第1話の嘘予告、OPで印象的だったシンクロ表現なんかも拾いつつ、歌は薄暗い舞台裏へ、そして世界中へと広がっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
歩夢ちゃんが気にしてた、ロンドンの子達が確かに見てると教えるカット、最高に優しかったな…。
(画像は"虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期"第13話から引用) pic.twitter.com/QP1BjuXTfo
黒子である侑ちゃんは眩いステージには立たないし、白いユニフォームもまとわない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
しかし確かに舞台には立っていて、物語の始まりに見上げた美しい虹を、後ろから見上げている。
最後の衣装に”白”を選んだのも、制服を脱がないスクールアイドルの”黒”と対比しつつ相補う、カラーリングの妙…かな?
ステージ上でアイドルたちが成し遂げる景色も、そこから拡がる過去と未来の夢も、世界中に広がっていく観客席も、その影となる黒い場所も。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
どこも虹色の輝きに包まれていて、とても眩しい。
それがあったから、高咲侑主役のこの物語は、しっかり終わる。
そういう納得が、このラストステージにある。
ホント”Future Parade”はこれまでの色んな夢を、夢の果てにたどり着いた少女たちが見てる景色の眩さを、凄く的確に形にしてくれていて、アニガサキがどんな作品だったか、脳髄に直接叩き込まれるような衝撃と納得があった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
この虹を”みんな”で見れる場所が、このお話の終わりで、もちろん始まりだ。
適正の呪いから開放された栞子は、トンチキ部活にガンガン許可を与えている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
せつ菜のガチ主義に怯えた所から始まった物語は、その膝枕で彼方ちゃんがすやぴすることを許す。
まだまだ続いていく夢へと、みんなが進みだしていく。
(画像は"虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期"第13話から引用) pic.twitter.com/gvKBjfwz9f
たった一人のアイドルと、たった一人のファンが両手を繋いで始まった物語は、その背中をお互いが押して離れても、繋がる虹を忘れない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
”ラブライブ!”を目指さず、廃校にもならず、けして一色に染まりきらない虹色の物語が、まだまだ続いていく先。
そこは、いつでも眩しい。
次元の壁を超えて、侑がYou(つまりはMe)へと語りかけてくるラストカットは、ちょっと奇妙に力んでいて、でも凄くこのアニメらしい終わりだな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
最高によく整った絵空事を、丁寧に編み上げ僕らを満たしつつ。
(画像は"虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期"第13話から引用) pic.twitter.com/c5wfC84VFG
分断と挫折に満ちた…アニガサキのお台場ほど眩くも綺麗でもない腐れ現世で生きる人達に、ずっと目を向けていた話だから、侑ちゃんが僕らに語りかけてくるのは、このアニメらしい野心と誠実さだな、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
この物語を糧にして、僕らだけの人生の物語を、それぞれ生きて欲しいんだと思う。
それは必然的に美しい夢から醒めて、面白くもねぇ舞台に一人立ってる現状を、思い知らされるメッセージでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
虹色の鎮痛剤を脊髄にぶっこんで、可愛さと可憐な強さに心躍ることで、なんとか生きてる人たちを突き放す行為でもあろう。
でも、それでも、そんな場所に一人立っていても。
自分たちが編み上げてきた物語は、確かにあなたと歩き続けるのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
そんな自負と祈りのこもった、とても良いエンディングだと思った。
幾度もここから始まりなのだと、告げ続けたこの終わりが、終わりでなくなるかどうかは、見終わった僕らの未来に乗っかるのだ。
重いが、心地よい重みもである。
こういうものを上滑りせず、ガッチリ食い込むように話を仕上げるのは本当に大変で、凄いことだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
毎回大変美麗だった情景、眩い少女たちの笑顔と活力、境界線と天候を生かしたエモーショナルな演出。問答無用に毎回最高可愛い女の子達。
色んなものが、本当に素晴らしかった。
こんだけ色んなものを盛り込んで、コンテンツの歴史に目配せしつつ自分だけの話を編んでいると、人によって大事だと思うポイントは、大きく異なると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
そんな個別の色彩をまとめ上げた大きな虹が、ファンの心にしっかり弓を張っているのが、とても豊かなことだと感じる。
自分は…ヘンテコな視線だろうけどやっぱ都市論と共同体論のアニメとして見てたなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
わたしであることがどう、あなたと繋がり、わたし達となっていくか。
深刻になりすぎない見事なトーンコントロールに乗っかって、色んなことが語られていたと思う。
キャラで言うと…みんな大好きなのは大前提として。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
最も欠けた存在として物語を始め、その欠落を非常に現代的な形で、サイバネティックに他者と繋げ得た天王寺璃奈。
孤独にならざるをえない性分に苦しみつつも、幼く純粋な己を解き放って、”みんな”の手を取れた鐘嵐珠。
そして一期から二期へ物語が移り変わる過程で、自身の物語の主役として迷い悩み、眩い虹を掴んだ高咲侑の三人が、いっとう好きかな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
でもなー…正直重傷程度で済んでた三年組への”好き”が、二期第11話第12話で致命傷レベルまでぶっ込まれた実績もあるしな…つえーアニメよ本当に。
俺はアニガサキ、相当大したことを常時語り続ける作品として受け取ってきたから、ラストメッセージの次元を超える重たさも、むしろ自然なんだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
むしろあんだけ野心的に、アニメ消費してる側に自作をぶっ刺して抜けないようにするラストは、バカ真面目過ぎて大好きなんよね。
でもそういう重たさを感じさせずに、とにっっかく永遠に女の子が可愛くて可愛くて可愛い作品としても暴れきったのが、本当に偉いと思っとるわけ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
まーーーじで一生可愛かったからな…ありがたかった本当に。
アーカイブ化された過去の記号論から、半歩以上はみ出した新たな可愛さを、常時模索する。
そういう部分でも貪欲で、野心的な作品だったなぁと感じます。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
そういうポップでチャーミングな部分と、バッキバキに”意図”込めた強い演出が同居し続けたのも、独自の歯ざわりで面白かったな。
ほーんと太陽がよく喋り、境界線が心を語るアニメだった。そういうの大好き。
つうわけで、大変良い最終回、大変いいアニメでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月27日
凄く良いものをたくさん見れたし、何度もときめいたし、色んなことを教えてもらったと思います。
何より2クール26話、見てきて本当に楽しかった。
そう思えるアニメを見終わるのは、少し寂しくて、とても幸せです。
ありがとう、お疲れ様。