機動戦士ガンダム 水星の魔女を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
グエル衝撃のプロポーズ! …は一旦横において、スレッタちゃんの学園奮戦記と、マジで終わってる学園の差別構造、そこから生まれるアーシアンとの絆を主に描く回。
第1話で感じたハチャメチャ学園テイストが心地よく息を吹き返し、大変いい感じ。
このアニメ、各話ごとの納得と揺さぶりの作り方が上手くて、毎回新鮮に見れるのが凄いと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
MS決闘でなんでもアリな学園モノと思わせておいて、親世代と企業の長い手が伸びてる不自由を描き、その檻の中でもどっこい生きてるタフな若人の肖像が、今回強く印象に残る。
『ああ、こういう話ね?』と納得した次の瞬間、それを心地よく揺さぶる描画が来て、その振幅が色んな要素を貪欲に乗せてるお話の奥行き、面白さを生んでも行く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
各要素はそれぞれ無関係に孤立するわけではなく、呼応しながら対立もし、あるいは影響し合い、動きを止めずに転がっていく。
嫌なこと辛いことも沢山あって、楽園の物語ではけしてないけど、瑞々しい青春が随所で輝き、しかしその背景には社会と企業と家の重たい鎖が、どっしり伸びてる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
お話がこれからのびのび描かれるキャンバスが、またもう一つ広がった感じのあるエピソードだった。
というわけで、ここまでクローズアップされてきた決闘と企業から少しカメラをずらして、スレッタと学園の現状を今回は切り取っていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
…想定してたより、三割増しくらいで終わってんですけどッ!
まぁ企業利権むき出しの生臭い差別構造が、そのまんま移入されてる場所なので、そら終わるわつう話だが
グエル先輩のプロポーズは発作的衝動だったらしく、古典的ツンデレ仕草をしながら一応、通すべき筋は通す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
第1話であんだけ憎らしかったクソ雑魚を、こんだけ可愛いキャラに育て上げる剛腕、やはり強い…。
キャラが魅力的なのは、シンプルながらマジ強いなー。
決闘は学園の大きな軸だが、全てというわけではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
フツーに授業してフツーに再試験があり、フツーに陰湿な嫌がらせとクソみたいな地球人差別が横行する、フツーのクソ学校が今回描かれる。
地球寮がクローズアップされることで、アーシアンの現状が見えてくるのは世界観的に面白いね。
前回スレッタのモチベーションが、ごくごく普通の学園生活を堪能することにあると描いたことで、嫌がらせまみれの授業にそれでも挑む健気さが際立ち、それでも耐えられず赤子のように泣きじゃくる姿に、俺の拳も強く握り込まれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
ただ楽しむだけでなく、ピュアな夢まで語られちまったらなぁ…。
経済的にも社会的にも、アーシアンは二等市民として地べたを這いずり回っており、荒れ果てた地球寮にもそんな”外”の現状が反映されている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
ヤギを筆頭に”土”の匂いがあるのが、ミオリネの温室と面白い共鳴を生んでいて、運命共同体が何で繋がってるか、小気味よく暗示されてる感じもある。
課題に背中を押される形で、スレッタは仲間を探さざるを得なくなり、ウロウロ彷徨って学園の底辺に落ち着く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
孤立した被差別という立場が共通なら、すぐさま相互理解が生まれるわけではなく、ハグレモノ同士でもなかなか解り会えない塩梅が、生っぽくて良い。
学園の外側で渦を巻き、鋼鉄の巨人に踏みつけられて死人も出ているだろう、クソみたいな差別。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
それを足場に、社会の上部構造でふんぞり返る金持ちと、その揺り籠たる学園は成立している。
スレッタが地球料に足を踏み入れることで、アーシアンが吸うマズい空気は生々しい手触りで、こちらにも伝わる。
スレッタとミオリネにプンプン反発する立場のチュチュが、地球のオヤジたちと暖かく心通わす場面を差し込むことで、憎みきれない好印象を隙なく挿し込んでるの、好きな手付きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
差別まみれのゴミ溜めで、なんとか前に進める理由を書いた後、主役の”それ”に…
二人ぼっちの私室で”それ”を共有するミオリネに繋げていくところとか、大変良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
水星に、学校を作る。
あんまりにも真っ直ぐで真っ当な夢過ぎて、オッサンは逆に心配になってしまった…。
その夢を学園でたった一人受け取ったミオリネの顔を、あえて描かないところも好きよ。
ご飯くれて人当たりも柔らかなエランくんが、現状たぬきポイント一番稼いでいるけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
なかなか思いが噛み合わない主役コンビが、しかしお互いの柔らかな部分を共有し、支え合い、そうしてちょっとずつ世界が広がってきてる特別さも、また丁寧に煮込まれている。
むしろ自分を譲らずぶつかり合う時間が長いほど、壁を超えて心が通じ合うカタルシスも強くなると思うし、キャラの芯も強く感じられる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
前回はスレッタの水星もっこす気質を強く書いておいて、今回はミオリネの正しく苛烈な部分を前に出してくるバランスとか、良く出来てるなーと感心する。
スレッタへの理解も上手く揺らされてるところで、オドオド気弱かと思えば戦士としての”蛮”が匂い、しかし今回は積み重なる理不尽に遂に泣いてしまう弱さと人間味が、グッと前に出る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
分かったと思ったら新しい顔が出てきて、それがまた魅力的だから、どんどん深く潜って知りたくなる。良い運びだ。
ここにミオリネの一見ハードな、でもちゃんとフィアンセの夢を大事にしている態度が重なって、『ええやん…』てなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
他人の事情お構いなし、持ち前の優秀さでグイグイ突き進むように見えて、結構人情の機微を感じ取るセンサーが優秀なのは、お嬢様の大事なチャームポイントだ。
専門外のスポッターとメカニックを同時に引き受け、あっという間に形にしてしまう描写から、高圧的なミオリネの実力も良く透ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
最初はアーシアンの手を借りまいと距離作っていて、婚約者がハメられ大変なことになってくると、強引に引き込み片棒担がせる立ち回り…俺好きだな。
アレって主役コンビの厄介な状況に、地球寮が共犯者として巻き込まれていくと同時に、頑なに他人を頼れないミオリネが、スレッタの苦境を触媒に世界を広げて、仲間を増やす描写でもあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
強気なお嬢様にそうさせるだけの破壊力が、水星たぬきにはちゃんとある…ってことでしょう。
LOVEやね…。
同時に持ち前の才で孤軍奮闘してきたミオリネのスタイルは、耐久限界を超えたスレッタの精神にはあんまりにも苛烈で、彼女たち二人だけではクズの策略を越えていけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
ここで暴れるのが、地球生まれの暴力装置、チュアチュリー・パンランチ先輩のワンパンチですわ!!
何も背負ってねぇ腐った魂で、必死に足を踏ん張ってる奴を笑うなと、振りかぶった拳は熱く重い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
スペーシアンへの反発と、クズと同じ無条件な差別意識をミオリネに鋭く指摘されてたのが、気に食わねぇ水星野郎を助けるきっかけに、なってたのかなー、とか考えた。
アーシアンとスペーシアンの対立は、地球から労働力と資本を吸い上げて成立してる社会構造が関わる、根の深い問題だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
PROLOGUEで炸裂した殺戮の炎も、それを薪に燃えてたわけで、目潰しスプレーと拳一つで収まってるあたり、実は学園は”平和”なのかもしれない。
まぁ言うたかて、偏見と理不尽に満ちた陰湿な妨害は耐え難く、生々しく苦しいわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
可愛そうな水星たぬきの涙でもって、『やっぱ…そういうの良くねぇよ!』という気持ちを視聴者にガッチリ植え付けたの、なかなかいい感じだと思う。
チュチュ先輩の鉄拳、異様にスッキリしたしなッ!
今回生まれた縁を足場に、今後水星の魔女とプンプンお城様、被差別階級たる地球人は手を取り合い、時々ボコボコぶつかったりしながら、社会や親や企業の軛から解き放たれて、自分たちがもっと自由になれる場所へと共に進んでいくだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
その爽やかな風は、正に学生の特権だ。
色んな事情と個性を背負って、それでも手を携えて運命を切り開いていく手応えをお話の真ん中に据える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
そういうシンプルでベーシックで力強い意味合いで”学園モノ”である意義が、ぐぐぐっと立ち上がってくる第4話でした。
地球人の生き血絞って成立してる学校…キラキラ綺麗なだけでは終わらねぇ!
チュチュがぶん回した生身の”暴”が、そのパワフルな手応えを教えてくれつつ、ただただ踏みつけられるだけでもねぇぜ…と、ドブネズミ達の矜持も強く輝いた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
トロフィー扱いの姫様、水星から来たど田舎娘、学園の端っこで頭低くしてるボンクラ共…。
コイツらがまとまった愚連隊…何かしでかす!
そういう野放図な期待感もあって、バンカラで大変よろしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
この学園リベレーター軍団に、情熱のまま”家”に逆らって特権剥奪中なグエル先輩が混ざってくるのか、個人的に大変楽しみであります。
かなりあの人”背筋”つえーからな、ツンデレのさ…参戦したら、ぜってぇ面白いでしょ。
今回のドタバタ同盟結成、利益第一主義と血縁の檻、企業と家の一番ヤなとこ煮染めて、世界中におっぴろげてるこの世界の犠牲者達が、強く反旗を翻す話になるのかなー、って期待も膨らませてくれたよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
どう考えても良くはねぇクズな現実に、『ざっけんな!』て吠えるのもまた”学園モノ”の醍醐味。
終わってみると、被差別者にも確かに刻まれてた偏見を乗り越え、スレッタがリストに入れてた『友達作り』も一歩前進。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
学園の家も外もクズまみれな現状に、運命が結びつけた若人達はどう、青春の牙を突き立てるのか。
次回も大変楽しみです。マジおもしれーなこのアニメ…。
あ、MS授業を丁寧に追ったことで、この世界の練習機の実態、MS運用教練の手触りが良い分解能で迫ってきたの、大変良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月23日
ガッツリ練り込んでしっかり作り上げた上で、説明せず当たり前の現実として”描く”ことで理解らせていくSF勝負、俺はかなり好きだな…。