アイドリッシュセブン Third BEAT! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
フレンズデイが生み出した波紋を、悪意の逆位相で打ち消していく了の企み。
家族を狙い撃ちにするやり口に耐えかねたトウマが、百にすがったその重たさが、暗い闇への扉を開ける。
かつて、星を見た。
それは僕を救ってはくれなかった。
そんな感じのMOP直前大犯罪祭り! 月下のベランダは殺意のステージ! アイナナ力全開サドビ第28話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
なるほどなぁ、という感じである。
ようやく月雲了の戯けた仮面が全部剥がれて、その地金が見えた。
寂しく愚かで嘆かわしい、当たり前の人間の顔をしていた。
だろうな、と。
思い期待してサドビを見てたきらいがあるから、体内の泥全部を吐き出すような絶叫も、それが跳ね除けられて冷えた表情にも、不思議な納得と安心があった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
ぶっ殺されかけてるモモちゃんには全く災難であるけども、この男のあの顔を引っ張り出せるのは、やっぱ君しかおらんかったわけね。
百ちゃんは自分を見つめ輝かせてくれる”アイドル”を、全霊を注ぎ込んで追いかけ追いすがり抱きしめて、大きなヒビが入った所を自分で埋めて守って、今Re:valeをやっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
見てくれない切なさも、照らされるほど暴かれる醜さも、全部受け止めて”好き”に飛び込む特別な強さが…あるいは狂気がある。
了さんに、そういうモンはない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
狂い続けていられるほどの情熱も、見てくれないなら振り向かせる気概も、正しいやり方で”好き”を形にできる無垢も、なんも無い。
ステージを輝かせる魔法も、ただただ祈り続けられる強さも、自分自身が夢になる才能も、なんも無い。
なんも無いからこそ、そういう凡愚でも引っ張り出せれるありきたりの悪意を、ありきたりじゃない出力で世界に叩きつけて、ある種の反響定位(エコーロケーション)を行っていたんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
罵倒と恨み言は、彼が世界を確認するための特殊な感覚器官…コウモリの超音波みてーなもんだった。
それは自分を包む闇の中で何かを見ようとするあがきで、ゼロに裏切られ、今度は百ちゃんにこそとすがって願った手を跳ね除けられ、このベランダで決定的にむき出しに、自分の間違いと取り返しのつかなさを思い知らされる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
なんにもないことを受け入れられれば、ゼロからだって進み直せる。
そんなありふれたメッセージソングで”正しく”生きられるほど、伊達に了さんも人生間違え続けていないわけで、腹の底まで覗き込まれたら自分が消えるか、相手が死ぬかしかないよなぁ、とも思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
月下の殺意は奇妙に冷たくて、飾ったところのない虚無で、ようやく月雲が晴れたんだなぁ、と思った。
『シラフのときに告白しろよ、弱虫っ!』てのは全くその通りで、拒まれたら耐えられない弱さを自分でわかっているからこそ、なんとはなしの肯定が帰ってくる酩酊の中で、了さんは未来を約束したのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
そのあやふやさにすがって、百だけは自分の”アイドル”なのだという夢に酔って。
真っ直ぐで正しい百ちゃんが絶対に認めないやり方で、絆ってやつを紡いで繋げた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
バカな弱虫のやり口で、クソみてーな噂で他人を踏みつけにすることでしか、高みを実感できないクズらしい体重のかけ方だと思う。
そんな細い縁、地獄から這い上がるカンダタの糸にはなり得ない。
百ちゃんは神様じゃないからこそセカビで声が出なくなり、千さんとのBIG LOVEに迷って、そこを抜け出して”賞味期限”を超えていき続ける道に立った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
間違えきった犯罪人間が、手前勝手にすがりつく掌を跳ね除けるその仕草は正しく、高潔で…残酷だ。
神様に、なって欲しかった。
了さんが最悪の形でぶん回すその祈りこそが、アイドルをアイドル足らしめ、あるいはそうなり得なかった人間を過去も現在もぶっ殺している事実は、アイナナにおいて幾度も描かれている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
ゼロも春樹もそれに殺されて、陸は今こそそういう存在にのし上がりかけていて、ファンの勝手な擬神化は延々と続く
間違えきって苦しすぎるこの現世に、微かでも光が欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
その願いに答えるべく皆が”アイドル”頑張る中で、程よく相手を思いやった”正しい”思いだけが世界にあるわけがない。
偶像に救済を求めた男たちの、最悪の回答例。
虚無を抱えた弱虫の、溜まった泥の捨てどころ。
それが百ちゃんがベランダから突き落とされた後、地べたに広がってる赤いシミになるか、否か…って状況だけども、百ちゃんの生き死に自体はそこまで心配していない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
『まーさっすがに、死にはしないでしょ…』つう甘えた読みも、もちろんあるけども。
大事なのはここで、助かっちゃった後だろう。
了さんを狂わせた救済願望と、それが反転したドス黒い衝動は、了さんがブタ箱入るなり死ぬなりした後も、別に消えやしない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
綺麗で正しい真っ直ぐなアイドル道を歪ませるノイズとして、世間に響き渡り続ける。
その音と熱量を拾うことで、愚かな虚無を足場にして、”アイドル”は成立しているのだ。
Re:valeが”てっぺん”から睥睨し、皆幸せになって欲しいと正しく望む未来は、今回暴れ狂ったドス黒く愚かで浅はかな、どうしようもないモノと向き合って初めて掴める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
それは人間の業を軒並み抱きしめる行為で、あらゆる聖人が望んで果たし得なかった奇跡でもある。
そこにどういう答えを、今後出していくのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
全くもって救われない、どうしようもない了さんのような人間をどうにか、すくい上げる大きな手を”アイドル”は持ちうるのか。
人間なんだから、どうしようもないものはどうしようもない。
そういう、現実的な諦観は全く正しい。
その上で、なにもかも全てを救済しうる一瞬にたどり着くべく、この話はあるのではないか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
アイドルモノのフレームを大きく越えた、犯罪やら憎悪やらドス黒いものをわざわざ画面に入れ込み、月雲了に凝集される身勝手な愚かしさが、顔のきれいな偶像に突き刺さって殺せる距離まで近づけたのではないか
『どうしようもないよね』なんて当たり前の答えを越えた、このお話にしか出せない最終解答にたどり着く道は、おそらく大変に険しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
そこに説得力を持たせるということは、人間を構成する愚かさと尊さ、意思と運命が生む曼荼羅の全部を、作品として描きぬくことだ。
こらー、本当に大変だ。
了さんは百ちゃんの言葉で救われない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
変われない。
どうしようもない自分を見つめる代わりに、それを突き付けてくる偶像を叩き落として壊して、どうしようもない自分を守ろうとしている。
それは了さんの愚かしさであると同時に、百ちゃんの限界点でもある。
捻れきったクズを真人間にする偉業を、ポンとお出しできるなら世の中に犯罪はないわけで、百ちゃんに求めるのは酷だというのは重々承知だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
しかし人間でしかない(からこそ、詩に誠が宿る)”アイドル”を見上げる人間は、身勝手なことにその奇跡をこそ時に望む。
鷹匡のように演出の才で悪夢を作り直す道も、万理のように翼をもがれて自分の足で進み直す道も、選びようがない大悪人。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
了さんの間違いはここまで行き着いて、それでもなお何処か、眩しい星を求めてる。
”アイドル”は、そんな救済になりうるのか。
物語は続く。
多分、サドビが終わっても。
フレンズデイで陸を中心に巻き起こったセンセーションは、MOP決戦でのTRIGGER復権へ時流を押し上げるかに見えたが、了の打ち込んだ”ŹOOĻ辞退”という楔は、その流れを逆さに導く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
(画像は”アイドリッシュセブン Third BEAT!”第28話から引用) pic.twitter.com/dDrVcUL6Ms
了さんは多分、身勝手に”アイドル”を消費して暇をつぶし、クソみたいな人生を悪意の娯楽で賑やかにしてるタイプの気持ちが、良くわかるのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
カスはカスを知るというか、綺麗な主役たちがそこら辺の”普通”に馴染みがない、というか。
しかし、確かにそれはそこにある。
サドビはアイドルちゃん達が立ってる舞台が美しき蓮華台であり、それが業と欲の泥沼に包囲されている事実を、改めて強調している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
世の中クソまみれだからこそ、クソにまみれてないキレイな場所を人間求めるし、一つだけキレイな星は地べたに落とす、悪平等の引力に満ちてもいる。
その身勝手な矢を総身に受けてなお立ち続けるから、偶像は英雄でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
その痛みに耐えきれないからZEROは消えて鷹匡は狂い、その残響を沢山のアイドルが追いかけ続けてもいる。
何もかもを救う奇跡か、なにもかもが等しく下らないと嘲笑える虚無主義か。
どっちかをくれ。半端は嫌だ。
光と闇、尊さと愚かさ両方を抱えながら不安定にあり続ける、人間存在の実装を真っ直ぐ見つめられない連中があんまりにも多すぎるから、世論は不確かに揺れ続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
その大波を受けてアイドルという船は浮沈を繰り返し、『これが人間だ』という答えをその小さな体で、舞台の上演じ続けてもいる。
了が生み出した悪意の波紋に揺らされながら、アイナナもTRIGGERも真っ直ぐに正しさを見据え、MOP決戦を誠実に、真剣にやりきる決意で背骨を立てる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
立派だ、正しい、美しい。
だからこそ、ジョーカーで全部をひっくり返す。
(画像は”アイドリッシュセブン Third BEAT!”第28話から引用) pic.twitter.com/3r48jfh9bB
全てを嘲る道化師の立場にたてば、なにもかも本気じゃないと熱を入れなければ、傷つくこともない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
誰かの心を動かすこともないし、本当の愛で心が満たされることもない。
ニヒリズムが抱える強さと限界を、了さんは謀略の現場で自分のエンジンにして、つまらなそうに必死に走っている。
その疾走に遂について行けなくなって、狗丸くんはかつて降ろされた糸にすがる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
家族を巻き込む悪辣、ステージを踏みにじる嘲笑。
この裏切りを堤の穴にして、了さんの支配は壊れていくんだろうけども、ヤケになった狗丸くんの”人間”を殺しきれなかったのが敗因…かなぁ。
了さんがもっとこー、邪悪なる悪のカリスマっ! って感じで影響力強くて、自身を支配する虚無主義を感染拡大出来る男だったのなら、ŹOOĻくんももっと取り返しつかずに悪く、積極的に世の中クソだと証明する”仲間”になってくれてたと思うのね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
でもまー、ニヒリストに友情はない。
打算と結果だけで繋がる冷たい距離感が、自分の間合いじゃないと思ったからこそ、狗丸くんはŹOOĻに入った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
実力じゃ負けていなかった、事務所の後押しで結果が出た。
そう思いたかったから身を寄せた場所は、大嫌いな冷たさが満ちた蛇の巣だった。
了さんが真実勝ちきりたかったのなら、そんなぬくもりを求める人間らしさごと狗丸くんを作り直しておく必要があって、でも人間をコマとしてしか見れない彼に、そういう熱量と引力はなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
他人を引き付け動かす星になれなかったからこそ、了さんは裏切られ負けていく。
そんなもんか、人生。
ここら辺、家族愛と打算と尊敬と哀れみと、色々入り混じった湿った感情で”九条の子どもたち”を間近に引き寄せている、鷹匡と真逆だよなぁと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
情熱と才能の欠如によっても、あるいは過剰によっても、人間は人間を巻き込んでたっぷりと狂うのだ。
ロクでもね~な大人は……。
あくまで個人主義者の集団であるŹOOĻは、悪意の発露も個別に炸裂させる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
ノースメイアのディープな国内事情を、ここぞとばかりに当てこする棗の瞳に、一瞬宿る熱。
なるほど、そこがアンタの”心臓”か。
ようやく顔が見えたよ、色男。
(画像は”アイドリッシュセブン Third BEAT!”第28話から引用) pic.twitter.com/maVXEqS3o3
王宮に渦を巻く謀略がナギを故国から追い出し、春樹を表舞台から消し、棗くんはどうやらそこに憤っている…らしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
サクラメッセージに隠されたSOSを受け取って、ナギもまた道化の仮面を投げ捨て、暗い闇に沈んでいく。
こっちの展開もね、正直待ってたよ…。
了さんが自分が幸せになれないから、弱い自分を護るために道化の仮面越しなにもかもあざ笑う生存戦術を取ったのに対し、ナギは何もかも笑えねぇ世界でそれでもみんなと笑うために、戯けた色男の仮面を選び取った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
舞台にたって、必死に踊って、プリーズ、ミュージック。
三期守ってきた尊き献身を引っ剥がすほどに、棗くんが視線と言葉に宿した毒と熱は強力で、つまり本当にノースメイアでの思い出が、春樹のことが好きなんだろうな、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
他人を傷つけなければ自分が立てないほどに、迸り狂う思い。
俺はね、そういうのがむき出しになる瞬間が好きなの。
それはナギにも同じで、”あの”六弥ナギが何もかも投げ出し演技を忘れるほどに、今回突き刺さった刃は重い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
春樹が望んだんだろう夢を継ぐべく選んだ道が、気楽な逃避行でしかなかったかもしれないと、棗に図星を刺された気持ちなのかもしれない。
自分は、間違っていた。
ここで即座に周囲に当たり散らすでなく、まず自分に鑑みて深く考える所に、ナギの人格があるなぁ、と思う。了さん聞いてる!?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
責任転嫁しないからこそ自分が潰れる重荷を背負って、他人に預けない生き方は高潔だが、あまりに辛い。
さー、次の爆弾はココだわなぁ…。
チクタク破滅の足音が忍び寄る闇を、置き去りにしてもう一つの闇も発火していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
トウマの裏切りを聞き逃さない程度に了の耳はよく、とっさの脅迫を演じて若人を守る気概が、内通者を瀬戸際で正気の縁に留める。
(画像は”アイドリッシュセブン Third BEAT!”第28話から引用) pic.twitter.com/7hiH2XX0hE
間違えきってる自分たちに全く無自覚なまま、了さんの虚無主義の道具になって他人の頭踏んできたŹOOĻ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
それは一回ぶっ壊れて再生していく以外道がない大馬鹿者の集団で、一番最初に人生に体当りして風穴開けたのが狗丸くんなのは、彼が好きなファンとしては嬉しい。
おーおー、派手に壊れろ。
彼は侠気に感じ入る心が死んでないから、百に内通したわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
その温もりが流れで”仲間”になっちゃった他のバカモンの氷を溶かして、自分と向き合い新たに進み出す契機になってくれると、救いがあっていいかな、と思う。
雇用主の方はさ、もう無理っぽいからさ…。
かくして漆黒のベランダ、超絶顔芸大会大暴れである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
かつて、星を見た。
それは僕を救ってはくれなかった。
かつて、星にすがった。
彼は約束を裏切って、自分だけで高みに上がった。
だから壊す。
全部、自分と同じ虚無に染める。
(画像は”アイドリッシュセブン Third BEAT!”第28話から引用) pic.twitter.com/Ph5yvHjs22
アホっ!!!!!!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
としか言いようがない、手前勝手で邪悪ではた迷惑な、切実で嘘がない人間の叫び声である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
百ちゃんの処方箋は軒並み全部正しくて、了さんが追い込まれた虚無の苦しみから這い上がって”人間”になるにはそれをするしかないんだけども、そうは出来なかったゴミカスがこのアホなのっ!!!
自分を変えうるのは自分でしかなく、そのための救いを与えてくれるのは目の前に在る他人でしかなく、傷つくだけの世界の中で生まれる微かなふれあいを、そこから伝わる温もりを辿って、どうにか自分を望む高さに引っ張り上げていくしかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
それは正しい。あまりにも正しい。
百ちゃんは万が壊れた時、自分が歌えなくなった時、必死にあがいてそうしてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
そう出来た。
んじゃあ、そう出来ないやつは死ねってのか。
了さんの歪む表情、闇にピンどめされた”アイドル”の虚像からは、そんな恨み言がじっとり滲む。
勝手なことほざきやがってよぉ…。
でもまぁ、背伸びしたって届かなかったし、届かない背伸びを続けるだけの心の強さもなかったし、しょうがないよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
星に手が届かないなら地べたに引きずり落として、泥に汚してその素顔を晒してもらおう。
救う救うとほざきながら、僕を救ってくれないアイドルの本性を証明しよう!
クラい情熱だな…
ドブネズミの懊悩を、天を行く白鳥が理解できずぶつかり合う闇の濃さに、一瞬キレイな思い出の残骸が切り取られるの、良いコンテだなぁって思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
了さんにとって百ちゃんに嫌味言って振り回した日々は、自分が孤独なバカじゃないと誤解できる貴重な時間で、生きる糧だった。
でも百ちゃんにとっては、それははた迷惑な悪事でしかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
兄弟と比べられる鬱屈で共感してた陸にとっても、了さんの思いは”良く分からない”ものでしかない。
伝える手段が独自すぎ唐突すぎで、好きになってくれる前提で前のめりに突っ込み、重すぎると交わされたら痛みを恨む。
そんな生き方しかできねぇクズを、わざわざ他人が好きになるわけがないのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
でもなぁ、そういう歌しか持たねぇゴミも、確かにそこにいてしまうわけよ。
その事実ごと何もかも、ステージから輝かせたいと思うのなら、この救いがたいゴミカスを黄金に変える魔法を、”アイドル”は歌わなきゃいけない。
百ちゃんは救えなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
結果了さんは自分の中の虚無を認めるよりも、百ちゃんを虚無に喰わせて終わらせる道を選ぶ。
飽きたおもちゃを捨て去るような手付きで投げた携帯電話は、最後の救済の手がかりで、思いの外重たいのだろう。
(画像は”アイドリッシュセブン Third BEAT!”第28話から引用) pic.twitter.com/eP80QT9fYU
それでも捨てる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
道化の仮面を投げ捨て、本音をぶつけてなお理解してもらえず、あまつさえ自分の弱さと醜さを強く暴いてくるような”正しい”奴とは、これ以上向き合えない。
百を愛し憧れた、すがった自分ごと地面に投げ捨てて、残骸にしてそれでもなお、生きてこの世を呪う。
そうして半身をもがれても、虚無しかない自分は傷つかない、変わらない、大丈夫、大丈夫。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
そういうつもりで、了さんは殺しを飲んでいるのだろうか。
自分の地金を猛烈に暴かれた後、すっと冷えた虚無を再び纏うのは、百ちゃんが地面に落ちた後壊れるのが人命だけではないと、知ってる備えかもしれない
了さんにとって百ちゃんは特別に大事な存在で、そんな存在でも殺して自分を守る決断ができてしまう程に、行き詰まって何もない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
その虚しさは怪物的に醜悪で、あんまりに人間的に愚かで、ようやく見たいもんが見れたな、という感じがある。
アンタさー…百ちゃん殺してなお、生き続けるつもりなんだな
他人を引きずり落とす邪悪さは、つまり自己保身と自己保全のエゴイズムに支えられていて、一番見たくないのは本当の己。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
鷹匡の超越的狂気とはまた違った、了さんの等身大に詰めた邪悪さは、凄みと悲しさがあってなかなか良いと思う。
いるよ、こういう人、嫌になるほど沢山。
鏡の前とかね。
というわけで、バカが行き着く果てに俺たちの天使が巻き込まれる、大変暴力的などん詰まりでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
こっからどう救済の奇跡を百ちゃんに差し出し、気合の大逆転どうだ悪党参ったか! となるかも、大変気になりますが。
了さんをこう書いちゃった以上、アイナナの今後大変だなぁ…と思った。
ゼロの末路で『人間神様になれねぇ』と書いて、了さんの慟哭で『それでも手前勝手な奇跡をよこせ』と吠えて、さて答えは何処にあるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
書き続けることでしか切り開けない地平に、更に一歩踏み込む大変なエピソードでした。
ナギの地獄もようやく口開けたしなぁ…デカい24分だった。
というわけで波乱のサドビも残り二話…二話ッッッマジでッッッ!!!!!!!?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年2月13日
ど、どういう決着になるかさっぱり読めませんが、とにもかくにも終わりは来る来てしまうっ!
初の死人がドバっと飛び出すか、地獄のベランダ決戦決着やいかにっ!
次回もマジで楽しみッ!!