イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 23/05/27 ケダモノオペラ『霊峰ヴァルプルギス山』

 土曜日はオンラインコンベンション”千本会”に参加して、ケダモノオペラを遊ばせてもらいました。

 

 シナリオタイトル:霊峰ヴァルプルギス山 システム:ケダモノオペラ GMリナリアさん

 DKPさん:フローズヴィニトル:中年男性:ヤミオオカミ:狡猾 人間からケダモノに変化し、永遠の時間を退屈を噛み殺しながら生きている霊狼。不思議な興味と群れの縁に導かれて、世界最高峰を目指す旅に同行する。
 UGEさん:ヒック:美男子:ドラゴン:叡智 知恵と財宝を抱え込んだ古き龍。普段は軽薄で底の見えない、CV石田彰って感じの態度を取る。土壇場では暴虐の覇王たる本性を剥き出しに、雷を支配する権能を自在に振るう。
 コバヤシ:ヒメ:猫背の美女:ミミルズク:慈愛 かつてとある国で神と崇められていたが、国を失ってからは書庫に引きこもっている。人間を愛し合いされ、莫大な魔力を彼らのために使うが、その度どこかが壊れていく崩壊系ヒロイン。

 

 こんな感じの三匹が、異界にそびえる世界最高峰を目指す一人の男に寄り添い、共に旅をしました。
 とても面白かったです。

 ケダモノオペラの遊び方としては、魂を捧げてでも叶えたい願いのある人間と、それを食らって命をつなぐケダモノとの捻じれた関係性を人数少なく、濃厚に遊んでいくのが一般的かと思います。
 今回はコンベンションということもあり、人間サイドからのアプローチはやや控えめに、”登山”という現象それ自体が色国物語の真ん中にそびえ、それにキャラクターが挑む旅路をたっぷり味あわせてもらう形になりました。
 試練が連続するシステムを活かし、ランダムで多彩な顔を見せる山に挑んでいく歩みにはやりがいがあり、だんだんとファンタジックな色を増していく旅の面白さもあって、しっかりと楽しませてもらいました。
 こう書くとNPCとの間柄が淡白になりそうなもんですが、適切なタイミングと熱量で開示される背景やモチベーションにはしっかり食らいつける魅力があって、とても程よい描き方だったと思います。

 そんなシナリオの魅力に後押しされて、PCサイドもお互いの物語やキャラ性を展開の中で作り上げ、発見していく面白さを堪能。
 コンベンションで”みなさんはじめまして”つうこともあり、はじめは手探りだった距離感がロールを重ね展開を相談する中でだんだんほぐれて行く感触は、このセッションならではだったと思います。
 自分は喋りすぎるPLなので色々提言させてもらったりもしたんですが、みなさん快く受け入れ大きく物語を広げていただいて、楽しい時間を共有できたと思います。
 試練を乗り越え予言を成就させていくうちに、キャラクターシートの中から『俺たちはこういう存在だよ!』とキャラが語りかけてきて、新たに見つけた意外な物語を皆で紡いでいく面白さは、TRPGのプリミティブな楽しさに溢れていました。
 こういう体験が出来るのはコンベPLならではだな~、と思い、そういう楽しさを最大限に膨らませてくれたGM、場を作っていただいたスタッフに、強く感謝です。

 

 というわけで、大変楽しいセッションとなり、良いコンベンションともなりました。
 同卓していただいた方、ありがとうございました!