イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 23/08/11 TNX『Stylish Debutante』感想

 昨日はトーキョーN◎VA-X初心者対応コンベンション”かみおふBoost”でプレイするシナリオの、テストプレイをやってきました。

 

 シナリオタイトル:Stylish Debutante システム:トーキョーN◎VA-X RL:コバヤシ

 二次元くん:早瀬トオル:17才男性:コモン◎カゼ●タタラ レッドエリアでジャンク品の修理や運び屋の真似事をして、糊口をしのいでいる青年。とある少女との出会いにより、自分だけのスタイルを目覚めさせていく。
 シェンツさん:”グレートウォール”九月楔:20才女性:カブト◎バサラ●カタナ 偉大な先代の名を引き継ぎ、異能力と三節棍を駆使して戦う鉄の城。襲名から時が過ぎ、実績と実力を伴った伝説へと研ぎ澄まされた。普段は芋っぽいピンク髪のネーちゃん。

 こんな二人が、災厄の街を駆け抜けました。
 初心者対応コンベンションということで、自分なりに考えたN◎VAの一番面白いところをドンドコ叩きつけるアクトを仕上げたんですが、最高のプレイヤーに恵まれて思った以上の仕上がりで、アクトを楽しむことが出来ました。
 出来が良すぎるテストプレイは、シナリオにある瑕疵を巧さで補って見えなくしてしまうことがあるので問題ありっちゃありなんですが、それよりなにより『俺は楽しいセッションをしたぞ!』という実感が自信に変わるので、上手くいくのは大事だ。
 今回のアクトはいわゆる覚醒シナリオでして、最初(データ的にも)何者でもないエキストラが物語に巻き込まれ、一つ一つの障害を乗り越える内になりたい自分、なるべき自分に目覚めスタイルを見つけていく……という構造を取っています。
 それを実感できるよう、自分が考える『N◎VAっぽいイベント、N◎VAの最高に気持がいい部分』を詰め込んだ結果、コバヤシのシナリオにしては珍しい超ド直球の真っ直ぐな、クセのないアクトになりました。
 速いストレートが投げれないのが悩みだったりしたので、今回こういうお話を仕上げて、みんなで楽しく遊べれたのはとても良かったと思います。

 自分はもうクルードでしかアクト作んないんですけど、データの取り回しの軽さ、アクト構造のコントロールのしやすさと同じくらい、NOVAの一番気持ちいい所……具体的には神業の使い方に特化したシナリオにできるのが、とてもいいかなと思います。
 逆に言うと印象に残る使わせ方を思いつかないと、クルードのシナリオって平板になりがちなんですが、ここを工夫すると参加者がシナリオにがっちりグリップしてくれる結果にも繋がるので、頑張りがいがあるポイントだと思います。
 僕は『どういう話をやる、どういうゲストを出す』という部分にもはやあんま興味がなくて、『どういうゲーム体験をする』という部分に注目しながらシナリオとアクトを出力している形ですが、そういう視点だと抽象度が高いシステムは、体験とゲーム内処理を直結させやすくて楽です。
 同時にニューロエイジという時代に、スタイルを抱えて大きなうねりに抗うキャストの醍醐味みたいなものもちゃんとイベント化できてた感じで、やりたいこととやれてること、参加する人がやりたいと思うことがバランス良くまとまったシナリオになったかなと、自分では思いました。

 何しろ気心がしれた仲間なので、そういう自分の意気込みを無言の内感じ取って、最高のキャストをずずいと出し、シナリオのポテンシャルを最大限引き出してもらったから、こういう結果にもなりますね。
 参加者のTRPG経験、システム経験、あるいや信条趣味嗜好が見えないコンベンショナルな場所と、お互いの得意コースもNGネタも良く知っている身内では立ち回り方も変わってきますが、そういう運用面は横において、シナリオが持っているポテンシャルは最大限引き出せたと思います。
 あとは僕が善いRLとして、PLさんにしっかり向き合って楽しいゲームをするだけなので、今回の体験を大事な思い出として抱えて、コンベ当日もいいゲームにしたいなと思います。

 というわけで、大変楽しいセッションでした。
 同卓していただいた方、ありがとうございました。