イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

君のことが大大大大大好きな100人の彼女:第6話『皆大好き水着回』感想

 ”みんなちがってみんなすき♡”……それは空疎なお題目(キャッチコピー)ではないッ!
 四人の彼女を引き連れて、行くぜ楽園スパリゾート
 ポリアモリーが暴れ倒す、仲良しファミリーのラブラブ水着回、アニメ100カノ第6話である。

 前回凪乃を加えて五人になった恋太郎一味、新入り来たら”コレ”っつーことで、彼女たちと恋太郎が甘々ラブラブする回である。
 水着回っちゅーことで主に凪乃と羽香里が肌色サービスを頑張り、特にピンク髪は『乳房が零れ落ちちゃうよォ!』って感じのギリギリ水着で武装し、今週も恋太郎にだけ淫乱だった。
 俺……好きなんだ……特定のたった一人にだけ脳髄のどっかがぶっ壊れちまってる人が……(唐突な嗜癖パナシ)

 しかし良く育ったフィジークだけが正義ではない! と、くるくる小動物かわいい静の可憐なちっちゃさだったり、アバンの前フリからタメてタメての開陳となった、唐音の引き締まった鼠径部と腹部などなど、女体の多彩な美しさを色々見せてくれた。
 フェティシズムとエロティシズムとリビドーが入り混じった、気合の入った”艶”の描写が作品に良い勢いを与えているのはここまででも明らかだが、掟破りの四連発Kiss……を描く時、細やかな後れ毛が光に透ける様子、紅潮した頬の暖かな手触りにこそ、一番気合入ってる感じがしたな……。
 前三人が唇が重なる瞬間を”見せる”方向で書き続けるのに対し、唐音はあえてその前段階、口づけした後の心中にカメラを寄せて”見せない”魅せ方でメリハリ付けてるの、真面目で俺好きだね。

 

 

 話の方は肩の力を抜いたバカンス回で、恋太郎と素敵な彼女たちが思う存分イチャコラするばかりである。
 ビビーン回に比べるとクスグリ多め、今までと比べると狂気やや控えめな、おバカ要素濃いめの可愛い味わいだったと思う。
 何しろ100人からの萌えキャラ梁山泊、強引にでも記号をぶっ立てて濃口属性で押し込まないと話になんないので、常識的に生きていくにはあまりに色が強すぎる女の子たちが、思うがまま暴れる感じだった。
 ナンパヤロー共が『三人交際なんてエキセントリックな恋愛観なんだ! 最近のガキァイカれてるぜ!』とビビって逃げ出す、常識がまだこの作品世界にあることを教えてくれる回だとも言える。
 誰も立ち入れない屋上で、ファミリーだけでグツグツ関係性煮込んでいると、こういう空気が入らないからなぁ……。
 まぁファミリーの外の空気も、大概狂ってる話なんだけど。

 前回加入の凪乃は羽香里と豊満同盟を組み、”みんなちがってみんなすき♡”を生き様として選んでしまった一人として、二人で仲良く過ごしていた。
 恋太郎が生きて隣りにいると、何が何でも彼女に危害を与えられないよう立ち回りだすので、一回強引にでも呼吸停止させて二人きりにしてやるべきこと進めるあたり、パワー勝負の作風である。
 ぽよぽよムホホな体を押し付け、恋太郎に熱烈アピールぶっこむ姿は健気で可愛いが、この積極性がてるてる坊主みてーになってるツンデレの魅力を引き出す鏡にもなっていて、つくづく”みんなちがってみんなすき♡”に偽りなしである。
 今回はでけープールでワイワイ騒ぐ、いかにもラブコメにありそうなエピソードだったので、あんまイカレ成分が混じってない彼女たちの萌え地力を感じれて、そこも良かったね。
 みんな可愛いなー……(何度目かの感想)

 

 残りの連中が燃え盛る発情を少ない布地にかけて特攻んで来るのに対し、世間知らずな静姫はスレンダー&ミニマムなスクール水着で勝負をかける。
 静の魅力はマスコット成分多めなところなので、不憫可愛いくるくるっぷり含め、自分の武器を最大限生かせていたと思う。
 あんだけはわわはわわの小動物していたのに、お姫様抱っこされたトキメキに背中を突き動かされ、自分からキスを奪いに行く野獣性を突き立ててきたの、なかなか良いラブコメ仕草だった。
 静とゼロ距離接触するときだけ、明らか恋太郎の”男”がめちゃくちゃパンプアップして描かれていて、姫願望の強い静がどんな気分で彼氏を見ているのか、よく分かる絵だったの良かったね。
 静の手を握るときだけ、めちゃくちゃ手デカいもんな恋太郎……まぁ静のおててがちっちぇえんだけども。
 亜音速で惚れて超光速でお付き合いまで行く100カノ、普通の男性誌ブコメではなかなか描かれない”成った”後の描写が分厚く多彩で、ここも面白い。

 そーして今夜の本命、院田唐音のご登場である。
 俺はマリみてでオタク産湯を浸かった部分があるので、てるてる坊主になってる女の子を見るだけで心のどっかがほっこり暖かくなる(”羊が一匹さくこえて”参照)。
 ので、恥ずかしがってボディラインを見せない唐音も、無茶苦茶可愛いと思って楽しめた。
 そこからの『ここが爆心地じゃッ!』という気合ノリまくり、細いも豊かもみんな良し! な、鼠径部から腹部にかけての流線型よ……。
 あそこは作画担当の癖と気合を試す個人技勝負であると同時に、作品のキャッチコピーをフィジカルで支える要石の描線でもあったと思うので、むっちゃ魅力的に仕上げてくれて良かった。
 キスシーンの彼女たちをすごく素敵に書き続けてくれたり、作画リソースをぶっこむべきポイントで惜しげもなく開放して、キッチリ勝ちに行ってくれるのは嬉しい限りね。

 何しろ極端なキャラ付けされなきゃ作中に登場できない、100カノは萌え修羅たちの激戦区である。
 唐音も分かりやすいツンデレをグツグツ固体になるまで煮詰めた造形しており、ならば率直アプローチを決め込む二人、天然故に助けられ甘えられちゃう静を無駄に意識して、素直になれない呪いを背負う。
 そこをごくごくフツーの、お互いを思いやっている素敵な恋人のような触れ合いでもって恋太郎がこじ開け、大好きな女の子の素敵な姿をちゃんと言葉と態度で褒めてあげるのが、変化球の後のストレートで良く刺さった。
 なんだかんだ、素敵な女の子と好き同士でいられる最高の夢の、最高に美味しい部分はきっちりど真ん中からやり切るところが、この異形ラブコメの偉いところだと思っている。
 俺は好き好き絶叫ファックが大好きなので、恋太郎とむちゅむちゅしてる唐音の脳髄がLOVE一色に染まったBeastieになってたのは、大変良かったです。
 解き放て……お前の中の獣を……。

 

 というわけで、四人の彼女みんなが可愛い、最高ハッピーお水遊び回でした。
 ダダ甘液の調整バルブをぶっ壊し、情け容赦ない甘さでイチャイチャイチャイチャさせ続ける所に、このお話の凄みと善さがあると僕は思っている。
 ので、延々彼女たちが可愛く、恋太郎のことをとにかく好きな今回は大変良かったです。
 皆沢山の愛を思う存分叩きつけあって、思う存分幸せになって行ってほしい。
 次回もどんな愛と狂気を堪能できるのか、楽しみですね!