イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 24/01/03 聖痕英雄譚RPG ブレイド・オブ・アルカナ『処刑都市』

 2024TRPG初めッ!
 カッツェメンバーとの新年会を兼ねて、令和最新のシステム”ブレイド・オブ・アルカナ”を遊んできました。

 

 シナリオタイトル:処刑都市 システム:聖痕英雄譚RPG ブレイド・オブ・アルカナ GM:シェンツさん

 浅間忍さん:”送り屋”ゲオルグ:16才男性:アルドール=アダマス=マーテル 寄る辺なき教会の子として育ち、戦場に散らばる遺品を集めて戻すことで仕送り代を稼ぐ青年。朴訥とした信仰と正義に生き、神の愛が祈らずともその身を守る生来の聖騎士。

 二次元くん:”捻じれ刃”カシェル:16才男性:ディアボルス=グラディウス=ウェントス 闇の聖母より託された魔剣を片手に、未だ聖痕者の宿命を知らざるゴロン坊として冥き世を征く青年。大河に翻弄される木の葉の如き身なれど、己の殺意と決意で未来を切り開かんと燃える熾火。

 田中くん:小アルゲンティア:18才女性:アングルス=コロナ=ステラ 邪悪在るところに現れる、隻眼の革命請負人。高貴なる揺籃を燃やし滅ぼされた後、コンラッドに聖痕者としての英才教育を受け、英雄を導く種火を己に任ずることとなる。

 コバヤシ:”木漏れ日”アルボラリス:外見14才男性:エフェクトス=フィニス=フィニス 闇の鎖在るところに現れ、死闘に討ち果たして去っていくグラディウシア騎士。初代騎士団最後の生き残りであり、刻まれた永生を謀略を打破し汚名をすすぐために使わんとする光術使い。

 

 こんな感じの連中で、1060年ハイデルランドへと挑みました。
 めちゃくちゃ楽しかったです。
 僕らは青春をブレカナに焼き尽くした聖痕ジャンキーではあるので、懐かしさ混じりの楽しさだったのは間違いないのですが、新版となって手が入った部分が軒並みいい感じに機能し、今に相応しいスマートなゲーム体験に整っていたのが、楽しさを何倍にもしてくれました。
 鎖や束縛の処理を大幅に簡略化する英断は、ドラマに直接関係ない処理に時間と集中力を取られる状況を大きく軽減しており、より深くハイデルランドが持つ魅力に没頭する助けになってくれました。
 他人が起こしたアクションが自分に影響しない、わざわざ確認を取らず手元で処理が完結することが徹底されており、レスポンス待ちを決定的に削ったことで、プレイが非常に快適な時間になっています。
 数字のバランスは今後マンチ筋をゴリゴリ言わせて探っていく所だとは思いますが、ルールを変えたところは全体的に良い体験をしっかり生み出しており、変えたことの意味が大きくある新版だと思いました。

 世界設定に関しては大胆なリセットを刊行し、慣れ親しんだエステルランド1060年代がそのまんまお出しされております。
 砕かれた月が見下ろす罪の大地に、運命を刻まれた聖痕者と邪悪なる殺戮者が対峙する。
 物語の基本フレームが持っている魅力は、別メディアによってダークファンタジーの傑作がいくつも生まれた今こそ、より強く新しい輝きを放っている感じすらあります。
 久方にハイデルランドの暗い夜に身を置いて、運命だ神だボソボソ言うのはありえんくらい楽しく、政治と紛争と宗教というTRPG三大ビーンボールが凄い速度でぶっ飛んでくる、治安の悪い世界を堪能しました。
 やっぱねぇ……ブレカナでしか出ない汁ってのはある。
 そして俺たちは、ソイツが大好物なのさぁあ!!

 

 シナリオの方は往年の名シナリオ”処刑都市”をほぼそのまま……なわけですが、ブレカナのトロをギュギュッと詰め込んだような分かりやすく、楽しく、面白いシナリオなので、何度遊んでも楽しかったです。
 HO前半組が聖痕の秘密をあんま知らないニュービー(アダマスホワイト/グラディウスブラック)って感じだったのに対し、HO後半組は不死者と星見、アーの定めし試練と人の可能性を訳知り顔でペラペラ喋って、最高に気持ち良かったです。
 『定命の定めから解き放たれた超越者で、上から色々ほざくの超気持ちいい~~~』と、新春早々厨房キャラの炭酸泉に肩まで使って、心の底からホッコリしてしまった……。
 思う存分強キャラぶるために、キッチリ強いデータを作って説得力出して良かったぜッ!

 実は処刑都市、PC1が初手で囚われていたりPC2が最初は敵サイドだったり、テクニカルなスクリューが仕掛けてあるシナリオでもあるんですが、ここら辺もGMの率直な相談でもって盛り上がりのタネに変えて、楽しく話を運べました。
 ミドル戦闘をぶっ飛ばす英断改変も生きて、シナリオが持つ痛快英雄活劇っぷり、マルチな導入でPC同士の立場や世界観知識にある断層を埋めていく面白さを、山盛り堪能。
 コネが繋がってない同士を、ハブになるPCが間を取り持って関係ができていく感じとか久しぶりで、フレッシュな体験として過去を思い出せました。
 旧版からの転生者であることは過去の慣例に縛られる弱点でもある、奇跡の効果がどうだったかめっちゃ混乱するって結果にもなりましたが、それももまた”はじめまして”な今しか味わえない醍醐味で、とても面白かった。
 総じて、とても面白かったです。
 更に環境に合わせてチューンする案もモリっと出てきたので、今年は新ブレカナをやり込んでいきたい気持ち。

 

 その後はプレイに参加してない連中も混ざって、discordを舞台に明けましておめでとう今年もよろしくね祭りだッ!!
 ワイワイド下らねぇ話をたっぷりして、身内にしか出来ねぇ生っぽいネタも飛び出し、大変面白い年明けとなりました。
 やっぱこういう友達がいてくれること、縁が続いてくれることは、心の底からありがたいねぇつくづく……。
 そういうありがたさを新たに噛み締めつつ、今年も面白いセッションを沢山やっていきたいです。
 同卓していただいた方、ありがとうございました。
 今年もよろしく!