イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 24/03/20 BoA『償いの伽藍にて』

 昨日はシェンツさんのブレカナオリジナルシナリオを、カッツェのみんなと遊びました。

 シナリオタイトル:償いの伽藍にて システム:ブレイド・オブ・アルカナ GM:シェンツさん

 アカメくん:シンクレア:21才女性:マーテル=アダマス=コロナ 平和な片田舎に生まれ、誰かを助けるために盾を持ち運命に身を投じたグラディウシア騎士。ハイデルランドで生きていくにはあまりに真っ直ぐな魂をしているが、だからこそ眩しい光の化身。

 二次元くん:”星見の”ヴァイベルク:外見60代男性:アクシス=フィニス=オービス 天恵院で学究に明け暮れ、狭い象牙の塔で人生を閉じようとしていた老学徒。刻まれたフィニスの聖痕に導かれ、広い世界で人に交わり学ぶ道へと己を進み出す。落ち着いた智慧を持ちつつ、達観で自分を遠ざけない真の賢者。

 コバヤシ:”死の暴風”ライカーガス:外見30代男性:アングルス=アルドールクレアータ 記憶もなく、渇望と炎の剣のみを抱え戦場を渡り歩く凄腕の傭兵。その正体はモルトゥスの魔印を刻まれた死者であり、さすらいながらも正しい生き方を探し求めている、喋るされこうべ

 

 こんな感じのメンバーで、クソ異端蔓延る辺境の街へ飛び込んでいきました。
 大変面白かったです。
 発売以来時が立ち、ダークファンタジーのイメージソースも色々変わった中、『俺は生き延びるのがハードな難易度の、陰鬱な中世世界で怪物相手に切った貼ったするのが大好きだぜ!』という、GMの叫び声がよく聞こえるシナリオとなりました。
 差し出されるビジュアルイメージや各種イベントのロクでもなさが大変凄くて、ぐぐっと前のめりにシナリオに引きずり込まれるパワーがあって、遊んでるコッチもノリよく進めました。
 『これぞハイデルランド!』という感じのロクでもなさを堪能しつつも、神と救いに関わる真摯な問いかけ、重たすぎる定めへのリリカルな視線がちゃんとあって、ロクでもなさを露悪に味わうだけで終わらなかったのは、大変良かったです。
 本当どうしようもないんだけども、しかしそんな倫理の泥沼の中で当事者たちは必死にあがいているという、ハイデルランド特有の切実さが良い感じに染み出していて、キャラもPLもそれを自分に引き受け答えを返した、大変いいセッションだと思いました。

 僕ら3rd時代にエピック・ファンタジーは山程やったわけで、歴史が動く大きな話というよりは、あまり公式NPCによりかからない味わいのセッションを作ってくれました。
 そういう話になっても……あるいはなればこそ、ハイデルランドが元来有している魅力的なおどろおどろしさ、祈りが呪いとなり呪いの中で祈る切なさみたいなものが、シナリオ全体に漲っていたのは大変良かったです。
 『これが俺の見た、”ブレイド・オブ・アルカナ”だ!』という、シンプルで真っ直ぐな主張がセッションに芯を入れていて、イメージと熱量の共有がしやすかったことが、身の入ったセッションを支えていたと思います。

 PLは二人が9000円のルールブックわざわざ買って初参加、メッチャ久しぶりにハイデルランド降誕という形だったのですが、クセのない造形がシナリオの強さとバッチリ噛み合う、大変いい造形でした。
 理想を諦めない若き騎士、酸いも甘いも噛み分けつつ熱を残す不死の賢者、擦れっ枯らしながら微かな光を残す魔印の剣士。
 キャラの書き分け・棲み分けが気持ちよく成立して、お互いのキャラ性がお互いを引き立てる連動が理想的に回っていたのは、大変ありがたかったです。
 やっぱ他人のキャラシーを良く見て、欲しいところに欲しい球投げあえるセッションは最高に気持ちがいい……。
 俺も宿命を刻まれし修羅が言いそうなことを、ポンポン垂れ流しに出来て最高でした。
 やっぱハイデルランドからしか生まれない、独特の”味”ってのはあるわなー。

 

 というわけで、大変楽しいセッションとなりました。
 俺もオリジナルシナリオを作って、たっけールールブックの元取んなきゃな! という気持ちがメラリと燃え上がってきました。
 GM、頑張りたいと思います。
 同卓していただいた方、ありがとうございました。