イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 24/03/29 TNX『遠い永久の向こうに』

 昨日は千本松さんのオリジナルNOVAシナリオ、テストプレイに参加させていただきましたッ!

 シナリオタイトル:遠い永久の向こうに システム:NOVA-X RL:千本松さん

 taroさん:”鳥籠姫”マリナ:外見10代女性:アヤカシ◎マネキン●ハイランダー
 涙は真珠、血は紅玉に変わる、生まれついての宝石箱。
 生来の特異体質を軌道に監禁されながら研究されて生きてきたが、自分を支えてくれた声に導かれ檻を脱し、自分の生きざまを探す。
 純粋ながら、時折魔性を覗かせる永遠の少女

 紅河さん:”弾薬庫の聖人”シスター・バルバラ:44才女性:ミストレス◎バサラ●カブトワリ
 レッドエリアの弱者を背中に庇いつつ、破邪顕正の弾丸で一切合切を決着させる武闘派シスター。
 ざっくばらんな応対の中に、豊富な人生経験で磨き上げた抱擁力が光る姉さん気質。

 コバヤシ:”鼠の騎士”アイヴァーン:34才男性:トーキー◎エトランゼ●カタナ
 ヒルコ街を根城に、スクープを嗅ぎ回る煤けた事件屋。
 『知恵ある鼠を守る、異界からの騎士』を自称する狂人だが、独自のネットワークで特ダネを射止める凄腕。
 妄言はすべて真実であり、かつて世界を救った銘剣リーピチープをポケットロンに変えて携え、少しでも笑える物語を探して薄汚れた街を走る、現代の騎士である。

 

 こんな感じのメンバーで、ファンタジックな味わいのある物語をたっぷり堪能してきました。
 大変面白かったです!
 コンベンションでRLなさるということで、ネタバレになることは言えないんですが、千本松さん独自のセンスと湿り気が大変良い方向に作用し、あっと驚きつつも引き込まれるアイデアも随所に感じ取れ、大変面白かったです。
 初期段階からグルンと宙返りし、思わぬスケールで話が展開していくのが望まぬ不意打ちにならず、新鮮な驚きと面白さで立ち上がってくるのは、参加しているキャストがどうすれば話の主役になれるか、当事者性をしっかり考えてアクトを編んでくれている証拠だと思います。
 自分ではなかなか思いつかないネタや情感を、たっぷりと味わうことが出来て大変良かった。

 参加メンバーも最高中の最高で、長めのNOVAでしか味わえないアクト中の関係構築、それぞれのスタイルの違いと繋がりが生み出すロールプレイのコクを、山盛り堪能することが出来ました。
 参加メンバーの顔とか話全体の構造とか、俯瞰でしっかり見据えつつ自分が選んだキャラにしっかり前のめり、体重を乗せて『今、ここでしか出来ない私たちのお話』を作っていくれる仲間と遊べて、とても楽しい時間になりました。
 この客観と主観のバランスを取るのは結構難しいのですが、各々の色を出しつつ自然な呼吸でしっかり取り計らってもらいまして、遊んでいる時間の全部が超気持ち良かったです。
 やっぱ巧い人とゲームするとビリビリくんなぁ……。

 俺はトーキーが苦手で、どういうキャラならトーキーである意味を追いかけつつ自分ンらしくロールできるか、それなりに考えて今回のキャストを投げました。
 やりたかった演出をもりもりやり、他の人へのトス上げや繋げもちゃんとやれて、自分が何を信じてこの街に入れるか、煮えたこともしっかりロールできたので、大変満足です。
 下手に擦れっ枯らしやるよりロマンティシストのほうが、無駄な力みなく自然に遊べることがようやっと解ってきたので、そういう要素をド直球に盛り込みつつ、”Changing:the Dreaming”テイストの狂人(認定を社会からは受けるが、真実に目を見開くと誰よりも義人)を遊べて、大変グッド。
 圧倒的な暴力を備えつつ、それより大事にしたいものがあるキャラも、大上段に愛と正義を構えず、自然体でするりと差し出せるキャラも、やってて好きだと思えるアーキなんだと思い返せて、自分的に良かったですね。

 

 というわけで、大変楽しい時間を過ごしました。
 テストプレイということでいくつか意見も出させていただきましたが、このアクトを一つの触媒にコンベンション本番では、より素晴らしくなった最高のセッションが生まれるのだと思います。
 絶対そうなってくれる面白さがあるセッションで、すごく楽しかった。
 同卓していただいた方、ありがとうございました!