イマワノキワ

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来世は他人がいい:第3話『地獄の三角関係 』感想ツイートまとめ

 来世は他人がいい 第3話を見る。
 一緒に修羅場をくぐり抜けて一気に仲良し! …とは当然ならず、口唇性愛から始まってやっぱも飛び出す最悪恋愛地獄絵図は、血の繋がらないヤベー家族が顔を出して更にヤバい方向へ加速していくのであった。

 いやー…正直初手クンニはビックリしたよ…。
 霧島の最悪っぷりを何よりも強烈に叩きつける、大変いいスタートだと思ったし、”殺し”を人間関係のオプションに入れ込むのに躊躇いがない吉乃も、負けず劣らず治安悪いので、どん底でバランスは取れてる感じか。
 そこに割り込む鳥葦翔真も、だいぶ塩梅悪い感じの荒んだ目をした男であり、最後の遭遇から良くないケムリがもーくもく…。
 平穏無事に日常が積み重なっているフリだけしつつ、元ジャンキー監禁用の地下室で寝泊まりしてたり、東西抗争の気配濃厚だったり、いつ導火線に火が付いてもおかしくない不穏さが、たっぷり漂う第3話でした。

 

 今後爆発させるための火薬を積み上げる回ではあるんだが、底の見えねー爬虫類系男子とヤるかヤラれるか、ピリ付いた関係に囚われてる吉乃が、鳥葦相手に油断した息を吐いていたのは興味深かった。
 そんだけ霧島との関係が重荷だって話だし、それでもなお霧島にしがみつくだけの引力があるから、意地と執着と疲弊が折り重なった泥に、わざわざ身を投げているわけでね…。

 スルッとヤバい提案投げかけてくる鳥葦も、吉乃自身はあんま自覚なく、激ヤバ男の引力圏に引っ張られてる彼女を感覚したからこそ、殺すの殺さないの話をヌッと取り出してきたんだろうし。
 このお話、肩の力が抜けたギャグ調のまんまぶっ壊れた行動がぶっ飛んでくるので、自分の感性をチューニングするのが結構大変だったりする。
 同時にその笑いと壊れ方の同居が独自の面白さにも繋がっていて、暴力行為が自動的にはらんでしまう笑えないユーモアを、いい具合に取り扱う手つきにも繋がってる印象。
 シャレになってない状況を強引にシャレにするから、笑えないのに笑えるネジレに力も宿るのだろう…。

 女関係も優しさの表し方も、なんもかんもがぶっ壊れて不適切な霧島は分かり易いとして、涼しい顔して殺すの殺さないのな繋がり方を許容してしまっている吉乃も相当壊れている。
 鳥葦の提言は唐突なようでいて、大事な家族のそういうあり方に足並みを揃えた、相手の顔を見た”優しい”発言に思えて、他人を思う気持ちが凶器にしかならないの、やっばイカれてるなぁ…としみじみ感じた。

 

 守ったり、生かしたり。
 人間としてポジティブでまっとうな生き方がどうしても出来ない、野獣に生まれついた連中にピッタリな職業。
 ろくでなしの極道に向きすぎてる青年たちが、ぶつかり合いながら行き着く先はどこか。
 穏当に話し合い解り合うルートがどう考えても見えない、凶獣二匹の路上邂逅…どんだけ血を見るか、次回も大変楽しみです。

 
 ぶっちゃけ出てくるキャラ出てくるキャラ軒並みロクでもなくて、”共感”は全然寄せてないのに楽しく見れてるの、思いがけぬ食感でなかなか楽しい。
 イカレ人間どもの地獄めいた共食いを、安全圏から堪能するのとも違う感覚…つうか、それだったら自分には食えていないと思うし。
 ここら辺の不思議な手応えの正体を、ドラマの運びと歩調を合わせて探る視聴は、自分的には凄く興味深いのだ。
 自分が何を面白がっているか、一手ずつ探ってるコトそれ自体を楽しんでる状況…なのかな?