GUILTY GEAR STRIVE: DUAL RULERS 第7話を見る。




無言で全世界に圧ぶっこんでくる最悪要塞と化したお父様を攻略するべく、全世界からヤシマ作戦めいてエネルギーが集まり、ド派手なビームがブッパされまくる回。
”GUILTY GEAR2”めいたメーレーアクションの規模感をぶっちぎり、”GUILTY GEAR SKYSTAGE”ともいうべき撃ちまくり削りまくり戦闘が大暴れしてた。
ビーム一発で木っ端のようにぶっ飛ばされる、バクテリアお父様の哀れな姿に涙…にしても、ほんっと要塞お父様キモいなッ!
話としちゃーずーっと巨大要塞ネルヴィル攻略する展開で、全世界の力をプレイアブルキャラに…! 展開も、正直取って付けた熱血感があって全然ノレないけども。
お父様、主役たちと濃い関係性とか感情とか結ぶことなく、デカいスケールのクライマックスを呼び込むための機能的存在として作品の中に存在してるので、キャラとしては全然グッと来ないんだよな…。
それでも今回もドバドバ追加される、突き抜けたZ級ラスボス感一つでこっちの目を引くんだから、中々すごい存在だと思う。
虚空に浮かぶニンマリ顔とか、ホント全てが終わりきってて凄い。
お前がアニメ時空から出れる要素は、一切ないッ!
ブリジット負傷にバチ切れて、ユニカが吶喊キメて囚われのお姫様ポジにスポッと収まっていたが。
まともに感情繋いだ相手ブリジットしかいないので、彼女がユニカの動員になるのは展開に嘘ついてない。
…んだが、本来その仕事をするべきなのはシンって感じもあり、やっぱ残り一話に至ってなお主役とヒロインに決定的な絆が見えないの、なかなかすごい話だなぁと思う。
それさえあればお話が潰れずに立つ柱なんだが、無数のキャラがハードアクションするのに忙しい中、しっかりやり切る余力が残るか。
画竜点睛を欠くか否かの瀬戸際なので、膨れ上がったスケールに流されずに頑張って欲しい所だ。
物語のスケールが野放図に膨れた結果、どうにもダイレクトに拳と感情で殴り合う手応えが薄れてる感じもある。
宿命に相応しい自分であるために、全てのギアと繋がり世界中を見る選択をしたシンの見せ方にしても、もうちょいフンワリなスピリチュアル味を抜いた感じでも良かったかな、とは思う。
まぁドカドカ殴り合いやるのに忙しくて、そういう見のある交流やる足場が弱い状況ではあるんだけどさ。
ここら辺、複数人コンテでクセ強画面構成をツギハギし、ここまで話作ってきた方法論の限界点って感じもある。
ホント、なんでこんな作り方になってんのか知りたくはあるな。
絶望の色に空を染め上げる大要塞に、反撃の狼煙一番乗りするのがヴァレンタイン姉妹なのは大変良かったし、集った超人共がみんなで大暴れするのも景気が良かった。
「ジョニーの船で突貫するなら、どうにかメイ出せんかったの…?」とは思うが、その調子で画面出すキャラ増やすと際限ないからな…。
今週はお父様全然喋んなくて、矛盾だらけのカスボケ薄っぺら寝言を聞けず残念だったので、最後の見せ場となる次回、思う存分クソカス悪役っぷりを叩きつけ、超空に散って欲しいと思います。
ここまで来たら、ゲスの花道駆け抜けきって欲しい。
あとシンには、ユニカと心繋げる本命の一発が欲しい。
そこさえやってくれりゃ、まぁ形にはなるから…。
次回も楽しみ!