イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

グラゼニ 5

森高夕次×アダチケイジ、講談社。グランドには銭が埋まっとる野球漫画、順調に五巻目。結局凡田の所属するスパイダースは、CSで競り負けて日本シリーズには進めませんでした。ある意味彼らしい展開の結果、ラジオでへなへなな受け答えをしたり、脇役にスポットライトがあたったり、個人的に好みなバラエティ展開に。
今回のベストはやはり、トレードに出された是川さん、戦力外通告をもらった東光さんの哀愁エピソード、ニ連続。凡田が主役として、1800万の選手とは言えない活躍を積み重ねる中、グラゼニの苦い側面を久しぶりに堪能した気分です。是川さんなら「それは……神宮スパイダース!」、東光さんなら最後の最後で来た台湾リーグからの誘いと、苦いだけではなくきっちり人情を仕込むあたり、やっぱこの漫画は巧いし面白い。北村くんと東光さんの友情とか、マジ素晴らしい。
ユキちゃんとのラブロマンスは、悪くはないが選手のエピソードほど熱量は上がらない。作画担当も自虐しているが、画風との相性が悪くて、ヒロインエンジンにいまいちキックスタート掛かんない感じ。高校編もひっくるめて、やっぱボール握ってると一番速度出る漫画ではある。ただ、ラブロマンス方面にも確変あっておかしくないと思わせるのが、漫画力あふれるこのマンガの強み。充実の二文字を感じる、Good!ナイスな巻でした。