イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

アニメ感想日記 15/04/09

俺物語!!:第1話『俺のものがたり』
気持ちのいいやつらの気持ちのいいラブコメが、ついにアニメ化されました。
僕は原作読者既読なのですが、素材のいいところをしっかり意識し、120%に引っ張り上げるアニメ化で、とても良かったです。
いやー……焦りが一切見えない丁寧なアニメで、有り難い限りだ。

超イケてるゴリラが主人公という、かなり変化球な設定が魅力のアニメではありますが、根本的にはラブロマンス。
つまり、視聴者がどれだけキュンキュン出来るかは、とても大事。
ソフトフォーカスにスローモーション、キラキラした効果音とエフェクトの多様など、感情に訴えかける演出を巧く使って、猛男と凛子の運命の出会いを、トキメキ満載で見せてくれてました。
出会ってからの畳み掛け方が巧くて、二人が離れそうになると携帯電話が見つかり、凛子を見送ったらすぐ戻ってくるなどなど、出会いが恋になっていく瞬間の濃度を限界まで上げるよう、バシバシイベントを起こしていたのが良かったです。

猛夫も砂川も凛子ちゃんも、みんな気持ちいいやつなのが原作一番の魅力です。
声優さんの好演も相まって、みんな良い奴らだと思える描写しかないのは、一番美味しいところを逃さず料理してくれていて、凄く信頼できる。。
モノローグと気合の入った表情(崩し顔含む)を併用して、キャラが感じている気持ちがはっきり見えるのが大きいですね。
道理の判った真っ直ぐなやつだから色恋がこじれず、面倒くさいところがないからキャラクターを応援したくなるという、正のフィードバックが生まれているのは凄くいいと思います。

アニメで色と動きがつくと、砂川のイケメンっぷりと凛子ちゃんの天使っぷりが強調されて、見てるだけで幸せな気持ちになれるのが有り難い。
じっくり時間をかけて描写すると、砂川が猛夫好き過ぎてどう見てもホモっだが、あれで友情だってんだからタマラナイね。
……『クールな美少女が、幼なじみのゴリメンの前だけでは屈託なく笑う』って、どう考えてもヒロインの描写だよなぁ……。
凛子ちゃんも凄く可愛くて、猛夫が惚れ込む説得力が絵になってて、とても良かったです。

猛夫は体も心も大きい奴で、彼の規格外の大きさがそのまま作品の大きさなので、『お前ガンバスターかよ』と突っ込みたくなるような巨大感の強調は、非常にグッド。
この話ラブでもありコメでもあるので、『猛夫マジデカい!』で一笑い取れるのは、やっぱ強みだと思います。
その笑いが頼もしさにも繋がっているのが、ラブ・コメディとしてほんとしっかりしてる。

さり気ない笑いを誘う演出も巧くて、そっと出てくる書き文字だとか、猛夫の過剰な男っぽさとか、誰かを下に見ないコメディになっていて良い。
ちょくちょく砂川がクールなツッコミを入れてるのが、笑いのテンポを作っておる。
本気で笑わせて、本気でときめかせてくれて、見た後に爽やかで温かい気持ちが残るアニメって、やっぱ凄くことですよ。
二人の穏やかな恋と、それを見守る人達の優しい物語として、強く期待できる素晴らしい第一話でした。

 

アイカツ!:第128話『夢のショータイム』
4月からの新アイカツ二回目は、凛ちゃん早速のプレミアムドレス回……と思わせておいて、半分くらいジョニー&サニーの話だった気もする。
大人世代の夢が、教え子の活躍で復活する話なので、三人の話ということでいいか。
あかりちゃん達先輩世代も、確かな導きを与えていたので、色んなキャラにしっかりとした仕事がある回だったと思います。
……まどかちゃんはまぁその、なんだ、蛇のように機会を待て。(ロアナプラの事件屋ッ面)

今までプレミアムドレス回といえば、トンチキな試練を乗り越えデザイナーに覚悟を示すのが定番でしたが、今回ドレスは結構サックリ手渡されていました。
あかりジェネレーションになってから、目立たないようにリアリティのスケールが下がっている感じがしており、ドレスに重点しない今回の構成も、その一環かなぁと思ったり。
そこを埋めるようにジョニー&サニーの『お前ら小ハリかよ』とツッコみたくなる、爽やかで熱い過去と、彼らに感動してダンスを始めた凛ちゃんの悩みという等身大の問題がピックアップされていて、じわりといい話だった。

ジョニーはフィクション世界でも指折りの良い教師であり、今回も悩める教え子に、大切な問いを投げていました。
一度お互いの道を進んだかつてのコンビが、教師とデザイナーという道を独力で歩ききり、約束したクロスロードにまで辿り着くドラマは、ベッタベタながら最高に爽やかで熱い。
やっぱアイカツ!ZERO見たいよなぁ……四葉さんやマスカレードが芸能でバリバリ現役だった時代の話。

教師ではなくダンス・アクターとしてのジョニーがクローズアップされるのは、おそらく今回が初めてで、新鮮かつ嬉しい気持ちに。
これもダンスという武器を持った凛ちゃんが居てこそ生まれた展開なので、ジョニー&サニー&凛のリスタートトリオは、お互いを引き立たせる良いコンビネーション持ってるなと感じます。
作画の方は2Dで切れの良いダンス作画をしなくちゃいけなくなるので、カロリーコントロールが大変そうですがね。
サニーの声は鳥海さんであり、爽やかかつ穏やかなのに、強い意志を感じさせる良い演技なんだ……。

あかりちゃんと一緒に行動することで、大人びて見える凛ちゃんの子供っぽさとか、身勝手さみたいのが強調されてました。
あかりジェネレーションもそういう仕事ができるんだなぁ……と、ちょっと感慨深い。
3Dダンスの方はまさかのロボットで、入りと抜きの落差が生むキレが映えてて、別格感ありますけどね。
この前のステージを見直すと、ダンスは確かに凛のほうが図抜けてるけど、表情の作り方や感情の入れ方はまどかの方が仕上がっているので、『アイドルだけが出来るダンス』を追求していくのかなぁ、凛ちゃんは。

あくまでニューエイジたる凛ちゃんに主眼を合わせつつも、時の流れとともに形を変え、それでも輝いている夢というテーマをジョニー&サニーに託した、欲張りな回でした。
ダンスという共通言語を巧く使って、しっかりまとまりを出していたのがとても良かったです。
個別回でこう云うお話やってくれるのは、ホントアイカツ!の凄い所だし、好きな所でもあるよなぁ……。

 

・響け! ユーフォニアム:第1話『ようこそハイスクール』
京都アニメーション今期の作品は、吹奏楽を題材にした部活モノ。
京アニで音楽といやぁ言わずと知れた『けいおん!』ですが、あっちがガーリィなフワフワ日常に音楽がくっついてくるタイプだったのに対し、一話を見るだにしっかり部活やりそうなお話でした。
吹奏楽は体育会な上に集団競技だからなぁ……。

とは言うものの、ガツガツした部分はあくまで気配であり、今回は高校1年生の、期待と不安の描写がメイン。
相変わらずの美麗な作画と背景で、美しい春の宇治を描かれるだけでとても良い気分になる。
自分は京アニの、環境ビデオっぽい所がとても好きです。
あと、眼の描き方がまた一回り変わっていて、ビジュアル方面での弛まないアップデートが、京アニの土台を支えているのだなぁとしみじみ思った。

『ちょっと配慮の足らない主人公が、吹奏楽への思いを断ち切ろうと弱小高に入り、新しく出来た友人にズルズルと引きずられ吹奏楽部に入る』という流れは、部活モノ定番に素人主人公からかなりツイストがかかっていて面白い。
地味ーな下手くそ描写、ダラけ描写、不和描写が地雷のように埋め込まれていたので、これは今後爆発することであろう。
今回見せた柔らかな空気描写や、ちょっとヒネった会話の間合いなんかが気持ちよかったので、ガチモードに入ってもユーモアを忘れずにいてほしいなぁと思います。
あと膝ね、山田監督(今回はシリーズ演出)相変わらず」JKの足好きすぎ。

演奏や楽器の描写以上に、強豪校の意識高い生徒と、弱小校のゆる~い部活の差がしっかり出るように『部活感』が巧く出ていて、これは今後ガチってもユルっても生きるだろうな、と感じました。
氷菓』でも『ハルヒ』でも京アニ作品は学校の『感じ』を出すのがとても上手かったわけですが、その遺伝子は今作にも受け継がれているなぁ、と。
……『Free』?
あれは部活モノ・競技モノとしてくくると、かなりややっこしくなる描写が沢山あるからなぁ……。

自分は京都アニメーションという製作集団が結構好きで、どうしても過去作と比べながらの始点になってしまうわけですが、『響け! ユーフォニアム』にしか無いビターな感じというのは、まだあまり話が動き出していない第1話を見ても感じることが出来ました。
おそらくは櫻井声の顧問が動き出してから、埋めた地雷が機能し始めると思うのですが、さてはて、読み通り行きますか。
楽しみに待ちたいと思います。

 


血界戦線:第1話『魔封街結社』
TRIGUN』の内藤先生と、『京騒戯画』の松本監督が手を組んだ、僕にとってはお子様ランチみたいな座組のアニメ。(『お子様ランチ』は『自分の好きなモノしか乗っていないステキな何か』を意味する自分語)
超人と邪神の戦争に巻き込まれた主人公のように、ザックザック進む展開と、特に説明されない設定と、人魔入り混じった街やらオッサン達の超必殺技やらに漂うケレン味に押し流されつつ、奇妙な満足感を味わえる第一話でした。
この感覚どっかで……と思ったら、やっぱ『京騒戯画』だった。
松本監督は自分の作品を、塊でゴロンと叩きつけるのが好きなのかな?

自分は菊地秀行作品で伝奇分解酵素を育んだ世代なので、世界観は『突如として変貌した世界……よし、魔界都市〈新宿〉だな! 米軍の最新鋭サイボーグと催眠術と暴力ヤクザは食物連鎖最下位!』と納得しました。
いや、みなぎ得一の一連の漫画でもいいけどさ……。
一本関節が外れたけど、何とか生き延びている図太い世界はとても好きなので、非常にグッドだと思います。
絶園のテンペスト』も、樹が起きて世界がひっくり返った後のほうがのめり込んで見てたなぁ。(ふとした機会で述懐マン)

こういう『ある日、世界は変貌した……』モノは日常の合間に埋め込まれている異形の描写がキモになると思うので、土台となるNYの空気が良く出てたのは、とても良かったです。
『え、あの街がこんなことに?』というショックを与えるためには、クリーチャーや魔法の描写も勿論大事だけど、カンバスになる『普通』の仕上げ方が大切だと思います。
バケモノがいたり、人が死んだりひっくるめて『普通』になっちゃってる世界を見せる意味でも、一番最初の追いかけっこシーンはとても好き。


キャラクターの方は正統派内藤超人バトルという感じで、激しい勢いとよく判らん説得力があった。
血を媒介に力を行使したり、必殺技出すと文字も出たりという中二テイストな部分は、馬鹿にするより頭までドップリ使っちゃったほうが楽しいアニメだという見立ては、多分間違っていない。
今回はモブの警官と一発当たったら終わりっぽい神様(半身)が相手だったので、異能VS異能の闘いがどう描写されるのかが、楽しみな所です。

そういう超人に置いてけぼりにされた主人公が、冷静な洞察力と妹を犠牲にして得た神の目で事件をベストな方向に持っていく展開は、超人力のメリハリが効いていて面白い。
神魔力バリバリな超絶バトルフィールドを、凡人が疾走していくのは、古典的ながら血沸き肉踊るシチュエーション。
あくまで覚悟メインでゴッドアイはおまけというのも、主人公を好きになれる描写でした。

大忙しな展開で説明が足りてない部分は正直あるけど、そこら辺は今後やるんだろう。
『そこら辺』が見たくなるくらい世界観もキャラも魅力的であり、馬力もある第一話だったと思います。
やっぱ直球の異能超人バトルモノはいいなぁ……。