イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 15/06/27 TNX『ビハインド・ザ・ダーク』

昨日はNOVA-Xのオンセをしたよ。BTD付属二本目だ!

シナリオタイトル:ビハインド・ザ・ダーク システム:NOVA-X RL:コバヤシ

シェンツさん:”ダ・ヴィンチ”アイミィ・骰子澤・ヤコペッティ:16歳女性:フェイト◎●タタラ、チャクラ 麻薬とガールハントに溺れ、好奇心赴くままに事件を引っ掻き回す、ニューロエイジ・シャーロック・ホームズ・ガール。昔の女を追っかけて訪れたショッピングモールで、最悪のテロ占拠事件に巻き込まれる。

田中くん:”セーフハウス”ケネル:マキノイド:イヌ◎クロガネ●ニューロ ネット怪盗としてヤンチャしていたが、更生プログラムの一貫として法の猟犬に鞍替えしたAI生命体。子供らしい無邪気な感性と、電子知性としての独特な価値観に従って生きるフリー・ピンチェル。

Braveoneさん:亜虎出海:20代女性:カブト◎●マネキン、カゲ エリートカブトとして軌道セレブの護衛をしていたが、アッパークラスのゴミクズっぷりに嫌気が差し、酒に逃げた負け犬(ルーザー)。警護主任として、テロリスト蠢くモールをドタバタ走り回る。

というわけで、閉鎖空間を駆けまわるフリーダムな面々は以上の通り。PCに秩序サイドに身をおいているメンバーが一人もいないという、ある意味NOVAらしい並びにRL大満足さ。

このシナリオはミドルの構造が一般的なNOVAとはかなり違っていて、一般技能判定を多用した変則的ダンジョンシナリオです。判定が多用されるシナリオはともすれば、『やってるだけ』といいますか、デジタルな処理の手間にイメージが追いつかず、弛緩した展開になってしまいがち。

このシナリオはフラグとアラート値、フロアマップというシナリオルールを巧く使うことで、巧く緊張感を維持してました。ハリウッド映画的あるあるシチュエーションを巧妙に配置して、『なんか楽しそうだぞ!』という雰囲気を出しているのも含めて、参加者の当事者性が高いシナリオだと思いました。

『とっても楽しい、いつものシチュエーション』の奥に、サプリメント『ビハインド・ザ・ダーク』で追加された、新たな世界観的フューチャーを盛り込んだシナリオ構造も、とても良かった。こういう形で世界の新しい側面に飛び込めると、サプリメントに書かれている記述を自分のものとして受け止めることができるので、付属シナリオとしての求められる仕事を、パーフェクトにこなしていました。

ミドルの判定が分厚いため、OPでのフックをやや弱くしてボリューム調整をしているのは、時間的制約があるゲームのシナリオとしては必要な見切り。ただ、どうしても導入に弱さがあり、物語の入口をくぐるまでに必要なPLの頑張りが多めなのは、ちょっとした傷かな。

まぁそこら辺は参加者の気持ちで十分乗り越えられる部分だし、入ってしまえばぐっと盛り上がる仕掛けがたくさん用意されているので、とても面白いです。今回のセッションでも、PL全員が自発的にシナリオに噛み付いてくれて、非常に助かりました。

トーキョーNOVAの新局面をぐいっとPLに引き寄せる、とてもいいシナリオでした。まだプレイされていない方はぜひ遊んで欲しいですね。そして、いいセッションを産んでくれた同卓者には大感謝。ありがとうございました。