イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

緋弾のアリアAA:第5話『カルテット・後編』感想

なかよし。四人組が世紀末的世界で"アリア様がみてる"するトンチキアニメ、今回は高千穂さんチームとのバトル。
鉄仮面も『あかりちゃんと高千穂さんとのバトルがスクーターで決着つくようにした上で、黒幕がピタゴラスイッチであかりちゃんをピンチに陥れようとすればこうもなろう!!』と叫びそうな感じのバトルステージ『高千穂キャッスル』とか、全体的にゆで力高いお話でした。
いや、そもそもにおいてゆでたまご的劇作ではあるんだが、それをパワーに変える勢いがなかったというか、なんというか。

これまでアリアAAは一話に色んな要素をぶち込みつつ、過積載で走りきってきました。
ザックザックと話を豪腕で進める姿勢が独特のテンポを生んでいて、アニメからの視聴者である自分にはそれが気持ちよかったわけですが、今回はカルテット戦ほぼ一本。
黒幕の追撃とアリアの活躍も、アクションシーンとしてはテイストが同じ活躍であり、比較的一本調子で進む回になります。
となるとアクションシーンの緊張感と起伏が大事になると思うのですが、ぶっちゃけそこら辺ヘロヘロだった。

志乃の見せ場&離脱が早すぎてチームとしての化学反応を見せるには巧くない構成だったり、カメラを据えて間を伸ばす絵が妙に多かったり、バトル一本で持たすにはのったりした映像だったと思います。
結果『高千穂キャッスル』みたいなアリア独特のトンチキ力が悪い方向に働いて、『いやいや、ねーから』という素のリアクションを返してしまった……二話の『あかりちゃんを取り囲んでトラウマを発現させ、仕事を終えたのでとっとと帰る犬』みたいに、噛みあうと良いテイストなんだけどな、AAトンチキ。
自分は過積載にお話しの要素を積んで、ザックザックと勢い良く進むAAのテンポが好きなのだなぁと再確認しました。
戦闘力の薄い麒麟が知略でかき回すところとかは、役割分担できてて好きなんだがな。


訓練役でありながら黒幕と通じている理子の描き方は、いい具合にゆらゆらしていて好きです。
あかりちゃんロデオマシーンという不自然でトンチキな特訓をどう拾うのかなぁというのは、前回気にしていたところなのですが、マッチポンプで見せ場を作る方向に行ったのは意外だった。
なんか複雑な背景を持ってそうな描かれ方されてるんですが、理子のメインストーリーってAAで扱うんでしょうかね。

今週も頼れる先輩の態度を崩さず、いつもの様に空から落ちてきたアリア。
フラッグ奪取というトロフィーはあかりに確保させた上で、『そんなこともあろうかと!』と強キャラポイントを稼ぐ姿はなかなかデキるムーブ。
なのだが、そろそろ完璧な先輩以外の顔というか、軽く可愛気のあるシーンも見たいなぁという気持ちが強くなってきた。
いや、ポンコツになれって話ではなくてね、小さな隙が欲しいかなと。
高千穂さんの鳥取推しみたいなさ。

というわけで、嫌な金持ち高千穂さんをブレークして、四人組のまとまりを見せる回でした。
個人的な好みですが、やっぱAAアニメは要素を過積載にして、ガンガンすっ飛ばしていく方が気持ちいい感じがします。
来週はロリレズライカが職業的ニンフェットたちに色々される回っぽいですが、どんだけダメダメで麒麟ラブな部分が見られるか。
今から楽しみです。