12歳。を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月24日
桧山×結衣×稲葉の三角関係エピもついに佳境、すれ違いが加速し恋心が衝突するスーパーNTRギリギリタイムであった。
いつもの12歳演出も冴えに冴え、結衣ちゃんと稲葉が去っていくシーンではハーモニーまで見れた。
神の視点から見てると『全員ちゃんと言えよ。言わずに察してもらおうってお前エスパー期待してんのか』という意見になってしまうが、言いたくても言えないもどかしさがお話成立させてんだから、そこは野暮なツッコミである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月24日
勝手に気持ちを察して行動するヤバさは、稲葉くんが証明してくれてるしな。
話の運びを見ていると、『実直で真心満載な本命ちゃんをガッツリホールドしておきたいけど、クリームたっぷりだけど本気で私が好きなチャラボーイもたまにはつまみ食いしたい!』という欲望が透けて見え、なかなか面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月24日
そら毎日お米ばっかり食べてたら、ケーキで舌を紛らわせたくもなるわな。
極力女側に責を負わせないために、勘違い出しゃばり野郎である稲葉くんが身勝手に暴走し、不器用な桧山が感情を暴走させて言葉足らずな言葉を投げかけ、そのハザマで結衣ちゃんがモテるアタシマジ困っちゃうという構図が完璧に維持されているのが、欲望充足装置としての完成度の高さを物語っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月24日
その上で稲葉くんも桧山も結衣ちゃんを愛すればこそ間違え、迷い、暴走するというラインは絶対に越えない所が、12歳。らしい安定感というか倫理観というか、テイストだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月24日
これで我欲が混じり始めたら本格的に泥沼なのだが、銭金とセックスから距離がある年齢なので、頼れるものは倫理なのだ。
言葉足らずで不器用なのは結衣ちゃんも同じなのだが、言葉の不足をやり取りしていても桧山は病み、結衣ちゃんは泣く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月24日
『女は感情を表面化することが女らしさである』というステロに忠実なのか、感情移入体である結衣ちゃんを告発しないためなのか、ともあれこの描き方の差は面白い。
さんざんモーションかけてかき回しておいて、状況が最悪に拗れるまでじーっと見ている桧山くんはなかなかいい性格している気がするが、コレが求められてる仕事なんだからしょうがない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月24日
障害があって、初めて真実の恋は花開く。当て馬も大変である。
惚れた腫れた、伝わる伝わらないのくっそ面倒くさいゴタゴタを繰り広げつつ、キーとなるアイテムは『手作りのミサンガ』な無邪気さとのギャップは、まさに12歳の真骨頂と言える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月24日
オールドスクールな恋愛劇を、アクターの年齢を下げてやることで輝かせる取り合わせの妙味を、今回は強く感じた。
とまぁお馴染みのカタで展開する物語なわけだが、モノローグを的確に入れ込んだすれ違いの作り方はなかなかスムーズで、『そら拗れるわ』と納得できる運び方である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月24日
類型が持つ安定感に甘えず、エピソード個別の感情をしっかり掘り下げ積み上げることが、見てて楽しい感覚に繋がんだな、やっぱ。
さんざん不安を加速し盛り上げたうえで話をきっちり次回に繋ぐ、良い波乱の回でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月24日
ラストカットの『あ、このまま一線超えるな』感は凄かったが、12歳はあくまでピュアラブなので来週は『アメアガリ』です。
まぁコレ以上拗れても困るし、稲葉くんがどう負けるかを見守りたい気持ち。
しかしアレだな、不完全故に揺れがある桧山×結衣コンビのお話のほうが、完成度高すぎる高尾×花日コンビよりも、なんだかんだ言って盛り上がるな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月24日
先は見えてんだが、それでも感情の上がり下がりにはヒヤヒヤさせられる。
だからこそ、W主人公で二種類の話をやれる体制が整ってるんだろうけども。