ドリフェスを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月23日
やるべきことは全てやった、満を持しての最終決戦…で終わらず、アイドルの本質、栄光のその先まで視野に入れ、これまでの物語を見事に総括した最高の最終話。
控えめに言って完璧。ドリフェスのアツさと強さが全てでた、まさに総決算と言える仕上がりだった。強すぎる。
まずライバルであるKUROFUNEの扱い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月23日
話の折り返しである第7話でしっかりと存在感を打ち立て、尊敬できる実力派ライバルとして説得力を積んできた彼らがまずステージを担当する。
奏の迷子探しで温度がやや冷え込むので、いきなり上げていく配慮が嬉しい。
これまでわりかし地味めに展開してきたドリフェスのステージだが、アイドルの卵ではなくプロになる未来が目の前にある今回は、金色の竜巻は出るわ宇宙に飛び出すわ、スペシャルアピールのラッシュである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月23日
ラストに相応しいケレンの大盤振る舞いで、グッと温度が上がるのもいい。
そういう派手な部分だけではなく、純哉と勇人の尖ったぶつかり合い、慎と圭吾の屈折した関係、KUROFUNE内部の絆をコンパクトに、しかし的確に描写し、きめ細かい答えを出してくれたのも素晴らしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月23日
奴らは気持ちのいい連中なので、ちゃんと彼らの物語に答えが出るのはありがたいのだ。
ステージまでのサスペンスを引っ張る手段として、今回は奏の消失が使われている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月23日
遅刻ギリギリまで子供に寄り添って笑顔を作ろうとするのは、職業としてのアイドルではなく、生き方としてのアイドルを物語登場時点で体現していた奏らしい、最後のイベントだと思う。
このイベントは第1話に帰還する運動なのだが、あのときはいなかった仲間が周囲にいて、五人だからこそ生まれる輝きが目印となり、笑顔はより強く再獲得される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月23日
それは同時に、奏がいたからこそ生まれた力であり、これまでの物語が無駄ではなかったと静かに確認する展開だ。
そこからステージに繋ぐのだが、”PLEASURE FLAG”の使い方が抜群にうまい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月23日
OPとして聞き慣れた一番が運命のステージで蘇ってくる感慨のあと、これまでの歩みを言葉でまとめる感想、『最高の先』にある聞きなれない二番に繋ぐ構成が、見事にテーマを拾い上げていた。
今回のお話は特に新しいことが起きるではなく、これまで描かれたキャラクターの良さ、らしさがリバイバルしてくる展開だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月23日
慣れ親しんだ場所からしか新しい可能性は生まれてこないこの作品、過去の振り返りと未来の可能性を同時に見せる場所として、ラストステージをしっかり機能させたのは素晴らしい
回想シーンと三神さんのナレの使い方も良くて、これまで歩んだ道のりの実感と、このアニメが何を描いてきたかを明瞭な言葉で語るスマートさが両立し、最終回にふさわしいシーンだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月23日
言葉だけだと上滑りするが、具体的なエピソードに支えられた綺麗事は、圧倒的に強いな、やっぱ。
新要素として嬉しかったのは、ディアドリームの勝利を我が事のように喜ぶ家族、特に純哉のねーちゃんの描写。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月23日
前の日はぎゃいぎゃい喧嘩してたのに、いざ弟が長年の夢を叶えた瞬間号泣というギャップが分かり易くも素晴らしくて、彼女が弟を支えてきた時間が一発で理解できる、見事な描写だった。
今回は作画も頑張っていて、ミリオンエールの圧倒的な凄みを、良いエフェクトでしっかり表現してくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月23日
ロボアニメ・バトルアニメで活用される文法をしっかり引いてきて、要で使いこなしてくる技量もまた、この亜に目の強さだと思う。無印アイカツでも有効活用されてた演出術ですね。
地ならしを非常にしっかりやってきたので、個別のキャラ描写にじっくり時間を使えたのも良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月23日
それぞれの決戦前夜、それぞれの決戦後を駆け足にならず描けたのは、個別のキャラクターをしっかり見据え描ききる誠実さを証明してくれていて、信頼感が更に増した。実際、ドリフェス裏切らない。
そういう粒ぞろいの描写で段階を踏んで盛り上げ、さあ奏で勝負! という所で、まさに万感の涙をドドンと突きつけてくる真っ向具合。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月23日
刺さった。
奏はそういう泣き方はしない少年だったので、このタイミングでそういう顔をしっかり描くのは、刺さるしかない球だった。乱れない純哉を前に置くのが巧い
色んな要素を組み合わせ、過去の印象的なフレーズを総動員し、しっかりと大団円を描く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月23日
アイドルとは何か、自分たちが何を描いてきたかに明瞭な答えを出し、12話積み上げてきた物語の総体を、視聴者に自信を持って宣言する。
非常にドリフェスらしい巧妙さと熱意の融合体で、大満足でした。
そしてそこで足を止めず、夢の先にある夢、プロになったからこそ出来ることを見据えて話しを一旦終わりにする伸びの良さも、強くドリフェス的だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月23日
非常にいい意味で貪欲というか、弱さや陰りを認めつつ徹底的に前を向き進み続ける姿勢が、最後の最後まで貫かれている。自分の歩みに自信がある。
強いアニメだったな、と思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月23日
自分たちが何を描いているのか、何を届けたいのかはっきりと認識し、どうすればそれが届くのか、笑いと熱血を駆使してしっかり描く。
テクニックと情熱が分け目なく混じり合いつつ、独特のテイストをはっきり持っているのは、やっぱりクレバーだし強い。
作品の血の半分であるアイカツ(もう半分はトライブクルクル)から深夜帯・男性アイドルへと変化したことをしっかり受け止め、よりハードで荒々しく、アイドルに漂うヤダ味にもまっすぐ切り込んでいく姿勢で新しい物語に挑んだのも、アイカツ好きな視聴者としては嬉しい展開でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月23日
どうやってもアイカツでは見れないものを見れた、という変化の楽しさだけではなく、ラフでタフな感触はドリフェスの男たちだけが持ち得る『らしさ』で、魅力でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月23日
陰りを描きつつも引っ張られすぎず、根本的にポジティブに話を運んでくれる信頼感も裏切られず、素晴らしい展開だったとおもいます
過去作との差異だけではなく、何よりも青春ど真ん中の少年たちをしっかり描ききったのが素晴らしいってのはまぁ言わずもがなで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月23日
真っ直ぐであることから逃げず、照れずに速い球を真ん中に入れてくるスタンス、最高に良かったです。やっぱ王道は強いわ。王道を成立させれるテクニックと熱量が凄い。
山あり谷ありのアイドル坂を、ライバル含めたみんなで、そして自分自身をしっかり見据えることで走りきり、新しい道に飛び出した彼ら。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月23日
その歩みにありがとうを言うと同時に、その先をもっと見たくなる、いい最終回、良い1クールの蓄積でした。
いいアニメだ、ドリフェス。二期マジ楽しみ。