3月のライオンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月14日
獅子王トーナメント、二人の負け犬 って感じで、相手も自分もよく見たスミスの負けと、相手も自分もさっぱり見えてない零くんの負けを対比する感じの回。
俺スミス好きなんでじっくり尺回してくれるの嬉しいが、"俺たちは天使じゃない"パロ、あそこまでねっちりやる必要は
ここら辺から群像劇的側面が強くなってくるので、お軽く見えるスミスも棋士としてしっかり悩んでいて、自分に出来る全てを盤面にぶつけて戦っていると見せる回にリキを入れたのはとても良かったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月14日
天才を描くには凡才を、強者を描くには弱者を、慈しみをかけて扱わなきゃいかんといつも思うのだ
スミスの本気を真正面で受けて上回ることで、零くんフィルターを外し、一棋士としての後藤を見せるのも、大事な仕事か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月14日
ここらへんから、色んな意味で肥大した零くんの自意識から物語が離れ始めて、物語の水先が変わっていく感じなんだよな。そういう風味を再確認できるのも、アニメ化の醍醐味だな。
さて、そんなふうに肥大化した零くんの自意識は、島田さんの顔も声も一切映さず、ただ己の内面と目の前の盤面だけを映し続けるという、窒息しそうな演出で巧く切り取られる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月14日
零くんは後藤を見ているようで、その実自分しか見ていないというのは、スミス話の布石が巧く機能しているところだ。
アニメがうまい感じに『これで勝つる!』というムードを盛り上げたので、思わず零くんの近視眼にシンクロしてしまうわけだが、言われてみればA級舐めすぎだし勝ちを当然ししすぎだし、負けるべくして負ける試合ではある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月14日
ここが分水嶺となって話の潮目が大きく変わるという意味でも、大事なシーンだ
川本家で手に入れ積み上げてきた暖かさとはまた違った、棋士相手であるがゆえの真剣な人情。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月14日
零くん(と作品全体)はここで頭をかち割られることで、より広い世界を手に入れるし、それが親友・二海堂の願いを受けてというのもまた、気づいていなくても絡みつく人情の桎梏を感じさせる。
というわけで、かなり大きな意味のあるエピソードなのだが、全体的に持ちすぎの感じが強くあって、もう少し軽みを込めても良かったんじゃないかと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月14日
島田さんのあのセリフで引きたかった、てことなんだろうけども、もうちょい梱包材を丁寧に扱っても良かったんじゃなかろうか。
さておき、声優陣は相変わらずの冴え。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月14日
なかなか最近聞けない、杉田さんのしっとりとしたひとり語りも良かったし、ミキシン島田の重さと軽みの同居した演技も、また素晴らしかった。
杉田智和に限らんけども、特定のテイストがウケすぎて、他の味わいが見れなくなるのはもったいないことだ。
傷ついた白黒の自意識と、カラフルで暖かいホーム。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月14日
島田にガチャンと割られることで、二色に塗られていた零くんの世界、作品の世界が別の色に飛び出していくきっかけとなる、大事なお話でした。
もう少し水気を切ってくれるとより良かったけど、全体的にしっかりやってくれました。来週以降も楽しみ