アイカツスターズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日
鮮烈なデビューを果たしたアイドル海賊相手に、歌組筆頭・虹野ゆめとその補佐・桜庭ローラが『二人なら最強!』で迎え撃つ…ってところを少し超えて、個人的な二人の絆とS4としての責任、じわっと変わっていくエルザと夢の関係性など、色々描いていくお話。
腹筋にゆめロラツインステージなど、一期第2話との対比が鮮明な今回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日
一年間の旅路を終えて、ゆめがどこにたどりついたか、高さと低さを描くエピソードとなった。
『S4になりたい』という茫漠とした夢しか持っていなかった少女が、背中を見せて光背を導く、立場と実力を手に入れる。一年間の結晶
わざわざスクールドレスという『手の届く』衣装を選び、ドレスの格に頼らないステージングの切れ味で『私達もああなれるかも、ああなりたい!』と思わせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日
高い星として輝いていたゆめ先輩とはまた違った、ゆめらしい君臨の仕方が今回垣間見えて、なかなか面白かった。そういう細かい個性は大事。
S4としての過密スケジュールを泳ぎきれない描写からしても、一年間の描写を見ても、ゆめは圧倒的な実力で全てをスマートにこなすスーパーアイドルにはなり得ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日
そんな彼女がS4になってしまった以上、手の届く幻想としてアイドルの頂点に立ち、後輩を引っ張るのは最善手かな、と思う。
新入生にキャーキャー言われるゆめちゃんには軽い違和感があるが、それはやっぱ一年間身近に彼女を見て、ドンガメっぷりに慣れ親しんでいるから感じるものなのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日
S4の赤い衣装と笑顔の仮面で、憧れのスタァを破綻なく演じられるくらいには、彼女も強くなったのだ。
そういう外面を切り取りつつ、まだまだ未熟な内面もそこかしこに散りばめているのは、『らしく』ていいと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日
そういう未完成さを残したまま、あくまで虹野ゆめらしく勝ち、強くなっていくのも良いんじゃないかと。完璧を目指すエルザとの対比にもなるしね。
そんなゆめを補佐するべく、エンジン全開でサポーターをしてくれるローラ。縁の下の力持ちを頑張るほどに、アイドルとしての『個』の輝きが薄れていくという矛盾を、エルザが残忍に撃ち抜く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日
彼氏ズラでカバーした後、バコンとぶん殴られてゆめにカバーされる一連の流れは、押し引き出来てよかった。
エルザが孤高のスタァとして、常に上から相手を引っ張り上げる(それを他校にやると海賊行為)キャラなのに対して、ゆめとローラは二人だからこそ強い、相照らす双子星として描かれている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日
ここら辺は映画のレガシーを最大限活かした関係性で、今後が楽しみにもなる。二人なら最強、いい言葉だ。
しかしアイドルがアイドルである以上、エルザの圧力に負けない個人の強さも、二人は獲得しなければいけない。歌組の看板を背負うS4・ゆめは特にそうだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日
愛する強敵(とも)のために、ぽやっとした部分を収めて闘争心を出したゆめは、その思いをローラ抜きでも発揮できるようになるのか。大事だな。
ローラもゆめのオヒキだけで終わらず、せっかく見つけた『ゴーイング・マイ・ウェイ』の精神を更に発揮し、単騎として舞台を制圧するアイドル力を発揮して欲しいところ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日
つーか桜庭はもっとつええから。ガンッガンやれるから。
ソロの強さを見たくなるくらい、今回のデュオの強さ描写は良かった。
二人が強く輝いたのも、エルザがキツく当たったから。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日
才能の輝き以外眼中にない唯我独尊っぷりが牙をむき出しにしていて、一体どうなるんだ…と正直不安だったが、ステージを見て態度を改める目と姿勢をちゃんと持っていて、非常に安心した。
やっぱDisってるだけだと、小物になっちゃうわけで。
ひめ先輩が公式にステージから降りたことで、エルザの『ひめを手に入れるための餌として、ゆめを手に入れる』という構造はほぼ内破している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日
予断を早い段階で捨て去り、ゆめとローラ本来の輝きを正確に見抜く動きをさせたことで、エルザの審美眼と善性は巧くアピールできたと感じた。
エルザの瞳の中にゆめが入ったように、ゆめの瞳の中にもエルザが入っている。羽の付いたドレス、自分を新たなステージに連れて行ってくれるかもしれない可能性。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日
憧れで赤服にまでたどり着いたゆめの夢は、エルザという女の形を伴って一新され、まだまだ続く。面白い描写だと思う。
ゆめは星を追いかける宿命に生まれついたキャラで、それは自分自身が星になっても代わりはしない。憧れへの歩みを止める時は、すなわち物語が停止する時だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日
感情的にも立場的にも対立しているはずのエルザの輝きに引き寄せられ、再び始動する憧れを描いたのは、今後の加速を期待できる良い絵だった。
ゆめを見つめ続けることで、エルザの強靭で狭い世界観にもヒビが入るかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日
エルザの翼に憧れることで、ゆめはもっと高く飛べるかもしれない。
そういうポジティブな相互的影響を色々想像できるのは、新シーズンの出だしとしてとても良いと思うのだ。この種がどこまで芽吹くかは解らんけども
ここらへんの感情の流れを具体的に取りまとめる意味で、""STARDOM!"は非常に良いステージだった。ローラとゆめの相乗効果、綺麗さよりも可愛らしさが目立つ振り付け、観客をステージの中に入れていくクラップの活用。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日
今の二人が活きるステージで、カメラワークにも楽曲にも説得力がある。
ああいう舞台を見た後で、VA組がゆめロラの輝きを認めるのは納得行くし、むしろ認めなければ『お前らの目は節穴か』とツッコみたくなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日
敵と味方が反目し、同時に惹かれ合いもする複雑な力学の中心にああいうステージがあるのは、芸事を扱う物語として強いな、と思う。作中表現のシンクロ率が高い
エルザのキツい態度で敵味方の境界線をくっきりさせた上で、VAの制服に身を包んだ小春が顔を見せた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日
彼女は敵になってしまったのか? なったとして、どう使うのか?
小春への好感度も相まって強いヒキだが、巧く使わないとかなり大きなものがぶっ壊れるチョイスだな、とも思う。
スターズが持っている『普通さ』というのは、小春を退場させたときのザラッとした痛みと常に隣り合わせだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日
『現実の厳しさ』を戯画に取り込むために、ナイーブな部分をスパッと切り捨ててショッキングな事件が進行していく、独自の手際。スターズはわざわざそれを選んだのだと、あの時思い知った。
それが小春というキャラクター、健気で優しかった一少女に報いる展開であったかの議論は一旦横において、小春は再び渦の真ん中に立った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日
彼女をどう使うかは、S4となったゆめの描き方、エルザの使い方、ローラの輝かせ方と同じように、非常に大事なファクターになるだろう。
そこら辺の手際は今回、かなり上手かったと思う。エルザもゆめもローラも、それぞれ『らしさ』を失わないまま、直近の対立の物語、今後進展していくだろう物語を、巧妙に踊りきっていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日
同じ足取りで小春を描ききれるか。あこのブランド問題を解決できるか。今後の話運びが、とても楽しみである。