ボールルームへようこそを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
新学期! ライバルはあざとい男ヒロインに、憧れの女の子はオーラ出まくりのこえーライバルに、先生は実力全開の競技者に。立場が変わったからこそ、見えるものも変わってくるブラン・ニュー・デイ。
ちーちゃんとの最悪の出会いもあるよ! 少女漫画かよ!!
というわけで、一つの区切りがついて新章、いろんなことが切り替わる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
イヤなライバルだったガジュくんはあざといムーブを乱発し、アッという間に友達に。しずくは宣戦布告し、仙石さんはコンペティターとしての顔を多々良に見せつける。
同じものに出会って見え方が違うのは、成長の証明でもあろう
ガジュくんは人が変わったというよりも、元々こういう子だったのだ。まことのミスマッチに真剣に悩みすぎて、色々拗れてしまったのが多々良との戦いでほぐれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
『こわばりがほぐれて、自然な自分が出せるようになる』というのは、しずくも同じである。多々良は立派なことをしたなぁ…。
髪をオールバックにしていないガジュくんは、シャイで乱暴者で無茶苦茶で優しい。日常生活での牽引役と、ダンスの先輩を兼ねているので、接近前と比べて進行が全体的にスムーズだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
最悪の出会いから始まった高校生活だが、友達作るという目標は早々に達成できた。ええこっちゃ。
あの性格で地元から離れてて趣味がダンス。確実に友達少ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
多々良と友誼を深めたのは、実はガジュくんにとっても嬉しく、良いことだったとおもう。頑張ってグイグイ行ってるから目立たないけども。
あ、重度のシスコンであることを初手で強調してくるの、『正解』すぎて最高ですね。
天平杯で敵に回ったガジュくんの値段を取り戻す動きは、パートナーだったしずくにも及ぶ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
ピリピリした緊張状態を抜け、自体がこじれる原因になった清春の怪我(とそれを隠す態度)にも理解を示し、まるでヒロインみたいな内心吐露がキュンキュン繰る。その後ラスボス顔で宣戦布告するのがしずくだが
新OP出だしのちーちゃんも、肩と背中が分厚い本郷さんもそうだが、このアニメの女の人は、背筋がピッと伸びてハンサムだ。筋力あってもたれかかってない人格が、デザインと作画にしっかり出ているのは、僕はとても好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
『上がってこい…ここまで』とぶち込んでくるしずくも、ハンサムで素敵。
あの約束が縦糸となって、今後の多々良の動きは決まる。未来を切り開く活力であり、多々良を縛る呪いでもある大事なシーンが、ちゃんと迫力ある演出で刺さったのは良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
ふにゃ~っとしたメガネ女子から、一瞬でコンペティターの顔に慣れる切り替えの速さも、しずくの強さなんだろうなぁ。
しずくと同じ舞台で踊るためには、カップルになることが必要。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
まこちゃんはお兄ちゃんと元サヤ、しずくはライバル。んじゃあ誰? ってとこに顔を出したのが、OPでもEDでもバリバリ自己主張してるちーちゃん。
クソ最悪なファースト・コンタクトでしたが、良い子なんです! くっそ面倒だけど!
二人がカップルになるまでの紆余曲折は、しずくとの再戦にならぶ今後の柱。なので、今回は顔見世で収めてじっくり回す気配なのは、期待が高まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
顔出し段階でもしっかり目を引く強さがデザインにあるのは、原作とアニメの幸福な共犯だよなぁ…顔と眼がいいんだよ、強そうで。(ハンサム大好き人間)
EDは今後二人が展開する奇妙な関係性を、扉と歩幅のモチーフでポップに拾い上げた素晴らしい仕上がり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
足元アップで歩くカットが全然揃ってなくて、距離が離れたらスッと整うところは、凄く抽象度が高いけど物語のコアを射抜く、クリティカルな演出だと思った。今後ああいう歩みをするのだ。
そして仙石さんのダンス。ちーちゃんとの縁をつなぐ足場になり、カップルの一つの形、ダンスの一つの形を多々良に突き刺す、これまた大事なシーンである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
ここまでポンコツ教師としての顔が目立っていた仙石さんが、異次元の競技者の側面を剥き出しにしてくる場面でもある。
バッキバキに筋肉付いたオスゴリラとメスゴリラが、凄まじいパフォーマンスを発揮した後、本気で殴り合う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
言いたいことも言い出せず拗れた中学生共とは、次元が違うカップルの関係性を仙石さん達は見せている。『見ておけ』といったのは実は、ダンスだけではなかったりするのだ。
額縁に徹してビリ/女王だった天平杯を見ても、多々良がパートナーと作る関係性が歪なのは解る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
まこを始め色んな人に大切なものを思い出させた多々良のリードだが、それは競技ダンスの本道ではないし、卑屈で柔弱でもある。胸を張ってお互い支え合う…殴り合う仙石-本郷ペアを真似しろとは言わんが
重心をあえて振らし、静止した状態よりも自分を大きく見せるバロックな踊りと同じように、パートナーとの関係性でも多々良は仙石さんを真似出来ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
『見て』しまうのが多々良の資質だし、より『見よう』と思うのは多々良が仙石さん好き好き病すぎるからなのだが、それが迷いの足場にもなる。
多々良が感じた『船酔いしたような目眩』は、世界トップレベルのダンサーの視界に(トレースは出来ないが)同調出来てしまう異質さの証明だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
ガジュは仙石さんのバロックな重心移動を、自分の視界として共感できない。そこは経験ではなく資質の問題で、しずくが語っていたのとシンクロしている。
仙石さんが一人図抜けた視界を持っているのは、周囲のガヤがしきりと『大きい』ことを強調することからも感じられる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
仙石さんが見ているのは世界レベル…自分が『小さい』からこそ歪みで『大きく』見せないと戦えない舞台なのだが、それに同調できるのはホールで多々良だけである。
同調できても理解は出来ないし、実行なんてなおさら無理。『眼』が良いゆえの悩ましさを、ぐにゃりと歪むダンス作画でしっかり示したのは、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
今後多々良は、あの歪み…直感できてしまった理想と、ままならない現実の間で悩むことになる。バロックな眩暈に支配されることになる。
しずくの挑戦、バロックな眩暈、ちーちゃんとの出会い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
テンポよく新イベントを片付け、状況をガシガシ進めつつも、今後の物語を貫く軸が印象的に演出される回だった。
『これが軸ですよ!』と名言はしないが、そうだと感じ取れる演出の圧力があることは、作品に奥行きが生まれて素晴らしい。
OPも相変わらず最高にご機嫌だし、EDはポップで可愛らしく、作品の芯を捉えている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
面倒くさくてハンサムでキュートでシャイ。ちーちゃんの複雑な魅力もバッチリ感じ取れて、今後への期待が高まる。マジあの作画と演出であのシーンとか、あのシーンとか! が見れるのか…最高かよ。
仙石さんの本気に目眩を覚えるのも、それが解るくらいには多々良が鍛えられた証明だな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
天平杯を経てステージが切り替わり、乗り越えるべき問題も変わる。そしてそれは、過去の経験、多々良が持つ資質と切り離されてはいない。
人も悩みも成長も、全部地続きなのだ。
過去と未来に繋がった現在を、多々良がどう踊りきるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月24日
このアニメがあくまで青春物語であり、成長物語であり、人間の可能性をダンスを通じて/ダンスの中で描こうとするお話なのだということを、再確認できるエピソードだった。
二期もしっかりやりきってくれそうだと、確信が深まる開幕でした。