Code Realizeを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月3日
最終決戦前夜! 唐突にいけ好かない管理者気取りのクソ超越者気取りの設定がモロっと飛び出し、ヴァンとルパンがイチャコラし、モブが死んで主人公が悩んでヒロインが助けてルートが確定し、ヴァンとドラちゃんがイチャコラしてさーロンドン奪還戦だ! というお話。
クライマックスを前に整理する部分全部やっちゃいましょう! という勢いで、色々起きている今回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月3日
ここまでテロサーの姫として蝶よ花よとチヤホヤされていたカルディアちゃんが、薄暗い野営地でパンを配り、顔のないモブと接触を持ったのは良かった。しかし、こういう非常時でもないと交流できんな。
忙しく(多分)ゲームの各ルートの要素を拾いつつも、根本的には主役とヒロインを掘る今回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月3日
フィーニスが煽っていたカルディアの害毒っぷりを確認するためには、目の前である程度関わりのある人が死ななきゃならので、モブ兵士のおとっつぁんがその仕事をやる。攻略対象殺すわけにもいかんしね。
死という選択は重いけども、一回与えて悩ませて克服させたい。毒姫すら殺す超絶毒をサンが投げつけてきたのはたしかに急だが、ずーっと握ってずーっと悩まれても困るわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月3日
毒薬を抱えて死を思うことが、自分を前に進めるためのイニシエーションというのは、なかなかに倒錯してていい。バロックだ。
ひとしきり死を思った後、ルパンが攻略対象特権としてカルディアに救いを与え、生きる意味を背負う。帽子越しのキスは、抱き合えない二人の寂しさがロマンスに苦味を与えていて、なかなか良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月3日
ルート決定シーンになると、急に彩めいた色に世界が変わるのは、乙女力ちょっと高すぎじゃね?
個人的にはもうちょい広い世界観てから意味を見つけるのが好みだが、狭い場所で特別な相手に思われるタイトな触感が醍醐味でもあろうし、外が決定打になるほどカルディアちゃん外と接触してないしで、ルパンが代表して生きる意味を与える形でも悪くはないと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月3日
屋敷の外に出て、おっかさんが村で死に、娘に許され、今回またおとっつぁんが死んだ絡みを入れたことで、閉鎖的なサークルで世界を代弁してしまうのではなく、ぎりぎり外の風を入れる展開にもなっていたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月3日
名前無しの命が軽いのは、まぁしょうがねぇ。
ルパンとの恋愛だけではなく、テロサーの楽しい日常、それによって回復されるカルディアの感情と尊厳を愉快に描いてきたので、それが死への意思を蹴飛ばす特効薬になる展開も、素直に飲めた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月3日
ここら辺は結論から逆算して、手堅く積んだ成果が出てるね。堅いとこ徹底的に堅い。
恋の前には友情もあり、ルパンとヴァンがスゲーキャイキャイして、アドバイスとか貰ってた。ヴァンは二番目くらいに目立っていた攻略対象だったので、ここでヒロインにトス上げする役としてはベストだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月3日
ヴァンがテロサーに馴染んでいく描写も、結構好きだったなぁ僕。
なので今回、忙しくなる戦いを前に『悪くなかったよ、テロサーの日常』と言ってもらえたのは、恋のルート確定とはまた別の嬉しさがあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月3日
敗北者共が雁首揃えて、ルートを掻っ攫われるのを見てるシーンは残酷だったがな。恨むなら一本に絞ってストーリーを濃口にしようというスタッフの決断を恨め。
いや実際、ルパンを明確な勝利者に最初から据えて、恋の鞘当てよりカルディアの自分探しを軸に据えたのは、話が安定してよかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月3日
その選択の結果、サンちゃんの所属組織は唐突に叩きつけられ、ドラちゃんは判定にボーバスつけるときだけ画面に映るマスコットみたいにもなったが。
あの意味深な女騎士とか、マジ意味深なだけだったからなぁ…ここら辺は複数ルートを反復体験すること前提のゲームと、一回生の物語にまとめる必要があるアニメ、表現メディアがもつ必然的な軋みだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月3日
それを前に、細かく原作要素を盛り込みまとめるか、思い切って集中するか。
その選択はどっちも正しくて、どっちも間違っている。両方を同時に選択することは出来なくて、どこかに軋みが出る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月3日
それでも選ばなければならないわけで、唐突になっても(多分)原作の要素を少しでも盛り込もうと努力したことは、悪いことじゃないと思う。いや、ホントのところは判らんけども。
というわけで、恋、生きる意味、選ばれなかった可能性。色んなものに始末を付けて、クライマックスに憂いなく飛び込むための下準備回でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月3日
ここでこういう交通整理を入れるのは、このアニメらしい手堅さだと思う。後は超絶調子コイてる弟をボコし、クソ親父を殴り飛ばし、ロンドン奪還して終わり!
…こうして並べてみると、結構やることあるな。クソ親父は背景装置に徹して、顔のある対話相手としては掘り下げられてないし。そこに体温通すにはそれなりに手間かかりそうだが、さてどうするか。来週も楽しみですね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月3日
追記 夜と霧
リアライズ追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月3日
おとっつぁんの死に向き合ったことで、結構遠い場所の物語だったロンドン炎上が主役に引き寄せられ、顔のないたくさんの死が自分の問題になったのは、地味だが大事な操作だと思う。
アレやってないと、山盛りの死人は今でも、遠い場所の遠いお話であり続けただろう。
特別に選ばれた人の、特別な恋と人生の物語。そのスペシャリテの甘さを味わわせるお話だったとしても、添え物にすぎない有象無象の死はやっぱそこにある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月3日
だから、全て背負わなくても引き寄せる努力はしたほうが、個人的には好ましい。やってくれてよかった。恋を燃え上がらせる薪でも、死人は死人だ
そういう薄暗さに向き合う今回、ずーっと夜の野営地のくすんだ景色が延々続いて、迷いを抜けたラストシーンで朝日が登ってくるのは、分かりやすい演出で良かったな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月3日
クライマックであるだろう弟問答・父問答で、余計にグダグダ悩まないためにも、夜の中で人生を考える思春期を経るのは大事なのだ。