ガンゲイル・オンラインを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
狂宴も終りが近い。生き死にの際でダンスを踊る二人の女、二人の仲間。銃弾の女神が微笑むのは、生死が癒着したリアルなゲームか、遊戯だからこそ真剣に殺し合える遊び場か。
エピローグにもたっぷり尺を取り、最後のネタばらしもよく刺さる、良い最終回。
というわけで、SJ2最終局面…と、そのアフターフォローである。エグい白兵戦闘に信念のぶつかり合い、伏線回収してのネタバラシと、最後までエンタメたっぷりの良作であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
ダイナシ感や突っ込み、ドン引きリアクション含めて、楽しませるべき部分でしっかり楽しませてくれるアニメはやっぱ偉い。
作りとしては、ピトさんの死亡志願に決着をつけるSJパートと、リアルの事情を公開しつつ余韻を作るリアルパートの二本立て。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
長めの現実描写がゲームが終わったことを実感させてくれて、いい具合に温度を冷ましての着地となった。こういうケアをちゃんとやってくれると、アニメ見てるって気分になるね
ピトVSレンは『ファッションキ印は本物に勝てない』というルールを、噛み付きというエグい攻撃手段で見せる展開に。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
べらべら過剰装飾で限界自我を保護してる死にぞこないと、ゲームはゲームと割り切りつつ本気で狂えるギフテッドの勝負は、まぁ最初から結果が見えていた感じもある。
狂気の質だけが勝敗を分けたのではなく、Mさんを銃殺したピトさんと、フカ次郎に自分の腕を切らせたレン、二人のプレイスタイルの差にも理由があろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
支配するだけで理解しなかった(リアルの相互理解を、ゲームに反映できなかった)ピトMと、狂ったゲームに最適化されたコンビネーションのレンフカ
”しょせんゲーム”だからこそ、死なない程度に腕をぶった切って自由を手に入れ、ピトさんを殺して救うこともできる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
レンのナチュラルな割り切りは、SAOに参加できなかったからこそ囚われているピトさんには出来ない。ピトさんはGGOで、掴みそこねた死の再現がしたいから、死を弄べない。
ここで”健全なゲーマー”であるレンがピトさんを”救済”した形になると、正しさのエグミが口いっぱいに広がってゲンナリであるが、二人共どっちもどっちのクレイジーである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
狂気が狂気に勝ち、信頼が信頼に勝った。みんな同じ銃狂い、今回はより純粋に”ゲーム”しに行ったほうが勝ったのだ。
フカ次郎は体を張ってリョナ需要に答えたり、レンが最後の一撃を叩き込むアシストをしたり、大車輪の活躍。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
あの一瞬でレンの狙いを読み切り、腕を切ることで勝ちを取りに行く判断ができるのは、レンフカの信頼関係あってのこと。PTゲーでそれを構築できなかったから、ピトさんは負けたのだ。
狂気と信頼。もう一つレンの勝因を書き出すなら、やっぱ”愛”ということになろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
”たかがゲーム”で出会った、アタマのおかしいイカレ女。でも、だからこそ大事な仲間で、死んでほしくは当然ない。自分の一撃にそれが乗っかっていればこそ、レンは死線を越えた。
ゴミ人間の大騒ぎを面白おかしく描きつつ、なんだかんだそういう暖かいものを大事に進める筆は、やっぱとっても好きである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
狂っているけど優しくて、遊びだけど真剣で。一つに割り切れない面白さを全肯定して、イカれた奴らが人生を謳歌する仮想空間と、そこに繋がる現実を描く。
その過程をエンターテインメントとしてしっかり仕上げること含めて、そういう創作姿勢は凄く良いと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
ゲームというもの、普通ではないことを、根っこの部分でポジティブに受け止め、楽しく描く。そういう姿勢が垣間見える決着だった。
謎の鎧軍団に横殴りで負けるオチも、勝敗とは違う部分でレンとピトが戦ってた感じが出て、結構好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
遊びに遊び以外を持ち込んだからピトさんは負けたが、同じようにレンも勝負の中で勝負を忘れたから、隙を突かれる。でも、それも”ゲーム”の楽しさだ。
ログアウトしての現実編は、これまで張った伏線を回収する形に。Mさんの真実はなかなかのドン引きモンで、良い感じにダイナシであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
彼にも”愛”はあるんだ、しかも結構強いの…普通の形じゃないだけで。まぁ当人の間で納得できてるなら、なんでもOKじゃないですかね。(投げやり判断)
ピト=エルザはかなり分かりやすいヒントが出ていたので、読めてた筋。ただエルザのデザインがピトのキャラといい意味でかけ離れていて、そこで意外性を見せたのが良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
Mさん、あのちびっ子をストークしてたの? 今からでも堀入る?
ピトが生存するロジックが『リアルで会うって約束したから』なのは、このアニメがVRとRをどう捉えているか、よく判る部分だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
リアルあってのバーチャル。でも、だからといってバーチャルで培ったものが劣るわけじゃない。両方あるから巡り会えて、楽しめて、もう一回遊べる。
そんな事実を確かめあった二人は、ゲームが始まった頃のようにもう一度、無邪気に本気で遊ぶ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
これはゲーム、人生や命が乗っかるもんじゃないけど、本気で没入できる大事なモノ。ピトさんはそれを思い出して、レンはそれを取り戻す。
いい終わり方だった。
というわけで、GGOは終わった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
濃口のクレイジー人間どもが、ろくでもないVR世界で大暴れ!
ダイナシ感あふれるセッティングを活かし、ゲラゲラヒドい笑いを生み出してくれた。
しかしそれで終わることなく、バーチャルとリアルの関係性を背骨に、色んなものを見てるアニメでもあった。
安易に”リアル>バーチャル”でも、それをひっくり返しただけの”バーチャル>リアル”でもなく、ゲームはしょせんゲームと割り切りつつも、だからこそ大事だといい続けた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
外野から冷笑するのではなく、内側にズブズブはまり込んだ人達の悲喜劇で楽しませつつ、そうさせるゲームの魔力を肯定していた
そういう姿勢が、悪趣味なドタバタの裏に時折感じられたのは、僕にとって凄くありがたいことだった。読みたいものを見つける、読者の錯覚かもしれないけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
この作品独自の倫理に、物語の体温をしっかり宿すことが出来たアニメだったと思う。
悪趣味なものを描いていることに超自覚的で、エグい欠損描写とか、限界を超えたスーパー限界ダメ人間のダメっぷりとか、お行儀の悪い楽しさをみっしり詰め込んだのも、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
VRだからダルマも切り株描写もオールOKッ! そういう開き直り、結構好きよ。
キャラも愉快にぶっ壊れた連中が集まり、賑やかで楽しかった。ダメさの描写が印象的なので、そういう連中が自己表現できる”場”としてのGGOの値段も、ちゃんと上がっていたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
仮想でしか輝けなくても、その光にはちゃんと意味がある。仮想の光が、現実を切り裂く剣になることだってある。
バーチャルやゲームを逃避の場ではなく、本気で没入するべきもう一つの現実として捉え続けたことが、キャラ描写や世界観に体重を与え、このアニメを活きた話にしていたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
キャラデザが可愛いので、現実でのネタバラシが楽しみなのも良かったな。仮想と現実の間の落差を、巧く使いこなしてた。
セリフで説明はしないけど、主人公たるピトの強み、ヒロイン兼ラスボスたるピトさんの弱さが、振る舞いの中でちゃんと見えていたのもいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
リアルでデカいからちっちゃくなりたかったピトと、リアルちびっこなのでゲームでは強い女の外装着たピトさんの対比とか、結構好き。
仮想だからこそ、叶う夢。その幻が結構大事で、リアルをちゃんと揺るがせるという話運びも、とっても良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月30日
アクション、モンド、歪んだジュブナイル。色んな楽しさを詰め込んで、勢いよく駆け抜けてくれるいいアニメでした。
面白かったです、ありがとう。