HUGっとプリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月21日
悪がその手を伸ばす時…世界が絶望に包まれる時…子らよ、その名を呼べ!
15年の重さを乗せて、行くぜ全編オールスターバトル!
Drトラウム退場、新アイテム販促まで乗っけて、青山先生への負担はもう限界!
銀河ギリギリブッチギリのスケールでお送りするアニバーサリー回
というわけで、TV放送なのに作りも質も劇場版、オールプリキュア+α回である。全編とにかく殴り合い続けるバトル回なのだが、動きと組み合わせに込めた文脈が圧倒的に分厚く、なんにも喋ってないのに不思議と奥行きが出来るエピソードとなった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月21日
15年分のありったけ、ここで出し切る!
そんな感じ。
お話はDrトラウムと延々殴り合いだけだり、その殴り合いにどう盛り上がりを作るか一点勝負である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月21日
ここは気鋭・田中裕太と青山先生ががっちりシリーズの重さを背負い、圧倒的な殺陣を複数組み上げてくれた。個別の動き、そこに込められたノスタルジーも良いんだが、連携の組み方が良い。
とにかく人数が多いんだけど、音楽家組だったり、バリア組だったり、お姉さま組(一名小学生)だったり、共通項を巧く見つけてまとめ、アクションの中でそれを活かす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月21日
技と技がリレーされ、1+1が2以上になる喜び。違う世界のとっておきが組み合わさる、お祭り特有の贅沢な感覚。
非常に俗な言い回しを使うと『スパロボ感』的な、ファンの心に残る名場面を贅沢につなぎ合わせ、その繋ぎ目を丁寧に消して新しい表現に仕上げていく力強さが、アクションの中にみっしりと満ちていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月21日
背景はビュンビュン周り、キャラクターは激しく動き、それをまた別のキャラクターが追いかける。
アニメートの楽しさが全アクションにしっかり溢れていて、懐かしさで終わらない溌剌とした楽しさを、しっかり届けてくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月21日
拳一発、ビーム一閃がシンプルにワクワクして、なおかつそれぞれのプリキュアらしい。それをこの物量圧倒的に並べたことで、別格のグルーヴ感が生まれていた。
プリキュアは戦う存在なので、アクションは大事だ。しかし殴り合いに意味を込めていくのはカロリーも使うし、かなり大変。普通に喋って、分かりやすいドラマで回したほうが楽なときもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月21日
それでも、プリキュアは光の戦士だから。不屈の闘志は、アクションの中で魅せる。そういう決意の回だった。
全編見せ場と言えるし、各キャラクターのエッセンスが短いアクションの中にギュッと濃縮されて全て素晴らしかったが、あざとく追われる黄色組、別格なカラテを魅せる白黒、肉弾派ピンクの打撃リレーが、特に好きかな…一部声なし参戦は惜しいけども、まぁしょうがねぇよな。スタジオあふれちゃう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月21日
むせ返るようなハードアクションの奔流に、思う存分溺れる贅沢な回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月21日
しかしドラマ要素もピリッと効いてて、はなのエールが反逆の起点になったり、ブラックが代表して託した15年を”一番新しいプリキュア”が継承したり、オールスターでありながらHUGっとでもある、いい仕上がりにまとまっていた。
個人的には、キュアペコリンからダーッっと、サブキャラクターがラッシュをかけてきたのがメッセージ性強かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月21日
シリーズの軛で『はい、この子らもプリキュアです』と胸を張って言えない人達を、『言わんでも分かると思うが、実際プリキュアだから』と吠えた感じがあった。
まぁそういう状況の中でも、キュアモフルンは足だけ出演になったり、様々な事情は常に付きまとうのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月21日
販促、プリキュア経済、大人の事情。そういう部分は常にある。それを飲み込みつつ、単なる経済活動に自作を貶めない姿勢を守ってきたから、15年続いた。
内圧で画面が破裂しそうなぐらい大量のプリキュアをぶっ込み、各シリーズへの大量のオマージュ、プリキュアと名乗れないけど魂がプリキュアの人までみっしりと詰め込んで、圧倒的物量で勝負する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月21日
このエピソードの仕上がり自体が、15年間プリキュアがやってきたことへの敬意あるメッセージに思えた。
山盛りの愛情を引き受ける受け皿として、Drトラウムの戦闘力は惑星規模にまで拡大し、そのインフレーションに嘘をつけず鮮やかに退場していった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月21日
まぁ正直、これ以上の見せ場作れるわけないから退場は正しい判断だと思う。ジョージお前、これ以上のラスボス貼れるんか?
Drトラウムの過去はオールスターバトルとの併設上映になったので、やや駆け足、匂わせるだけで終わったけども、不思議と満足感がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月21日
バトルの上にバトルを乗っけるプリキュアバトルパフェの仕上がりが満腹の理由だろうけども、HUGっとらしい視野の広い運びが、細かくネタを広げてたのもあろう。
Drとルールーには因縁があったっぽいこと、そこに濃い口の感情が宿っていたことは、トラウムのコミカルな出番の中で、ちゃんと描かれてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月21日
だからこそ、最後に必要な部分をピンポイントでエモく描いて、画竜に点睛を与える仕上がりも機能する。よく締まった退場だったと思う。
まぁDr好きだから、グッと掘り下げてドラマを細かく見たかった気持ちもあるけどさぁ正直。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月21日
しかし夢のオールスターバトル…で終わらず、15年を24分に圧縮しきった名エピソードの敵役を見事にこなせたのは、悪役冥利に尽きるとも思う。
ありがとう、Drトラウム、また顔見せてね。
というわけで、スターマインにナイアガラ、百花繚乱のプリキュアバトル花火が乱打される、圧倒的カロリーの超絶バトル回でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月21日
15年の歴史、そこで培われた文脈を組み合わせ、活かし、魅せる。緩みのない気合の入った回で、非常に良かったです。バトルを極めると、自然ドラマになるのだなぁ。
今回のことは一炊の夢、ハレの日の特別な祭りだからこその仕上がり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月21日
しかしこの祭りに込めたエネルギーは、今後も続いていくHUGっとの物語、プリキュアの歴史に確かな一押しを与えてくれたと思います。
それを活かして、次回ギャグ調のハロウィン回、どう描いていくか。来週も楽しみです。