HUGっとプリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
甦る未来の記憶、明かされる衝撃の真実!
すんごい勢いで未来関係の設定が流し込まれつつ、濃い目に行くぜルール×トラウムの親子関係、ロボと博士のアイデンティティ・クライシス!
楽しい笑いも忘れずに、元気に進むルールー回。久々にはなルー補充できて素晴らしかった。
つーわけで、前回の未来要素を引き継ぎつつ、ドクターの心残りを燃焼し尽くすエピソードである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
今回は過積載のハンドリングが非常にうまく行っていて、未来関係の情報開示、ロボメカ親子関係の掘り下げ、両方とてもいい感じだった。ハリほまのすれ違い描写も濃かったし。
前回ワープでぶっ飛んだ未来要素を、なんでも知ってる万能キャラ・Drトラウムに説明してもらうのは、結構な反則…なんだけども、こんぐらいやんないと情報量処理できないからな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
圧倒的に正解ではある。途中から説明役をハリーに交代したことで、彼の事情と感情も見えたし。
凄まじい速度で開示された情報をまとめると、クライアス社は幸福な時間停止を実行するべく、なんかどすげぇパワーを持った"マザー"を狙った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
彼女の力を宿したキュアトゥモロー(前回のサブタイを引き継ぐ形で、グッドネーミング、グッドデザイン)は、野獣と化したハリーを救済し、手を携える。
しかし追撃の手は激しく、マザー最後の力を振り絞って、二人は過去へと飛び、キュアトゥモローははぐたんへと変化し、冒頭に繋がる、と。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
未来世界の四人のプリキュアが、初期メン三人+トゥモロー…なのかな?
因果を整理していくと、凄いこんがらがったパラドックスが生まれそうな気もする。
ここら辺は過去チラ見せしてた要素の交通整理という感じもあり、やっぱ作中で明言してくれると納得力がダンチでもあり、ありがたい説明だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
地味にハリハリ村が壊滅したと、ハリーの口から明言されたのがショックだったなぁ…どーなったんだろう、あのネズミ共。
ハリーとはぐたんの拗れた関係も、オフィシャルな解答が出て少し見やすく。最初っから、はぐたん=トゥモローだと知ったまま、プリキュアと接触したんねぇ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
すべてを失い獣と化したハリーがもろにノロイなのは面白いけども、そんなハリーの現在を肯定し、寄り添うトゥモローのバブみもすげぇ。
ここらへんは今回のメイン、ひょうきん親父との複雑な関係を飲み込めないルールーと、それに寄り添おうとする友人たちに上手く重なるところで、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
一話で全部解決するのではなく、納得できない部分も含めて誠実に書くのは、とてもHUGっとらしく、良い筆だと思う。
ルールーとトラウムの関係はアトムと天馬博士そっくりで、失った娘を投影したロボットが、望まぬ成長を果たしたので背中を向けてしまう形に。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
不要な人間味を付け足したのも、それが良い事だからではなく『娘がそうだったから』なあたり、トラウムの業は深いなぁ…造物主ってのは、みんなそうかもだが
ここら辺ハリーとはぐたんにも通じるところで、ハリーがはぐたん個人を見ているのか、その中にいるトゥモロー、自分を救ってくれた思い出を見ているのかは、危うい問題だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
そこら辺を感知してほまれが悲しい視線を向けていた…わけもなく、愛娘が恋敵に確定したヤバさに戦いていたんだろう多分
勝手な妄想でほまれをサゲるのはいい加減にして、今週のルールーは良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
冷静なロボットか、ポンコツアンドロイドか、優しい女の子か。今までのルールーには無い辛辣な表情を、巧くトラウムが引き出していて、掛け合いの新鮮さ、味わいがとても良かった。
ああいうちょっとザラツイたリアクションも見せてくれると、ただの人形ではなく血の通った人間だと心底思える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
彼女のヒューマニティを問う回で、それがちゃんと見えるのは大事なことだ。そしてそういうものは、大上段からセリフで語るだけでなく、描写で匂わせ感じさせるのが重要だ。
笑いも交えつつ、そういう空気をすっと飲み込ませていたのはとても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
プリキュアはどうしても綺麗事を大上段から語る形になるので、それをどう実感させ飲み込ませるかは大事になる。
『人間の証明は、心の中にある』『偽物の関係でも、いつか本物になる』
そういう綺麗事は、綺麗だからこそ食べにくい。綺麗だから自分のものとして受け入れたいけども、なかなかそうはさせてくれない現実の都合の悪さを、僕ら大人層はなかなか無視できない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
そういう厄介な壁を乗り越えエールを届けるためには、描写の自然さ、スマートな親近感作りが大事になる。
そういう意味で、トンチキで奇妙なんだけども、確かに"親子"してるルールーとトラウムの姿は、綺麗事を綺麗事で終わらせない自然さに、ちゃんと満ちていたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
こういう細工をしてくれると、やっぱお話は食べやすくなる。コアテーマだけ箇条書しても、胸には迫らないよね、やっぱ。
出ていったルールー(やけ食い描写がマジ可愛い)を見つけ、最初にエールを手渡すのがはななのは、彼女たちの関係が好きな僕には嬉しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
まぁえみルーマジ最強だし、結局最後はお嫁さんがまとめんだけども、全てははなルーから始まったわけじゃん?
最終的な関係性が『ご飯を食べる』で落ち着くのは、野々家でルールーが学んだことが大きかったからだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
そういう距離感をちゃんと思い出し、ルールーが決定的に『機械ではない自分』と向き合う今回大事にしてくれたのは、本当に良かった。はなルーなんだよなぁ…。
関係性を再構築していくのはトラウムも同じで、ルールーを娘に出来なかった自分、失ってしまった過去を投影し、ルールー自身を求めなかった自分と、彼は静かに対話していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
娘っ子がルールー探しに出ていく中、ハリーがオッサン担当するのが好き。お前ホント人間出来てんな…。
今眼の前にある一瞬、かけがえのないその人自身をしっかり受け止め、代用を求めない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
これは過去にトラウマを持つハリーが、野獣から人間に戻った様子とも重なる。時間停止を執拗に求めるジョージも、移ろいゆく一瞬を肯定できる心境に、最終的にはなるのだろうか?
トゥモローは『過去は変えられないが、今の貴方には寄り添える』という言葉でハリーを救った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
しかし実際彼女たちは時間を飛び越え、過去改変に繋がりかねない"今"を生きている。ここら辺のねじれはちょい気になるけど、スゲーややこしい時空SFなんで、残り時間で処理しきれるかな…。
さておき、トラウムもルールーに"誰か"を求めてきた自分、""誰か"ではないルールーと向き合い、答えを出す。お前、その逆足ロボ強すぎだろ……パワーバランスってもんを考えろ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
『父親が娘を守って、何が悪い!』という開き直りは、シンプルでオーソドックスで、だからこそ強かった。
今を活きる。そういう綺麗な結論を素直に飲み込めば話は終わるんだが、ルールーは"答え"に踏み込みきれない。トラウムを"パパ"とは言えない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
そういうギクシャクしたすれ違い、そうならざるを得ない"今"の不完全さもひっくるめて肯定する運び方は、完璧な答えを出してしまうより豊かに思えた。
"今"を受け入れるためには、不完全さも肯定しなければいけない。思い通りにならない事、至らない未熟もひっくるめて、それで良いんだと認めていくこと。そこに可能性を見ること。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
凍りついた100点よりも、いつか120点になるかもしれない50点を、良しとすること。それが人間だと頷くこと。
トラウムとルールーを通じて、今回のエピソードはそういうHUGっとのイズムを見せた気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
トラウムは失ったときの幼子ではなく、『もし彼女が成長していたら』という可能性を見据えて、成長した姿でルールーを作った。止まったように思えるトラウムの時間も、ちゃんと脈を打っていたのだ。
人間が人間である以上、不完全さと可能性は、常に付いて回る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
ジョージはその業を乗り越え、全てを完璧の中で静止させるべく、暗い夢を見る。その静止した夢に、協調しつつ反発する。
トラウムのいうとおり、人間は矛盾の中で生きている動物である。アンドロイドもネズミもプリキュアも、例外ではない
そういう人の有り様を、ポンコツロボと激ウザパパの交流の中で、しっかり見せるエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
"親子"を無条件に全肯定するんじゃなく、"失敗作"含めてそういうもんだと受け入れるスタンスが、凄く良かった。失敗の必然を見据えた上で、そこをどうフォローしてくかは、HUGっとでは大事なんだな。
未来関係の情報もバリバリ出て、ほまれの恋心がマジ限界領域であるが、来週はえみルーである。すっっげぇ声出したなえみる…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
要素を引き継いで発展させてく、ソナタのような物語づくりが連続してて、そこも面白いですね。今回見せたルールーの物語を、えみるはどう発展させるか。来週も楽しみ。
追記 無一物中無尽蔵。矛盾の中にしか、真実はないのだ。悲しいことに。
HUGっと追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
『絶望し止まりきったように見えても、生きている限り人間は希望をもってしまって、どこかで救いを求めてしまう』というモチーフは、視認の時間をロボットに閉じ込めるのではなく、その成長した可能性を"愛"を込めて形にしたトラウムに、色濃く投射されている。
ハリーも『もう何もいらん!』と自暴自棄になりつつ、トゥモローと触れ合うことで希望を思い出し、自分を取り戻した。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
どれだけ止まったフレームに押し込めようとしても、命は勝手に時を刻み、死に向かって必死に生を生きようとする。その原始的な熱量は、ジョージが見据える永遠の美しさでは凍らない
ジョージが静止した永遠を求めるのも、絶望ではなく希望からだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
そして生物が生物である以上、可能性は常に変化の中にある。あってしまう。
そういうカルマをジョージ自身が理解しているのか、また自分の中野ジョージ性をプリキュア(特にはな)が共鳴しうるかは、終盤戦非常に大事だと思う。
静止した安定を求めるのも、変化の中の可能性を求めるのも、人間が必然的に背負う矛盾だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
その一方だけを肯定するのではなく、両方が運命なのだと認めた上で、前向きな物語を紡いでいって欲しい。キュアプリンセスとクローズさんの関係に、ちょっと通じる部分かな(なんでもGOプリに直結厨)
永遠と可能性、矛盾する相克を求めるしか無いカルマを『ホメオスターシスとトランジスターシス』と簡勁にまとめ上げているあたり、赤木リツコ博士は本当に天才だと思う。(急にエヴァトーク)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月18日
ホント急ですいません。でもあの切り返し、凄く好きなんです。短くて力強くて、理想のセリフ。