ガルパ履修記録。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
イベスト制覇の旅は続く。
・ウェディングドレスは突然に
頼まれたらNOと言えない女、山吹沙綾が結婚式場のモデルに祭り上げられる話。ほんとに押しに弱いなアンタ…。
瀬田くんはまぁバカなんで。それと並ぶくらいに巴が直情一本侠気勝負だった。大丈夫かこの女。
”結婚式場”の広告で少女と少女を被写体にするのは、瀬田がよっぽど男に見えるのか、あの世界の新宿区が非常に先進的なパートナーシップ制度を採用しているのか、『女と女が結婚するのは疑問の余地も偏見の隙間もなく普通』という、スタートレック的未来像の世界なのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
研究が待たれる。
あこ相手に『お姫様にだって、王子様にだってなれるよ』と告げる瀬田薫の人格が強すぎて、ホントただのバカじゃないな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
世界をステージと捉えることで、アクター・瀬田薫はありとあらゆる無茶を押し切り、善を為す。その一心不乱に迷いはない。演技と素の境界が既にない所が本当に凄いと思う
なりたい自分、こうあるべき自分、こうあってほしいと思われている自分を演じ続けることで、嘘は真実になっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
瀬田薫は”王子”と呼ばれる(望まれる)役割を、一切の裏なく演じきり演じ続けることで、その高潔を既に真実に変えている。だから『なれるよ』は希望ではなく体験の言葉だ。
そんな彼女が”ハロハピのギター”というアクトを背負うことで、なにかが変わるのか。何も変わらないのか。瀬田薫というアクターを内側に取り込んだことが、ハロハピのミッションにどう影響してくるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
実は瀬田薫のエピソードだったように思う。
・Don't leave me,Lisa!!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
実力派集団Roseliaの最後尾に付けるベーシスト、今井リサ。彼女が消滅する時、Roseliaは静止する!!
リサママがいないとバブちゃん四人がどんだけメタメタになるかを追う、今井リサの株を不在によってあげるエピソード。あなたたちさ~。
要を失ったRoseliaで、人間関係を取り持とうと前に出るのが最年少のあこちゃんなのは面白い。残りの三人、軒並み対人能力低くて余裕ないからなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
しかしあこちゃんの短躯には、楽器満点人間落第のベイビーガール達は面倒見きれないのであった。いやー、頑張ったよ。
あこちゃんは最年少の”末っ子”として、情熱や純粋さを担当する…ように見えて、結構視力がよく頭もいい。これは巴をロールモデルに、気配りと頼りがいを自分でも身に着けようと頑張った結果だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
同じように姉が好きで、姉にべったりで、しかし間合いがギクシャクしてる氷川姉妹とはかなり異なる
…んだけども、巴の方も実は結構複雑だというのが、後のエピソードで見えてくる。盤石安定の関係性を用意せず、様々な姉妹関係を見せてくるのはガルパらしいなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
姿を見せない奥沢妹、白鷺妹がどんだけ巨大感情を隠しているか、語られる日は来るのだろうか。
・星に願う短冊
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
宇田川姉妹の幸福なロールモデルの後に、氷川姉妹の複雑なかみ合わせを投げつける。”文脈”である。
あくまで中間地点というか、真心や優しさをなかなかうまく使えない思春期の姉妹が、それでも願いを込めてお互いに向き合おうとするお話。
日菜は猛烈に自我と才能が強く、どれだけ他人が他人だと思い知っても、自分というものが消滅しない女である。だから他人は『楽しい』と思える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
その巨大な存在感に、”自分”を見失い傷つけられてきたのが紗夜。しかし日菜はお姉ちゃんが好きで好きで仕方がないから、側によるのだ。
自分の巨大な存在感が、大好きな姉を傷つけている。パスパレで”他者”を見据え、自分を見据える楽しさを手に入れた日菜は、その事実に思い至る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
自分がお姉ちゃんを好きだという気持ちは、すぐさまお姉ちゃんが自分を好きだという結果につながらない。むしろ、近づくほどに傷つける。
でもそばに寄りたい。自分と共通した部分が多い、多くあって欲しいと思える稀有な”他者”と、同じ世界にい続けたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
そんなジレンマが、日菜の動きをぎこちなくする。こういう動きを取るのは紗夜相手だけで、彩ちゃんはその違和感を見落とさない。さすがの丸山であろう。
そんな妹の好意に傷つけられつつも、純粋な善意で自分を空いてくる子供を無下にする残酷を、自分がぶん投げてる真っ最中だと気づきかけている紗夜。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
でも、その痛い好意をどう受け止めればいいか、答えは出ない。望みはすぐには叶わない。
氷川姉妹の捻じくれた関係は解決にかなりの手数を使うので、ここで果たされたのはお互いが自分と姉(妹)を見据え、どういう方向に進みたいかを確認するまでだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
少し距離を起き、自分の好意を抑えることを覚えた日菜のほうが、少しだけ人格的成熟度は現状上か。
しかし『日菜に向き合いたい』と願いをかけた紗夜の一歩が、小さいわけではない。今は星に願うしかなく、それでも、いつか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
二人の想いがハビタブル・ゾーンを見つけられる日が来ると良いなと思う。七夕をモチーフに、手を伸ばしつつも触れ合えない姉妹の話をやる詩情はベネ。
鵲の橋をかけなきゃ出会えない織姫と彦星に、自分たちの関係を見立てた日菜にとって、姉との距離は遠く見積もられている。七夕周りの意味論を、天文部で天才の日菜が抑えていないわけはないだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
そういう冷静さが”他者”を面白がらせもするのだが、自分と密着した双子相手には、なかなか機能しない
自分と姉の距離をポエトリーにまとめ上げれる日菜と、グジャグジャした混迷の中愚直に進むしか手筋がない紗夜。二人の才覚の差異は、静かに、しかしかなり厳密に切り取られている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
こういう否定しようのない”差”が積み重なった結果、紗夜は日菜を否定するようになったんだろうなぁ…。
人の心が分からない天才にも、愚直にすぎる凡人にも、それぞれの生きづらさ、それぞれの尊さがある。それが正面から向き合うためには、まだまだそれぞれのバンド、それぞれの青春での人生修業が必要、か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
二人の未来に幸多いことを祈る。
だって紗夜さん妹大嫌い大好き熊ショックじゃ~ん。
・巴SOS! あこの看病大作戦
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
侠気番長宇田川巴が霍乱し、あこちゃんがそのケアに東奔西走するお話。
ありがちなデス料理ネタで笑いを取ることなく、”末っ子”の確かな成長と責任感を鶏団子スープに込めて描いてくれたことに大感謝。あこちゃん立派やで…ほんま立派やで…。
姉の背中を追い続けて、中二病とネトゲとドラムに邁進した結果、あこちゃんは結構身の丈がデカくなっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
リサのいないRoseliaをなんとかまとめようとしたり、姉以外に尊敬できるロールモデルをRoseliaの中に見つけたり。その小さく健全な歩みを、少しの寂しさを込めて見守る巴。
『ドラマーとしての技量』という部分で、あこは巴より勝りうる気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
蘭ちゃんのシェルターとして現状維持(するのも大変なんだが)を是とするAfterglowと、友希那をヘッドライナーにガチに厳しく突き進むRoselia。身をおいた環境の差は、おそらく音に出る。
その残酷なレースを優しいガルパが描くかどうかは分からんけども、追いつかれ追い抜かれる日を巴の冷静な視線は、ちゃんと見据えている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
その時、”宇田川あこの姉”ではなく”宇田川巴”として、向き合える自分を手に入れられるか。今回のエピソードだと、そこんところは保留という塩梅か。
風邪を引いた特別な日に、姉妹の役割を交換できるほどに、あこは立派になった。巴がバブちゃんになって甘えるのも、その伸びた身の丈を頼もしく、少し寂しく思ったがゆえの戯れだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
そのお道化た仕草が、哀しみを孕んで美しかった。あの瞬間にしか生まれない、転倒したコメディア・デラルタ。
商店街食料品部隊が、ガッツリ飯を持ってきて巴を気遣う所。あこちゃんがその友情にしっかり感じ入り、尊さを言葉にするところも良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
弱った時にメシを持ってきてくれるネタに、根源的に弱い。食いもんはマジ大事よね…あこちゃんがそれを無駄にせず、巴の身魂を養ったのもよし。
・つぼみ開く時
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
女優・白鷺千聖に降って湧いた試練。パスパレを揺るがす不和が、お互いの距離感を一歩進ませる。
露骨蜷川幸雄な演出家先生が慧眼で、アクターとしても少女としても人間としても、この舞台で白鷺千聖が一皮剥ける。ガルパの大人は目立たんけども、基本人格強いな…。
千聖は結構防衛本能の強い女で、勝てる勝負しかしないし鎧は外さない。それはパスパレという社会にも、女優業という仕事にも言える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
これまでは分厚く重ねた嘘で表面上の付き合いをしてきたわけだが、自分を解ってくれない仲間にキレて、中身を見せる所まで行く。そうしたいだけの親愛がパスパレに…
おそらくは”丸山彩”にある。どーでもいい人なら見捨てて、泥舟から降りれば、あるいは表面を取り繕えばいいだけだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
しかし白鷺千聖は、見えないところで努力している自分をパステルパレットに理解してほしかった。嘘のない自分を受け止めてほしかった。
そう思えるような”誰か”に、パスパレはなっている。そうした(してしまった)のは間違いなく丸山彩で、功徳とも罪作りとも言えよう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
パスパレに拒否られて傷ついた心を、昔の女の胸で泣いて癒やすところとか、ほんとズリーなこのアマって感じでもあるが。かのちゃん先輩なら拒絶しないと読んだか?
ここら辺の事情を言語化しまとめ上げ共有するのは、やっぱり大和麻弥である。この人ほんとに高校二年生…?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
スルスルと他人の懐に入って、必要な情報を吐き出させ、状況をクリアにする能力が非常に高い。曖昧な感情や価値観を、わかり易い言葉に変換する能力も。
大和クンの人間力がないと、凸凹集団パステルパレットはまとまらんわけで、実際MVPだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
こういう子を便利に使うだけでなく、ちゃんと主役の話を回して欠落や願望を描く…無敵の天使に押し込まないのは、かなり好みの話運びである。ほんと”ジブン、アイデアル”が初イベでよかったなぁ…。
飾り守る以外の生き方を見つけた千聖とパスパレが、今後どこに転がるか。今回魂を受け止めてもらった千聖が、誰かの迷いを受け止める日が来るのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
骨の太いエピソードがあると、座組を変えた”次の話”への期待も高まるね。
・ハッピーサマーバケーション
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
バンドの枠を超え、女が水着でウハウハザブーン。そんな感じのエピソード。
全体的にハッピーハードコアな仕上がりで、普段接点のない女と女が一生キャッキャしている姿は幸福ゲージを跳ね上げてくれた。今井クンはほんと面倒見がいいな…。
燐子が自分の殻を少し破るエピソードでもあるが、こういう小さな一歩を推し進めた結果がアニメ二期の『おう戸山…うちの”ライブ”、内側で勉強していくか!』というお誘いなのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
成功体験の積み上げとセルフプライドの獲得が丁寧に書かれると、人格が変化していく様子も解像度高く受け取れるね。
ガルパの女の子たちは皆人間が良くて、良いと感じたものは基本素直に言葉にし、共有する。(このルールから外れているのが蘭ちゃん)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
今井くんは特にこの能力が高く、自己卑下しがちな燐子が何を成し遂げたか、ちゃんと教えて自信に変えてあげている。立派な行いである。
本命じゃない女の子にはこんなにハンサムに振る舞えるのに、大本命の猫大好き女相手には凄い勢いでバックダッシュして、見守る立場に逃げてしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
そういう万能じゃない感じが、今井リサの質感を生っぽくしていると思う。色々ままならぬけども、頑張れ今井クン…。
・鼓動重なる花火大会
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
前イベントに引き続き、普段とは違うLIVE2Dをご用意しました!
そんな感じのポピパ夏祭りイベ。目立ってたのは有咲とおたえ。
ツンツンな防壁を貼りつつも、手に入れた友情に心を踊らせ、自分だけのとっておきを共有しようと差し出す有咲の姿に、オッサン感涙。
それを頑張って推測して、ちゃんと受け止めてあげようと頑張るおたえと沙綾も、非常に立派な人間であった。そういう真心に真心で返す姿勢が、君らの思春期をタフにしていくのだ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
何かと手を繋ぎ、身体接触で安心を得ようとするおたえの頑是ないところとか、細かく人格が見えていい。
おたえは直感の人なので、彼女が有咲のシークレットを推察してたどり着くのは納得の座組である。香澄は幸運と直感で同じ場所にいけちゃうわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
途中経過をぶっ飛ばすので誤解されがちだが、おたえは非常に豊かな感性とナイーブな優しさ、細かな気遣いを持った人だと思う。
そういう彼女の資質が、五人だけの特別なファイアフラワー、一瞬しか無い永遠にたどり着いたのは、つくづく善因善果で良かったなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
浮かれた自分を孤独の中で反芻しつつ、トゲを抜いた素直な気持ちに闇の中向き合う有咲もな。
皆幸福になり、ますます幸福になってほしい。(ガルパ実篤)
・6番目のAfterglow
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
夏の日の幻第三段、ひーちゃんが引っ掻き回し役になってアフロの肝試し~、なお話。
こういういかにもな”青春の一ページ”をやれるのは、生っぽい質感を大事に進めているAfterglowの特権かなぁ、と思う。ポピパだと前イベのように、もうちょい派手でコミカルになる印象。
ひまり・巴・蘭の三人が足並み乱すのはのは予測どおりだったが、最後まで揺れない枠がモカちゃんだったのは少し意外。ひまりかと思っていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
モカちゃんの浮世離れした人格は、取ってつけた外付けの鎧というわけではなく、ナチュラルで強靭な彼女自身でもあるのだな。
そこが根源的なヤバさにも繋がっている感じもするが、さてはてどうなるか。スパッと切り落とすエンディングの付け方が結構好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月6日
これで残り40か…ほんと長いなガルパ道…面白いからいいけども。次のお話も重量級なの揃ってそうなんだよなぁ…。