かつて神だった獣たちへ を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月16日
ローグヒルにそびえ立つラビュリントス。安心を手に入れるはずの備えが、己を苛み周囲を殺す。
敵はどこにいるのか。救いはどこにあるのか。恐怖という迷宮に出口はなく、擬神兵の戦争は終わらない。
備えよ、と斧握りし王が言う。だが誰に? 誰がために?
そんな感じのローグヒル地獄旅である。チュートリアルの駆け足感が否めなかった二話までに比べ、1キャラクターどっしり使って展開するお話となり、なかなかコクがあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月16日
むっつり黙り込み距離を取るハンクに変わって、なぜなぜナンシーの教師役を頑張るライザさんに好感。スゲー服着てるのにマトモだ
冒頭の導入が西部劇感あって結構好きである。戦争が終わらない街、ローグヒル。煮えてていい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月16日
擬神兵の恐怖と祭儀が三年間煮込まれると、あのサイズの要塞が出来る。規格外の巨大さが『あ、こらあかん…』感を強めていて、ホントロクでもねぇなと実感させてくれる。こ、殺すしかねぇ!
どうにもならない戦後の焼け焦げに、どうにかなる道を探そうとする。シャールは良い子であるが、マジどうにもならないのが擬神兵問題である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月16日
恐怖から自分を守るための備えに囚われ、トラップと悪意を内包した巨大な迷宮を作る。それが戦後を阻害する檻ともなり、パラノイドを加速もする。
セオドアに"備え"を教えたハンクが、その狂気を終わらせるしかないというのがまた、なんとも世知辛い。こんな地獄を生み出すために、生き延びる術を教えたわけじゃないのにね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月16日
早急にメンタルケアが必要なシェルショックっぷりだが、義神兵を繋ぐ鎖はない。固定され加速した妄念を、止める術はない
社会が受け入れる準備が出来てないのに、目先の勝利のために制御不能なテクノロジーを投げ込む。あらゆる時代、あらゆる場所で演じられてきたダイダロスの悲劇は、擬南北戦後の世界でも同じである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月16日
その始末を、ハンクは心をズタズタにされながらつけている。キチーな、おい。
正義が履行されないことにプンプン怒りつつ、どうにかマシな生き方を探すシャールちゃんを、ハンクは遠ざける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月16日
自分と元戦友が追い込まれた地獄に、子供の居場所はない。そういう優しさはしかし、シャールの親父を自分が殺して、シャールを当事者にしてしまった事実を無視もしている。
守るために遠ざけるハンクと、知るために踏み込むシャール。二人の間を繋ぐのが、『オメーその胸元で公務員かよ…』なナンシーである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月16日
シャールのはわわシーンとか、ざっくり肌色シーンとか、微妙に"色"付いたシーン多かったなぁ今回…毎回悲劇の灰色煮込みだと舌が疲れるから、いい塩梅で混ぜてね。
ハンクの固茹でなキャラを壊さず、彼と世界の事情を知るためには別のガイド役が必要で、ナンシーはいい仕事をしていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月16日
ハンクにもシャーリーにも理解を示し、戦中と戦後、戦場と銃後両方の理屈に橋を架けるバランサーっぷりは、なかなかいい感じだ。アシストも的確。
とは言うものの、終わったはずの戦争を蘇らせてしまう擬神兵の社会不適合と、それをぶっ殺すことでしか解決できない社会の間には、どうにもならない溝がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月16日
国の方も黙ってみているわけではなく、魔獣ぶっ殺し専門部隊"クーデグラース"を設立している模様。
ハンクがミノタウルスを葬った銃弾と、国が用意した"慈悲の弾丸"。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月16日
暴走するテクノロジーを生み出してしまった以上、国と社会はどうにかケリを付けなきゃいけない。
生まれてしまった命は、どういう形であれ生きようとする。コポコポカプセルにヒロイン詰め込み、ケインも絶好調だ!
モブは『戦争はとうに終わってるんだ…』と受け流していた、ミノタウロスの吠え声。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月16日
戦に備えよ、敵はそこかしこにいる。
それは実はパラノイドではなく、擬神兵が実際に存在し、戦後災害として抗議の声を上げている以上事実でもある。
まだ、何も終わってはいない。プロテスタントが鉾を握る。
むき出しの死と恐怖が荒れ狂った、戦争というリアル。一般国民が終わったことと切り捨てた時間と、戦争の神たちが取り残された時間のギャップ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月16日
最強の狼は一人、終わらせるために銃を取る。現状マジで殺す以外に道がなさすぎて、絶対ろくなことにならないなこれ…。
堕ちた英雄に政府が出した答えは"coup de grace"…ハンクと同じ慈悲の弾丸である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月16日
死ぬことだけが安らぎだなんて、あんまりにも悲しすぎる。シャールのヒューマニズムはしかし、煮立った現状を前にあまりに無力である。
少女はそれでも、と言い続けられるのか。男は殺し続けるのか。
そんな修羅道が垣間見える、どっしり重たいお話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月16日
ヒロインのシャワーシーンをどんだけ挟んでも、根っこが暗くて血腥いッ! 戦場の匂いが消えないッ! ええこっちゃな。
コポコポカプセル見上げ、幼女侍らせてご満悦なケインが何仕掛けてくるか。政府の魔獣殺しはどう動くか。来週も楽しみ。
モロ南北戦争な世界にモロファンタジックな擬神兵がいる"馴染まなさ"は、俺『良いな』と思ってて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月16日
アイツら終わった戦争の落とし子で、戦後にはどうあがいても生きられない動物だから、ヴィジュアルで違和感あってキモいの大事だと思うのよね。セオドアの童顔と牛ボディの馴染まなさとか。