さて、シスプリ第13話。こっから監督が 大畑清隆から伊灘郁志に変わるよー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月21日
まぁ言うたかて、実質総集編なわけだけども。
こうしてみると、可憐のメインヒロインとしての”圧”のかけかたは独特だな…静かで待ち気味だけど、それが航の困惑と噛み合って唯一性がある。
妹のキャラ性、魅力をストレートに航の内言で綴っていく回。ひねくれた暗号まみれだった前半とは、結構味わいが違う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月21日
ゴーグルに浮き輪。終わっていく夏をフェティッシュで描く筆は結構好き。
そしてこの回の書き方は、ガチ幼児感があって好き。
航ってここ迄徹底的に内言を剥奪されてて、愛想笑いの巧い子供だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月21日
ボヤいたり反発したりってのも、表に出たリアクションで判るのであって、苦笑いの奥で何考えてるかはこっちが推察することだった。
今回はかなりダイレクトに、航の考えてることが限定されていく。
そらまぁ普通の作り方で、ボヤーッとした主人公のあやふやさはストレス…ってほどでもないけど、なんか生煮えな感じで気持ちよくない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月21日
しかしその半煮え感が、”シスプリ”を客観で見る(時にDisる)視線と噛み合って、独自の味と共感を生んでもいたな、と思ったりもする。
個別エピもらってる妹と、そうじゃない妹の間で評価への実感がぜんぜん違うな、やっぱ。そんだけ、徹底してキャラの”表面”で妹描いてたって話なんだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月21日
パット見のキャラ以上の意外性って、個別エピ貰うまで全然臭わないのよね。そのプラスティックな風情が”シスプリ”…の、一側面ではあるが。
野島健児のナイーブな声を大量摂取できて、延々航がモノローグする展開にありがたみを感じてきた。ノジケンの弱々しい声すき。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月21日
鈴凛すんごい”球”投げてきたな…その寝癖直しだけで、かなり勝てるぞ…。比較的プレーンな性格と、ギャップの活かし方を考えると、一番現代ヒロインしてるな。
ほんと山田は報われねぇなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月21日
亞里亞も人形っぽさがよくでてて、今回の幼児組の書き方は凄く良い。
一方、物語進行に果たす役割のデカさにふさわしく、”妹”として遇されるマミ。まぁアンタが一番、1クール目で”人間”だったしね…。
ここで”兄”の優しさを拒絶するマミ。後半への伏線蒔いてるなー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月21日
そして可憐の追いスープ。メインヒロインの風格がある。
これが3DCGがなかった時代の、花火の表現だッ!
航なりの、妹への恩返し。序盤の当惑と無気力を思うと、結構遠くに来たもんだ。この人の良さは生来なので、取り戻しただけだが
マミが航の力を借りないことで、妹達の”兄”依存、自立力のなさが目立つ形になってる。主人公を愛し、愛される役割以外に存在意義を持ち得ない、この時代のギャルゲーの”女の子”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月21日
そんな役割の蕩尽は、存外今のコンテンツも変わっていないのだろう。マジでオタク保守的だからなぁ…。
超ガリ勉人間だった航が、勉強を忘れる。プロミスドアイランドでの変化が、結構分かりやすくエピソード化されている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月21日
止めとばかりに、兄を気にかける妹の特権を可憐がゲット。航の内面だけでなく、可憐のポジションも分かりやすいな13話…伊灘監督の”味”か?
というわけで、夏の総括。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月21日
半分総集編ながら、主人公の内面、ヒロインの魅力、話の構造どれもすげー分かりやすくなってて、全体的に飲み込みやすい。
同時にこの明瞭さが切捨ててしまったものをずーっと見てきたことを思うと、ちょっと寂しくもある。イヤ、マジ良さ分かりにくいな無印前半…。
シスプリのアニメなのに”シスプリ”を肯定していない異物感と、それがだんだん”シスプリ”を好きになっていく歩み、その変化を明言しないナイーブな内気さが、自分は結構好きだったのだなぁ、と思わされる13話だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月21日
こっからどういう運びをするかさっぱり忘れているので、今後も見ていきたい。