イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 20/02/23 初音ミクTRPG『人にやさしく』

昨日はカッツェで、初音ミクTRPGを遊びました。2020初GM、初自作シナリオ!

シナリオタイトル:人にやさしく システム:初音ミクTRPG GM:コバヤシ

二次元くん:蜜村凪:28歳女性:巡音ルカ:ラヴ:青 かつて信じていた者に裏切られ、それにどんな感情を覚えていたかすら忘れてしまった青春の残骸。決着のつかなかった想いを追いかけて、音楽にしがみつく三流ライター。
新米くん:待夜歩:16歳女性:MEIKO:ダーク:黒 戦闘狂を装うことで、ナイーブな自分を守るグラスエッジ。デスサイズをぶん回し暴れ倒して、オトクイに奪われた妹の魂を奪還することを目指す。
シェンツさん:小鳥箱 冥:27歳女性:初音ミク:メランコリック:白 青春期を上手く殺せなかった、ジュブナイルの残骸二号。死ぬ気の一切ない自殺未遂を繰り返し、かまって欲しいオーラをぶん回す超めんどくさいダメ大人。相棒は白軍服のじゃロリ口調のミク。

つー訳で、二年ぶりのココロダンジョンダイブでした。
”pet”がオモシロすぎるんや……あと”id:INVADED”。

サイコダイブモノを過剰摂取し、心の中の子供を大事にできねぇ苛烈な展開にココロが耐えかねた結果、『んじゃあ無敵パワーを手に入れたPCたちが、傷ついた子供たちを大事に守り抜き、現実の世知辛さを突破していく物語を主役として体験していけばいいじゃない!!』という結論に至った。
TRPGは最高の創作。

 

ミクTRPGは『あ、ボカロ曲じゃなくても良いんだ』と開き直ったあたりから付き合いやすくなって、今回はブルーハーツの名曲をテーマソングにシナリオを作りました。
甲本ヒロトの歌詞は難しい語彙を一切使わないのに、伝えたいこと、伝えるべきことをしっかりグリップし、パワフルに叩きつけてきます。
この太いリリックに支えられて、自分もやりたいことをシンプルにまとめられたかな、という印象です。

シナリオとしては童話っぽいというか児童文学っぽいというか、シーンの夢っぽいイメージを上手くエリア描写にまとめて、それをPCに体験してもらう所が上手く言ったかな、と思います。
今回シナリオ描いてて、『あ、僕は”情景”がやりたい人なんだな』という発見があった。
20年以上TRPGやってても、新しい発見はあるね。

ココロダンジョンはエリアの課題をクリアすると、過去や現実のヴィジョンが広がるシナリオ構造です。
これがリアリティとファンタジーの繋がりを上手く作って、ただふわっとしたマインドダイブを過ごすのとは違うメリハリ、世界としての奥行きを生んでいたと思います。
今回のシナリオのテーマが『大人と子供、リアリティとファンタジー』なのもあって、現実の世知辛さと空想の癒やし、それが相互に響き合う場としてのセッションを上手く演出できたかなぁ、と感じております。
ハンドリング含め、結構上手く行ったかな。

……ちょっとイメージが迸りすぎて、吟遊気味だったかなーってのは反省。
まぁ僕のマスタリングスタイル、全体的に喋り過ぎなんだけども。
自分が幻視したヴィジョンを聴いてほしいからTRPGやってる部分もあって、”聞く”スタンスとのバランスはいつでも難しいなぁ……耳を傾けてくれるだけのパワーが、べしゃりにあると良いんだけども。

 

PL陣は久々のシステムにもスルスルと入っていって、とても良いセッションになりました。
ダメ大人二人は結構想定外だったがな!
そこは歩が非常にしっかり、ジュブナイルな部分を担当してくれて助かりました。
僕も忘れていた過去シナリオのネタを力強く回収・投擲して、熱量のあるプレイをしてくれた。
新米くんの『本気で感動する力』って、TRPGプレイヤーとして本当に凄いものだと毎回思っています。

久々のココロダンジョンだったけど、僕のやりたいこととかなりシックリ来るシステムでした。
世界観もゲーム体験の構造も、システム回りのデザインも。まぁ三年前のシステムなので、重い・遅い部分は当然あるんだけどね。逆にいうと、この三年で更にゲームは軽く、素早くなってんだよなぁ……スゲーことだ。

2020初のGMでしたが、PLの協力もあって非常に楽しい体験となりました。
色々あってフットワークが重くなりがちですが、今年も面白いゲームを沢山やっていきたい気持ちです。
良いセッションでした。
同卓していただいた方、ありがとうございました。