NOMAD メガロボクス2を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
勇利の愛弟子であり、不敗のチャンプでもあるリュウ。
奇跡の復活を果たしたチャレンジャーを前に、不安に震える。
心残りは五年前、ジョーとのエキシビジョン。
燃えカスに日を付けて何かを掴もうとした藻掻きが、付けた心の傷。
ノマド、もう一度燃え上がろうか?
そんな感じのどん底からの上がり調子、人生捨てたもんじゃないよね…だから怖いッ! ぜってぇ次のバウトで何かが起こるッ! NOMAD第7話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
リュウもマックも、それに関わる人達も気持ちのいい連中で、ジョーの人生もアガってきて、だからこそ怖いよぉ…。
一期ラストの激闘で燃え尽きたファイターが、歩んだそれぞれの道。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
伝説の後に続く現実をこそ、己の拳で切り開いてきた青年が、生き直しを始めたジョーに噛み付く牙。
そこには、二期だからこその切実さがあった。
アンタラだけが、話の主役じゃねぇ。俺にも、終わってない物語がある。
ジョーの人生が瓦礫と崩れたあの試合を足場に、栄光に飛躍していった若きチャンプ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
そんな彼の心残りに向き合う中で、拳と拳が軋む。
一度はメガロボクスから遠のいた勇利を、トレーナーとして引き戻した瞳の熱さが、ジョーにも届く。
男達は確かに、拳を通じて言葉を交わしていた。
リュウとのスパーを垣間見ることで、ボンジリとサンタもジョーの復活と本気を信じ、隣を許してくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
崩れた壁に一つずつ釘を打つように、傷だらけの信頼も、錆びついた拳も蘇っていく。
真っ白な灰の中から、確かに人間はやり直せるという、強い希望が今回のエピソードにはあった。
そんなリュウと対戦するマックも、絶望からギア技術でカンバックした希望のヒーローで、不屈を知る男だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
彼を蘇らせた佐久間くんも、驕らず侮らずの気持ちの良い青年で、出てくる連中みんなキラキラしていた。
だから怖ぇんだよなぁ…NOMADだよこのアニメ。しかもまだ7話。なんかあるだろォ…。
マックが観客席のジョーに、穏やかながら熱い視線投げてるのも気になるし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
チーフといい、褐色のタフガイに熱視線貰い過ぎなんだよなぁジョー。
南部のオッサンにも愛されてたし、そういう星の下に生まれてるんだと思うね。
”ギアレス”ジョーの灯火は、やはり消えずに残っている。
それがジョー自身と周囲を焼き尽くす業の炎になりかねないのが、この油断ならないアニメでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
死ななきゃ、アンタはリングを降りられない。
拳に修羅を宿すリュウの言葉は、予言の星のように不吉に、物語に鈍く輝いていた。
俺はメガロボクスの、燃え尽きず生き残るスタイルが好きなんよなぁ…。
というわけで、窓越しに子供たちの視線を集める我らがチャンプ、リュウは常勝の栄光に身を浸しつつも、魂を燻ぶらせていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
サチオは筆ゴロ扱いしてたけど、サンタが結構記者としてシャープに仕事してる様子が見れて、なかなか嬉しい。
(画像は"NOMAD メガロボクス2"第7話より引用) pic.twitter.com/9cwbNoozuC
その口から飛び出した『”ギアレス”、帰還』の一報に、リュウは表情を険しくする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
どんだけ勝っても、偉大すぎる伝説が重荷になる。むしろ勝つほどに、負けを思うと気が重い。
この栄光の起点になった、燃えきらないあの闘い。
ユーリが燃え尽き、リングサイドに堂々退いた一戦。
それと同じ熱で魂を焼き切れば、この不安も燃え尽きるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
二人三脚で進んできた道に、始めて反発した愛弟子に勇利が向ける視線が、往年の熱を宿す。
車椅子に乗ってても、やっぱ勇利は最高にセクシーな男で、マジありがたすぎたね…。眼が熱くてエロいよなぁ。
リュウは夢の廃墟にポルシェで乗り付け、かつて打ち倒した男に再戦を挑む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
”今”を闘う一人の戦士として、どうしても燃え尽きれないあのエキシビジョン。
終わった話と、釘を握って彼自身の”今”を蘇らせてるジョーも、その熱に瞳を燃やす。
(画像は"NOMAD メガロボクス2"第7話より引用) pic.twitter.com/c38onsxzgY
アンタラの伝説が、俺の生き様の邪魔をしてる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
そう心を顕にする時、割れた窓ガラスがジョーを覆うのが良い演出だった。
それはリュウやマックを見つめる憧れの視線が、ぶち壊れた果てにまだ残る残滓だ。
アイツはダメになっちまった。
他人が嘲っても、自分の目と拳で確認しなきゃ納得できない。
師匠から伝え聞いていた伝説は、あの腑抜けたエキシビジョンからは感じられなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
その裏にあったあまりに大きな後悔と痛みを、今のジョーはもう持ち出さない。
勝ちは勝ち、負けは負け。
シビアな現実のルールを飲み込んだ上で、諦めきれないものに蓋をせず、黙って釘を打ち付けてる。
その静かなあり方がやっぱチーフに似てて、ちょっと泣いてしまった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
ドサ廻りに落ちぶれても、”ギアレス”の伝説がチーフに生きていたように、セコンドとして間近で共に歩んだ男の生き様が、死してなおジョーに宿ってんだよなぁ…。
ペンキを塗り、釘を打つ。生きる場所を、より良く保つ。
戦士としての精度と同じくらい、そんな地道な”癒やし”が人間にとって大事だから、ジョーは寡黙に家を治す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
でも、それだけでは終わらない。
力みのない態度の奥に宿る炎を感じたら、魂が共鳴する。
俺もお前も、まだ燃え尽きちゃいない。同じ火に焼かれて、拳を握るしかない。
全てが終わった二期から参入したリュウが、彼だからこそ言える一期主人公への抗議を突きつけ、それがジョーの闘魂を穏やかに燃やしていくのが、凄く良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
元々眼の描写が凄く良い作品なんだが、ここで通じ合う視線の強さに、凄い説得力と手応えがある。
俺には俺の闘いがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
愛するものに拒まれ、殴りつけられても諦めず、一歩ずつ信頼を回復させていく、人生のリング。
そこはとても大事な場所で、でももうそこだけがジョーの戦場じゃない。
かつて燻ぶらせた炎が、若き狼の脚を踏んでいるなら。
同じ熱が、瞳を通じて魂を燃やすのなら。
本気でやり合う理由は、十分にある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
そういう優しき闘志がジョーに蘇っていると解って、この夜の対話は凄く良かった。
七年の年月を経て老成し、立ち止まることを知ったジョーがまだ、餓狼の牙を失ってないと判ると、やっぱワクワクしちまうな…。
そして戦う理由は、二人だけのものではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
死地から蘇り、ガラス越しに希望の視線を受け止めるマックと、彼を取り巻く人達。
キャラ紹介だけだとヤなやつかと思ってた佐久間くんが、情と敬を知るマジモンの人格者で嬉しい不意打ちだった。
(画像は"NOMAD メガロボクス2"第7話より引用) pic.twitter.com/bnekIn9KJL
支えることで、教えられた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
BESで英雄の復活を演出し、世界に希望を広げようとしてる佐久間くんも。
メガロボクスから手を引き、ギア技術の医療応用に希望を見出したゆき子さんも。
皆、自分だけが戦えるリングの価値と、お互いが孤独ではないことを良く知っている。
ゆき子さんも拳闘の怪物からあの決勝で解き放たれて、沢山の人を幸せにできるビジネスに邁進してるようで、なんかホッとした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
番外地のガキ達の面倒も見てくれて、マジ立派な人だよな…ノマドが泥ん中亡霊と這い回ってるうちに、みんな大人になっちまった。
奥さんに拳を支えられながら、夢の舞台に挑むマックを”敵”とはとても思えなくて、みんなの希望が乗っかる次の試合、マジで何事もなく終わって欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
でもなぁ~この話数でこんな真っ当に幸せなの、絶対前フリなんだよなぁ~怖いよなぁ~~~~。
まぁ、このままだとジョーの当事者性が薄いからな…。
BESは明らかに人間の領分を超えた技術に思えて、その代償をリュウとマックが支払うことになるんじゃないかと考えると、この順調がスゲー怖いのよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
佐久間くんも凄く本気で…危ういほどに無邪気に、自分の技術を信じてるんだとは思うが。
どうなるかなぁ…ホント、みんな幸せになって欲しい。
そしてそれを掴むには、本気で殴り合わなきゃいけねぇ時もある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
ジムを訪れたジョーは、あくまで穏やかに抱擁を受け入れる。
亡霊に急き立てられていたノマドの影は、もうそこにはない。
ジョーとリュウのスパーは、今までで一番冴える、美しい拳闘だ
(画像は"NOMAD メガロボクス2"第7話より引用) pic.twitter.com/xr8XX6HqDc
前のめりに気が急くわけでもなく、ビビって腰が引けるわけでもない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
ウェイトシフトが的確に効いた、鋭く重たいブロウの応酬。
しっかりとしたディフェンスから、鋭く伸びる返しの一撃。
コーナーに詰められても焦らず、クリンチを引っ掛けて体を入れ替え、攻めに転ずる流麗な体捌き。
荒れ狂っていたノマド時代や、出口が見えないサチオの地下ボクシングとは、全く違う洗練された攻防がしっかり作画され、非常に見応えがあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
試合にしっかりドラマとキャラクターを宿して、無言のメッセージをグローブ越し、しっかり伝えてくれるアクション作画、やっぱ最高。
身体がくの字に折れ曲がる猛烈なブロウを受けて、かつてのチャンプを影から見守る子供たちは思わず目を逸らす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
もう、終わっている。
そんな諦めを否定するように、ガードの奥に餓狼が潜む。
守りを固めて、必殺のカウンターを狙う。
かつてジョーが盟友に授けた戦術を、自身も着実に守る。
ドライな現実主義者を気取るサンタは、スクープが欲しくて状況を動かした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
リュウに情報を流し、このスパーを独占取材できる場所に陣取った。
でも金目だけなら、親友を隣に置く必要はない。
彼も、隣りにいるボンジリも、心の何処かで見たいのだ。かつて輝いた夢が、まだ死んでいないことを。
それはリュウも同じで、過去の亡霊と殴りかかった相手に顎を射抜かれ、むしろ笑う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
ギアを捨て、対等な条件で完全に燃え尽きる。
師匠がかつてたどり着いた高みに、両手を広げ微笑んで連れて行ってくれる同志と、本気で殴り合う。
(画像は"NOMAD メガロボクス2"第7話より引用) pic.twitter.com/xZc8KTR0Wa
重荷を脱ぎ捨て、加速していく闘争のビートに乗っかって、必倒の一撃が紙一重、ギリギリを掠めていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
その本気が、響き合う拳と拳が、目の前にいるのが亡霊なんかじゃないと教えてくる。
あるいは、拳を振るう自分が”今”ここにいるのだと、何よりも強く。
ジョーはカーサで苦しみ、立ち止まり、誰かと隣り合うことで、死せる南部贋作をその手で解き放った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
自分を責める亡霊の言葉は、罪悪感と停滞の反射でしかなく、そこに溺れていたらかつて本当にあった輝きも、ドブに沈めてしまうことに気付いた。
だから虚無に手を差し出し、光を掴んだのだ。
伝説の残影に焦がれたリュウは、目の前の対手が空虚な亡霊ではなく、殴り返してくる本物のファイターだと確認することで、自分を取り戻していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
それは重荷でもあった師匠の伝説を、痛みではなく喜びとして真実受け止めていくために、必要な儀式だったのかもしれない。
こんな風にギアを外して、本気で殴り合ったんだ。本気で語り合い、分かりあったんだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
ジョーのフットワークとパンチが、何よりも雄弁にリュウに教える。目の前にいるのは、”本物”なのだと。
だから、”次”としてジョーを指名した。
五年前のリターンマッチなんかじゃない。
ただ、”今”キャンバスを軋ませているお前と闘いたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
その純粋な思いを微笑んで受け取りつつ、ジョーはやはり、自分だけの戦場にバイクで帰っていく。
やらなきゃいけないことがある。
蓋をしちゃいけない思いがある。
その事に、ジョーはもう目を背けない。
何かが、確かに上手くいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
それぞれ別の道を進みながら、でも寂しく孤独ではない。拳と魂で、確かに繋がっている実感。
そういうものがしっかりあるシーンで、大変良かった。
やっぱボクシングの話なので、ファイトに本気なキャラは無条件で好きになっちまうよなぁ…。
実質今回初登場のリュウを『そういうヤツだ』と理解らせる話の運び、拳闘の描写が凄く鋭くて、このアニメらしい強さだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
ボコボコ殴り合ってるのに、だからこそガキみたいに綺麗に笑う奴を、嫌いになれるわけがないんだよなぁ…巧い、強い魅せ方でした。
ぶち壊れた窓も直った料理屋で、かつての子供たちはジョーの復活を肴に酒を飲む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
サンタが文筆ビジネスをドライに取り回すことで、逆に関係修復に良い影響があるのは面白い描写だ。
彼のスクープが、色んな人に届いていく。
(画像は"NOMAD メガロボクス2"第7話より引用) pic.twitter.com/jahdj9dFjS
ジョーの試合を最後まで見守ったオイチョが、なかなか素直になれないのは、一番信じて一番傷ついたからだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
同時にサチオへのほのかな思いが、彼に引っ張られて自分を素直にさせてくれない…てのもあるか。
ビールも飲むし、恋もする。彼らもすっかり大人だ。
無敗のチャンプと、みんなのヒーロー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
世紀の一戦に思わず、樹生もリングサイドに顔を出す。
いやー…やっぱ一期キャラが七年分老けた顔見せてくれっと、理屈蹴っ飛ばして懐かしく嬉しいな。俺、やっぱコイツラ好きだわ。
(画像は"NOMAD メガロボクス2"第7話より引用) pic.twitter.com/s5QwQZFYPZ
デカイグローブと小さな拳を突き合わせて、互いに歩んだ夢の先を見据えるマックと佐久間も、大変良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
そこで終わるかと思ってたら、リングサイドのジョーにこの大男、なんかデカ目の感情を…ッ!
みんな、”ギアレス”の巨大すぎる伝説に、光を貰ったんだろうなぁ。
所詮、ゼニの種が欲しいだけさ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
そう嘯きながら、ボクシング・ライターとして真っ直ぐに再起を見つめ、嘘のない汗を感じたサンタが、ジョーに隣を赦してるのが良かった。
ちょっとずつでも、壊れたものが回復してきている。
掘り返して、釘を打って、一歩ずつ進んでいくのは無駄じゃない。
そう信じたくもなるが、このアニメは試練の物語でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
魂のすべてを絞り出し、命を燃やす挑戦で始めて克服できるような厳しさが、思い切り殴りつけてくる物語だ。
決戦の結果は、希望の光に満ちたものにはならないかもしれない。そう予測しておかないと、怖くて見れねぇ…。
リュウとジョーの魂が燃えるスパーに、マックと佐久間の眩い希望をしっかり絡めて、両雄負けてほしくない気持ちで次回を迎えるのが、なかなかズルいな、と思いました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
こんな気持のいい奴ら同士の戦い、両方負けてほしくないし、ヒドイことにもなって欲しくねぇよ…。
どん底の闇を超えて、確かに蘇る闘志と絆。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年5月17日
人がそれぞれの戦場に進める理由を描きつつ、物語はまだまだ続く。
マックがジョーに向ける視線の意味とは。
戦いの行方と、人を超える技術。
気になる要素満載で、次週ゴングが鳴り響く。
全く見逃せねぇアニメで、本当に楽しみです。