Re:CREATORS：第2話『ダイナマイトとクールガイ』感想ツイートまとめ

Re:CREATORSを見る。
創作が現実に逆流する異常現象はさらに加速、原作者と魔法少女とスタンド使いが場面に出てきて、それぞれのリアリティが衝突を引き起こしてさぁ、どうなる、つー第2話。
メテオラ殿の解説なども交えつつ、混沌が勢いを増していくお話だった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

『創作物が現実にブートされる』という基本ルールだけは理解したが、各キャラの目的やら話の根源やらは未だマスクデータのままで、イマイチ飲み込めない現状。
解説役のメテオラ殿が口調分かりにくいので、説明してるのにさらに頭がこんがらがるのがスゲーと思うが、狙ってやってんだろうか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

メテオラ殿の言語を翻訳すると、『創作世界は現実に存在していて、作者はある意味巫女としてその物語を受信し、現実に描き出している』というロジックもあるけども、『現実世界はリアリティが高いので、創作世界にそれが溢れ出して世界が創設されている』というロジックを支持、というところか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

作中の創作世界（なんてややこしい言い回しだ）が実際存在しているか否か、デリートキー一発で消せるか否かってのは、キャラクターの尊厳に関わる大事なところだと思う。
登場人物の要請で物語を書き換えたら、簡単に書き換わる世界に尊厳はあるのか。そこで展開される生き死には？　そういう疑問。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

それはさておき、最上階層に位置する『現実』はぶっ壊れたものは戻らず、死人は死人のままの世界である。都合の良さが排除されたルールで展開する、大して面白いこともないが絶望的過ぎもしない、緩やかな現代日本。それがこのお話の支配するルールだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

凄まじい文字量のメテオラ語りは正直言葉で言い過ぎだと思うが、その裏で展開している『創作人間二人と現実人一人、東京を歩く』の絵はとても良かった。
作画に力を入れ、美麗でキメの細かい『ありきたりの現実』のなかを、フィクショナルな存在が歩いている浮遊感と接地感。良い目眩を感じた。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

その後、リアリティのもう一つの顔を魔法少女を使って表現することも含めて。
散歩の中で切り取られた、創作物とは質の違う生々しい美しさ。放っておいても世界の裏の裏まで描画されている、圧倒的に作り込まれた創作物としての『現実』
その美しさは、死と破壊がリセットされない都合の悪さと直結だ

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

まみかは下層である"マジカルスレイヤー・まみか"のルールを書き換えないまま、そのルールが通用しない上層構造"現実"でハート型の暴力を乱発し、傷をつける。
その無知は、いいタイミングで乱入してきた弥勒寺がレイヤー構造を理解していることと、良い対比を為している。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

様々な創作世界から選び取られたキャラクターたちは、それぞれ世界の多層構造への理解、それを支配するルール（とメタルール。なぜ創作世界からキャラクターが飛び出したのか？　などの）への理解が異なっている。
そのギャップが暴力とアクションを呼び起こすのだろうし、話の軸にもなるのだろう。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

セレジアと松原さんの邂逅はその一環だろうし。思わず『"ウルフガイ"かよ！』とツッコんでしまったが、この道具立てならそら『作者』はださんといかんよな。
『創作物は何故創作されるのか』というところに突っ込むことが、キャラクターの存在意義への問いかけにもなるだろうし。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

この話は転がしていくうち、自己言及も含めて『何故わざわざ、人はモノを作るの？』という問いかけに答えないといけないと思う。
わざわざ悲惨な世界やら、楽しい世界やら、ワクワクする世界やらを想起し、共有し、消費し、完結させる人間の業は、そのままキャラクターが生まれた意味に直結する。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

その時、借り物やありきたりの結論ではなく、Re:CREATORSのみの答えを出せるか、否か。自分たちがわざわざ作り出した『創作が現実に溢れ出した世界』に、納得行く答えを返せるか、否か。
多元世界の面白さ、色んなキャラの群像劇的楽しさ以外に、ここに太い答えがほしい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

そういう目線から見ると、作品ルールの根本を語り、創作物へのスタンスを示すだろうメテオラの言語がかなり理解しにくかったことは、ちと惜しいかな、と思う。
それがメテオラのキャラだとしても、コアの部分を簡勁にまとめ、『この話はこういう話です』とシンプルに打ち出して欲しかった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

加えていうと、まみかが背負う""魔法少女""児童向け"というジャンルをどう扱うかも、正直少々不安である。
今回のまみかの描かれ方は『現実』が認識できていないバーサーカー、身勝手なルールを他人に押し付ける狂人（もしくは子供）ってところだと思うが、その立ち位置からいつ抜け出すのか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

現実と違うルール。血が流れず、対話が可能なルール。創作にそれを持ち込む理由は、一つには辛い現実から創作世界を逃避、もしくは保護し、現実からかけ離れた桃源郷を作るためだろう。
それと同時に、創作だからこそ可能な『こうあって欲しいなぁ』という祈りもまた、込められているはずだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

そういう祈りをどう拾い上げるか。まみかというキャラクターをどう変化させるか。それは祈りと逃避の織物として作られる『女児向け魔法少女』というジャンルを、このお話がどう語るかにも直結してくると思う。
女児アニというジャンルを好む人間としてはそこに怜悧な視点と、誠実さが欲しくもなる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

まみかはこのまま、ルールとレイヤー構造を認識できない愚者として描かれ続けるかもしれないし、ジャンルに込められた祈りを背負い、現実に魔法を持ち込むキャラクターに成長するかもしれない。
その変化はこの物語内部での一キャラクターを超え、ジャンル全体に波及する。そういう構造のお話だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

これはまみかだけではなく、他の全キャラクターに言えると思う。背レジアの行動はファンタジーロボアニメの、メテオラの言動はMMOの、少なくとも一部を代表する形になる。
このお話は、そういう構図を選び取った。キャラの書き方・使い方は相当に面倒くさいだろうな、と思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

無論、まみかは『どこにもいない』キャラだ。メタ構造特有の濃縮化が起きて、彼女は""女児向け魔法少女"の極端な一側面を背負う形になっていう。
具体的にいうと、愛と勇気のお伽噺は、実際見てみると案外都合が悪いし、対話不可能性に対して大概よく考えている。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

『女児アニ魔法少女ってまぁ、ボコボコ殴ってるのにその痛みは被害には都合よく目をつぶって、反省もしないもんなんでしょ？』みたいなステレオタイプを、おそらくあえて背負ったまみかが、その戯画とどう戦うのか。
製作者があんま意図していないかもしれないその戦いが、個人的には非常に気になる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

僕の目がまみかに引き寄せられるのは、背負うジャンルが興味領域だというだけではなく、目的が明瞭だからかもしれない。
『作者に文句をいって、創作世界から悲惨を消す』というまみかの目的はクリアだが、他のメンバーはそこがよく見えない。この現実に放り出されて何がしたいか、まだ判らない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

無論、巻き込まれた無力な一般人である颯太少年にとって、状況は自分の力を超えて進展し、流されるしかないものだろう。
セレジアやメテオラにしても、自分をこの世界に押し出したルールはさっぱり分からないまま、出来る範囲で色々やっている段階なのだと思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

しかしま、作中の『現実』を外から眺めている側としては、各キャラクターが何をしたいのか、何が許せないのかは、早めにクリアにして欲しい。
それは設定や世界観で溺れさせる以上に、物語に入っていく上で大事な手がかりだと僕は思うので。
そこ詰めれそうな状況になると戦闘始まるからなぁ現状…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

創作物中の創作が、創作物中の現実に溢れ出す様子を、現実から見る。
ねじれたメタ構造の中で、各キャラクターの理解と行動がズレていて、その軋みが物語の原動力になるということが判るお話でした。
見取り図は見えたのでそろそろテンポを落とし、キャラの根っこをズドンと叩きつけて欲しいところ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月15日

ツインエンジェルBREAK：第2話『友情のかけら』感想ツイートまとめ

ツインエンジェルBREAKを見る。
結成なった二代目ツインエンジェルだが、青担当のすみれちゃんは孤高の人。めぐるはツンツンめんどくさい彼女の心にするっと滑り込み、相棒として友人として良い距離感を確保できるか！　というお話。
めぐるのイノセントな人の良さがしっかり出たお話だった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月14日

スミレちゃんはいわゆる高嶺の花、ぼっち、ツンデレというやつなのだが、分かりやすい記号に頼りつつも、頼りすぎない見せ方が良かった。
アバンで彼女が見ているのは『犬と猫がじゃれ合う』映像であって、犬が単品で可愛いわけではない。
心の底ではふれあいを求める心象が、ちゃんと出てくる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月14日

白米ドカ食いというこれまた漫画的な記号も、異物として拒絶され、報復に世界を拒絶し返すすみれちゃんのメンタリティの足場として活用される。
超絶ベタベタな記号論の嵐、そのさなかにあるのだけれども、案外表現の方向は直球で堅実。このギャップというか意外性というか、変な信頼感が好きなアニメ

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月14日

スミレちゃんの結構キッツい当たり方にもめげず、めぐるはガンッガン前に出て、ガンッガン間合いを詰める。
ここらへんの心理的距離も、屋上で飯を食っている時とラスト一緒に風呂入っている時、同じ横の構図で二回確認され、測量が出来る。食事と風呂、プライベートで無防備な空間の共有。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月14日

めぐるはネガティブなことにそこまで拘泥しない、いい意味でバカな精神を持っている。ウザいと言われようが、自分が正しいと信じたことをやる。
それは無神経だが、すみれの隠した寂しさをケアする行為であり、同時にお話を先に進めるエンジンにもなる。ウザイで引いてたら物語は停滞するばかりだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月14日

動物を潤滑油として（少々安易に）活用することで、すみれの刺々しさもめぐるの無神経さも巧く和らいで、お互い間合いを見つけていく展開がスムーズに流れる。
主役二人をじんわりに好きになれる、いい塩梅の関係性強化回だったと思います。めぐるが時々曇りつつ、基本笑顔なのがいいと思います。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月14日

動物といえば、ED入りで正体隠す気が一切ゼロだと判るみるくちゃんも、釘宮さんの好演で大暴れ。
犬になぶられ、レースに思いっきり入り込み、ハリネズミライフを心から堪能しているようにしか見えないが、初代ツインエンジェルとして人間の尊厳を取り戻すつもりはあるのだろうか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月14日

みるくちゃんもトゲトゲが背中についためんどくさい女の子（何しろ声が釘宮だし）なのだが、犬に腹を撫でられる行為を拒絶しない。
余計な知恵のついていない動物たちは、人間関係の潤滑油であると同時に、隠した気持ちの投影、心の鏡でもある。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月14日

こういう要素で芯を入れつつ、話のトーンはゆるふわのんびりしっぱなしなバランスとテイストが、僕はやっぱ好きだ。
戦闘シーンも相変わらず妙に間延びしていて、『殺し合い』って感じがしない。それは多分、ある程度狙っている気もする。そういう話じゃねーからな！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月14日

敵さんも伊藤静が声やってそうなキャラを鍋で煮詰めたようなCV伊藤静を送り込んできたけども、どーなることやら。
くるみがハリネズミになってる理由含めて、話の大枠は日常を転がしつつおいおい、って感じかな。その日常がいい雰囲気なので、じっくり味わいつつ展開を待ちたい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月14日

とりあえず最低限の材料を一気に並べた第一話を引き受け、主役二人のメンタリティ、関係性を広げていく第二話として、とても良かったです。
ゆるいんだけど時折鋭い視線が光り、しかしそれが空気を壊すほどでもない。作品のテイストも程よく感じられ、『やっぱ俺、このアニメ好きだな』って気持ち。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月14日

月がきれい：第2話『一握の砂』感想ツイートまとめ

月がきれいを見る。
カレンダーは一枚進んで風薫る五月、体育祭。気恥ずかしさとそれなりの本気が入り交じる行事のなかで、少年と少女の関係は半歩ずつ擦り寄っていく。
そんな感じの超！　甘酸っぱい青春を超！　ど真ん中からどっしり描く、相変わらずの良いアニメだった。光の表現が好き。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

スクールカーストや学校内共同体に分裂し、ちょっと居心地が悪いところもあるけど、基本的には日々を穏やかに過ごせる心地よいシェルター。
このお話は群像劇であり、学校という『場』、そこで展開する中学三年生という『時間』そのものが主役でもある、そんなお話だと思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

主役にはそれなりの顔が必要であり、抜けるように爽やかな青い空と、林立する色とりどりのテントは鮮烈な青春のアイコンだ。
美術がギリギリありそうなラインでしっかり綺麗なのは、作品のテイストを的確に拾っていて素晴らしい。あのテントのデザインが垢抜けているのは、凄く象徴的だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

前回のお話が川越市街で結構時間を使ったのに対し、今回は空が朝焼けから夕暮れを抜けて星空になるまで、学校の胎内で展開する閉じた一日を追いかける。
前回よりも『場』に目が行ったのは、脇目もふらず体育祭を追いかけ続けるカメラが理由なのかもしれない。ありふれた時間にマニアックに切り込む目

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

ハネテルくんこと小太郎は、赤い鉢巻を普段はつけない。クラスという共同体に巧く馴染めないけど、排斥されるほどでもない彼の立ち位置を、その仕草一つが巧く切り取る。
ろまんの猫耳、女子のリボン。鉢巻は共同体の中での各キャラクターのスタンスを表す記しとして、鮮明に機能している。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

鉢巻との中途半端な距離感は、見られることへの恥と、見てほしいという自負と呼応している。
読まれたいから書いているのに、恥ずかしいから読まれたくない。親を呼ばないジレンマは、茜ちゃんと触れ合うことで『見て欲しい』の方向へと舵を切っていく。太宰がなんぼのもんじゃい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

父母の目線を拒絶した小太郎くんと、最後の親子のふれあいを素直に受け取る茜ちゃん。発育の段階、自意識の肥大はそれぞれの子供に固有のものであり、同じ体操服、同じ鉢巻を身に着けていても、中身は個別だ。
だから、共同体を演じておいて影では『ウケるー』みたいなことも、まぁ起こる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

そこら辺の陰りを描写しつつも、直撃はさせないさじ加減が見事だなと思う。小太郎くんも、陰気な文学青年ながらそれなりにチャンネルが開いていて、話をする友だちもいるわけで。
今後話しが展開していくうちに、共同体から排斥されるしんどい展開もあるかもしれないけどもさ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

自意識の矛盾に引き裂かれかけている小太郎くんに対し、茜ちゃんはやや幼い。いもの人形は彼女の安心毛布であり、それを親しい人の前ではあけっぴろげに触ることが出来る程度に、彼女に恥の感覚は薄い。
小太郎くんが自意識の檻に雁字搦めにされて、巧く踏み出せないのとは対照的だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

『恥ずかしいけど走るのが好き！』と、屈託なく笑える茜ちゃんの笑顔で、そんな檻が少し解ける。幼いということ、成熟していないということは、悪いことばかりではない。
すべての子供達が幼さと成熟の中間点にいるこのお話では、そういう視点はとても大事で、必要なものだと思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

小太郎くんの思春期の目は、胸やお尻や鎖骨を追いかける。性が未分化だった時代を通り過ぎて、異物である異性を当然無視はできなくて、立ち位置を決めかね悶える時間。
執拗な視線の描写は、小太郎くんの中のもう一つの距離感も、巧く映像に焼き付けていた。その意識から恋が動くんだから、大事だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

気恥ずかしさを共有して、男の子と女の子は仲良くなった。ラインで話し合うようになり、お互いの顔と名前を手に入れた。
一話一月で進むっぽいこのお話が、どういう歩みで進んでいくのか。そのテンポとペース、語り口を把握することの出来る、良い二話だったと思う。すっぺー、マジ甘酢っぺぇ。最高。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

小太郎くんの自意識、茜ちゃんの幼さと無邪気を主眼に入れつつ、クラス内部の色んなカーストやら、各キャラクターのドラマやら幅広く描いていたのも、面白かった。
体育祭という大きなイベントに凝集されるからこそ、普段は分裂し接点がない各クラスタも描ける。うまい使い方だと思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

中3女子の手先の雑さとか、なんだかんだ行事に頑張っちゃうところとか、細かいアルアルを丁寧にやってくれるおかげで、作品内部の風が生っぽく感じられる。
ど真ん中ボーイ・ミーツ・ガールで勝負するからには、そういう解析度をあらゆる手筋で上げていくのは、凄く大事なのだろう。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

千夏ちゃんがざっくばらんな無防備良い子で、クラスの男子は二兆人くらい『西尾は俺に気があるな…』と思ってそうだった。
いも人形といい傷の治療といい、今回は『接触』が一つのテーマだったんだろうな。触れることに恐れつつ、触りたいと願う年頃。そこには痛みと快楽が同居している。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

あと無邪気に好意を寄せるろまんと、まさかのビデオ自宅回収な園田先生な。そっかー、そっかそっかー。（小刻みに頷くマン）
メインの距離を一歩、着実な足取りで進めつつ、色んな要素をちまちま切り取る横幅もちゃんとあって、見たいものが見れている満足感があります。面白いなぁ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

アニメとしてみると柔らかな色彩と穏やかなデザインに惹かれますが、陸部と一般人の走り方を明確に分けて、『そら早いわ』と動画で納得させる力の入れ方とか、凄く好きです。
茜ちゃんがぽやっとなりがちなので、かっこいいところ見せて甘くしすぎないのは大事よね。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

あ、今週も小太郎くんの青春紐シャドーが炸裂していて、繰り返すの大事だし最高だなって思った。
気になる女の子との関係が進んで、脳髄の奥からドパっと万能感が吹き出して暴れだすあの瞬間を、久しぶりに思い出したような、すぐに消えてしまったような、そういう気持ちになった。懐かしくて寂しい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

物語の中の青春はもはや遠い輝きかもしれませんが、彼らが体験したことに似ても似つかない、でもどこか似た時代を、僕もあなたも体験してきた。
そういうオッサンのキモい同胞意識と見守り願望がぐいっと強まる、良いエピソードでした。このアニメは良いなぁ…本当に良い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

アイカツスターズ！：第52話『狙われたアイドル!?』感想ツイートまとめ

アイカツスターズを見る。
鮮烈なデビューを果たしたアイドル海賊相手に、歌組筆頭・虹野ゆめとその補佐・桜庭ローラが『二人なら最強！』で迎え撃つ…ってところを少し超えて、個人的な二人の絆とS4としての責任、じわっと変わっていくエルザと夢の関係性など、色々描いていくお話。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

腹筋にゆめロラツインステージなど、一期第2話との対比が鮮明な今回。
一年間の旅路を終えて、ゆめがどこにたどりついたか、高さと低さを描くエピソードとなった。
『S4になりたい』という茫漠とした夢しか持っていなかった少女が、背中を見せて光背を導く、立場と実力を手に入れる。一年間の結晶

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

わざわざスクールドレスという『手の届く』衣装を選び、ドレスの格に頼らないステージングの切れ味で『私達もああなれるかも、ああなりたい！』と思わせる。
高い星として輝いていたゆめ先輩とはまた違った、ゆめらしい君臨の仕方が今回垣間見えて、なかなか面白かった。そういう細かい個性は大事。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

S4としての過密スケジュールを泳ぎきれない描写からしても、一年間の描写を見ても、ゆめは圧倒的な実力で全てをスマートにこなすスーパーアイドルにはなり得ない。
そんな彼女がS4になってしまった以上、手の届く幻想としてアイドルの頂点に立ち、後輩を引っ張るのは最善手かな、と思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

新入生にキャーキャー言われるゆめちゃんには軽い違和感があるが、それはやっぱ一年間身近に彼女を見て、ドンガメっぷりに慣れ親しんでいるから感じるものなのだろう。
S4の赤い衣装と笑顔の仮面で、憧れのスタァを破綻なく演じられるくらいには、彼女も強くなったのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

そういう外面を切り取りつつ、まだまだ未熟な内面もそこかしこに散りばめているのは、『らしく』ていいと思う。
そういう未完成さを残したまま、あくまで虹野ゆめらしく勝ち、強くなっていくのも良いんじゃないかと。完璧を目指すエルザとの対比にもなるしね。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

そんなゆめを補佐するべく、エンジン全開でサポーターをしてくれるローラ。縁の下の力持ちを頑張るほどに、アイドルとしての『個』の輝きが薄れていくという矛盾を、エルザが残忍に撃ち抜く。
彼氏ズラでカバーした後、バコンとぶん殴られてゆめにカバーされる一連の流れは、押し引き出来てよかった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

エルザが孤高のスタァとして、常に上から相手を引っ張り上げる（それを他校にやると海賊行為）キャラなのに対して、ゆめとローラは二人だからこそ強い、相照らす双子星として描かれている。
ここら辺は映画のレガシーを最大限活かした関係性で、今後が楽しみにもなる。二人なら最強、いい言葉だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

しかしアイドルがアイドルである以上、エルザの圧力に負けない個人の強さも、二人は獲得しなければいけない。歌組の看板を背負うS4・ゆめは特にそうだ。
愛する強敵（とも）のために、ぽやっとした部分を収めて闘争心を出したゆめは、その思いをローラ抜きでも発揮できるようになるのか。大事だな。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

ローラもゆめのオヒキだけで終わらず、せっかく見つけた『ゴーイング・マイ・ウェイ』の精神を更に発揮し、単騎として舞台を制圧するアイドル力を発揮して欲しいところ。
つーか桜庭はもっとつええから。ガンッガンやれるから。
ソロの強さを見たくなるくらい、今回のデュオの強さ描写は良かった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

二人が強く輝いたのも、エルザがキツく当たったから。
才能の輝き以外眼中にない唯我独尊っぷりが牙をむき出しにしていて、一体どうなるんだ…と正直不安だったが、ステージを見て態度を改める目と姿勢をちゃんと持っていて、非常に安心した。
やっぱDisってるだけだと、小物になっちゃうわけで。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

ひめ先輩が公式にステージから降りたことで、エルザの『ひめを手に入れるための餌として、ゆめを手に入れる』という構造はほぼ内破している。
予断を早い段階で捨て去り、ゆめとローラ本来の輝きを正確に見抜く動きをさせたことで、エルザの審美眼と善性は巧くアピールできたと感じた。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

エルザの瞳の中にゆめが入ったように、ゆめの瞳の中にもエルザが入っている。羽の付いたドレス、自分を新たなステージに連れて行ってくれるかもしれない可能性。
憧れで赤服にまでたどり着いたゆめの夢は、エルザという女の形を伴って一新され、まだまだ続く。面白い描写だと思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

ゆめは星を追いかける宿命に生まれついたキャラで、それは自分自身が星になっても代わりはしない。憧れへの歩みを止める時は、すなわち物語が停止する時だ。
感情的にも立場的にも対立しているはずのエルザの輝きに引き寄せられ、再び始動する憧れを描いたのは、今後の加速を期待できる良い絵だった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

ゆめを見つめ続けることで、エルザの強靭で狭い世界観にもヒビが入るかもしれない。
エルザの翼に憧れることで、ゆめはもっと高く飛べるかもしれない。
そういうポジティブな相互的影響を色々想像できるのは、新シーズンの出だしとしてとても良いと思うのだ。この種がどこまで芽吹くかは解らんけども

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

ここらへんの感情の流れを具体的に取りまとめる意味で、""STARDOM!"は非常に良いステージだった。ローラとゆめの相乗効果、綺麗さよりも可愛らしさが目立つ振り付け、観客をステージの中に入れていくクラップの活用。
今の二人が活きるステージで、カメラワークにも楽曲にも説得力がある。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

ああいう舞台を見た後で、VA組がゆめロラの輝きを認めるのは納得行くし、むしろ認めなければ『お前らの目は節穴か』とツッコみたくなる。
敵と味方が反目し、同時に惹かれ合いもする複雑な力学の中心にああいうステージがあるのは、芸事を扱う物語として強いな、と思う。作中表現のシンクロ率が高い

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

エルザのキツい態度で敵味方の境界線をくっきりさせた上で、VAの制服に身を包んだ小春が顔を見せた。
彼女は敵になってしまったのか？　なったとして、どう使うのか？
小春への好感度も相まって強いヒキだが、巧く使わないとかなり大きなものがぶっ壊れるチョイスだな、とも思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

スターズが持っている『普通さ』というのは、小春を退場させたときのザラッとした痛みと常に隣り合わせだ。
『現実の厳しさ』を戯画に取り込むために、ナイーブな部分をスパッと切り捨ててショッキングな事件が進行していく、独自の手際。スターズはわざわざそれを選んだのだと、あの時思い知った。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

それが小春というキャラクター、健気で優しかった一少女に報いる展開であったかの議論は一旦横において、小春は再び渦の真ん中に立った。
彼女をどう使うかは、S4となったゆめの描き方、エルザの使い方、ローラの輝かせ方と同じように、非常に大事なファクターになるだろう。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

そこら辺の手際は今回、かなり上手かったと思う。エルザもゆめもローラも、それぞれ『らしさ』を失わないまま、直近の対立の物語、今後進展していくだろう物語を、巧妙に踊りきっていた。
同じ足取りで小春を描ききれるか。あこのブランド問題を解決できるか。今後の話運びが、とても楽しみである。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月13日

サクラクエスト：第2話『集いし五人の勇者たち』感想ツイートまとめ

サクラクエストを見る。
過剰発注のUMA饅頭売り切るクエストを背負い、国王が街をウロウロして仲間を集める回。
舞台と座組、世界とお話のスケールを見せる回であるが、女五人のトンチキな繋がりが結構暖かくて、テンポよく見ることが出来た。
RPGモチーフの使い方が良いのかな？

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月12日

というわけでふわっと頭のピンク髪国王に協力してくれたのは、
・お人好しのど田舎GIRL
・ネガティブな元劇団員
・偽装キラキラ女子なデザイナー
・田舎嫌いなややヒキ女子
という、味の濃いメンバー。
『色々問題ありだが集まるとなんか出来る！』というのを見せるのに、饅頭売りは良い課題

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月12日

PAらしく生臭いヤダ味もそこかしこにあるのだが、集団としては悪くない空気で滑り出し。
なんだかんだ同性同年代の気安さでスルスルとまとまって、なんとなく気安い雰囲気になって、実際みんなで力を合わせて『何か』を作る一連の流れが、見ていて気持ちが良かった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月12日

成果にはつながらないわけだが、達成すると東京に帰って話し終わっちゃうし、条件悪すぎだし、そもそも村長の無茶振りがハードル高すぎだしで、しょうがないかな、とも思う。
パーティーは早めにまとめて、村長が色々難題ふっかける役を担当するのがしばらく基本の形になんのかねぇ。損な役回りだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月12日

わざわざ人口五万年間観光客三万という、『限界とまでいかないけど、隙間風はビュービュー吹いている田舎』に舞台を設定した以上、東京との対比が軸に座るのは当然かな、と思う。
五人の会話の合間にも、それぞれの立ち位置と東京への思いが見え隠れしていたし、今後掘っていくポイントなのだろう。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月12日

東京に茫漠とした夢を見るもの、東京で夢破れたもの、東京に疲れたもの、田舎を愛するもの、田舎に飽き果てているもの。
五人の座組は東京-田舎、好-悪の軸で結構綺麗にワレていて、それが『国王』という主題に直結している。今回は仲間集めで終わったけども、今後転がしていくうち色々見えてきそう

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月12日

今回はまさに『クエスト』であり、物理的に街の色んな場所を歩き回ることで、その実相をザラっと見せるエピソードとなった。
世界の果てってほど悲壮感もないし、繁栄しているわけでもないハンパな田舎感。"のんのんびより"には程遠い、生々しい反・理想郷。それが間野山である。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月12日

和菓子屋と村長の反目とか、役所内部の微妙なディスコミュニケーションとか、話の種、トラブルのもとになりそうな要素もさらっと描写。ホント村長トラブルメイカーなんだな…。
ピンク髪のアウトサイダーが閉鎖的な空気を破っていく話になるのか、田舎に感化されていく話になるのか、その両方か。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月12日

どっちにしても、ウロウロ歩き回ることで思いの外舞台が広く、やることが結構あることは見せられたと思う。その過程で、フワッとしたことしか言わないぼんやり主人公にも、ちょっとずつ芯が入っていく…のだろう。
周りの連中も問題含みばっかなので、じわじわ変わっていくのを楽しみたい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月12日

五人の仲間を見ていると、凸凹しつつも色々能力はあって、今後うまく噛み合って『何か』が出来るかも！　というワクワク感が高まった。
特にふわっとした国王の発注を一応まとめ上げ、明後日の方向とはいえ短い期日で成果物を出してくるデザイナーさんの優秀さが光る。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月12日

チュパカブラのキグルミだろうがやりきってくれる元劇団員とか、オタク系なら任せとけなヒキとか、クセと得意分野が尖ったメンバーが集まって『何か』できそうなのは、期待が高まっていい。
『何か』を具体的にするのはしばらく後になりそうだけども、それまで十分待てるくらいには楽しみだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月12日

饅頭は売れなかったけども、巻き込んだ仲間はそれなりに面白い奴らで、街はそれなりに広くて、しかし地味な問題は山積。
やるべきこととやれることを、楽しいど田舎クエストに織り交ぜて巧く確認させてくれるお話でした。2話目でこういう話が来ると、安定感があるな。こっからどう転がすか楽しみです

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月12日

あ、勘違いをしていた。
初代国王は『村長』ではなく『観光協会会長』で、青服は『観光協会職員』だ。自治体ベースではないわけだな。
さらっと人口と年間観光客数を教えてくれたんで、リアリティのラインが脳内に引けたのは助かったな。『だいたいこんぐらい』て想定が出来ると、やっぱ見やすくなる

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月12日